2017-10

女だらけの戦艦大和・世界名作おとぎ話・ねむり姫1 - 2013.04.02 Tue

――美しき姫は、深き城の奥で眠っている。この眠りから覚ましてくれる人を待ちながら――

 

ここは『ヤマート城』。ナシーガ王とツグーコ王妃の間に可愛いお姫様が生まれました。王様も王妃様も大喜びです。

お互いを指差しあって、

「あんたに似なくってよかったね~。ってそれにしても我々どっちにもあまり、いやほとんど似てないがどういうことだろう」

といいましたがこれはお話なので細かいことはどうでもいいのです。

さて、お姫様――オトーメ姫――のお誕生を祝う宴会が『ヤマート城』の大広間で開かれました。それはそれは多くのお客さまをお迎えしそれはそれは大変たくさんのお料理や飲み物が運ばれ、美しい音楽も奏でられ大変楽しい宴会になりました。

招待された魔法使いのコイズーミと、ナガーツマ、そしてマースソエの三人がそれぞれお姫様に

「美貌」「美声」「素敵な恋」

をプレゼントしました。お客様たちから拍手がわきました。王様も王妃様も大喜びで三人の魔法使いにお礼を言いました。オトーメ姫は大きなゆりかごの中ですやすやとおやすみになっています。

すると急に大広間に妙な紫色の明かりがさすと、その光の中から「いやーねえ、どうして今日みたいなおめでたい日にアタシを呼んで下さらないのぉ~?もう王様のいけず!・・・そんないじわるするなら、お仕置きしちゃおうかしら~」とゲスなことを言う女が一人、いや二人。

これはこの国の嫌われものの魔法使いの姉妹・エロヒーラとエロスヒーラです。エロヒーラとエロスヒーラは普段からまともな魔法を使うことがなく、使う魔法ときたらエッチな魔法ばかり。例えば王様の側近で堅物で有名なモーリガミ参謀の下着をスケスケのセクシーランジェリーにしてしまったり王妃様の衣装をメイド服や女学生の制服にしてしまったりあるいは国民の腰巻にいやらしい悪戯書きをしたり、他にも恥ずかしくて書けないようなことばかりしてきました。

そういう魔法使いですから王様から、否国民全体からうとまれ『ヤマート国』の果ての果ての、そのまた果てのベースケの森に押し込められていたのでした。

そのスケヒーラが

「もうっ、そういういけずな王様の子供にはアタシ、わる~い魔法かけちゃおっと!いいこと?オトーメ姫は十五の年に覚めない眠りにつくので―す、えい!」

というなり持っていたとてもいやらしい格好の魔法の杖(どんな格好かは皆さんそれぞれご想像ください、あなたの想像がそのまま当たりです)を振り回しました。どうしましょう、かわいいかわいいオトーメ姫にとんでもない魔法がかかってしまったのです!!

王様は衝撃のあまり泣き崩れる王妃様を抱きしめて呆然としていました。が、良い魔法使いのコイズーミとナガーツマ、マースソエの三人が王様、王妃様の前に進み出ると言いました。

「ご心配には及びません、お姫様は必ず眠りから覚めます。私たちを信じてください」

と言ったので少し安心しましたが、でも可愛いオトーメ姫の行く末が気になって仕方がありません・・・。

 

それから十五年の時が流れました。

その間にもナシーガ王は常にオトーメ姫の周辺を有能な参謀のモーリガミやその部下たちのマッツオッカー、イッシバーなど多数の兵隊、それからマッツオッカーのペットの鳥や犬に守らせていました。マッツオッカーは

「王様も王妃様も、この私が熱くなっていますからご心配には及びませんぞ。オトーメ姫は私が守るっ!、守るったら守るんですよ、いいですか。みなさんも私のように熱くなってくださいよ、そして、あきらめんなよー!

と言っては自分の大事な武器、ラケットを振り上げています。王様はその騒々しさに(ただ勇ましいだけじゃなかろうな、こいつ!)と不安げでありますが王たるもの、配下のものに弱いところを見せるわけにはいきません、王としての沽券にかかわるので必死に耐えています。

マッツオッカーのペットの鳥・ハッシーと犬のトメキッチンも大変、ある意味飼い主のマッツオッカーより有能で、ハッシ―はその大きなくちばしの中に小さなオトーメ姫を入れて隠すことが出来ましたし、トメキッチンは不審者がいたらいつでもその鋭い歯でかみつけるよう入念に研ぎ澄ましておりました。

オトーメ姫が大きくなったのでさすがにくちばしの中には入れませんが、ハッシ―は大きな翼の中に姫を隠すことができます。

イッシバーは不審者が出たら、その暗黒の一重瞼でにらみを利かせて相手を凍りつかせることができます。他の兵隊たちもそれぞれの特技を生かしてオトーメ姫を守っています。

そんなふうにたくさんの人に守られてオトーメ姫はすくすくと育ち、とても美しく声の綺麗なお姫様に育ちました。姫が『ヤマート城』の一番高い塔の上で歌を歌うとその声に乗せてハッシ―も歌います。島の下ではトメキッチンが踊ります。

それを見て、お城の皆は今日も幸せで平和な気持ちでいっぱいになるのでした。

 

・・・そしてとうとう、オトーメ姫が十五歳の誕生日がやってきました。

その日は朝からナシーガ王もツグーコ王妃も姫を絶対外に出さないようにしました。王様は

「いいね、どんなことがあっても外に出てはいけないよ。そしてもし、悪いいやらしい魔法使いを見たらすぐに逃げなさい」

といいました。王妃も心配そうにうなずきます。その二人にオトーメ姫は可愛く笑って

「はい、わかりました。今日一日は気をつけて、外には出ません」

といいましたので、王様も王妃様もほっとしました。

 

それから少したった時、オトーメ姫はお城の塔の階段を上がっていました。この先に自分の部屋があるからです。

そしてちょうど塔の真ん中あたりの踊り場に、一人の老婆が座り込んでいるのに気が付きました。見たところ人畜無害のようなふつうのお婆さんです。お婆さんは大きな本を一所懸命見ています。

オトーメ姫は興味をそそられて、そのお婆さんに近寄っていって

「こんにちはお婆さん、ここで何しているの?それなあに?」

と尋ねました。お婆さんはオトーメ姫を見上げて微笑むと、「これを読んでおりましたじゃ」と大きな本を指しました。オトーメ姫は

「まあ、御本ですって?どんな御本かしら、面白そうな御本なら見たいわ」

といいますとお婆さんは「それではごらんなさいな」というとその本を広げてオトーメ姫の前に差し出しました。

と、それを見たオトーメ姫は「ああっ!」と小さく叫ぶとその場に倒れてしまったのです。そして驚いたことにはそれと同時にお城の皆、すべてが倒れて眠りについてしまったのです!

お婆さんは正体を現しました。

なんと、お婆さんはスケヒーラ。手にしていた本はエロスヒーラが化けていたのです。その本には、まだ世間も男も知らないおぼこなオトーメ姫には猛毒の「エロ写真」が満載でした。エロスヒーラは

「ジャーン、私のヘルブックの魔法はきついわよ~ホホホ!!」

と高笑いをしています。

オトーメ姫はかわいそうにその魔法の猛毒に当たって深い深い眠りについてしまったのでした。

スケヒーラとエロスヒーラはさも愉快そうに大笑いして、スケヒーラは

「とうとうやったわ。これでオトーメ姫は私たちのものよ。さあ、エロスヒーラ。この子を塔の上の部屋に運ぶわよ」

といいエロスヒーラは、

「私はそのあとでツグーコ王妃を・・・」

と言ってまず、オトーメ姫を部屋に運びました。そのあとエロスヒーラは王妃を大きな寝室に運んで行ったようです。

 

オトーメ姫はお部屋の大きなベッドの上で深い、ちょっとやそっとでは覚めない眠りにつかされてしまいました。

そして、そのオトーメ姫にあれこれいけない事をしようと、スケヒーラは考えているのでした。

さあ、『ヤマート城』とその中の人々のピンチです・・・!

 

    (次回に続きます)

 

 

           ・・・・・・・・・・・・・・

 

眠りの森の美女か!?それにしては変な登場人物ですね~。

オトーメ姫、免疫のないヘルブックで衝撃を受けて深い眠りに入ってしまったのでしょうか?(ヘルブックとは海軍隠語で<エロ本>のことです(^_^;)

さあ緊迫の次回をお楽しみに~~♪
眠り姫


子供のころ、父親と映画館に見に行きました。きれいだったなあ~~。
にほんブログ村 小説ブログ 百合小説へ
にほんブログ村
関連記事

● COMMENT ●

kazu さんへ

kazu さんこんばんは!
珍しいテンプレでしょう?動くのが気に入ってこれを使っています。動画のせいか立ちあがりがちょっと時間かかりますが・・・

これを作った人、すごいなあと思いますね!私はこういうの出来ないから(^_^;)・・・

No title

おはようございます!

動画の壁紙!素敵ですね~

葉の揺れもすてきです。

内容に踏み込まないですいません!
こんな壁紙もあるんですね~^^

すっとこさんへ

すっとこさんこんばんは!
わあ、奥入瀬に修学旅行とは素敵ですね~!私の高校は「北部九州5泊6日」でしたが毎日宿が変わるという大変な強行軍で付かれたという思い出が真っ先に来ます…(-_-;)

ヘルブックのヘルとは・・・助平(スケベ)には助の字が付きます。助=(英語で)ヘルプ、そこからヘル。エロ本は「ヘルブック」、エロ写真は「ヘルピク(ピクはピクチャーから)」
そして「ヘルペ」というと・・・「ちり紙」です(ヘルペーパー、直訳だとスケベ紙?あの際に使う紙だからだそうですww)。
海軍士官の間で使われた隠語だそうですよ。

っていってもこれをそのまんまひと様に御披露すると友達なくすかもしれませんね(-_-;)、どうかご自分だけでおたのしみくださいませ^^。

奥入瀬!

なんと!
動く壁紙は奥入瀬ですか。
高校(大田区)の修学旅行が奥入瀬でした。
懐かしーーーーー!

そして
なんと!
今回の眠り姫は ヘルブックの毒によって
昏倒しちゃったのですか。
ヘルブックって海軍用語の隠語なの?
勉強しちゃうなぁ~。
他で披露しにくい勉強だけど(笑)

まろゆーろさんへ

まろゆーろさんおはようございます。

ウヒョヒョヒョヒョ…わかっちゃいましたねえ~~って全くおっしゃる通りばればれの珍棒であります!
この珍棒が活躍するのか、それとも?
そしてこういう話にはつきものの「白馬に乗った~」は来るのでしょうか、こうご期待です^^。

この清流は奥入瀬らしいですよ、私は行ったことがないのでぜひ行ってみたいです~~(^_^;)

今日の東京は激しい雨、これから風も強くなるとか・・・そちらはいかがでしょうか?
気温も一定しませんね、くれぐれも御身大切になさってくださいませ!

No title

4月のしょっぱなからなんとも大スペクタクル(!?)な。いやロマンティックにしてエロティックな。
その杖のカタチなんて……、バレバレじゃありませんか。ふふふ、男が憧れる巨棒・珍棒ですよねぇぇ。
いやはや4月3日の早朝から洵に目覚めの良い思いをさせて頂きました。
続きが楽しみ。奮い立つくらいに楽しみです。
ロシアあたりから横須賀物語、そしてヤマート城に寄り道しながらきっと南方のヤマトの構想が練り上がりつつある見張り員さんでしょうね。

壁紙も清々しき清流で素敵ですね。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://haitiyoshi.blog73.fc2.com/tb.php/653-8b3e280d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

女だらけの戦艦大和・世界名作おとぎ話・ねむり姫2<解決編> «  | BLOG TOP |  » 「女だらけの戦艦大和」・花びらの向こうに

プロフィール

見張り員

Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

最新記事

最新コメント

フリーエリア

無料アクセス解析
無料アクセス解析
現在の閲覧者数:
Web小説 ブログランキングへ
小説家志望 ブログランキングへ ブログランキングならblogram
夢占い 夢ココロ占い (キーワードをスペース区切りで入力してください。)

カテゴリ

未分類 (21)
大和 (486)
武蔵 (66)
大和と武蔵 (41)
海軍航空隊 (28)
麻生分隊士 (3)
オトメチャン (39)
連合艦隊・帝国海軍 (155)
ふたり (69)
駆逐艦 (10)
ハワイ (8)
帝国陸海軍 (23)
私の日常 (112)
家族 (22)
潜水艦 (3)
海軍きゃんきゃん (24)
トメキチとマツコ (2)
ものがたり (8)
妄想 (5)
北辺艦隊 (1)
想い (14)
ショートストーリー (4)
アラカルト (0)
エトセトラ (5)
海軍工廠の人々 (5)
戦友 (10)

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2ブログランキング

FC2 Blog Ranking

FC2Blog Ranking

最新トラックバック

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード