2017-10

「女だらけの戦艦大和」・結婚ものがたり9~長い夜の始まり - 2014.11.26 Wed

 野村中佐は二階の寝室に当てられた部屋のドアをそっと開けた――

 

十二畳ほどの広さの洋室に寝台が置かれそこにはすでに婚礼布団が延べられている。中佐は急に気恥ずかしくなって布団から視線を外した。この婚礼布団は中佐の両親が買って贈ってくれたものである。中佐は部屋をそっと見回した。大きな窓、外はベランダになっている。その窓にかかるカーテンをそっと中佐は開けてみた。漆黒の、春の闇の向こうに呉湾が広がり、(たぶんあのへんに『大和』が碇泊しているはず)と思ったあたりを見つめ中佐は『大和』の皆に今日の礼を心で言った。

そしてカーテンを元通りに閉めて壁の前の婚礼たんすを見つめた。これも両親が贈ってくれたもの。中佐は(あれこれしてもらって申し訳なかった…いつか恩返しせねば)と考えた。

そして中佐は、寝台の脇に正座をして夫を待った。やがて階段をとんとんと登ってくる足音がして、中佐は三つ指ついて頭を下げた。ドアが開き「おお!次ちゃん」と大佐の少しばかり驚いたような声がした。中佐は頭をそっと上げた。浴衣姿の山中大佐は、「床に座っていたのですか?体が冷えてしまいますよ」と言って中佐の肩に手を添えて、立ち上がらそうとした。中佐は夫の瞳をまっすぐに見つめると

「山中大佐。不出来な、ふつつかな私ではございますがどうぞ、末永くよろしくお願いいたします」

と初夜のあいさつをして再び頭を下げた。山中大佐の心に愛しさと嬉しさと…さまざまな感情がないまぜになって噴き上げてきた。我慢などもうできなかった。いきなり次ちゃんを抱き上げると寝台の上に放り投げるようにして置いた。

あ、と小さな声をあげて中佐は一瞬逃げの体勢を取った。が昨日日野原軍医長から言われた言葉が脳裏によみがえった。軍医長は、男性経験のない中佐を心配してあれこれ教えてくれたのだがその中で「どんなに乱暴に扱われても逃げたりしてはいけませんよ。男性と言うものは時として制御が聞きにくくなる時もあるのです――特に愛しい人を前にすると。その時が来たらそっと目を閉じていればいいです」と教えてくれた、その時が(今なんだ)と腹をくくって堅くまぶたを閉じた。

なにをされるのだろう?

そう思った瞬間、大佐の身体が覆いかぶさってきた。そして「次ちゃん。私こそ不出来な男だけれどどうぞよろしく願います。私は次ちゃんと一緒になれて最高にうれしいですよ」とその耳元で囁いた。大佐は身体を固くして怖がっているような次ちゃんを見て、先急ぐのをしばし停めたのだった。中佐の胸が嬉しさやら愛しさがいっぱいになった。中佐がそっと目を開けて「私も」と言いかけた時、その唇が大佐のそれでふさがれた。長い口づけ、そして大佐は唇を離すと無茶苦茶に中佐を抱きしめ息を荒げて彼女が着ている浴衣のひもを解いた。荒っぽく浴衣の前が開かれて次ちゃんの白い胸があらわになった。初めて男性の前にその素肌をさらした次ちゃんは羞恥で全身を染めた。山中大佐は「次ちゃん…とうとう私達…」と片手で次ちゃんの体を抱き、もう片手で彼女の乳房の片方をつかんだ。思いがけない力強さでそこをつかまれた次ちゃんは「ンン…!」と声をあげていた。

その声に誘発されたのか大佐は次ちゃんの乳房の先、かすかにふるえている乳首を噛みつくように吸った。次ちゃんは驚いて又声を上げかけたが、行為の際に大声を出すのははしたない、と教えられていたので必死に歯を食いしばってこらえた。大佐は次ちゃんの左右の乳首を噛みつくように吸ってそしてその片手が彼女の体を撫でて、そしていよいよ下へと降りてきた。

次ちゃんはまるで今さっきまでの大佐とは違う人みたいだ、と少しだけ怖くなった。それでも昨日日野原軍医長から「そういうものですよ。しだいに慣れますから」と言われたのを思い出し唇を噛んで耐える。

大佐は次ちゃんの肝心部分にそっとその手を当てた。彼の手は熱い、その熱い手で彼女のその部分を撫でまわした。次ちゃんはもう全身を羞恥に染め、まぶたを閉じて息が荒い。大佐の手が、次ちゃんの薄物色の下帯をそっと解く。次ちゃんの膝が固く閉じられた。

大佐は(これからどうするんだっけ…ああ!あの本を)ともう片方の手を伸ばして枕の下からあの<医学事典>を引きだした。次ちゃんは眼を閉じたままだから大佐のしていることは解らない。大佐は「次ちゃん」と言って膝を解かせその両足を大きく開かせた。次ちゃんの頬が真っ赤に染まり顔を横へ向けて恥じらいいっぱいの表情である。

大佐はまず、あの図解の部分に見入った。それから(え?ココ??ここでいいのか?)と図解と次ちゃんのそれを見比べた。そして次ちゃんのその部分にそっと指先を当てて<ココニ挿入イタシマス>というあたりまで指先をそっと下ろしてゆく。

「あ!」

次ちゃんの一番敏感な部分に指先が当たり次ちゃんの体はビクン、と跳ねた。大佐はその反応に驚きながらも(もう少し、下)と指をさらに下へとなぞる。そして大佐はついにそこを見つけた。

「よし!」

思わず声が出てしまい、ハッとして次ちゃんを見たが彼女は恥ずかしさで眼を閉じたまま。少しほっとして大佐は次の行動に出ようともう一度本に目を落とす。するとそこには<女性ノ潤ヒヲ、ヨク確メマセウ。潤ハナヒ内ニ、性急ニ挿入シテハナリマセン>とあり、(潤い?どういうことだ)と大佐は思ったがふと、以前に仲間たちがヘル談でそういう話をしていたのを思い出して次ちゃんのそこを触ってみた。潤っているとは言えない――(私のやり方がよくないのかな?)そう思って大佐は話にきいていたように次ちゃんの胸を愛撫してみたり吸ってみたりあるいは肝心部分を撫でさすってみたりした。

次ちゃんはだんだん、頬を上気させハアハアと喘ぎ始めた。(おお、感じてくれている)と大佐は嬉しくなった。そのとたん、またも激しい感情が彼を突き上げ大佐は「次ちゃん!」と叫ぶと彼女の足の間に自分の腰を入れて突き進み始めた。

が、彼の熱いものは次ちゃんのその部分からは少し外れている。外れたままで次ちゃんを求めて押しまくっている。しかし大佐はもうそんなことには構いなしのように一途に彼女を押しまくる。そして柔らかい乳房をつかみその先を吸いまくる。

「うう…」と声を押し殺してうめく次ちゃんに大佐は「声を出していいんですよ、誰もいませんから。思い切り声を出して下さい…」と話しかけていて自分でもその意外な言葉にびっくりしている。(私は…案外スケベなのかもしれない)

そう思うとなんだか大佐のうちに妙な力が湧いてきた。(私は次ちゃん一人の為にならスケベになれる!)そう自分に宣言するとなんだか気が楽になり変な緊張感がすうっと溶けていった。そして礼の図解を横眼でもう一度確かめると

「行くよ次ちゃん。これであなたは私の妻ですっ!」

と叫ぶように言うと――次ちゃんの胎内へ向かって肉弾を突き入れはじめた。

その頃には次ちゃんも何とか潤い始めていたものの本気の進撃に全く心の準備もなにもなくただ驚くだけ、そして初めてのあの痛み。今まで艦長たちにされていたこととは全く次元の違う痛みに、次ちゃんは混乱をきたしていた。

「ダメ…山中大佐。痛い…」

次ちゃんは泣きそうな声で訴えたがそれではいそうですか、とやめてくれるわけもない。その声を聞いて余計に大佐の欲望に火がつく。文字通り我と我が身を奮い立たせて次ちゃんの奥へと進もうとその腰をねじ込んで来る。しかし次ちゃんは<男性経験>がないため簡単に大佐を受け入れることができない。大佐は次ちゃんが布団の上を背中で逃げるのを抑えるようにしているがそれでも彼女はどんどんずれて行く。

とうとう次ちゃんの両足首をつかんでグイッと自分の方へ引き寄せ、抱き直してもう一度挑戦する、がうまくいかない。片手をあの部分に当てて(潤いが少ないな)と首をひねった。どうしたらいいのだろう。困って例の本をそっとめくると<女性ハ耳元デ『イトシヒ』『ダヒスキダ』ナドト愛ノ言葉ヲ囁カレテ乳房ヲ愛撫サレルト潤ヒガ増シマス>と書いてあるではないか!!

そうかそうかと大佐は進撃を一旦ストップし、次ちゃんを優しく抱いた。そして「次ちゃん」と囁きかけた。次ちゃんが眼を開けてちょっと首をかしげるようにして大佐の目を覗き込んだ。その可愛いしぐさに大佐はたまらなくなりつつもたぎりを必死で押さえて

「ごめんね乱暴にしてしまって。夜は長い、あせらないで夫婦になりましょう」

と言ってから次ちゃんの乳房に手を当て、その先を指でこねつつ捻りつつ「次ちゃんが大好きだ」「海軍一きれいで賢い次ちゃんが大好き」「どんな花よりずっときれい」「ずっと抱いていたい」…等々囁いた。次ちゃんの瞳がうるみ始めた。

そして「私も、大佐が大好きです」と言った。山中大佐は「私は昔から――そう、悪ガキだったあのころからあなたが大好きです」と言って彼女の乳首を吸う。ああん、と小さく次ちゃんがうめいた。大佐は「亡くなった私の両親も『野村の次子さんと結婚できるといいね』とずっと言っていましたよ。私達の晴れ姿を見せたかった」と言った。次ちゃんはうなずいて「それだけが残念です」と言った。

大佐は「次ちゃんは…ほかに好きな男の人はいなかったの?」とそっと尋ねてみた。内心気にになって仕方がなかったことだった。答えを聴くのが怖かったが聞きたかった。

次ちゃんは、まっすぐ大佐を見つめると「ずっと…すっとしん兄ちゃん――山中大佐の事が好きでした。今でも、これからもずっと」と言って、大佐は「次ちゃん!」と叫ぶともう一度次ちゃんの奥を目指して動き始めたのだった。

大佐、と呼びかける次ちゃんに「しん兄ちゃんと呼んでくれ」と頼み、大佐は必死で次ちゃんの中に入ろうと熱いものを次ちゃんにあてがい、ねじ込む。

もう、次ちゃんはしっとりと潤っているのだがそれでもなかなか大佐を受け入れるのが難しそうである。痛い、痛いと泣き始める。大佐は「もう少し、もう少しだから頑張って」と励ましながら又も離れようとうする次ちゃんの両ももを抱えて引き寄せる。

いつしか、<医学事典>に頼ることなく大佐は自らの中の天然自然に導かれて次ちゃんに入り込もうとしていた。もう、大佐自身は熱く燃え、次ちゃんを求めてドクドクと脈打つようにさえ感じられる。大佐はもう、これ以上我慢が出来ない、そう思った瞬間。

「次ちゃん!」

そう叫ぶと次ちゃんに思い切り体を押しあてた。

「あ――ッ!」

次ちゃんが悲鳴を上げた――

   (次回に続きます)

 

               ・・・・・・・・・・・・・・

遂に始まりました。新婚初夜!!

しかしどちらも経験がないのでたいへん苦労をしております。例の<医学事典>もちょっとは役に立っているようですが。はたして夜が明けるまでにふたりは夫婦になれるのでしょうか!?

こうご期待です。

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● COMMENT ●

柴犬ケイさんへ

柴犬ケイさんこんばんは!

さあ、この二人ぎこちなさすぎる気もしますが何とか夫婦になれることを祈りましょう^^。
今でこそいろんな情報が氾濫してみんな耳年増ですが戦前はそんなこととんでもない!という風だったといいますからおぼこな女性はたいへんな思いをしたでしょうね(-_-;)。
でも夜は長いですから(^_^;)、頑張れ!という感じですねw。

こんばんは♪

見張り員さん    こんばんは♪

いつもありがとうございます♪
山中大佐と野村中佐の初夜はうまく
いって夫婦になれるといいですね。
野村中佐みたいに初めての方はあたり
前でしたでしょうね。
山中大佐も経験がなくて大変でしょうが
夜は長いですから大丈夫ですね。

matsuyamaさんへ

matsuyamaさんこんばんは!
実は二人ともそうでした!!

山中大佐がベッドの上で<新婚初夜の医学事典>をめくりながら行為を…という風景、なんだか大変間抜けです。が本人真剣です!
彼は技術将校で研究者なのでそっちの方も研究の一環みたいな感じになるのか??ともあれうまくいきますように祈るだけですねw。

さあ次回。それを二人はうまく通過できたのか否か、ご期待下さい!!

はづちさんへ

はづちさんこんばんは!
私もこれを書きながら、どんな顔をしていたらいいのかたいへん困りました。

>自分の初夜を見られているみたいで、

そう、なにかこういう話は自分を投影してしまうようですね。
私もたいへん恥ずかしい(なら書くな!)ですw。

新婚さん頑張れ。何とかなるものだ!――と思います(-_-;)。

まろゆーろさんへ

まろゆーろさんこんばんは!
オスカーさんは夜、そしてまろにい様は朝から悶えてしまいましたか!

私正直に言って男性の経験は結婚した時が初めてで、なのにどうしてこういう話がスラスラ?書けるのか自分でもわかりません。
しかし男性の初夜というものもけっこう大変なのですね。入れられる、という行為もなかなかのものですが入れる方の苦心も、にい様のこのコメントでよくわかりました!!
いずれにしても初めての時は思いでいっぱい❤、ですね。

山中大佐と野村中佐、大丈夫きっと夫婦になれます!そして幸せになることでしょう^^。
そしてにい様お待ちかねのこの後のこと、次回しっかり書かせていただきますのでご期待下さいませね^^。

オスカーさんへ

オスカーさんこんばんは!
おお…昨晩は寝不足だったのではと心配です^^。今夜はゆっくり休めますように!
そして次回、又悶々として寝不足になるかもしれません!ご注意くださいw。

若いふたり。
一度や二度では収まらないかもしれません、次回をどうぞお楽しみに^^。

二人とも処女と童貞だったんですね。そういうこともあるんですね。
しかし医学事典を枕元に励むって、本人たちは真剣なんでしょうが、傍から見てると笑えそうですね。初めてなのにその最中に読めるなんて、かなり余裕ですよ。まっ、最初が肝心でしょうから、最初に失敗すると後々夜が苦痛になるかもしれませんからね。
最後はどうなるんでしょう。次回が楽しみです。

おじゃまします

あ、あう、あう、あう・・・
は、恥ずかしい・・・
なんだか分かりませんが、
自分の初夜を見られているみたいで、
妙に恥ずかしい気分です。
と、とりあえず、二人とも、頑張れ!

おはようございます。
夜型のオスカーさんは悶々でしたか。僕も朝から悶えています(笑)
女性にはお分かりになるかどうか。男は初めての時って「あれぇ~~~!?」って焦るんです。
まさしくしん兄ちゃんそのもの。あてがったり、動かしたり、やっぱり入っていなかったり。
何よりも初めての女性の神秘に触れるのですから驚きやら恐怖やら(笑)
さらにコンドームつけなきゃ子供ができたらどうしようとか頭の中はあれこれがいろいろ。
もうぼちぼち40年も前のクリスマスイブの夜を思い出してしまいました。

新婚のふたり、今宵は上手く夫婦になれますように。
そしていつまでも幸せであってもらいたいなと願っています。
おぉ!! 続編というか、この続きを楽しみにしています。
しかし見張り員さんは男の稚拙さも上手に表現していて……、参りました。

おはようございます!!
昨晩、寝る前に読んだので夢の中であんなことやこんなことになり……大変でございました(≧∇≦) いやいや、もう……お若いふたりですので先は長いでしょうね(笑) 焦らされながら続きをお待ちしております♪


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Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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