2017年08月|女だらけの戦艦大和・総員配置良し!

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日々雑感 八月六日 

2017.08.06(17:19) 2244

炎暑の昨今皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

今日は72年目の広島原爆の日です。ああもう、72年もたってしまったのかと感慨深くしていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

私も今まで、広島・長崎の原子爆弾に関する書物を読んできましたが半世紀以上たって久しいことになんだか最近では恐怖に似た思いを持つようになっています。

体験者が少なくなり、やがてあの惨禍を語ってくれる人が居なくなったときあの二つの原子爆弾で亡くなった多くの人たちが忘れ去られてしまうのではないかという思いです。

人は、忘れられたとき「二度死ぬ」と言います。

そんなことがあってはならない。

その思いを強く感じる今日この頃です。

 

日本を取り巻く世界情勢はだんだん厳しくなっていると思います。そんな中我々はどう日本を守ってゆけばいいのか、これも考えねばならない懸案事項です。しかも早急に。

先の大戦で戦死なさった多くの将兵の皆さんはこの日本の未来を憂いておられました、ご英霊の皆さんが心やすらかに鎮まれるように、彼らの後を引き継いでこの日本に生きている我々は日本をしっかり守らねばなりません。

あの戦争で亡くなった将兵の皆さんをともすれば「犬死」「無駄死に」という人もいますが、決してそんなことはありません。もし、無駄死にだとしたらそれは後世を生きる我々がそうさせているのではないかと思うのです。

周辺国の言いなりになって国のために戦って亡くなった人たちをまるで悪党呼ばわりするような国になり果てては、英霊は鎮まれません。

 

今朝、靖国神社に参拝してまいりました。

久しぶりの参拝でした。が、拝殿前に手を合わす人の中に、缶ジュースを口にくわえたまま手を合す人が居てそりゃないだろ、缶を置いてから手を合わせなさい…と言いたくなりました。

ご祭神の中には、炎熱の中水を求めて亡くなった方たちも数多くいらっしゃいます。そんなご祭神の前で…、私は悲しいというよりあきれ、怒りさえ覚えてしまいました。
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今日は一冊の本を遊就館の売店で求めてきました。

<いつまでも、いつまでもお元気で  特攻隊員たちが遺した最後の言葉  知覧特攻平和会館編>
いつまでもいつまでもお元気で

陸軍の特攻で亡くなった方たちの故郷へあてた手紙が美しい風景写真とともに紹介されています。18,19くらいのまだ若い人たちがどんな思いでこの言葉をしたためたのかと思うとき、涙を禁じ得ません。どこかで見かけたらぜひ手に取ってみてください。


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吉報、そして男性士官たち 1

2017.08.01(21:50) 2243

トレーラー停泊中の<大和>に、吉報とともに男性士官もやってきたーー

 

「梨賀艦長、佐藤副長―!」

という大声とともに第一艦橋に駆け込んできたのは普段は落ち着いている山口通信長。彼女は手にした電信用紙をわしづかみにして駆け込んできたのだ。ちょうど艦橋にいて窓外の風景に目を細めていた艦長と副長はその剣幕にびっくりして

「どうしました山口大佐!」

と叫んでいた。山口通信長はハアハアと息を荒げて、海図台の上に電信用紙をどんと置くとそのしわを丁寧に手のひらで延ばし、梨賀艦長と佐藤副長の顔を交互に見ると満面の笑みを浮かべ

「やった。やりましたよ艦長副長。山中中佐ご出産です、双子のお嬢さんだそうです!」

と言って、艦長と副長は「えっ!」と大声を上げるなり次の瞬間二人抱き合うようにして「よかったよかった。やったよ山中さんおめでとうー」とわめき始め、その大声が二の開いた伝声管から各所に伝わり、そして人づてに伝わり、「山中副長がご出産なさった、女の子の双子じゃそうな」と艦内大騒ぎになってしまった。

ハシビロコウのハッシー・デ・ラ・マツコに小犬のトメキチそして仔猫のニャマトも

「山中さんおめでとうー!私たちの足跡のついた岩田帯が役に立ったのね」

と大騒ぎして感涙にむせんだ。

 

その知らせを聞いて、防空指揮所にいた桜本兵曹、小泉兵曹麻生分隊士たちも手を取り合って喜んだ。「山中副長、きっとええおかあさんになるで、うちが保証するわ」と麻生分隊士が言えば小泉兵曹も

「ほりゃあ間違いないですのう。ほいでええ旦那様が付いておられますけえええご家庭を作られるでしょうねえ」

といい桜本兵曹も

「赤ちゃんのお顔、拝みたいものですのう」

と言って皆ウフフウフフと笑いあった。なんだかわからないが幸せ感が全身に充満してくるのを感じていた。そこに例の熱い女・松岡修子海軍中尉がやってくるなり

「皆さん聞きましたか、山中副長熱くなって双子の女の子を御安産だそうです。さあみんなも熱くなれよー、バンブー!」

と最後だけはよくわけのわからないことを言って手にしたラケットを振り回して走り去っていった。

「いつものことながら…」

と麻生分隊士が言うとそのあとを引き取るように桜本兵曹が

「ようわからんお人ですな」

と言って小泉兵曹は大笑いし次いで二人も大笑いした。やはり、幸せの気分が全身にみなぎっていた。

 

そんな、幸せ感が充満している<大和>に、とうとう呉海軍工廠からの男性技術士官たちがやってきた。みんなが大騒ぎした翌々日、内火艇に乗った男性士官たちはやってきた。

乗組員たちは当直などを除いて舷梯に立ち並びまるで山本大将でもお迎えするような雰囲気で、

「こりゃあまるで登舷礼みとうなね。まあこの艦に男性が集団で来るなん、ふつうあり得んことなけえねえ」

と誰がが言うとその周辺の何人かがうなずいた。乗組員の中には(この機会にぜひ男性士官と親密になって結婚に持ってゆきたい)と思うものも少なからずいる。何やら艦内には落ち着かない雰囲気がみなぎり始めている。

やがて内火艇が接舷し、男性士官五名が舷梯を上がってやってきた。その姿が舷門を通ったとき、乗組員嬢たちのあいだから声にならない感激が噴出したのを、舷門前で待っていた梨賀艦長たち幹部には感じ取れていた。

(どうか面倒ごとを起こさないでね)

とは、梨賀艦長以下すべての幹部たちの率直な感想である。

最初の男性士官―益川中佐―が姿を見せたとき、大半の兵隊・下士官嬢は(なんだ、オッサンじゃないか。ありゃ絶対妻帯者じゃな…ありゃいかんわい)とか(あがいなオッサン、恋の相手にはならんわい。もっと若いのおらんのかいな)などと大変失礼なことを想っている。

そしてすべての男性士官が艦長の前に居並んだ、その姿を見ていた長妻兵曹は思わず「えっ…」と小さく声を上げていた。

「どうしたんじゃね?」

と平野ヒラ女少尉が前を向いてまじめな顔のまま尋ねると長妻兵曹はこれも前を向いたまま

「あの中の、左から二番目の男性士官は、うちの婚約者によう似とってです。でも遠いけえようわからんなあ」

と言い、平野少尉は一瞬長妻兵曹のほうに顔を向けた。そして

「本当に婚約者か?本当なら後で紹介してくれる?」

と言った。長妻兵曹は憮然とした表情で

「紹介するんはええですけど、横取りせんでつかあさいね」

と語調も厳しくささやいた。平野少尉は慌てて

「そんな私は人の恋人を横取りなんかしませんよ、失礼な」

と言ってこれも憮然とした顔つきになってしまった。

航海科の小泉兵曹は防空指揮所で彼らを見たが

「はあ…うちの好みの人はおらんわい」

とあっさりあきらめ、桜本兵曹は「ほうね、ほりゃあ残念なねえ」と無機質な声で答えた。オトメチャンはもう「男性はこりごりじゃ、うちは男性なんぞと付き合いとうないわ。一生独り身で居った方が気楽でええ」と常々周囲に漏らしていた。それほど紅林の裏切り行為は彼女の心に大きな傷を残していたのであった。

松岡中尉が

「まああの人たちはわが帝国海軍の中でも数少ない男性士官、しかもエリートでしょうから小泉さんは相手にしてもらえないでしょうね」

というと小泉兵曹は松岡中尉をきっとにらんで

「分隊長、それはどういう意味でしょうかのう!」

と声を荒らげ、慌てた桜本兵曹や石川兵曹たちに寄ってたかって口をふさがれる始末。麻生分隊士が

「申し訳ありません松岡分隊長、彼女は」

と言いかけたのへ松岡中尉は「まあまあ、落ち着いて」と言ってから

「いや私もちょっと言葉が過ぎましたね、いくら本当のことでも言っていいことと悪いことがありますからね。ごめんね小泉さん」

と全く謝罪も反省もないことをべらべらしゃべった挙句

「では私は下へ行きますからね、ごきげんよう」

とラケットを担いで去ってしまった。その後姿を悪鬼の形相でにらみつけ小泉兵曹は

「ふんだ!このあほんだら!」

と悪態をついてそっぽを向いた。その子供っぽさに桜本兵曹も石川兵曹も、麻生分隊士までが下を向いて笑ってしまったのだった。

 

男性の技術士官一行は梨賀艦長、佐藤副長に案内され「まずはお部屋をご案内しましょう」と士官室二つをあてがわれた。梨賀艦長と佐藤副長は申し訳なさげに

「御二方とお三方でお使いいただくのでかなり窮屈な思いをさせてしまって申し訳ございません、数日中にはお一人ずつのお部屋を作っておきます」

と言い、益川中佐はそれこそ慌てて

「いやいやとんでもないことであります、われわれは居候の身ですから二つの部屋で十分であります。お心に感謝いたします」

と言い四人の男性士官たちも同意した。

副長は

「何か不都合がございましたら遠慮なくお申し出ください」

とほほ笑んだ。その副長に一人の若い士官がおずおずと、「あの…おうかがいしたいことがございます」と言って、梨賀艦長も佐藤副長も少なからず驚くことになるのであったーー

   (次回に続きます)

 

             ・・・・・・・・・・・・・・

山中中佐安産の報に喜びを隠せない<大和>将兵嬢たちです。そしていよいよお待ちかね?の男性士官の登場です。さて若い男性士官は何を副長に聞きたかったのでしょうか、次回をお楽しみに。


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