GW終わったけど特別企画、「脳内旅行」2

 ――アタシ、知らなかった。彼のアレがあんなにすごいものだなんて――!

 

アタシは山本長官や山口多聞さん、有賀艦長能村副長それに森下大佐他の大勢の士官さんたちに取り囲まれて、テーブルに着きました。

いつ、どんな罰ゲームが下されるのかハラハラしながら。すると素敵な従兵さんたちがやってきて私たちの前につぎつぎに前菜を出し始めました。テーブルのちょうど私の前に座っている山本長官は優しく微笑みながら「『大和』の艦内旅行は大変だったでしょう。疲れたのではないですか?」

と言って下さり私は「いいえそんなことは。でも艦内広すぎて私迷ってしまって。そのうえ時間がとってもかかってしまいました」と言いました。

するとその場のみんなが下を向いてクスッ、と笑うのがわかりました。私はきっとこんなに時間がかかった人はほかにいないから笑ったのかなと思ったんですが、ちがったんです。

ふと、山口少将の方を見ると少将の前に置かれた前菜のお皿の大きいことに気がつきました。・・・いいえ大きいなんてものじゃないんです。

デカイ。

私は唖然としてそれを見つめていました。やがて私の側のテーブルにも次々お皿が置かれます。

柳本『蒼龍』艦長、『飛龍』の加来艦長そして有賀『大和』艦長、私、能村副長に古村啓蔵少将・・・そしてハッと気がつけば私の前に置かれたお皿は――

山口多聞少将と同じ大きさだったのです!!

大きい・・・大きすぎる・・・とても入らない・・・

私が呆然としているのを尻目に、有賀艦長は

「では乾杯を。山本長官に御発声をいただきます」

というと皆立ち上がりグラスを手にしました。私もあわてて立ち上がりグラスを手に。次々にグラスに葡萄酒が満たされます。山本長官が皆をおもむろに見渡して

「順調な航海と素晴らしいハワイでの休日を祈って・・乾杯!」

と言って皆「乾杯!」とグラスをあげ、葡萄酒を少し飲みました。私も飲みましたがとても良い葡萄酒でおいしい。

そしてさあ、前菜をいただくのですが・・・

私はあまりの大きさにさすがに言葉を失っていました。手にフォークを持ってしばし考え込んでいました。すると有賀艦長が

「どうしました?たくさん食べていただかないと困りますよ?――だってこれは」

「これは?」と問い返す私に有賀艦長は

「山口少将との大食い競争。罰ゲームですよ」

と言って笑い、それにつられて皆一斉に笑いだしました。特に森下大佐が大きな声で笑っていたので嫌でした。ええっ!と驚く私に山口少将は

「いやあ、あなたが艦内旅行に時間をかけてくれたおかげで私もこんないい目に逢えるんだから。ありがとう!出来たら帰りもやってほしいなあ。こんな罰ゲームなら何度でもいいね。ぜひお願い」

とおっしゃいました。いくら大好きであこがれの山口少将のお言葉とは言えそんな・・・。

ですがゲームは始まってしまいました。大量の前菜を何とかこなし、そのあと次々出てくるお料理をいただくのですがまあどれもこれも、山口少将と私のだけ大きいったらないのです。

山本長官はそれを見て嬉しそうに笑っているだけ。猪口少将も楽しそうに私を見て笑いながらお食事なさっています。私は必死に食べてますがいつおなかが満タンになるやらもうわかったものではありません。

両隣りの、有賀艦長と能村副長のふつうの量の盛られたお皿がとってもうらやましい私です。

そしてスープが出てきたのですが、なんでしょうこれ、こんなに大きいの私・・・もう駄目。

そうです私と山口少将のスープ皿はまるで洗面器。

遂に可笑しさに耐えかねた皆さんが吹き出しました。古村少将が横を向いて大笑いを始めました。加来艦長は下を向いていますが、その肩が大きく波打っているので笑っているのだとわかりますし、柳本艦長、能村副長に至っては手にしたスプーンが笑いで震え、さらに当たる音が聞こえてきます。

山本長官と有賀艦長が互いの顔を見合わせて必死に大笑いを堪えています。

私の悲劇的表情をみながら、山口少将はおいしそうにスープを召しあがっています――

 

罰ゲームは私が負けました。

だって。

草鞋のようなステーキ肉に飼い葉のようなサラダ。それに小山のようなアイスクリームを完全に食べつくせるわけなんかありません。

しかし、山口少将はそれらをぺろりと食べつくされ何事もなかったかのように微笑まれ

「私が勝っちゃった!あなた少食だねえ、そんなことじゃ駄目だよ?」

とおっしゃいました。その場の皆は大笑いで、楽しい昼食は終わりました。

ああ・・・

私は改めて知りました。

彼の<胃袋(アレ)>の大きさを。

 

私はその晩、お風呂に入る前におそるおそる体重計に乗ってみました。すると・・・体重がなんと2キロも増えていたのです!とてもショックでしたがもっとショックだったのはなぜか誰からどこから知ったのか能村副長が私のその体重を山本長官ほかに言いふらしてたことでした。副長萌え、やめたろか。

さらにショックだったのは猪口少将に呼びだされ、月夜の大海原で座禅を組まされたことでした。

ああまだ先の長いハワイ航路。

頭の痛い船出となりました私には――

  (次回に続きます)

 

               ・・・・・・・・・・・・・・・

 

書き出しがまるで、官能小説でしたね(^_^;)

山口多聞さんはたくさんご飯を召しあがる方だったようです。でも私は男性は大食いのほうがいいなあと思いますね。

と言っても・・・この<妄想話>のような洗面器スープや草鞋ステーキに小山のようなアイスクリームはごめんですw。

 

私の大事な本の一つ「復刻 海軍割烹術参考書」今でもおなじみな料理から「はてな?」の料理まで満載です。

DSCN1400.jpg
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KAZUさんへ

kazuさんこんばんは!
なかなか面白い本ですよ^^。器械があったらぜひ読んでみて下さい。当時の海軍の料理の水準が高かったことがわかります。

このような本もあるのですね。初めてしりました^^
おもしろそうですね。^^

まろゆーろさんへ

まろゆーろさんこんばんは!
気を持たせてしまいましたね(^_^;)、どうもおとなは「入る」「大きい」という語句を見るとアレを思っちゃうんですよね~~。仕方がないそれが大人の性(サガ)って言うものだ!
おお、にいさまの妄想が移ってしまったら・・・!いやそれも良いかもでございます、一晩くらい妄想に身をゆだねるのも一興かと存じますぞ^^。

大食い、そうです何事もがっつり行く男性に悪人は居りませんよね!
あれこれ文句を言わずにたくさん食べる人が好きです!!
にい様もそのタイプと見た!!

もう。大きいの入らないのと!!
てっきりアレかとワクワクしてしまいました。
準備もいらなきゃセリフもいらねぇとは飢えた男にはたまらない……。いかん!! 妄想が移りそう(笑)

大食いの男に悪いヤツはおりません。
男のくせしてチマチマと食う人ほど正体不明なのですよ。
男はガッツリ食うもんです。アレもコレも!!!

柴犬ケイさんへ

柴犬ケイさんこんばんは!
こんなしょうもない妄想をするのも大好きな私です(^_^;)!
そう、『海軍割烹術参考書』って言う本が復刻されているんですよ。当時のレシピがそのまま載っています。今でも使えるものが結構あるのが嬉しいですね。
私も以前よりずいぶん食べられなくなりました。
若いころの食欲が懐かしい~~!

オスカーさんへ

オスカーさんこんばんは!
多聞さんのこういうところが好きなんですよね私^^!

おお、阿部ちゃんで再現なさいましたか!きっと彼なら上品にお食事もなさることでしょう❤ウフフフ・・・!
私は阿部ちゃんと言うとテウマエロマエ、あるいは「トリック」の上田氏がちらついて・・・(-_-;)。

かっつんさんへ

かっつんさんこんばんは!
すごい妄想でしょww!?
私はなるべく事実に即して書きたいと思っていますので今まで調べたことなどをもとにしています。けっこう山口多聞さんに関しては逸話の多い方です^^。

見張り員さん   こんばんは♪

いつもありがとうございます♪
見張り員さんの妄想話で想像力は凄いですね。
海軍割烹術参考書なんて本もあるんですね。
年々食が細くなってたくさん食べられる方は羨ま
しく思います。

こんばんは。多聞さん、文字通りの太っ腹! 実際のお姿ではなく映画のアベちゃんで脳内再生してみました。食べこぼさずスマートなナイフやフォークの使い方、きっと女性の扱いも……イヤイヤ(笑)

凄い妄想

でもいろんな場面で事実の裏付けがあるんですね
感服いたしました(笑)

すっとこさんへ

すっとこさんこんばんは!
ウフフフ・・・
こういう書き出しお好きでしょ?

「そう私はいきなりな女。
準備なんかいらないわ、そのまんまいらっしゃい。
さあこちらへ! ホホホ!!」

何を言わせるのですかww。


大食いの男性って良いですよね、なにか頼れる感じがして!ポペ!!

あはは!

書きだしにおお笑いしました!

「あっ いけないんです、見張り員さんったら。
いきなり、なんです。こちらの準備とか ぜんぜん
気にしてくれてないんです ああっ」

大喰いの男性・・・わたしも好きですね!
プロフィール

見張り員

Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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