2017-10

「女だらけの戦艦大和」・健康診断2 - 2012.03.05 Mon

「女だらけの大和」では<健康診断>が始まった――

 

各分隊ごとに列を作って最上甲板でまずは問診、聴診、触診等をされる乗組員たち。事前に尿を取って衛生兵に渡した後、軍医たちから「最近体で変なところはない?」とか「変なところに遊びに行ったりしなかった?」などと聞かれた後、聴診器を胸や背中に当てられそのあと聴力や視力を測る。

そのあとは真打ちの登場、個別の仕切りに入って痔の検査と・・・性病の検査である。皆、なんだか神妙な面持ちで仕切りの中に入ってゆき「ヒエっ!」とか「ウハアン」などという声が漏れ出てきて皆は笑いたいようなそうでないような。

長妻兵曹も仕切りの中に入って行ったが、担当が日野原軍医長なので驚いた。そして「ひ、ひ、日野原軍医長がなさるんでありますかあ!?」と素っ頓狂な声をあげてしまった。日野原軍医長は「そうだよ、何かいけないか?さ、いいから早くそこに横になれ。はい、よーし。じゃあ、行くぞ・・・」と長妻兵曹を<診察>。

長妻兵曹は思わず「・・ハアン」と声をあげて日野原軍医長は思わず彼女の顔を見て、「なんだあ、何感じてるんだよ変な女だなあ。うーん・・・さあいいぞ」と長妻兵曹を起こし、装着していたゴム手袋をはずした。

「軍医長、うちは何もないですよね?」と問う長妻兵曹に日野原軍医長は一言、「病気はないがね、遊びはほどほどにせえよ」と冗談ぽく笑って見せたので兵曹はほっとした。

小泉兵曹の担当の軍医は畑睦子大尉で、畑大尉は丁寧に小泉兵曹を診察。小泉兵曹は(ああ、そがいにされたらいけんで。こないだの彼とのこと思い出してまうわ。ああ、ええ~)ととんでもないことを思っている。思わず身をよじる小泉兵曹に畑大尉は「ちょっとだけ、ちょとだけでいいからおとなしくしてくれよ。そんなに怖いのかね?」と声をかける。小泉兵曹ははっとして、「いえっ!そんなことはありません、全く怖くないであります」と答えた。その顔をじっと見ていた畑軍医大尉は思い出したように「おお、機銃分隊の長妻兵曹と並んで『大和の突撃部隊』と呼ばれてるのは君だったね!じゃあ怖いわけないよね、アハハハ!!」といって大笑いをしたのだった。小泉兵曹は(『大和の突撃部隊』って・・・そっちの突撃ってことか?えらいあだ名がついてしもうたもんじゃなあ)とげっそりしている。

<診察>は順調に進んで、いよいよ見張兵曹の順番が回ってきた。先に診察を終えて来た麻生分隊士が「オトメチャン大丈夫か?なんなら俺がそばについとってやろうかねえ」と言ってくれたがいくらなんでも恥ずかしい姿勢を見せたくない。

見張兵曹は「ありがとうございます分隊士。うちは大丈夫ですけえ」と言って微笑んで見せた。分隊士は「ほうかね?ならええんじゃが」と少し心残りのようだ。

石場兵曹が診察を終えて出てきた。ズボンの上から股のあたりをなでて「ああ、気持ちわりいのう!」と独り言を言って歩いてゆく。

「はい、お次~」と天幕の中から軍医の呼ぶ声。どうやら日野原軍医長のようだ。見張兵曹は意を決して「十三分隊見張兵曹であります」と申告すると衝立をそっと開けて中に入って行ったのだった・・・

 

「女だらけの武蔵」でも、常夏のトレーラーの日差しの中、健康診断が行われている。衛生科の皆は軍医たちの手伝いや衛生器材の消毒などで忙しく手を動かしている。

彼女たちの診察はすべての兵員たちが済んでから行う。北野特務少尉が、「もうあと十五名で終わりだからな。気を引き締めてかかれよ」と衛生兵たちを励ます。

「はい!」と返事をし、待っている兵たちの名前や所属を確認して天幕の中に入れる衛生兵たち。

白衣を身につけ神々しい姿である。

やがて、兵員たちの診察も済んで今度は衛生科の皆の順番。<身内>の気やすさで軍医ともざっくばらんに話をできる衛生科の兵。

尿を取り、問診から聴診、そして視力や聴力を調べた後彼女たちも天幕の中で<診察>。ここでも「うはあ・・」とか「ヒエっ!」と声を出す衛生兵がいて、軍医たちは「貴様たちも他の連中と変わらんなあ、こんなことで感じてるんじゃないぞ」と苦笑。

村上軍医長が、春山兵曹を診察した。春山兵曹は目を閉じて息を整えて軍医長が診察しやすいように力を抜いている。

そして診察を終えた。軍医長はゴム手袋を外し「はい、もういいぞ」と声をかけ、春山兵曹は起き上がって身づくろいをすますと「ありがとうございました」と敬礼して天幕を出ていく。村上軍医長はその後ろ姿を見ていたが、兵曹のカルテをめくってなにやら・・・。

 

「女だらけの飛龍」でも健康診断は行われている。

今回は二航戦の山口たも少将も参加。少将たちは普通は軍令部などでするのだが今回はちょうど「飛龍」乗艦と検査の日が重なったので「じゃ、今回はここで受ける」となった。

体重を計った際、飛龍の天野軍医長が「司令官、随分体重も落ち着きましたね。もう無理なダイエットはなさらなくっても体重の極端な増減はないでしょうから食事を普通になさってくださいね」とアドバイス。それに笑顔でうなずく山口司令官。軍医長から「健康体です!」と太鼓判を押してもらい悦に入っている。

その横を少し悲しげな顔の加来艦長が通って、「とめさん、どうしたの?」と司令官は声をかけた。加来艦長は健康診断に先立って行われた血液検査の紙をそっと前に出して「司令官、私はずっと健康体だと思っていたのに今回、高脂血症だそうです」と言う。司令官は「そうか。それはあまり良くないですよね軍医長、軍医長にアドバイスを頂いたらいい。私も参考にしたいし。軍医長、お願いしますよ」と言って加来艦長は嬉しそうに天野軍医長に結果を見せる。

山口司令官と加来艦長は一所懸命、軍医長の話に聞き入っている・・・

 

再び「女だらけの大和」。

オトメチャンは思い切り恥ずかしい格好を日野原軍医長に披露している。どうしても両足が閉じてしまう、そんな彼女に軍医長は「もう少し足を開いてくれんと診られんじゃないか。大丈夫だから診せてくれ」と医師らしく冷静に対応。

「・・・これでええですか」と少しオトメチャンの足が開いた。軍医長が「いいぞ、ちょっと辛抱だ」と言って手を動かしたとたん、

「痛い!!」

とオトメチャンが叫んだ。日野原軍医長はさすがにびっくりして手をそこから放した。そしてふっと笑うと「そうか。やっぱりオトメチャンは<乙女>の体だな。・・・もういいよ、オトメチャンはきれいだからね」と言って兵曹を診察台から解放してくれた。軍医長は(何だあ?じゃあれはガセネタだったのか。オトメチャンは麻生少尉とした(・・)後、遊郭で男と体験したと聞いたが。これは男と体験したおなごの体じゃないぞ。まあ・・・麻生少尉とは本当かもしれないが)と思って一人変な笑いをしていた。一体誰がそんな作り話をしたのだか知らないが、噂話と言うものは往々にしてこんなもんである。

天幕を出た見張兵曹は待っていた麻生分隊士に「どうじゃった?」と聞かれほほを真っ赤に染めて「どうもなかったですが・・・うちは恥ずかしい」と言って下を向いてしまった。そんな彼女を(かわいい!)とまたも抱きしめる分隊士。

春間近の風が二人をふんわりと包んで流れて行った。

 

「女だらけの武蔵」。

健康診断もすべて済んで、艦上もきれいに片付いた後村上軍医長は私室に北野少尉と秋川上等兵曹を呼んだ。

「どうなさいましたか、軍医長」と集まった北野少尉と秋川兵曹に、軍医長は言った。

「一名・・・退艦。除隊だ」

衝撃が走った。一体だれが、どうしたというのだ――

 

         ・・・・・・・・・・・・

一体だれに何があったのでしょうか。緊迫の次回を待っててね!!

…こういうもので診察を・・・!?
膣鏡


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● COMMENT ●

オスカーさんへ

オスカーさんこんばんは!
その予感・・・さあどうなりますか(って思わせぶりな!)。
健康診断、春にありましたよね。入学してすぐの時はあちこちうろうろしながら検診を受けました。私が高校の時は学年カラーが「緑色」で、その色のジャージを着て健康診断。
「蛙色」とほかの学年から言われていましたw。

佐世保の方の短歌、素晴らしいですね。
国民が一人残らず「日本を誇りに思います」と当たり前に言えるようにしたいですね。
「誇りある国日本」の物語を書いてゆきたいと思います!

matsuyama さんへ

matsuyama さんこんばんは!
やはり男性は興味シンシンですよね^^!でも・・・おんなだらけの海軍の下着はふんどしですよ~~(←って夢を壊すな!)

バリウム!私も昔、勤めていたときストレスで胃を悪くした時飲みました!そうだ・・・右や左に動くんですよね。げっぷを我慢させられましたっけ。
「駄目ですよ、出しちゃだめ!」って先生が連呼してそばで看護師さんが笑っていましたっけ。
そのあとも・・・いやでしたよね、そう『バリウムの排泄』。(尾籠な話でごめんなさい!)

健康維持って本当に大変ですよね・・・(^_^;)

こんにちは。物語におめでたい予感がします~次が楽しみです!健康診断、女子高の時にジャージで並んだなぁ~なんて思い出しましたわ。まだピチピチでした(笑)
お話からズレますが『この国に生まれしことを誇りとし建国祭の列に従う』(佐世保市・伊東賢太郎さん)という短歌が新聞に掲載されていました。誰もが誇りに思える国に…見張り員さま、書き続けて下さいね!

女の健康診断、見てみたいですね。男にとって神秘の世界ですものね(笑)。

健康診断といえば、昔会社で40歳以上は強制的に受信させられていました。結果的にいつも異常は見られなかったんですけど、1つだけ閉口したことがありました。
それはバリウム検診です。バリウムを飲んで診察台に寝て、身体ごと右を向いたり左を向いたりしてレントゲンを撮るんですが、そのたびにゲップが出るんです。ゲップを出さないで下さいといわれてますが、どうしてもゲップが出てしまう。
ゲップを出しましたね、と言われてもう1度バリウムを飲ませられる。
健康維持のため必要なんですが、辛かったですね。

まろゆーろさんへ

まろゆーろさんおはようございます。
>なんだか見張り員さんの本性が見え隠れしているような
ギョッ、見透かされてる・・・!!(爆)

こんな場面はしかし、男性のお立場としてはたまんないのでしょうねww女装してでも見たいところかもしれないですね。女だらけですもんねえ、どこ見ても・・・ウホホ。

昨晩夢に出ませんでしたか?せめて夢の中で願いをかなえてくださいっ(^_^;)

春山さん、ご懐妊の兆しでしょうか。それとも……。
しかし男の身としてはたまらない場面ばかりです!! 全艦がとりどりの花盛り!! より取り見取りを楽しめる軍医さんたちが羨ましい。 
なんだか見張り員さんの本性が見え隠れしているような。ふふふ。


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Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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