2017-10

「女だらけの戦艦大和」 ・ <乙女>に触れないで、、、。 - 2009.11.30 Mon

「女だらけの戦艦大和」は、内地めざしてひた走る―――

 

参謀長の部屋。 

「そこに寝ろ」と麻生分隊士は、ベッドを示した。見張兵曹は、動こうとしない。何度か、ベッドを指したが兵曹はうつむいて動かない。

「寝ろ、って言ってるんだ!」というなり、麻生分隊士は兵曹を思い切りベッドに突き倒した。激情に駆られていた。

仰向けざまにベッドにひっくりかえる兵曹に、分隊士は荒っぽくのしかかり、事業服の上下を脱がせてしまった。肩のガーゼが真っ赤に染まっている。よく見れば上着にも既に浸みていた。

兵曹は、しくしくと泣き出した。胸はあらわにされ、下半身は下帯一枚にされてなんという格好になっているのだろう。

麻生分隊士は激情が過ぎ去ると、後悔した。だが、確認だけはしておきたいと切に思った。たとえ、参謀長に力ずくでされていたとしても、自分はこの子を愛してゆこうと思う心にウソはない。でも、されていたということをしらないままではいやだ。

「ごめんな、オトメチャン。でもこうしないと自分の気が済まない。申し訳ないが」そう言って、麻生分隊士は見張兵曹の下帯をそっと解いた。兵曹の体が硬直したようになる。

「本当にごめん!」と分隊士は小さく叫んで、兵曹の両足を開いた。「いやあ、、、」と兵曹が泣き声を立てた。

しかし、分隊士は開いた両足の間に入ると、兵曹の<乙女>の部分にそっと手を当てた。そして、その肝心どころの奥に入りこもうとした。 と、「痛いです、、、やめて」と兵曹が泣いて、身をよじった。分隊士はハッとして、手を離しその行為を中止した。彼女は、まごうかたなき<乙女>であった。

分隊士は、ちょっとでも疑ったことを恥じた。参謀長も、きっとこの<乙女>のしるしに驚いて行為を続けることができなかったのだろう。

分隊士は、「ごめん」と言って兵曹の足の間から離れ、そばにあった毛布でくるんでやった。そして抱きしめながら「疑って悪かった。ごめんね、オトメチャン。言い訳に聞こえるかもしれないが、、俺は大事なオトメチャンに傷つけられたくなかったんだ。だから、こんなことをしてしまったんだ、、、でもこれがオトメチャンの心を傷つけてしまったなら、、、どうしたらいいか、、、」と囁いた。

見張兵曹は泣きながらも「分かりました、分隊士の気持ち。、、、私、怖かったんです。あの時の事、思い出してしまって」と答えた。

<あの時の事>とは、例の見合いの晩のことだろう。よほど「怖い思いをしたんだな、、」と分隊士は優しく抱きしめながら言った。

「私は、、、あんなことは嫌です。したくありません」見張兵曹は抱きしめられながら言った。そうか、と分隊士はいいながら「でもなあ、、、一生しないで生きるってのも変なものじゃないか?」と諭すように言う。

兵曹は「納得できる形なら、きっと嫌じゃないと思います。でも納得できないうちに強引にされるのは嫌です」と分隊士を見つめて言った。

「それは当然だよな」と、分隊士は微笑んで言った。すると見張兵曹は分隊士の胸に顔をうずめて「しなきゃいけないなら、、、分隊士にしてほしい」と囁いた。

・・・・え!! 麻生分隊士はどきんとした。俺にしてほしい、だって!? でもしかし、それはちょっと、、、初めてがこの俺じゃちょっと変じゃないか?いちおう女だし。

困惑した分隊士に、兵曹は「どうしても最初は<男の人>と、ですか?」と聞いた。分隊士は「まあ、、それが自然だろうね」と困惑したまま答えた。

兵曹は、ため息をひとつ吐くと、「そうなんですか、、、ではもう少し、心の準備が出来たら。その時が来たら、分隊士、そばに付いていてくれますか?」と言って麻生分隊士の目を覗き込んだ。

分隊士はそのしぐさにそそられながらも、そんな時俺なんぞがいたら恥ずかしくねえかなあ、、、俺はどんな顔してりゃいいんだ?などと変な想像をしたが「ああ。いいよ、付いていてやろう。安心しろ」と言ってやった。

兵曹は心から安堵したように息を吐いた。

「それから」と、分隊士は付け加えた。「今後参謀長に誘われても付いていっちゃいけない。またこういう目にあう。――もっとも、オトメチャンがいいならいいんだけど?」

すると兵曹は「いいなんてことありません。私は分隊士―――」言いかけて恥ずかしくなったのか、顔を伏せた。

可愛くなって、分隊士はさらに抱きしめる―――

 

その頃、参謀長は夜間艦橋・第一艦橋・防空指揮所をいったりきたりしていた。当直員に「いかがなさったんですか」と怪訝な表情をされるたびに、「いやあ!眠れなくってねえ、ハハハ!」と笑ってごまかしている。内心、(あいつら早く済まして出て行かねえかなあ)と困っている。時々部屋の前に行ってみると、まだ鍵が閉められたまま。

なんとなく肌寒くって、トメキチを抱きながら艦橋で過ごす、かわいそうな参謀長。

 

麻生分隊士と、見張兵曹はやっと部屋から出た。分隊士は、兵曹を毛布にくるんだまま居住区に連れて行った。「傷、、大丈夫か?消毒してもらいに行くか?」と分隊士は心配したが、兵曹は笑って「大丈夫です。もう止まりました」と言った。

そこで二人は別れ、寝についた。

参謀長が、やっとトメキチとともに自室に戻ったのは深夜もいいところ、しかも、参謀長の私物である気に入りの毛布は兵曹に持っていかれてしまっていた。仕方ないのであちこち探したが、やっと見つけた毛布はなんだか汚れていて、シラミでも付いていそうだったので止めて、結局その晩はトメキチを抱っこして寝たのであった。当然のように翌日は喉が痛い。

まあ、人のものを横取りしようとすればこの程度の報いが来るんだ、という見本のようなものである。

いろんな思いを乗せた「女だらけの戦艦大和」、間もなく呉に到着のようである――――

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

手に汗握る展開でした。

しかし、オトメチャンという子はなんでこうもセクハラを受けるんでしょう?隙があるんだろうか?いえ、そんなことはありません。

彼女の無邪気さや、意外と純真なところが百戦錬磨の女たちをそそるのです。はい。


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● COMMENT ●

チハタンさんへ

・・・・ホントに。
いつの間に純愛しちゃってるんだろう。
ちょっと前までの「いやよ、いやよ」はどうしたんだ!?
うん、、、やはり「情」に弱いんだな。オトメチャン。

モモイロへんたいさんへ

こんばんは。
そう、、いるんですよね。やっぱ。そういう子って。
蜂蜜をたっぷり垂らして、、すするわけですね、うふふ、、、。おいしそう~。

NoTitle

何時のまにか純愛じゃん
オトメチャンたら完全にほだされてるし

男心をくすぐるんですよね・・・

見はりんさん、こんにちは。 そういう女の人って居ますよね、いじめてみたいような、困らせてみたいような・・・困ったときの表情や仕草がまた萌え~なのです。 こういう娘を矯正するには絶対お仕置きが必要です。 美味しそうなところに変田養蜂場の女王さまの蜂蜜をたっぷりと垂らすのであります・・・


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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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