2017-10

日々雑感・残された遺詠のなかの母と子 - 2011.11.06 Sun

「母の心・子の心」全二回を書き終えて私はなんだか気が抜けたようになっています。

「回天」烈士、「航空特攻」烈士を思う時今の自分のふがいなさに情けなくなります。今たとえば自分が『特別攻撃隊』に任命されたら・・・と思うととてもではないですが尋常な精神ではいられないでしょう。

しかし当時の彼らの、残された写真を見ると笑っていらっしゃる。それも心からの笑顔を浮かべておられることに私は驚嘆するのです。この時点で彼らは生死を超越した、神のような存在になった、と言ってもいいのかもしれません。

多くが十代後半から二十代半ばの青年、いや少年と言っても差し支えない若者(回天の搭乗員最年少は17歳、航空特攻でも同様です)。彼らが国と家族、故郷を守るために一身を投げだしたその崇高な精神に私はいつも感動するのです。

そしてそのわが子を見送る母の心、悲しいのは当たり前であるがそれを人前には決して出さずにいた当時の母。哀しい心を歌に詠み、自分の心を慰めた母。そしてその母の歌を詠み返歌した息子もいました。

美しい親子の情愛が激しい戦火の中ではありましたが咲いていました。平成の御代になりその大事で美しいはずの親子の関係・情愛はすっかり薄れ親は子を殺め、子は親を顧みなくなった。こんな日本にしたかったはずではなかったのに・・・という英霊の叫びが聞こえませんか?

 

今日は私のもう一つのブログからの転載です。過去記事ですがどうぞ読んでやってくださいませ。

・・・・・・・・・・・・

 

検定試験の勉強の合間に、今まで読んだ本のことを思い出したり最近見た資料を引っ張り出してみましたら、素晴らしくも悲しい英霊がたの歌とその御母堂の歌を見つけ

ました。

 

海軍特殊潜航艇でシドニー湾で戦死なさいました松尾敬宇中佐。シドニー湾に突入

しましたがオーストラリア海軍の艦艇から砲撃を受け、艦は損傷。

生還はもとより期さない出撃でしたので、「もはやこれまで」と決意を固めた松尾中佐(当時大尉)は、艇付の都竹正雄兵曹長(当時二等兵曹)とともに拳銃で自決して果て

られました。

のちにその潜航艇は引き上げられその勇気と愛国心に感動した豪州海軍は国内の反対を押し切って「松尾艇」「中馬艇」の乗員、計4名の海軍葬をとり行ったのです。

 

そして戦争は終わり、中佐の御母堂、松尾まつ枝刀自はこういう歌を詠まれました。

 

 君が為 散れと育てし花なれど  

                    嵐の後の庭さびしけれ

 

かつては軍神と呼ばれもした我が子、しかし、「敗戦」となった今我が子の愛国心もそ

の死も、無駄というのだろうか・・・。

 

しかしまつ枝刀自をこのあと数十年後大きな喜びが見舞います。豪州政府が、松尾

まつ枝刀自をオーストラリアに招待してくれたのです。

その喜びを、御母堂はこう詠まれます。

 

 とつ国の あつき情けにこたえばやと

                        老いを忘れて勇み旅立つ

 

そして豪州シドニー湾で御母堂は御子息が戦死なさった湾口を見つめ、「よくこんな狭

いところを。・・・母は心からほめてあげますよ」とおっしゃった。

いかなる思いでシドニー湾を見つめておられたのでしょう・・・。

 

次に、神雷部隊(桜花を装備していた部隊)一式陸攻搭乗員・緒方襄海軍少佐の遺

詠、

 

 いざさらば 我は栄えある山桜 

                    母のみもとにかへり咲かなむ

 

この歌を、御母堂のカバンの中にそっと入れて少佐は出撃なさいました。

その歌をあとになって発見し少佐御母堂、緒方三和代刀自の今は亡き我が子への返

歌、

 

 散る花の いさぎよきをばめでつつも

                        母のこころはかなしかりけり

 

我が子は国難に我と我が身をささげたんだからきっと本望だったでしょう。母も名誉に思いますがでもね、やっぱりあなたがいなくなってしまったことが悲しいんです。

そんな風な思いだったのでしょうか・・・。

 

 

第55振武隊 鷲尾克己少尉遺詠

 告げもせで 帰る戎衣(じゅうい)の我が肩に

                      もろ手をかけて笑ます母かも

 

お母さん、あなたには何にも云わなくっても私のすることはみんな分かっていらっしゃ

るんですね。貴方の両手のぬくもりあの世に行っても忘れません・・・。

 

 

 

誠第37隊 小林俊男少尉遺詠

 死出の旅と 知りても母は笑顔にて

                       送りてくれぬ我くに去る日

 

間もなく私は死にゆく身ではありますが、後顧の憂い無くゆけるのもお母さん、あなたのその笑顔のおかげです。どうかいついつまでもお元気で。私はずっとあの青い空か

らお母さんを見守っていますからね。

 

 

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

あの時代は夫婦も婚約の身も、思う同志も必死の毎日だったと思います。

そして親子・・・母にとっては我が身を痛めてこの世に出した最愛の子供です。死んで

ゆくことに躊躇ないわけなどない。

でもこれが息子の選んだ道であり国に報いる道であるなら・・・。

あの時代の母は本当に強かったと思います。そしてその血を、その思いを引き継ぐ日

本の母として、私も強く生きて行けたらいいなあと思いました。

(転載元・「桜のためいき」bY/見張員 YAHOOブログ 2010・11・3)


一式陸攻の腹の下に搭載された「桜花」。敵に向かって発射されます。「桜花」には搭乗員一名。 (画像WIKIより)

「回天」搭乗員(18歳)の遺書です。彼らの生前の青春群像とともにご覧ください。


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● COMMENT ●

柴犬ケイさんへ

柴犬ケイさん こんばんは!

お返事遅くなりましてごめんなさい。

今日はいきなり風が寒くなりましたね。やっと「寒い」と感じました。こちらは先週の金曜日に蝉が鳴いていたのでこの落差にびっくり!です。
わんこは寒さに強いですが私はだめなので、厚着で散歩に行こうと思います。御心配を頂きありがとうございます。
お互い健康に気をつけて過ごしましょうね♪

見張り員さん  こんばんは♪

いつもありがとうございます♪
コメントありがとうございました。
明日から気温が低くなるそうですね。
来週から木々も一気に紅葉も進みそうですね。
モミジちゃんは寒さに強いと思いますが、散歩の時
に見張り員さんは暖かくして風邪などひかれませんように
体に気をつけてください。

周平さんへ

周平さん こんばんは!

靖国に参拝したら、祝祭日に日の丸を掲げたら、君が代を歌ったら「右翼」と言われる御時勢は本当におかしいです。
おっしゃるように右の左の、という問題ではなく日本人として当然の行為なのですよね、これらは。戦争で亡くなった方たちを顕彰するという当たり前のことができない国民を英霊はどう見ておられるでしょうか、あまりにひどい仕打ちですよね!
まっとうな日本人でありたい、というのが私の信条です。

靖国に行くと右翼と呼ばれます、、行って何が悪いのでしょうか。右でも無ければ左でもありません、私は日本人です。ただそれだけだと思ってます。これからも宜しくお願い致します。

まろゆーろさんへ

まろゆーろさん こんばんは!

三十一文字という中に込められた熱く切ない思い。短い、だからこそしっかり伝わる何かがあります。あの当時の方たちはよく歌を詠みましたね、若干十七,八歳の少年でも素晴らしい歌を詠んでいます。

携帯電話・メール。
確かに便利ではありますが心は伝わるのだろうか?と思うことしきりですね。
そして長く残らないですし・・・。
通り一遍、表面上だけの付き合いならそれでもいいのかもしれませんがどこかうら哀しいです。

おっしゃる通り、学校ももっと「日本という国」「日本の歴史」をしっかりと、そして戦没烈士の話をもっと教えるべきです。親の世代も何も知らない人が多すぎますからこれも何らかの手立てを打たねば、英霊は靖国の奥で泣いておられます・・・。

音楽独言さんへ

音楽独言さん こんばんは!

こういう話には人それぞれの思想や考えが端的に表れるものですが、確実に言えるのは彼らがいかに崇高な精神で自己を国難に差し出したかということでしょうね。
日本の教育、特に最近20年ほどはどこかが違っているような気がしてなりません。
個人を大事にするあまり、「公」をないがしろにしています。
公を大事にできずして「わたくし」を大事にできるわけがない。
最近はいわゆる【道徳】の授業って、本当にどうなっているのか?一度小学校や中学校を見てみたいですね。
金の儲け方や性行為の仕方を教えるよりもっと教え込むべきことがあるでしょうに。

周平さんへ

周平さん こんばんは!

本当ですね、太陽のように明るくさくらのように潔く日本人として生きてゆくことが大事ではないかと思う昨今です。

情熱、なんておっしゃられると気恥ずかしいです(汗)。本を読んだり靖国に参拝するうちに「何か」に後押しされるような気がしています。

コメント&ご訪問ありがとうございました、またよろしくお願いします!

子供の歌に対して返歌で返す母親。お互いのその思いは如何ばかりであったことか。心のつながりが僅かこれだけの文字数に託され詰まっていたのですから。尊いですね。
携帯電話で用を済ます。しかしそこには心がこもっていない。僅か60数年前に比べてなんと貧弱な心と絆になってしまったのでしょう。
学校教育も家庭教育ももう少し真正面から日本の歴史、日本民族の心の在り処を教えられないものでしょうか。

こんなに重いテーマに、何をいっても軽はずみのような気がしてうまく表現できません。
現代の人にとってはナンセンスという方もおられましょうし、
だた時代に流されてと思われる方もおられましょう。
でも決してそうではなく、自分を律し、高潔に運命に従う様には言葉もなく、今の自分が嫌になります。
水が高いところから低いところへ流れるように、
このような時代(精神的)は2度と訪れそうもないですね。
学校の道徳の時間って今でもありますかね?
そんな時間にこのような歴史的事実を少しでも触れ学ばせるべきですね。

こんばんは

私も太陽のように桜のように生きて行きたいと思っています。見張り員様のこの情熱どこから来るのか、、スゴイです。


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Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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