日々雑感・震災を顧みて。

あの日のこと、ずっとずっと忘れない。

忘れられない。

突然大きくなった大地の揺れ、通りを行く人の悲鳴、踊るようにその場で跳ねる自動車。今にも崩れそうにきしむ家、南を指して逃げてゆく鳥の群れ。

つながらなくなった電話、返信がなかなか来ないメール。

大混雑の幹線道路、都心から歩いて帰宅の人の列。大風が吹いてあの不安な空の色。

子供たちと一室に雑魚寝の夜、つけたままのラジオから流れる被災情報、緊急地震速報。遺体発見の悲しい報道に、孤立した人たちを発見の報道。

人の生死の分け目はいったいどこにあったのか。天命で済ますにはあまりにむごい現実。

翌日からのすさまじい買占めの人の流れ、早々に閉店するスーパー。

ガソリンスタンドに並ぶ長蛇の列。

原子力発電所の大事故、そのあとから買われなくなった産地の野菜。

 

忘れられないことを書いてみました。

あれから一年ですが復興も進まない状況にいら立つのは被災された人たちが一番でしょう。震災当初あれほど「絆、きずな」と叫んで助け合おうみたいなことを言っておいて今になって「がれきをうちの街に持ってくるな」と怒りまくる市民。「がれき」とはいうが元はかの地の人たちの生活の品々。ごみではない。

「どこどこの野菜には放射能がついてるんでしょう」と言って放りだす客。市場で大量廃棄されたとある産地の野菜。

その野菜を手に取れば聞こえてくるのは生産者の嗚咽です。

自分たちは今回、大した被害にあわなかったからそういえるのかもしれないがでは次に自分たちが被災者になった時そう言ってはばからなかった彼ら彼女らはなんというのだろうか。

今回の震災でそう言い放った以上、「助けてほしい」「買ってほしい」「引き取ってほしい」とは言えないはず。

本当の「きずな」「つながり」とはすべてのリスクを受け入れる覚悟のことではないかと思います。

 

政府の対応も震災発生当初から後手後手に回り、被害を大きくした感があります。政治家は己や党の利害を超越して震災復興と被災者救済に心血を注いでほしいのです。

それこそがあの震災で命を落とした多くの人たちの御霊に応える道だと思います。そして今を必死に生きている人たちに応える道。

 

あの日を忘れず、「日本」よ、しっかり前を向いて歩こう!


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Comments 8

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見張り員  
matsuyama さんへ


matsuyama さんこんばんは!

東京で思うよりずっと、想像を絶する揺れだったんですね・・・
そしてそのあとのインフラの断絶は本当にご不自由だったと思います。あのとき、なかなかmatsuyama さんのブログが再開されないので本当に気が気でなかったです。
それどころではなかったこと、後になって知ったわけですが本当に大変なことでしたね。

一面更地になってしまった場所もかつて、たったの一年前には人々の生活があったのですが早くその営みが戻るようにしてほしいですね。
今度はもっと災害に強い街をと思いますが、どうも政府にはやる気が感じられません。
がれきの問題にしても受け入れを拒否する自治体ばかり。
もっと自分のこととして考えてよ、と言いたいです。放射能という見えないものにおびえる気持ちもわからないではないですがあまりにもエキセントリックになりすぎです。
その処理が済まないと復興が進まないということをみな真剣に考えてほしいですね。
被災地の復興なくして日本の再建なしだと思います。
政府は動け、議論より行動あるのみです。

2012/03/12 (Mon) 22:11 | EDIT | 見張り員さん">REPLY |   
matsuyama  

ドンドンドンドン、グラグラグラッ。
縦揺れから横揺れに。今まで経験したことのない揺れでした。遅い食事のラーメンはスープがこぼれ、思わず箸を投げ出してしまいました。
直後に停電。非常用のラジオもなく携帯も不通。外部との情報交換は断たれてしまいました。
翌日電気が開通。TVから流れる情報で初めて地震と津波を知りました。その惨状は想像以上のものでしたね。
あれから1年。被災現状は変わってません。個人の流失家屋跡地は廃墟し、荒野の如く住む人がいなくなりました。浸水した商店街の店舗も1/3は廃業。活気がなくなりました。
市主催のイベントで活況を取り戻そうと試みてはいますが、以前のような姿には戻りませんね。復興計画の1日も早い実施が叫ばれてはいますが、いつになることやら。おそらくどこの被災地も同じかもしれませんね。
具体案を計画するのは各自治体かもしれませんが、最終方針を決めるのは政府です。政府の決断が大切なんです。そのためにある総理からある総理に、期待を一身に受けてバトンタッチしたんじゃないですか。
「ブルータス、お前もか」じゃ、国民は納得いかないですよね。

2012/03/12 (Mon) 21:17 | EDIT | REPLY |   
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見張り員  
ジスさんへ

ジスさんこんばんは!
昨日はTVもラジオも特番を組んでいましたから見ていましたが、あの津波の映像は経験者でない私も胸がドキドキして怖くなりますね。
私の住む町は「ここって被災地なの?」というくらいみな血相を変えていましたね。被災地の人たちのほうがずっと行儀がよかったと思いました。
あれで首都直下が来たらどういうことになるか、推して知るべしです。

一年という短いようで長い時間を政府は何していたのか?被災者のみなさんの怒りはいかほどかと思いますね。議論もいいのですが今は「動け!」ですよね。
動かねば何事も始まらないと思いますが・・・タメイキ。

私もこの日を境に何かが変わって行った気がしています。自分なりにできることをしたいと思います。

2012/03/12 (Mon) 20:14 | EDIT | 見張り員さん">REPLY |   
見張り員">
見張り員  
柴犬ケイさんへ

柴犬ケイさんこんばんは!

本当にいつになったらきちんと「復興」が進んだね、と言えるのでしょうか?早く被災地のみんながホッとできるようにするのが政府の急務だと思うのですが。

モミジ、時折騒ぎますね。やはりあの震災のトラウマ?でしょうか・・・
擦り寄ってくるときは思い切りだっこしてやりましょう^^。

2012/03/12 (Mon) 20:01 | EDIT | 見張り員さん">REPLY |   
ジス  

こんばんは。いつもありがとうございます。

あれから1年ですね。今日も仕事だったので特集のテレビは見れませんでしたがラジオで色々な話を聞きました。見張り員さんのお住いの地域ではとても大変だった様子ですね。本当にお疲れ様でした。

1年という時間の流れから考えると政府の対応のまずさは計り知れないものだと思います。まだまだ忘れること無く自分にできること考えてみたいと思います。

2012/03/11 (Sun) 23:47 | EDIT | REPLY |   
柴犬ケイ  

見張り員さん  こんばんは♪

いつもありがとうございます♪

おっしゃる通り1年が経ちましたがガレキ
がまだ行き場がないままありますし復興と
名ばかりで全然進んでいませんね。
被災された方達が笑顔で前向きになれるよう
に祈りたいです。

モミジちゃん元気で散歩を楽しんでいますか?
地震の恐怖がまだ残っているでしょうが
スキンシップで不安が薄らぎ安心します。

2012/03/11 (Sun) 23:07 | EDIT | REPLY |   
見張り員">
見張り員  
まろゆーろさんへ

まろゆーろさんこんにちは!
思いの深い一日です・・・
あの日のことが鮮明に蘇り、『怖い』という感情が改めて浮きあがってきました。

震災とか言った災害は意外と人の心の本性を露出させる部分があるようですね、今回のことで人間の素晴らしさも感じましたが同時にいやらしさをも感じました。

被災地の人たちに恥ずかしくないよう、生きねばならないと思うのです。
日本人としての矜持と言いますか・・・そういうものをしっかり持って生きることが無くなって行った人たちに対する供養にもなるような気がしますよね。

今日の国立劇場での震災追悼式、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎしめやかに行われましたね。私は両陛下の被災者に対しての思いの深さをとても感じました。
御自分のお体のご不調をものともせず御出席なさったお心を、日本国民はしっかり汲み、そのお心に添うよう、努力をせねばなりませんね。

2012/03/11 (Sun) 16:34 | EDIT | 見張り員さん">REPLY |   
まろゆーろ  

東京では格別の時だったことと思います。
息子たちから、その時からの話を聞くだけでも身が凍る思いがします。
あれから日本は歪みました。いや、もしかしたら人の心の奥底に棲む本性が噴き出た部分もあるんじゃないかと思うことしばしばです。見苦しいことにはもううんざりです。
生きなければ、乗り越えなければと必死になって頑張っている被災された人たちにこそ敬意を表したいです。
そして犠牲になった20000人もの人々の御霊が安らかでありますように祈るばかりです。

2012/03/11 (Sun) 15:23 | EDIT | REPLY |   

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
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(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)