「女だらけの戦艦大和」・南方のグラビアクイーン!?3

写野兵曹と筑紫少尉が何やらひそひそと話をしているのを、皆はかたずをのんで見守っている――

 

その時である、「いったい何の騒ぎですかあ?」と穏やかな声がして誰かがまた一人指揮所に来たようだ。皆が見返るそこには、栗色の髪を風に吹かせた樽美酒ゆう少尉がいて、指揮所にひしめく人の多さに少々驚いているようだ。

「やあ、樽くん!君も聞いてるでしょう、『海きゃん』取材班が今まさにここでグラビア写真を撮ろうとしてるんだよ。君もよかったら見学しないかい」

と、松岡分隊長がラケットを振り上げて叫んだ。花山掌航海長がそのラケットを見て少しだけ顔色を変えて航海長の後ろに隠れる。

マツコが「あら、いい女の樽ちゃんじゃないの。こっちに来なさいよ~」と樽美酒少尉に寄っていきその服の裾をくちばしでくわえて引っ張る。トメキチも樽美酒少尉にまとわりついた。

樽美酒少尉はトメキチを抱き上げ、マツコの頭を撫でると「じゃあちょっとだけね。お邪魔になるといけないから」と言って副長と艦長の間からそっと顔を出した。

その樽美酒の顔を見ていた筑紫少尉が突然、「これだー!」と大声を出したので一同はまたびっくりした。筑紫少尉は樽美酒少尉を引っ張り出すとケンパスの上にいるオトメチャンを指して、

「あなた、あなたとこの子の絡みの写真を撮りたいと思いますッ!」

と叫んだ。

「か、か、絡み!?

麻生分隊士、艦長・副長そして参謀長がすっ頓狂な声を出した。その四人を冷静な視線で以て見つめた筑紫少尉は「そうです。絡みです・・・この二人は私と写野兵曹のクリエーター魂に火をつけました。今我々には今までないほどのすざまじいイマジネーションの炎が燃え盛っています。これを消せはしませんよ」と言い、写野兵曹もうなずいた。

筑紫少尉は「さあ、では撮影だ!みなさんちょっと下がって。たる・・さんですか?え?たるびしゅ少尉さん?・・はちょっとこちらで待ってて下さい。おぼこちゃんはそのまま」とてきぱき指令を出し、皆はそれを黙って見ているだけになった。

手持無沙汰の状態の殘間中尉ほかを見た筑紫少尉、「あなたたちは正直邪魔です。ここは写野と私でやりますからあなたたちは居住区で休ませてもらいなさい」と命令。素直に従う殘間中尉以下に、参謀長が「なんだ?この連中に階級は関係ないんだね」と言ってぐすっと笑った。

 

「では、樽美酒少尉。このおぼこちゃんの横に座って・・・そう、そんな感じで」筑紫少尉が言うと同時にカメラのシャッターがバシャリと降りた。麻生分隊士は(なんじゃ、絡みいうてこの程度か、ただ座ってるだけなら絡みとは言わんじゃろうが)と安心した顔でいる。

数枚は、この二人が笑い合ったりという写真を撮ったのであるが。

 

筑紫少尉が、「ではちょっとごめんなさい」というなり、オトメチャンの防暑服のボタンをはずしだした。オトメチャンはハッとして筑紫少尉の手を押さえたが少尉は構わずボタンをはずす。

麻生分隊士の顔が引きつって、「な、何をなさる!」と言うとオトメチャンのもとへ駆け寄り筑紫少尉の手を押さえた。「この子はうちのオトメチャンじゃ、それを私の許可なしに服を脱がすなんぞ許せんで!」と筑紫少尉をにらんだ。

が、筑紫少尉は全く歯牙にもかけず「まあまあこれは撮影ですからね。あの誰かこの人を押さえておいてくれませんか、撮影の邪魔です」と言うと、艦長や副長が「ここは辛抱しろ」と、麻生分隊士を羽交い絞めにした。松岡分隊長が分隊士に「そうです麻生さん、辛抱ですよ。辛抱して熱くなる。そしたらあなたもグラビアとやらに写れますよきっと」とあまり全く慰めにならないことを言う。麻生分隊士は、必死に抵抗しながらも「うちはそんなもんに写りとうないんですよ。うちはオトメチャンが大事なんじゃー!」と怒鳴る。が、艦長と副長の馬鹿力に抑えられてもう動けない。

それで安心した筑紫少尉は、オトメチャンの上着を脱がし肌着をも脱がしてしまった。恥らうオトメチャンを、「いいねいいねえ~、視線こっちにちょうだいな」と写野兵曹が撮りまくる。そして筑紫少尉は呆然としている樽美酒少尉の上着の前を少しはだけさせて、「じゃあ、こっちに」と言ってオトメチャンの横に連れてゆくと、

「はい、樽美酒少尉。この子の胸に手を当ててそっと接吻する雰囲気で」

と言いみなは「おおぅ!」とどよめいた。麻生分隊士が艦長たちに抑えつけられながらも「だめじゃあ!いけん、やめろ!樽、本気で触れたら承知せんで!」とうるさい。

樽美酒少尉は最初戸惑いつつも、『海きゃん』の少尉の言うようにポーズをつける。そっとオトメチャンの裸の胸に手を当て、その柔らかいほほに唇を寄せる。写野兵曹が「いいねいいねえ~、少尉ちょっとおぼこちゃんの胸をつかんでみて?」と言うと麻生分隊士は「いけーん!」というなりその場に崩れるように卒倒してしまった。

その分隊士を伝令所に放りこんで艦長たちは撮影に見入る。

二人が「絡む」ケンパスの上にはオトメチャンの服が乱れて置かれいかにもの風情である。小泉兵曹がそれを見て石場兵曹に「オトメチャンと分隊士はいつもあがいなことをしとるんじゃろ?オトメチャン何をいまさらはずかしがっとるんじゃろ?もっと大胆にやったらええのになあ」と囁き石場兵曹はちょっと顔を赤らめると、「ほいでも・・・オトメチャンは分隊士との時でもあがいに恥ずかしげにしとってじゃないかね。オトメチャンは、<乙女>なんじゃけえ。貴様みとうなスケベ女とは違うで」と言った。石場兵曹はいつだったかオトメチャンを襲った時のことを思い出して興奮気味である。

「ほうね。・・・おお、見ろよ」と小泉兵曹が声をあげた。石場兵曹が見ると写野兵曹の指示によって樽美酒少尉はオトメチャンをケンパスに押し倒し、その紅い頬を撫でまわしている。

皆は声もなくその光景を見つめている。

「おお。きれいじゃなあ」

小泉兵曹がため息をついた、そのくらい今目の前で展開している光景は非日常で美しい。指示されているとはいえ樽美酒少尉は結構ノッてるようだ。少尉はオトメチャンの体に手を優しく這わせその唇に自分のそれをそっとつける。オトメチャンは衆人環視の中でのこの行為は死ぬほど恥ずかしいし分隊士以外に体を触られることに非常な罪悪感を感じていて「いけんです。お願い、樽美酒少尉、もうやめて」と泣きそうな声で言いながら逃げようとする。それがまた皆をそそらせ、写野兵曹の撮影意欲の火にさらに油を注ぐ。シャッターが降りまくる。

そこへ、筑紫少尉が「じゃあ樽美酒少尉。この子の○○を××してみて」と言い――皆は「ギャーーッ!」と叫んでその場はピンク色に染まったのだった。

マツコはあわててトメキチを翼の中に隠し、「子供が見るもんじゃないわよ!これは18禁!」と言い、自分はその金色の瞳を見開いてその行為を見つめる。

麻生分隊士はその大声にやっと目を覚まし、伝令所からはい出てきてそのショッキングな光景を目にした。呆然と「こんなこと、どうして許されるんじゃ」と言うと再び昏倒したのだった――

  (次回に続きます)

 

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何とこれではエログラビア撮影ではないですか!――と言いつつ結構みんな好きなようですね。でも一番の受難はオトメチャンと、それから麻生分隊士ですね。

さあこの撮影この後どうなる!? ドキドキの次回をお待ちください



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Comments 6

見張り員">
見張り員  
オスカーさんへ

オスカーさんこんばんは!
喜んでいただけてとてもうれしいです~~~♡
>「見ろ!のビーナス
そうなったらきっと麻生分隊士は彼女をどこかに閉じ込めちゃうかもしれませんね~、さあ大変ww。

麻生さん、このあともショッキングな場面に卒倒するかもしれません。

お楽しみに!!

2012/12/04 (Tue) 20:59 | EDIT | 見張り員さん">REPLY |   
見張り員">
見張り員  
matsuyama さんへ

matsuyama さんこんばんは!

大盛り上がりになりそうな「グラビア撮影」です・・しかしいいのかこんなことで!?ww。

ディレクター。
大変な仕事ですよね、いろいろな意見を集約していいようにまとめるっていうとこで力量を試されるのだから・・私にはできない仕事です(-_-;)

さあ、麻生分隊士はどう出る!そして樽美酒少尉はもしかしてオトメチャンを!?
緊迫の次回をお楽しみに❤

2012/12/04 (Tue) 20:57 | EDIT | 見張り員さん">REPLY |   
見張り員">
見張り員  
ウダモさんへ

ウダモさんこんばんは!
いや~ありがとうございます^^。
一気に読んでいただいてうれしいです~~~♪

さあ、…オトメチャンこの後どうなるでしょうか。気をもませてから続きを書きたいと思います・・・ってなんて非道な私!
どんな展開がいいかなあ~考えつつ書いてゆきますのでもう少しお待ちくださいね~~♡

PCの調子はいかがでしょうか?御大事に~!

2012/12/04 (Tue) 20:53 | EDIT | 見張り員さん">REPLY |   
オスカー  

こんにちは。これぞ「百合姫」(笑)待っていたかいがあったというものです←おやぢ過ぎ!!
これでオトメちゃんが見られることに快感を覚えてしまい、大和の「見ろ!のビーナス」になってしまったらどうしよう~!!
かわいそうな麻生さん…今後の2人が気になります(笑)

2012/12/04 (Tue) 09:17 | EDIT | REPLY |   
matsuyama  
No Subject

いよいよグラビア撮影、盛り上がってきましたね。
二人をその気にさせるのもディレクターの力量ですよね。

昔、ディレクター的仕事をしたことがありましたが、結構難しいですよね。本人からの要望を全面的に聞き入れてると、当初の主旨から外れてしまうし。主催者側と当事者の意向を企画内容から外れないように、調整しなければなりませんからね。

麻生分隊士の気持ちも分りますし、気分が乗ってきた樽美酒少尉の気持ちも分ります。後でこの二人もめなきゃいいんですが。

2012/12/03 (Mon) 19:46 | EDIT | REPLY |   
ウダモ  
No Subject

ぶはっww
なんだか、すんごいスピードで読めたんですが、どうしてでしょうか(笑)
思わずニヤニヤしながら、気がついたら『続く』に…orz
オトメチャン災難だったけど、ごめんなさいその先がど~しても気になるwww

あ…
お久しぶりです★(遅)
ちょっとpcのスクリーンが壊れたりして、ご無沙汰してましたorz
どうも調子悪くて(>_<)
また来ますね~♪

2012/12/03 (Mon) 11:07 | EDIT | REPLY |   

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
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(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)