Categoryオトメチャン 2/8

心の傷の治し場所

桜本兵曹は、<特別休暇>をいただいて水島に上陸したーー   一緒に上陸したのは副砲分隊の高田兵曹。彼女は副砲の分隊士、分隊長そして黒多砲術長から二日ほど前「これこれこういうわけで桜本兵曹と一緒に三日ほど過ごしてほしい。そのあと代わりをやるからその間兵曹をみてやってほしい」と言われさらにそのあと医務科の日野原軍医長に呼び出され、「オトメチャンには<特別任務>にかかる<特別休暇>が出て...

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居場所のない心

桜本兵曹は心を失ったかのようだったーー   無理もなかった、あれほど愛していた男性・紅林次郎に手ひどく振られーいや単に振られるだけならまだしもーあばずれ呼ばわりされ襲われかけたのだ。彼女の心はひどく傷つき男性というものが信じられなくなっていた。 (これというんもうちの生まれのせいじゃ。うちが不義の子供じゃけえこげえな目にあうんじゃ) 以前にもうその思いは消したはずなのに、また再燃し始めてしまっ...

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さようなら、初めての恋

紅林次郎は、オトメチャンとの別れより先に内地の実家に手紙を出していた――   その手紙を受け取った紅林の両親の衝撃はただものではなかった。彼の父親の喜重郎はその手紙を握りしめたまま「なんてことを、次郎のやつは。しかも香椎の娘とそういう…」と言って絶句した。その手紙を横からそっと取って読んだ母親の敏も「どうして…あんなに好きだった人を。お父さん広島の桜本さんになんといってお詫びしたらいいんでしょう」...

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愛の終焉

小泉兵曹は思わず紅林に怒鳴っていた――   紅林はその瞬間、小泉兵曹も驚くような態度に出た。彼はふーっと長い息をつくと小泉兵曹を斜から見るような格好になった。(なんじゃこのオトコ)とムカッと来た小泉兵曹に紅林は 「そうは言いますがお嬢様。わたしだってずっと待って待って…待ち続けていたんですよ。いつ会えるともしれない人をずっとね。ほいでやっとここに来て逢える思うたら肝心のそん人は作戦行動とやらでお...

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翻弄される愛

<小泉商店>トレーラー支社長の小泉進次郎は社員の一人から聞き捨てならないことを聞かされたーー   「支社長、」と社員の柴本幸三から声をかけられた小泉支社長はにこやかに振り返って「はい、柴本さん。どうなさいました?」と応えた。その爽やかな微笑みに柴本もほほ笑み返したが、表情を引き締めると 「ちいとええでしょうか。お話したいことがありますけえ」 というとその表情を見た小泉支社長は「ではこちらへ...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)