「女だらけの戦艦大和」・私のあだ名2

あだ名についての皆の一言が、続く――

 

「大和」航海科 石場兵曹

私は皆から「イシバチャン、イシバチャン」と呼ばれとります。まあそれは愛称ということでええんですし、うちもその呼ばれ方を気に入っとりました。

が。

最近衝撃的なあだ名を聞いてしもうた。何かと言えば「暗黒の一重まぶた」いうんですよ・・・そりゃうちは完璧なまでの一重まぶたじゃ。いうてもこれは両親はそうじゃったけえ仕方あるまい?なのにみんなして陰でうちを暗黒大王みとうな言い方しよって。今度耳に入れたらうちのその「暗黒の一重まぶた」でにらんでやるけえ、覚悟しとけ。

それについて「大和」石川水兵長

石場兵曹は、戦略・戦術にも詳しゅうていらっしゃるし伝令としても大変な活躍をされとるのは皆周知の事実であります。うちは石場兵曹を尊敬しとります。

「暗黒の~」に関してうちの考えを述べるなら、石場兵曹が物思いにふけって居られたり議論が白熱した際、論敵を下からねめあげる様にして見つめる時、その一重まぶたが大変不気味に見えるからじゃと思うてます。普段の石場兵曹はとても愉快で笑わしてくれて楽しいお人ですが、こと、話が戦闘の関係になるとその眼で相手を威嚇して何が何でも正論だと思わせようとする節があります。まあ、ほとんど兵曹のおっしゃることは正論なんですが、ちいと強引かなあと思うんです。

石場兵曹申し訳ないであります、今夜私的制裁覚悟します!!

 

陸軍象部隊インド方面隊 畑睦美中尉

自分は陸軍だ。海軍でなくて悪かったね、ちょっとの間我慢せよ。自分の双子の妹、畑睦子が海軍に居るよ。何とかいうでかい船に乗ってるらしいが、そんな船見たこたぁない。きっと海軍のこけおどしなんだろうよ。

自分は今、インパールに向けて象部隊を進撃させている、いいか象部隊というのは――ってなんだ、あだ名の話をしろだと!?早く言わんか。

あだ名ねえ。よく言われるのは「はたさん」とか「ムツゴロウ」とか言うよくわかんねえものはあるが、最近聞き捨てならねえあだ名を耳にしたぜ?

なんでも「象殺し」とか「虎狩り」とかさあ、まったくもう冗談じゃねえよいつ自分が象を殺したり虎を狩ったっていうんだよ?動物保護団体とか環境保護団体に誤解されてつるしあげられたらたまんねえじゃねえか。もう二度というんじゃねえぞ、言うなら「進撃の象使い」とか言えよ。

それについて象部隊インド方面隊 嵐寛子中尉

「象殺し」というのは別に畑が実際に象を殺したというんじゃなくて、象がなついてるということを反対の言葉を使っていっただけさ、よく言うだろ「マダムキラー」みたいな。それで言うなら「エレファントキラー」だがそんな敵性語使ったらいかんから「象殺し」。

「虎狩り」、これねえ畑さん正しくは「虎刈り」。あなたのその頭を見て言われたんだよ。畑さんここに来てから暑くて汗かいてたまらんからって髪を刈り上げただろう。男顔負けのさ、だが刈ってくれた軍曹が下手でまだらに刈ってあったから「虎刈り」。そういうことよ、ハハハ。

え??「進撃の象使い」?定着するかなあ??

 

「大和」航海科 小泉純子兵曹

うちのあだ名。ちょっと聞いただけなら名誉なあだ名。でもよく考えれば不名誉な名前じゃわ。

それは「大和の突撃部隊員」。普通に聞いたら「ほう、この人は命知らずの勇敢なおなごじゃな」とか「突撃精神にあふれた勇敢な軍人じゃ」思うじゃろ?

そうでないからうちは困っとる。ええか、この場合の「突撃部隊員」いうんは慰安所や遊郭への突撃いうことじゃ。つまりその、うちはスケベなおなご、いうことじゃわ。まったくもうこがいな不名誉なあだ名もあったもんじゃないで?親が聞いたら泣くわ、ほんま。

それについて「大和」長妻兵曹

はい、「大和の突撃部隊員」の一人長妻じゃ。ええでないか、そのくらいのあだな。「虎刈り」だの「まんじゅう」だの「ゴリラ」言われるよりはずっとええで?聞いた感じがええでないか、「突撃部隊」なんか言うたら愛国心・忠誠心・玉砕精神その他もろもろにあふれた勇者みとうじゃないね。

ものは考えようじゃ、頭冷やしんさい。

 

「大和」機関科 松本リキ兵曹長

うちは人から「縁の下」呼ばれるんじゃ。縁の下?いうてへんな顔しとるあなた。よう考えんさい。うちら機関科は艦の一番下で肝心どころをつかさどって居る配置じゃ。よく言うてじゃろ、「縁の下の力持ち」ってな。それじゃわ、うちのあだ名の由来は。ええあだ名じゃろ、気にいっとるんじゃうちは。

それについて「大和」内務科 岩井特務少尉

まさに松本兵曹長は「縁の下の力持ち」、いや縁の下に置くんはもったいないほどの力持ちじゃ。兵曹長は体も大きいが心も大きく、十分に信用できる人柄。うちは彼女に助けられたけえ胸を張って言える。松本兵曹長は素晴らしい「縁の下の力持ち」じゃ。

 

「大和」野村次子副長

「大和」副長そして海軍が全世界に誇る「艦艇―ズ」メンバーの野村です。私のあだ名ですかあ?いままでなかったんですよ、でも梨賀艦長の肝いりで始まった「艦艇―ズ」での愛称・ツッチーが私のあだ名と言っていいと思います。

最初はええ?なに?ツッチーって、と思いましたが今では大事な愛称でありあだ名であります。うふ。

それについて「大和」梨賀艦長

ツッチー。愛しいツッチー。なんて君は綺麗なんだ・・・っていきなりですが私の大事な片腕の副長にいい加減な愛称、あだ名をつけられませんよ。で、森上参謀長とも協議の末こうなったんです。ちなみに私はナッシー、参謀長はモッチーですが。ほんとは私的に可愛いあだ名を考案中なんですよ副長には。フフフ。

・・・だれだあ!私の副長に「パッキン」とか言う奴はあ、出て来い!

 

「武蔵」加東憲子副長

あだな。

公然の秘密のように囁かれる私のあだ名は「パッキン加東」です。泣きたいよ・・・だって副長っていい加減なこと出来ないんですよ。甲板士官も「糞パッキン」とか言われるらしいですが、一所懸命やってパッキンや糞扱いじゃ浮かばれません。哀しいです・・・表面上は従順そうな兵たちが陰に回れば「パッキン加東」だなんて・・・ウウウ・・・。

それに対して「武蔵」猪田艦長

副長が日夜頑張っているのは私は知っているし、副長の業務の支障は極力取り除こうと思っているよ。だから今まで通りにしてほしいな。

そして私が考えた副長へのあだ名・・・ノンノンだ!のりこ、だからね。ちょっと安易なつけ方だが気に入ってくれるといいな。私の大事な加東副長。思いは「大和」の梨賀さんとおんなじだよ。

 

「大和」航海科 見張トメ兵曹

うちにはあだ名、あるんでしょうか?まああるとするなら「オトメチャン」、これは愛称いうもんでしょうか?

ほうじゃ、前に『海きゃん』の人たちが来てから後にうちのことを皆で「おぼこちゃん」というんですがこれもあだ名なんでしょうかのう?おぼこいうてうちにはどんとなものかようわかりませんが。

最初に「オトメチャン」いうてくれたんは麻生分隊士でした。小泉兵曹とは海兵団から一緒でしたが最初のころ小泉はうちを「みばり」というてましたね。まあ確かに字だけ見たらミバリですがね。

ほいでも子供のころは「お前」としか呼ばれんかったけえ、今どがいな呼ばれ方でもうちはとっても嬉しいです。

それに対して「大和」麻生分隊士

可愛いオトメチャンには変なあだ名何ぞいらん。オトメチャンでええんじゃ。おぼこ・・・言うがちいと馬鹿にしとらんかねえ。まあ、ええが。

それにしてもオトメチャン子供の時「お前」としか呼ばれんかった言うんがうちには衝撃じゃ。なんてかわいそうな子供時代を過ごしたんじゃろう。しかし今はもう、立派な帝国海軍の一員じゃ、胸を張って生きて行こう。オトメチャンよ!!

 

「大和」松岡修子中尉

私が松岡だ。みんな熱くなれよ!そして尻の穴をしっかり締めろ、そしたらもっと熱くなれるぞ。

というわけで私のあだ名かね?一部ではなんでも「火の玉中尉」だとか「蠅たたき中尉」と呼ばれてるらしいね。いいじゃないか、火の玉なんてものすごく熱い証拠だよ。みんなしっかり私のことを見てくれてる証拠だよ。みんなもすっかり熱くなってるね。

だがしかし、「蠅たたき」というのはよくわからないなあ?私の何処が蠅たたきなのか、今度甲板士官の藤村君当たりに聞いてみようと思うんだがね。ともあれ、みんな熱くなれよ!今日からみんな富士山だ。

それに対してトメキチとハッシー・デ・ラ・マツコ

トメキチです。松岡さんはとても熱くってかっこいいです。ラケットを振り回して危ないけど、よく僕たちと遊んでくれます、そして戦闘中はあのラケットで敵の飛行機を落とします。最近では樽美酒さんと良く一緒にいて「樽、たる」と呼んでは仕事や遊びをしています。でも僕は松岡さんの言う「尻の穴を締めろ」というのが取っても恥ずかしいです、それだけやめて?

私がマツコよ。松岡のあだ名ね、まさにそれを正鵠を射ているってものよアンタ。それから松岡がわかんないって言ってた「蠅たたき中尉」だけどあれは、一部の多くの?乗組員が初めてラケットを見た時「なんじゃあれは、でかい蠅たたきじゃのう」って言ったのが始まりよ。そんなのも知らないでよくこの「大和」の分隊長をやってられるわねえ。不思議な女ねえあいつも。

もうちょっと自分を客観的に見てください!

 

比島航空隊 福田康代司令

まあ、あたしがしんがりなんて光栄ですわあ。

てか私、衝撃の事実を知っちゃいました。皆に私「オランウータン」と呼ばれていたことを今の今まで知らなかったんです。ショックです・・・よりによって私がオランウータンみたいなお猿に似てるとは。あ、だからか!前に『武蔵』の連中が来た時あたしの顔見てこっそり笑っていたのね!もう、しょうがない連中ね!あたしはお猿じゃないわよッ…あたしはね、自分を客観的に見ることが出来るのよ。

もっとみんなも視野を大きく、客観的なものの見方をしなさいっ。

それに対して『武蔵』猪田艦長 仮谷航海長

何いってんの?

オランウータンそのものなくせによく言うよ。何が客観的だよ、全く主観的じゃないの。馬鹿いってると司令を解任されますよ?

もう一度言います、あなたはオランウータンそのものです。以上。

仮谷です。猪田艦長はそうおっしゃいますが・・・まあよく似てますね。でもあの時たくさんお土産もいただいたし、その辺で。福田司令、またいつかバナナくださいね、でかい房で願います。

 

          ・・・・・・・・・・・・・・・

あだな。

私のあだ名、会社に勤めてるときは「親父」でした。なんでかというと、私のしぐさが「親父みた―い!」だったからだそうです。でもこのあだ名結構好きでした。だから、というわけではないでしょうが今に至るまで親父さんと呼ばれる世代の友人?が多い私です。

石破さん(画像お借りしました)。何か気になる人です・・・(^_^;)
イシバチャン


そしてハエ叩き・・・これこそ松岡分隊長向けの商品ではないか!!
蠅たたき
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酔漢さんへ

酔漢さんこんばんわ!
いやあ、とても恐れ多くてご祖父様にあだ名など(^^ゞ・・・!
でも暗号室の中で東北弁が普通に話され、関東出身の少尉候補生が「???」の状況を想像するとなんだか可笑しくって笑いたくなりますね。
方言てわからないものは徹底的にわからないですよね(-_-;)、私が今まで全くわからなかったのが父方の祖父の故郷の島根の言葉。まさに「何を言ってるのかわからなかった」状態でした・・・御免なさい島根のみなさん。
そういえば南雲さんが米沢の人で、なまり丸出しで訓示されるとみな一様に困惑したという話をどこかで読みました。
そんな感じだったのかなあ??
なんだかちょっとほのぼのしました^^!

祖父に渾名があったら・・・・・
見張り員さん。是非ともご命名を!
と言う訳では無いのですが、「ずうずう弁の士官」で有名だったのは本当の話しらしくて、これは以前もお話しさせていただきましたが・・。
暗号室は、高橋少尉(岩手)鈴木少尉(福島)三嶋少尉(宮城)山形少佐(宮城)ですから・・。
東北弁が標準語?だったのかも・・・。
東京出身の少尉候補生(埼玉在住)の方が「正直、何言っているのか解らなかった(汗)」と言うくらいでしたから。
上官の指示に「通訳」が必要だったのかも。
暗号でやり取りしてた方が早かった!だったりしてですね・・。
そんな二艦隊通信でした。

まろゆーろさんへ

まろゆーろさんこんにちは!
石破さん、あの方の目つきとても怖かったり可愛かったり不思議な人ですね。でも私の趣味ではないです(-_-;)私の憧れはあくまで山口多聞さんですのであしからずw。
実際の『大和』乗り組みのみんなをこうした形で(ちょっとおかしな形ではありますが)私の脳内で活躍させています。無念の中で亡くなって深い海に今も沈んだままのみんな--大和だけでなく他の艦艇もーーを思う時たまらないものがあります。
私の目を、体を通して今の日本を、そしてこれからの日本を感じてほしいという思いを常に持っています。ですから…悪いことはできませんww。
あのオランウータンにそっくりの方、全く姿を見ませんね。ホント変人で変わった人でしたがその点は潔かったですね。
今頃何してるのでしょうね・・・バナナ食べてる??

確かに石破さんの雰囲気全体ってとっても独特ですね。お顔は趣味ではありませんが気になる人物です。
いやいやそれにしても見張り員さんの頭の中にはしっかりと大和の人たちが毎日生きているのですね。みんなが味方してくれているような心強さの中に見張り員さんはいるんだなぁと思いました。其処に居ますかのような彼女たち、きっと見張り員さんを終生守ってくれることだと思っています。
しんがりのオランウータンには笑ってしまいました。ところで議員をお辞めになったそのオランウータンさんはピタリと表舞台から遠ざかっていますね。変人ではありましたが潔い人でもあったようですね。
プロフィール

見張り員

Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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