2017-10

SQUALL 愛の嵐3 解決編 - 2016.08.26 Fri

激しいスコールの中、佐野のかすかにふるえる手が高田兵曹の軍装のボタンにかかったーー

 

再び稲妻がまぶしく一閃し、激しい雷鳴が響き渡った。それを合図のように佐野は高田兵曹の濡れた軍装を一気に脱がせてしまった。雨水を含んで重くなった二種軍装の上下が床にドスッと音を立てて落ちた。その向こうに兵曹の軍帽が落ちている。

乳当てと下帯だけになった高田佳子兵曹を片手で抱きしめながら佐野は自分も濡れた服を脱いだ、時折右手と左手を入れ替えて、しかしそのどちらかの手はしっかり佳子を抱きしめて離さない。

やっと佐野は自分の濡れた服をすべて脱ぎ去ると、激しい雨音と雷鳴を背後にして佳子を床に寝かせた。佳子兵曹は胸の鼓動が高鳴るのを感じ、目を閉じている。佐野はあおむけに寝かせた佳子の乳当てをそっと取った。豊かな乳房が締め付けを解かれて佐野の目の前にやさしく揺蕩う。それを見たとたん佐野は

「佳子さん」

と叫ぶように言うと下帯のひもに手をかけ一気に解いた。佳子がアッと思う間もなく彼女の両足は開かされ、その間に佐野の腰が入る。佐野の熱い両手が彼女の乳房をつかみ、その先をもみつぶす。佳子が悲鳴に似た声を上げ、するとその声に刺激されたかのように佐野は夢中で彼女を抱きしめると

「いいね?―佳子」

とささやいた。佳子がうなずくと、佐野はよしこ、佳子と連呼しながら彼女の中に突き進んできた。佳子はその激しさと快感に声を上げて佐野はさらに進む。

スコールの激しさに誘発されたかの如く、二人は互いを貪欲に求め合った。佐野は佳子の奥へ奥へと突き進み、その豊かな乳房をもみしだきその先を噛むように舐った。

佳子は喘ぎながら彼の腰を両足で挟むようにして彼を自分の奥へといざなう。もっと奥へ、もっとその先へ…二人は互いをむさぼるようにして愛を確かめ合う。

屋根を打つ激しい雨の音も、鳴り響く雷鳴ももう二人には聞こえない。今や二人が嵐そのものである。

二人は汗を滴らせ、絡み合う。スコールの激しさに呼応するように二人の行為も激しさを増した。

佐野は佳子を押さえつけ攻め立てながら

「結婚…してくれますね」

と言った。ハアハアと息遣いが激しい。その佐野を見上げ佳子は潤んだ瞳で

「はい…妻にしてください」

と答え、すると佐野は「ありがとう…早く、一日も早く夫婦になりましょう」というなり彼女を突き上げた。

ああーっ、と佳子が叫び佐野は佳子に締め付けられてーー終わった。

 

終わったあと二人は天井を見つめたまま寝ていた。佐野は佳子に腕枕して、片手は彼女の胸に当てている。疲れませんか、という佳子に佐野は「平気ですよ。―-とても素敵だった」といい佳子は頬を染めた。そして少し悲し気に佐野を見つめると

「私も。でも佐野さん、ごめんなさい。私…初めてじゃなくて」

と告白した。が、佐野は微笑んで佳子の豊かな乳房を撫でながら

「私だって初めてじゃないですからおあいこです。そんなこと問題じゃあない。私はあなたをこの先ずっと愛してゆきます、なにがあろうと。だからあなたも私をずっと愛してくださいね」

といい、佳子に口づけをした。

佳子の全身に幸せが走り抜け、佐野の背中に手を回し抱きしめた。すると佐野のうちにさらに佳子への愛情が沸き上がり、彼はもう一度佳子の中へ入っていったのだった。

 

長い嵐がやっとすぎ去り、二人は行為の後始末をした後濡れた衣服を乾かすべく服を広げて干した。

なかなか乾きそうもないがその時間さえ愛し合う二人には大事な時間である。

高田兵曹は

「今日は佐野さんはどちらにお泊まりんさるんですか?」

と尋ねた。佐野は「特に決めてないです、安い宿を見つけて泊まるつもりです」と言ったので兵曹は「ほんならうちの〈家〉に泊まりませんか?部屋はいくつもありますけえ」と言って佐野を驚かせた。そこで兵曹は佐野に詳しい話をし、

「それなら申し訳ないが泊めてください」

と佐野は喜んだ。

 

二人は服があらかた乾いたころを見計らって、衣服を身に着け使ったものを仕舞うと小屋を出た。ここに来る前と今では(うちはどこかちごうてしまったんじゃないじゃろうか)と思う高田兵曹であった。正直な話、今まで何度か男性と枕を交わしたことがあったが、単にたまった欲情を処理するためのもので愛情などなかった行為であった。

しかし今日の行為は愛情の裏打ちのあるもの。

今までのそれとは全く異質なものである。

「佐野さん。ありがとうございます、うちあなたにずっとついていきます」

小屋の外で兵曹はそういい、佐野は答える代わりに兵曹を力いっぱい抱きしめそしてくちづけた。その二人をトレーラーの夕日がまぶしく照らした。

 

二人は町の銭湯に寄って体を綺麗にして、夜のとばりがすっかり降りてから家に帰った。

仲間たちはもうそれぞれの部屋に引き上げて眠ったのか家の中は静かである。高田兵曹は佐野を二階の部屋に案内した。佐野に寝間着を渡してから兵曹は別の部屋で寝間着に着替えた。そして部屋に戻ると佐野は「今夜はここで二人ゆっくり過ごしましょう。私は明日も休みですから」といい兵曹は恥ずかし気にうなずいた。

薄い布団を延べ、二人はその上に座って小さな声で話をした。兵曹は

「早速休暇が終わったら結婚許可願を出します。受理されましたらお知らせしますけえ。佐野さんはまだしばらくトレーラにいらっしゃるのでしょう?」

と言い佐野はうなずいた、「小泉商店との話し合いがまだありますから当分居ります…だから佳子さんが上陸するときには教えてくださいね、待っていますから」。

高田兵曹が「うれしい」というと佐野は彼女をいきなり抱きしめた。佐野は兵曹の寝間着のひもを解き、その素肌をあらわにした。

「綺麗だ」

そういって佐野は、兵曹の体に手を這わせ始める。最初はかすかだった兵曹の喘ぎが高まると佐野は、彼女の中に自分を突き入れ…二人はまたも荒れ狂う「愛の嵐」にその身を投じたのだった。

翌朝、一階の部屋から出てきた『大和』の仲間、機関科の堤、石丸の両兵曹は顔を合わせるなり「昨夜二階はえらい大嵐じゃったねえ!高田兵曹いよいよ…かいね!」と言って笑いあったのを、高田兵曹は知らない――

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・

スコールの中で始まった秘め事。

二人の愛は固く結ばれました。さあ二人が夫婦として新しい人生を歩き始める日ももうそこまで来ています!

 

『SQUALL』松田聖子 大好きなアルバムの中から『SQUALL』。これを聞いてこの話を思いつきました。

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● COMMENT ●

あやかさんへ

あやかさんこんばんは
こういうシーンを書くとき心がけることは「美しく描く」ことです。特に愛し合う二人を描くときにはこれに尽きます。
下手に描くと大変いやらしくなるシーンでもありますので、大変気を遣います。
綾香さんに褒めていただき、書いた甲斐があります!ありがとうございます^^。

情熱の愛

佐野基樹と高田佳子の情熱的な愛の描写、素晴らしいですね。
性愛の場面をこれほど美しく表現するのは、難しいと思います。
私がはじめて、おとなの愛に関する、小説を読んだのは、中学生のときで、武者小路実篤の「友情」でした。ふたりの親友どうしの男性が、同一の一人の女性に愛をいだくという物語です
が、無論、性愛描写はありません。今回の見張り員さまの、作品は、またそいれとは違った作風で斬新に感じました。

おっちゃんさんへ

おっちゃんさんこんばんは
ご訪問&コメントをありがとうございます!
ちょと勘違いをさせてしまったようでごめんなさいね、でも楽しんでいただけたようでうれしく思います!
女ばかりの帝国海軍、というスタイルで時々男性も出てきます。見極めが難しいかもしれませんね…その辺読みやすくしようと思います。

二人の純粋さを読み取っていただけたこと大変うれしく思います!!
またどうぞ読みに来てくださいませね、待っています^^!

はじめまして

最初は硬派な読み物かなと思い読み始めましたが、なんのなんの、思いっきりエロかったです。しかも2人とも女性と思っていたので余計にエロく感じました。同性、しかも女性同士で結婚って・・・。何と言う世界観・・・、私の心臓はバクバクしっぱなしでしたが、このあと、バックナンバーにも目を通し、ようやく私の勘違いだということがわかりました。
あと、エロさだけじゃなくて、2人の間に純粋なものは感じました。面白かったです。

まろゆーろさんへ

まろゆーろさんこんばんは
生きる…生のパワーを感じる章となりました。
こういう小屋で抱き合うというと…何か映画であったような気がします。シャンソンにも!?これは是非調べたいです!
この先高田兵曹幸せになってほしいです…おっとまだオトメチャンも幸せになってほしいですね。これから結婚目白押しの『大和』です♡

台風10号、本当に迷惑です(# ゚Д゚)!どうしてこうも次々来るかなあ、と。来ないとこれはこれで水不足になって困りますがきすぎると大災害のもとでしかありません。北海道ひどいことになってますね。ジャガイモや玉ねぎ農家さんは泣きの涙でしょう…気の毒すぎます。

九州も大雨だとか!どうぞお気をつけてくださいませ。

ponchさんへ

ponchさんこんばんは
恥ずかしいほどの、まさに濡れ場でございましたw。全身びしょぬれの男女の絡み、なんだか必要以上に色っぽっく手ドキドキしちゃいますねw。
雨にぬれるとそれなりに冷えますから、そう、温まりたいという本能もあるのかもしれませんよね。

聖子ちゃんのファーストアルバムでした。私が高校の一年のころ友人に借りてとても印象深かったアルバムです^^。

みなさん激しい営みで(笑) しかしそこには満ち足りた愛が溢れていますね。だから感じ方がまったく違うということですが、それにしても見張り員さん、上手です。
こんなスコールに襲われながら小屋で愛を確かめる。ちょっと憧れてしまいます。シチュエーションが異なるのもワクワクです。シャンソンにもこんな世界がありました。調べてみよっと。

台風10号が怪しげですね。エネルギーを蓄えて日本を攻めるようですが、どうか災いが少ないようにと祈っています。見張り員さんもくれぐれも気をつけてお過ごしください。

ふたりの激しい愛の嵐に思わずドキドキしてしまいました(///∇///)
見張り員さんの描く濡れ場いつも楽しみにしてまーす\(^o^)/
そういえば今回は文字通りの濡れ場でしたよねー。
しとどに濡れた男女って何かドキドキしますよねー。
互いに冷えた身体を温めたいという本能でも働くんでしょうか。

聖子ちゃんの歌でこんな歌もあったんですねー。
スコールといえば自分は、ルパン三世のラブスコールを思い出します。

河内山宗俊さんへ

河内山宗俊さんこんにちは
あの山中夫妻も結構激しいと思いましたが上手がいましたw。過去は過去として、二人で幸せをつかんでほしいものです。
が、同僚たちに激しい愛をさ取れられるほど何をしたのか?それはもう口では言えないほどの、あれやこれや…w。
今度から高田さん自分の部屋には厚い装甲を施さないといけないようですねww。
まあ、夫婦も同然ですから何遠慮することはないんですが、あまり評判になっても困りますし。皆が押し掛けてくると厄介ですからw。

オスカーさんへ

オスカーさんこんにちは
台風も真っ青の激しい嵐でしたが、心のある行為でした。心、愛情の裏打ちのない行為は物寂しい空虚でしかないですがこの二人は大丈夫、愛を貫いてゆくことでしょう!
愛にも本当にいろいろありますよね、昨今語られる愛には何か「ちがうなあ」と思うことが多いですが本物の愛とは何かを考えつつ生きてゆきたいと思います。
幸せな話、これを読んでくださった皆さんのもとにも幸せが舞い降りますように^^。

台風10号の進路が気になりますね(-_-;)。大ごとないよう祈るばかりです。どうぞお気をつけてくださいませ!

山中さんところも太刀打ち出来ないほど、激しい展開でしたなw
過去の出来事は帳消しで、幸せをつかみそうなかんじが。しかし、自分の家とはいえ、他の方々が「激しい嵐だったな」と表現するぐらいのことって、どのようなことをされていたのか?すでに夫婦のようなものですから、構いませんかな?

おはようございます。
激しい『愛の嵐』でありましたね~経験者だからこそわかる、身体を重ねることは心を重ねること、相手を愛しく思うゆえの行為なのだと感じられるところがさすが見張り員さまです!こいう物語こそ『愛は地球を救う』のだと言っていいと思います!
しあわせな話はやっぱりいいですね(´∇`)


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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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