2017-10

「女だらけの戦艦大和」 ・ <日本人処女探索隊> 四 - 2010.01.21 Thu

「女だらけの戦艦大和」乗組員が、一人、現地人に拉致された――――!!??

 

見張兵曹は、変な祭壇に寝かされている。両手は縛られ、両足は森の奥に向かって開かれてとんでもなく恥ずかしい恰好を強いられている。

その兵曹の頭の方で、神官のギコリスが何やら呪文を唱えている。その周りで下っ端神官のような人物数人と、NSTメンバーが神妙な面持ちで座っている。

かがり火が燃えている。

見張兵曹は(もういやだ、、、帰りたい。でも助けが来るんだろうか)ととても心細くなった。麻生少尉は私を助けにきてくれるんだろうか、梨賀艦長は、森上参謀長は私がいなくなってもどうでもいいとか言うんじゃないだろうか?そんなネガティブな考えが、見張兵曹を支配した。その時、ふいにいつだったか夢に亡き父親が現れて「麻生少尉はトメを裏切らないよ」と言ったのを思い出した。

(そうだ、、分隊士は私を裏切ったりしない。絶対来てくれる)見張兵曹は、ともすればくじけそうになる心を励ました。

 

その頃、<麻生部隊>はいろいろな情報を総合した結果、「見張兵曹はきっと絶対この<聖地>の、<リシオ山>に連れて行かれたのだ」ということになって、105名からなる<麻生部隊>は一路、<リシオ山>を目指した。麻生少尉は、かの地に近づいたら二手に分かれて行動するべく作戦を練った。第一陣が突入し、相手を撹乱し、その騒ぎに乗じて第二陣が見張兵曹を奪還するのである。麻生少尉は部隊長でありながら第一陣の隊長にもなる。第二陣は砲術科の少尉に任せた。

部隊は、人目につくのを避け、海岸線に沿って進撃した。遠くに<リシオ山>の黒い影が見え始める。

(オトメチャン、、、待ってろよ!必ず助けるからな!!)

麻生少尉は心のうちで呼びかけた。

 

さて、祭壇前。

ギコリスはだんだんトランス状態になってきた。奇声を発したり妙な踊り?をして見張兵曹の周りを回り始める。

そのあとを、ほかの連中もついて歩きだした。かがり火がたくさん焚かれ、それを持った男たちが兵曹の周りを通るたび兵曹の<あの部分>が明りにちらっと照らされて、、、それをしっかりNSTの連中はガン見して通る。

(最悪、、)と、兵曹は泣きたくなった。まだ麻生少尉にもちゃんと見せていない(であろう)あの部分をこんな人たちに見られるなんて!帝国海軍の軍人たるもののメンツが丸つぶれだ。

やがて、ボルテージが最高潮に達したギコリスが、見張兵曹の横に立つといきなり着せられていたコーヒー豆袋の貫頭衣を破り去ったのである。

「うああ!止めてっ!」思わず叫んだ兵曹である。無理もない、あの貫頭衣の下は当然素っ裸である。たくさんのかがり火に、兵曹の裸体が浮かび上がりNSTのメンバーは、ごくり、、と唾を飲む。しかしギコリスや、ほかの神官連中は慣れているのか反応は特にない。

次の瞬間、ギコリスは「キエエエーーー!!」と絶叫して持っていたつえのようなものをブンブン振り回した。

危ない。

しばらく振り回していたギコリスは突然ばったりとその場に倒れ込んだ。(な、、何なんだ!)と見張兵曹もNSTも思った。

が、ギコリスはやおら立ち上がると別人のような顔つきで「ワレワレノ神様が今イラッシャル。・・・さあ、カミサマ。この<乙女>ヲあなたに捧げマス」というと持っていたつえで兵曹の開いた足の間をドンドンと叩いた。

するとーーーー

森の奥からザワザワ、、、と音がして時ならぬ風――それもかなりの強風――が吹いてきたのだ。見張兵曹は死ぬほど驚いて(何か来る!?)と身を固くした。

しかし、その心配をよそに<実体>のあるものは来なかった。その代り、強い風が兵曹の裸体の上を吹き抜けて行ったのだ。

(寒い、、、なにこれ?)と、兵曹はちょっと震えた。さっきまで暑かったのに今はなんだかうすら寒い。そう、ちょうど内地の11月の夜くらいか?

この瞬間、この山に鎮座する神が降臨したと思えばよい。事実ギコリスたちはそう感じた。ギコリスは(オオ!神様がお喜びにナッテル!これでマタ、水がワクネ!)と確信した。NSTのメンバーもそれを何となく感じて、(サア、これでスベテ終わったらこの女のコを、、、)といけない考えに頭を支配されている。神様はこういうことはスル―なのか、寛大なのか知らないがNSTには天罰もない。

しかし。見張兵曹を拉致してしかもいけないことをしようと考えている彼らには、<麻生部隊>という天罰が下ろうとしていた。

 

<麻生部隊>は、やっと<リシオ山>のふもとに来ていた。麻生少尉は地図を広げながら、「ここで別れる。我々が出た後30分で二陣は出発すること。第二陣は少し大周りで山頂方面から囲むように。

第一陣の突入時刻は0500。そのあと2分で第二陣は突入すること。くれぐれも発砲は慎重に。しかし自分の身を守ることも忘れずに。緊急の際の通信は速やかにせよ」と簡単に指示して、各自の腕時計の時間を麻生少尉の時計の時刻に合わせると第一陣の将兵は闇に消えて行ったのだった。

(聖地、というのはどのあたりなんだろうか)と思いながら進む少尉、しかし聖地というからにはどこの国や地域でもそう簡単に見つけられるところではないことは重々承知している。

(たぶん、山腹あたりかもっと上だろう)麻生少尉はそう考え、闇を透かして見た。まだ、何も見えては来ない。そして通信科の兵の通信機も今は押し黙ったままである。

少尉の配下になった将兵も、相手が<敵>なのかそうでないのか今一つ分からないので戸惑っているのが伝わってくる。

なんだか居心地の悪い気分で、皆は見張兵曹奪還作戦に臨んでいた。

 

その頃、ギコリスの下っ端神官の一人が走ってきて「ギコリスさま。清水がワキハジメました!」と、喜悦の表情で耳打ちした。・・・ほんとかね!?

「ナナント!もう、ご利益ガ!流石、日本のショジョ、霊験あらたかダ」ギコリスは、森も奥深くに向かって礼拝した。ほかの神官たちもそれに倣い、NSTメンバーも。

(これでコノ処女をイタダケル!)と真っ赤に下心を広げていた。

ギコリスは、口の中でブツブツと、神様に感謝の祈りをささげ始めた。神官たちがみな祈り始め、その場はなんか荘厳な雰囲気になってきた。

そんな中兵曹は(どうでもいいけど、、、終わったのならもう開放してくれたっていいのに。寒いってえの!)といらいらしていた。なんだか、、、下腹が鈍く痛む。

(冷えたかなあ、、、冷えると後が困るんですけど。ああもう早く帰りたい。って言うか私は無事に帰れるんだろうか)

やがて、ギコリスの祈りは長い時間だったがやっと終わった。ギコリスは、NSTの面々を振り返り「御苦労ダッタ。これでまた清水がワイテ、言うことないね。コノ生贄、もう用がナイカラあとは好きにシテイイヨ」と言った。

NST、「ヒュー!!」と奇声を発するなり、兵曹の元に殺到した。ギコリスたちは儀式の跡片づけを始めてこちらには背を向けている。

NSTは、神聖なはずの祭壇で見張兵曹に襲いかかった。「やめてったら!こんなの卑怯だ、私を何だと思ってーーー」兵曹の叫びはチズナカの一発の鉄拳で途絶えた。

「ダマレ。お前ショセンは生贄だ。用がナクナレバこうなるんだよ」と、チズナカは残酷な笑みを浮かべて言った。今までもきっと、生贄になる女の子はいたんだろうが、そこは仲間だから儀式がすんだら帰れたんだろう、しかし、見張兵曹は<仲間>ではない。そこはシビアな世界。

口の端からちょっと血を流した兵曹を見て、チズナカは「おれがイチバンだ。お前らは、アト」というなり、兵曹に覆いかぶさった。

「いやあ!!」ものすごい兵曹の叫びが夜明け近い森の空気をつんざいた。抵抗したくても、両手を縛られている状態では出来ない。

(もう、、、だめかも)と、あきらめかけた瞬間。

「動くな!全員その場に伏せ!」

と、聞きなれた大声が響いた。だれあろう、麻生少尉の声である。チズナカたちNST,ギコリスたち神官はそれは驚いて、動きを止めた。その場はぐるりと、海軍の兵隊が取り巻いている。しかも、銃剣がかがり火にきらめいて物々しい。

麻生少尉がその場に足を踏み込んだ。伏せているギコリスに「ここはあなたたちだけか?ほかに誰もいないのか?」と聞いた。ギコリスはガタガタ震えながら「イマセン、、、私たちダケデス。許してクダサイ」と言った。

麻生少尉は、砲術科の兵に「こいつら一応縛って置いて、、」と言い、祭壇の周りで伏せているNSTの連中に近寄った。数名が従う。

「お前が首謀者か?おい、顔をあげてみろ」と麻生少尉が近付いた時、チズナカは「ワーーーー!」と大声を上げながら麻生少尉に向かって突進して来た。ほかのNSTのメンバーも、突進してくる。

「ジャマするか!?イイトコなんだよ!」

「何だと、この野郎!」

掴みあいの殴り合いになった。そこに第二陣が到着、「大変だ!」とまずはここを鎮めねば、、、と二陣の指揮官は一発、銃を空に向けて放った。威嚇である。

チズナカたちは見事に鎮まった。その彼らを取り巻いて100人からなる海軍兵が銃を構えているその光景は壮観だ。

「連れてゆけ。取り調べる」麻生少尉は言って、20名ほどが彼らNSTと、ギコリスたちを連行して行く。

麻生少尉は、祭壇に仰向けている見張兵曹にそっと近寄った。そして、「・・・オトメチャン?」と呼びかけてみた。横を向いていた兵曹がそっとこっちを向いた。うつろな目に、光がよみがえり、みるみるうちにその瞳に涙があふれた。

「麻生少尉、、、。怖かった、、、」しゃくりあげる兵曹の両手・両足を縛っている縄を、麻生少尉は解いてやった。

「大丈夫か、、、遅くなってごめんね。さあ、行こう」麻生少尉は彼女を抱き起した。見張兵曹は自分が全裸なのに気がついて顔を赤らめた。そして身をよじって恥じらった。その姿が麻生少尉はとても可愛く映った。抱き上げようとした時、見張兵曹の横になっていた下半身のあたりに、血が付いているのに気がついた。

「オトメチャン!これ、、、まさか!?」と驚く少尉に、兵曹はうつむいて「・・・違うんです。あの、、、あれが、、始まっちゃたんです」と小声で言った。

「え?あ、、そうか、オーイ。衛生兵、<待ち受け一番>を」麻生少尉は衛生兵を呼んでメンスバンドと綿布を持ってこさせた。

そして、手当の後兵曹を背負って山を降りたのだったーーーー

 

さて、ギコリスやチズナカ達はあの後どうなったのだろう。

彼らは<麻生部隊>によって<海軍根拠地隊>の本部に連行されそこで麻生少尉や陸戦隊長の尋問を受けた。しかし政治的な意図がないこと、反日的行為ではないこと、殺そうとか傷つける意思はなかったことなどで数日間の監視はつくものの、一応放免となった。

・・・まあ、一件落着である。

清水がどうして枯れたか、またなぜいきなりわき出したかは不明。見張兵曹は、湧水が枯れる時地殻変動があるというのを聞いていたのでそれではないかと懸念していたが、どうやら杞憂に終わったようだ。

・・・うん、よかった!

そして麻生少尉もオトメチャンの貞操が守られていたことに、ほっと安堵。

・・・うん、よかった!

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

長い話でした、、、。しかも、くだらない話(泣)。

こういう話には、止めどころがなくなってしまうのが困ります(笑)。しかし、世界にはまだきっと、、、生贄を使うような呪術みたいのがあるんでしょうね。

間違っても生贄にはなりたくないと思います。

はい。


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● COMMENT ●

ジスさんへ

おはようございます。

ご心配をおかけしましたが、無事解放されました~~!!

でもこの広い世界のこと、探せばきっとこんなような?変な呪術みたいのはまだあるかもしれませんね!
探しに行き、、、たくないですね、、。

松ちゃんさんへ

おはようございます。

まさに危機一髪でありましたね~。
こんなきわどいところで回避できたのはやっぱり麻生少尉との愛のおかげ、というより単にお話だからですねwww.

しかし、、、この刑罰、すごい痛そうです(泣)。そんなにギッチリ縛りあげたら使いものにならなくなっちゃうんじゃ・・・てそれが目的ですね(爆)。

無事解放され安心しました!
なんかドキドキしますね・・・。それにしても世界のどこかではこんな呪術残ってるんでしょうね。

許しませんぞ~!

こんにちは。 危なかったですねぇ~ ギコリスとNSTのメンバ~は”腐チン艦隊の観閲式”という罰を見せしめの為にしなければ駄目です!まず丸裸にして両手を縛り、次は竿とキャン玉袋を一緒に下から長~い荒縄で締めあげ、罪人同士のナニを次々と数珠つなぎにして海に放り込み大発で島の周りを引っ張りまわさねば・・・


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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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