2017-10

「女だらけの戦艦大和」・熱いハワイの休暇です4 - 2010.11.04 Thu

ようやくハワイ・オアフ島は昼を回った頃である――

 

相変わらずワイキキの浜では帝国海軍女子たちが大騒ぎで遊んでいる。

そこに、かなたからエンジン音が響いてきて皆は一瞬緊張した。見張兵曹が、「麻生分隊士、あの音はカタリナであります」と言ったのを聞きつけてその場の皆が騒ぎ出した。

「なんだって!カタリナだと、もう敵はいないはずだろう?」と、空母・飛龍の上等兵曹がちょっと顔色を変えている。

その時、それまでデッキチェアーに腰掛けていた零戦の搭乗員がやおら立ち上がって、「落ち着いて、ほらよーくご覧?」とダイヤモンドヘッドの方角を指した。

まごうかたなき「カタリナ飛行艇」が一機、こちらに向かって飛行中である。

「ぎゃーー!」

皆は大騒ぎになったが、零戦の搭乗員が「よく見ろって言ってんの!」と怒鳴るに至り、やっと落ち着いてそれを見た。

・・・なんと。

確かにカタリナではあるが、見事に「帝国海軍仕様」となっており、深い緑色に塗装されしかも、日の丸が書いてある。

「ああ!あれはいったい??」

わけがわからない、と言った皆に零戦の搭乗員が「第一回真珠湾攻撃の時、獲したアメリカのカタリナを塗りなおしてさ。オアフ島、ハワイ島、カウアイ島、ハワイ諸島のすべての島に配備して上空哨戒に当たってるんだよ。他にも分捕った戦闘機とかあるけどあんな変な格好の飛行機は嫌だからここの工廠でぶっ潰して今作りなおしているよ、零戦に」と教えてくれた。

おおー!と歓声を上げるみんな、「やッぱり帝国海軍だ、やることが違うねえ」と口々に言い合う。

カタリナは真珠湾に向かって飛んでゆく。

 

上空を通り過ぎてゆくカタリナに、松岡中尉はランニングをしながら「おおーい、日の丸のアメリカ飛行機―!もっと熱くなれよー!」と叫んで手に持ったあのラケットを振り回す。

カタリナの搭乗員は「機長。あの人何か言ってますが」と下を見た。機長、と呼ばれた中尉は首をちょっとだけ伸ばしてそれを見て、「ああ、なんだろうねえ。ラケットなんか持ってるが・・・」と感心なさそうではあったが何か思いついたか「まさか!あれがあの『大和』の殺人ラケットの持ち主か!?」と叫んだ。

「ええ!?殺人ラケットってなんですか?」他の搭乗員たちが興味津津で寄って来た、機長は操縦桿を握り直し前を見つめると、

「なんでもな、今回の戦闘中『大和』の戦闘指揮所であのラケットをふんまわして近くにいた兵を殺しちゃったんだってよ」と言った。ええ!?と驚く搭乗員たち。

「そ、そんな。味方を殺したら元も子もないじゃないですか、ねえ」最初の搭乗員が周りに同意を求めるように言う、ほかの皆もうんうんとうなずく。

「なんでもなあ、あのラケットを持った士官は味方の血を見て興奮するんだってよ」機長は妙に静かな口調で言う。それがなんだかとっても怖い。・・・が真実は全く違うのは皆さまのほうがよくご存じである。

この機長はどこでそんな話を聞いたかは知らないが、全くのデマである。往々にして混乱した戦場では針小棒大に物事は伝わるのであるが、・・・でもちょっとひどいな。

そうとは知らず、松岡中尉は海岸線をひとりでラケットを振り振り、オアフ島中心部に向かって走っている。松岡中尉の周辺気温は、ずいぶん高い。

 

麻生少尉と見張兵曹はたくさん遊んだのですっかりおなかが空いてしまった。現地の人が商う「シャワー室」で海水を落とし、「飯を食いに行こうよ」と言うことで服を着て歩きだした。

途中で小泉兵曹と長妻兵曹に出会った。

二人とも妙にさっぱりした顔つきで麻生少尉にはピンと来た。小泉兵曹と長妻兵曹は「麻生少尉!」と言って敬礼して近づいてきた。

「どうしたあ、ずいぶんさっぱりした顔しとるじゃないか」と麻生少尉は言った、見張兵曹は小泉兵曹と長妻兵曹の顔を見比べている。

小泉兵曹はえへえへと笑いながら、「はい、じつは・・」と先ほどまでの至福の時のことを語りだした。

 

(貧相な男だが、大丈夫かなあ)と思いつつもベッドに押し倒され口づけを受ける小泉兵曹。やがて服をすべて脱がされた。貧相な男性はしかし意外に力強く小泉兵曹を扱いだした。(そうそう、そうでなきゃあ)と小泉兵曹は嬉しくなってきた。

男性はだんだん息を荒げて小泉兵曹の胸のふくらみを揉みしだいた。「ああ・・」と切なげな声を上げる兵曹の耳元で男性は「いい?気持ち、いいですか?」と問う。うんうん、とうなずく小泉兵曹。その胸の先を、男性は吸う。ああ!――と思わず声を上げた瞬間――

来た。

小泉兵曹は(これはすごい・・・今までの男たちとは全然違う・・・ああ、いい~)と悶えていた。男性は「イイですか?こうしても、イイですかあ」と言いつつさらに攻める。

二時間の間、小泉兵曹は攻めつくされ最後は腰が立たないくらいになっていた。

「ですから」と自慢げに小泉兵曹は三人に向かって言った、「男は見かけじゃないんですよ。技術です技術、それがすべてですよ」。

長妻兵曹が、むきになって聞かれもせぬのに自分の行為の話を始める――

 

筋肉質のたくましい男性の身体に抱きすくめられ、長妻兵曹は嬉しくなった。(こんなにすごい筋肉の男とは最近・・ないからねえ)

筋肉氏は長妻兵曹をベッドの上に組み敷いて「どのようにしたら一番いいですか?」と聞いてきた、長妻兵曹は筋肉氏にしがみつくと「もう何でもいいからめっちゃくっちゃにして頂戴よ」と言った。筋肉氏はしっかりうなずくと、長妻兵曹を「めっちゃくっちゃ」に扱いだした。形のいい乳房をぐいぐい揉んでその先を痛いくらいに吸う。兵曹は快感の中を漂う。どのくらいそんなことをしていたのだろうか。

急にその両足がグイッと開かれ――

来た。

(す、すごい!!)長妻兵曹は思わず声をあげていた。筋肉氏はその兵曹を満足そうに見て「こうですか、こうですかあ!」と言いながら攻める。

長妻兵曹も「そうそう!もっと来てえ!」と叫んで・・・。

やがて終わった。やはりすぐには腰が立たなかった。

 

「はあ・・・」と麻生少尉は息をついた。それを見て長妻兵曹が「ねえ、いいでしょう?少尉も今夜あたりいかがですか?本当にここには上玉がいますから」と発破をかける。が、小泉兵曹が長妻兵曹を突っついて、

「馬鹿だねえ、少尉にはオトメチャンでしょうよ。少尉にとってはオトメチャンが一番の上玉」と言った。オトメチャンは顔を紅く染めた。麻生少尉もどういう顔をしたものか困っている。

長妻兵曹が、「でも少尉、今の話は参考になったでしょう?今夜ぜひ、オトメチャンに試してやってください!」と言い二人は「では失礼いたします!」と敬礼し去って行った。

「腹減ったあ!」と叫びながら。

「オトメチャン・・」と麻生少尉は見張兵曹を見た。頬を紅く染めたオトメチャンに少尉の心が湧き立ってきた。

「早く飯を食おう、でちょっと早いが今日は宿に戻るか」

もうやる気満々の麻生少尉であった――

 

        (次回に続きます)


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● COMMENT ●

misia2009さんへ

おはようございます。

やはりいかに「百合」を標榜しようとも、時にはまとも??な行為も欲しいものですねwww。
そうです、麻生少尉とオトメチャンはいつの間にか「女だらけの海軍」では公認になってしまいました!!w。
自分の意のままに生きるって言うのも大事ですよね。

阪神の時のあの日本人の行いは全世界が驚いていましたよね、特にアメリカなんかは信じられないと思っていたでしょうね。
しかもかの地のいわゆる【暴力団】の人さえ自宅の井戸を人々に開放していたのには驚きでした。「極道」とは本来こうではないといけないんじゃないか、「堅気」の人間に対しては、と思った瞬間でした。

こんばんわ。

慰安所愉しかったです♪
長妻、小泉両氏は男を求めて走るのに、麻生少尉とオトメチャンについては公認なんですね~
ボーダーレスが素敵です。
うちも悩まずにいきたいものです。
阪神のときは略奪も起きず、半壊した店に財布もって並ぶというので世界が驚きましたね。

陸戦隊さんへ

こんばんは!

ええっ・・・。
>技術がおそまっちゃん
なんですか???!!!

御安心ください。手取り足とり、我が「女だらけの帝国海軍」のイケイケギャル小泉兵曹と長妻兵曹が御指導いたします。
ふと目がいい、という方には松本兵曹長と浜口大尉がお相手いたします~~~!!

matsuyama さんへ

こんばんは

そうですね、デマは成長します。
ああ!関東大震災の時はいろんなデマが飛んだそうですね、いろいろ悲惨なこともあったと聞いていますが。そこへ行くと阪神大震災の時は悪質なデマが無かったのが不思議であり良かった、と阪神で体験した方の弁。

カタリナの機長、いったいどこでこんな悪質なデマを??
減給処分だ。

雪風さんへ

こんばんは

もう麻生とオトメチャンはしっかり心も体も(体も??)結びついています。そう、あとの問題は所帯をいつもつか、どこで持つかですね。

マッチョ・・・。
「キンニクマン」みたいなのはちょっと。かといってあんまり細いのもちょっとww、と贅沢ですか(笑)?

見張りんさん、おはようございます。私が慰安所の接待係でしたら小泉兵曹や長妻兵曹に叱られそうですねぇ~ なにせ昔から知識は豊富で技術がおそまっちゃんで・す・か・ら~♪あは!

デマは歪曲されるのが怖いらしいです。
以前の会社の創業者が関東大震災に出会ったそうですが、
建物の破壊以上にデマが怖かったと述懐してました。
カタリナの機長のデマはあまりにも酷すぎますね。

麻生少尉とオトメチャンは純愛ですね
初めはどうなるかと思いましたが
後は所帯を持つだけですね

あまりマッチョは好きじゃありません
私の好みは関係ないですね・・・


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Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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