益川中佐見合いする 1

まもなく新しい年が来る内地、広島・呉の街をハアハアと息を切らし、しかし嬉しそうに笑い顔で走る男が一人――

 

彼こそだれあろう、『女だらけの帝国海軍』にあって呉海軍工廠に勤務する数少ない男性士官の益川敏也海軍技術中佐である。彼は自宅から工廠までずっと走り続けてきた。工廠の入り口で守衛に身分証を見せるときもその笑い顔が消えることはなく、守衛は

「益川中佐、何かええことでもあったのでありますかのう?」

と尋ねると益川中佐は守衛の肩を思いっきりひっぱたいて

「ええことコトコト金平糖、ですよ!ああ、私に春が一足早く来そうなんですよウフフ~。ま、その日が来たらいの一番に教えてあげますから、待ってて頂戴なっと!」

というと足取りも軽く、研究棟へと走り去っていった。

守衛は叩かれた肩の痛みにもだえつつも「…なんじゃありゃ。中佐いったいどうしんさったんじゃろ」と不審げである。

益川中佐は跳ねるような足取りで工廠のいくつもの建物間を走りぬけ、やっと研究棟にたどり着いた。彼は二階へ駆け上がると朗らかに「おはようございますー」と声を上げて部屋のドアを開けた。

まだ早かったせいか室内には江崎少将と山中大佐しかいなかった。が、益川中佐は満面の笑みでもう一度

「おはようございます!」

と敬礼し、少将と大佐の返礼を受けた。江崎少将が

「どうしたね益川君、ずいぶん嬉しそうじゃないか?何かいいことあったのかね」

と尋ね山中大佐も「本当に。我が世の春、って感じだよ?何があったのかね」

とこもごも尋ねた。益川中佐は二―ッと口を思い切り横に広げて笑うと

「来たんです」

と言った。江崎少将と山中大佐は「来た??」とぽかんとしている。その二人にうなずいて益川中佐は

「縁談ですよ縁談。私にいよいよ縁談が来たんです」

と言い放ち、少将と大佐は「おお!ついに来たか!」と大声を出してしまっていた。益川中佐は嬉しそうにうなずいて

「そうなんですよ。急な話なんですが、私の兄の知り合いの娘さんなんだそうです。まあ、年齢は決して若くはないんですが私もいい歳なんでぜいたくは言えません、いや、言いません。年齢よりもその人がいい人ならそんなの関係ないですよ。で、あさって日曜日見合いなんです。いやあ久しぶりの見合いですねえウハハハハ」

と最後は大きな声を出して笑った。江崎少将は

「そりゃあよかったねえ、上手くいくように祈りますよ」

と言い山中大佐も「その人が益川君の天女であるよう祈ってるよ」と言って、益川中佐は二人に「ありがとうございます!この益川、今度は絶対結婚できるよう全力で見合いに臨みますっ」と宣言したのだった。

それから益川中佐は張り切って仕事をこなし、周囲の男性士官たちも唖然とするほどである。

「益川中佐、どうしたんですかねえ。いつもよりずっと気分が高揚してるみたいですが」

そういってひそひそささやきあうが、江崎少将と山中大佐は(黙っていてあげたほうがいいかもしれないから)と見合いの話を漏らさなかったので誰も真実を知らない。ただ、妙に高揚して気分のよさそうな益川中佐に気味悪がっている。

その日も仕事がひけると益川中佐は、跳ねるような足取りで帰って行った。山中大佐は一時間ほど残業した後、いつものように妻の次子の入院中の海軍病院に見舞いに行き

「実はここだけの話、益川君がー」

と彼の見合いがあさって日曜日に行われることをそっと話した。次子は「まあ、それは良かったこと。きっとその方が中佐の<天女>なんでしょうね、上手くいくといいですねえ」とほほ笑んだ。山中新矢大佐は、次子のベッドの端っこにそっと腰掛けると次子の肩をそっと抱き

「そうだねこんどこそ上手く行ってほしいよ。そして見合いの相手が次子のような天女ならいいね」

というと次子の顔をそっと上向かせてくちづけた。そして彼の手は次子の大きなおなかをそっと撫でまわし

「もうすぐ新年、そしたらいよいよ我が子に会える時が来ますね」

と言った。次子も嬉しそうにほほ笑むと夫の手に自分の手を重ね「はい、私待ちきれませんわ。どっちが生まれるのか…男の子か女の子か?それにどっちによく似ているのか?早く赤ちゃんの顔を見たいですわ」と言った。新矢も「ほんとだね。私も早く赤ちゃんたちに逢いたいよ。でもかといってまだあとひと月はお腹にいないとだめなんでしょう?慌てて出てこないように言っておかないとね」と言って二人は額をくっつけあうと笑った。

 

翌日の土曜日、益川中佐の気分は最高に盛り上がっていた。繁木少佐はその盛り上がりのすさまじさに

「山中大佐、いったい益川中佐はどうなさったんです?何か、変なものでも召し上がったとか?」

とびっくり仰天してすっ飛んできたほどである。

山中大佐は苦笑しながら「実は彼は明日、」見合いなんだよと教えてやると繁木少佐はほっとした表情になり

「そうでしたか、それならよかったほっとしました。そうですかあ、それならあんなにはしゃいでも仕方がないってものですね」

と言ったので山中大佐は思わず大笑いしてしまった。そして「このことはほかの皆には内緒だよ。きちんと決まってから皆には話したほうがいいと思ってね」と言い繁木少佐は深くうなずいた。

 

そして翌日の呉は日本晴れーー。

年末も近い町は、正月準備でにぎわっている。その町の大きな通りを益川中佐はとても緊張しながら見合いの場所に歩いている。見合いの場所は駅の近くの料亭で、益川中佐も何度か工廠の仲間たちと行ったことのある場所である。

慣れ親しんだ店ではあるが今回は目的が全く違うので緊張の度合いも高まるというものである。益川中佐は何度も深呼吸をしながら歩き、写真も見ていない相手を想像し胸躍らせていた。

どんな女性だろうか…山中大佐の奥様のような天女ならいいな。どんな女性でも私についてきてくれる人ならどんな女性でも私は受け入れよう。ああ、早く会いたいな。

益川中佐は、とうとう駆け足になると見合いの場所を目指した。

 

料亭に着くと女将が出てきて顔なじみの益川中佐に挨拶し「こちらですよ、まだお見えではないですからごゆっくりなさいませ」と一室に案内してくれた。

相手の女性は、兄と兄の友人とともに来ると聞かされていたから益川中佐はまず、出された茶を喫し歌詞を一つつまんで食べながら待った。

(兄さん、私のことを良く言っておいてほしいもんだな。写真も無しだから向こうさんも不安かもしれないから、話をして置いてくれると安心だろう)

お互いに写真のやり取りも間に合わぬほど見合いを急いでいたのだ。互いにそれなりの年齢だから仕方がないといえば仕方がないのだが。

 

それからに十分もしたころ、部屋の襖があいて中佐の兄が入ってきた。おお、敏!と声をかけて入ってくると中佐の隣に座り

「もう来るぞ。準備はいいか」

といい中佐がうなずいたとき、閉まった襖の向こうから仲居が「失礼いたします」と声をかけ襖を開けた。思わず姿勢をピンと伸ばした中佐、そこに兄の知り合いの男性がまず「遅くなりました」と小腰をかがめて入ってきた。

そしてそのあと、見合い相手の女性が入ってきた。

その様子を見た益川中佐は、思わず目を瞠っていた――

  (次回に続きます)

 

          ・・・・・・・・・・・・・・・・

益川中佐、いよいよ<天女>との出会いでしょうか。いきなりな話ではありましたが出会いを求める益川さんにはそんなの関係ない!って感じでしょうか。

そして…益川さん思わず目を瞠るほど素敵な女性だったのでしょうか、次回をお楽しみに!

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新しい光

<潮風>くんは、布団の上に横たえたオトメチャンの服をそっと脱がせ始めたーー

 

それでもオトメチャンは微動だにせずなすがままである。<潮風>くんは優しい手つきでその作業を終えると今度は自分が来ていた浴衣を脱いでオトメチャンの横に添い寝する形になった。

「いいんですね?」

と彼は確かめるように言ってオトメチャンは小さく「…はい」と答えた。<潮風>くんは小さくうなずくとオトメチャンの上になった。心なしかオトメチャンの表情に緊張が見えた。

<潮風>くんはそんなオトメチャンに接吻した。長い接吻の後彼の手はオトメチャンの頬を撫で、そのあと首筋に下がりやがて乳房にたどり着く。そしてその先にそっと触れてみるとオトメチャンは頬を赤らめて恥ずかしさに耐えているようである。

<潮風>くんはそこにしばらく触れた後、いよいよその手をオトメチャンのまだ締めたままの下帯に掛けた。オトメチャンがはっと身を固くしたのがわかった。

<潮風>くんはそれに構わずそのひもを解き、オトメチャンの両足を大きく開かせ自分の腰をそこに入れた。

「う…」

とオトメチャンが嗚咽を漏らし始めた。<潮風>くんは動きをとめてオトメチャンを見つめた。しばらく部屋の中に満ちるのはオトメチャンの嗚咽だけになった。

どのくらい嗚咽を漏らしていたのだろうか、やがてオトメチャンは泣き止むと<潮風>くんに

「ごめんなさい、うち…いさぎようないですね。この期に及んで女々しく泣くなんぞ帝国海軍の軍人の風上におけんですね」

と言って片手の甲で涙をぬぐった。<潮風>くんはそんなオトメチャンにやさしく微笑みかけると

「本当はトメさん、したくないんですよね?」

と尋ねた。その優しいまなざしにオトメチャンの瞳がまた潤んだ。そしてオトメチャンは

「ごめんなさい。ほんまいうたらうち…しとうないんです。ほんまにごめんなさい。でもあの時、うちは許婚だったひとから<あばずれ>呼ばわりされて無理やりされそうになって…自棄を起こしておったんじゃ思います。ほいで高田兵曹にヴァーを捨てるけえいうてお願いしてここに連れてきてもろうた。ほいでも、いざとなるとうちもどうも怖いような気がしてならんのです。<潮風>さんにはほんまに申し訳ないです」

というとまた静かに泣き始めた。

<潮風>くんはオトメチャンを優しく抱きしめると

「わかっていましたよ、なんとなくでしたが、でもやはり。いいんですよ、私はトメさんの意に染まないことはしません。あなたを大事にしたいと思います。そしてあなたの初めては、いつか出会うあなたの大事な人のために取っておきましょう」

と言った。オトメチャンが泣きながら

「うちに…そんとな人がいつかできるでしょうか?」

というと<潮風>くんは微笑みながら

「当たり前ですよ。トメさんは素敵な人だ、海軍さんとしてもそして女性としても。きっとあなたを大好きになって、一緒になりたいという素敵な男性が現れるはずです。ですからどうかご自分を卑下したり安売りをするようなことはもうやめてくださいね、これ、私との約束ですよ」

と言ってオトメチャンの片方の手を優しく取ってその小指に自分の小指を絡めた。

「はい…」

オトメチャンは、いつだったか紅林に「小指に絡まった赤い糸」の話を聞いたのを思い出し、少しつらい心持ちにはなったが

(赤い糸もきっと長うてからまる先を間違うたんじゃろう。うちはいつまでも待とう、本当にうちを好きになって一緒になってくれる人が出てくるんを)

と思い直した。そして微笑み返したオトメチャンに<潮風>くんは

「ああ、トメさんの笑顔は本当に素敵ですね!きっと、いや絶対素敵な男性が現れますから待ちましょうね。…そうだ今夜は」

と言ってオトメチャンに浴衣を着せかけ自分も浴衣を着ると、ちょっとのあいだ部屋を出て行き戻ってくると手にはちょっとした料理と酒を持ってきた。

「今夜は新しいトメさんを祝いましょう」

と言って二人はその晩は遅くまで食べ、飲み、そして語り合ったのだった。

 

それを隣の部屋で耳をそばだてて聞いていた高田兵曹はほっと安どの息をつき、

(ああえかった!<潮風>くんいうんは大した男じゃ。感謝します。――言うてもうちの佐野さんのほうがずっと大した男じゃがね)

と思ってくすくすと布団の中で笑ったあと、深い眠りについたのだった。

 

翌朝、オトメチャンと高田兵曹は<潮風>くんに心から礼を言って見世を出た。えかったねえ、えかったです、と言い合いながら。

その後ろから「おーい、おぼこちゃーん!」と大声を上げて追っかけてきたのはだれあろう棗主計特務大尉、彼女はオトメチャンの肩をひっつかむとこちらに向かせその顔をじーっと見つめた。高田兵曹が気味悪く感じるほど見つめた後棗大尉はウフフーッと笑うと

「ああえかった!おぼこちゃんのままねアナタ。ほっとしました。自分を大事にしなきゃいけませんよ」

というと「じゃあねえ~」と言ってそのまま走り去っていった。

高田兵曹がその後姿を見つめながら

「棗大尉、心配しとってなあね」

とつぶやきオトメチャンは「ありがとうございます、棗大尉」と言って力いっぱいの敬礼をしたのだった。その二人にトレーラー島の新しい朝の光がまぶしく照ったーー

 

               ・・・・・・・・・・・・・

 

どうなることかとは思いましたがオトメチャン、ヴァーを守ることができました。<潮風>くんナイスガイですね!紅林、彼の爪の垢でも煎じて飲んだらいいのに…ってもう遅かったですが。

 

次回新しいお話が始まります、誰が主人公になるやらお楽しみに!

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悲しみを抱きしめて

オトメチャンの号泣が、廊下へと漏れ出したとき高田兵曹はたまらずに部屋の前に立ってしまっていた――

 

「オトメチャン、」と声をかけようとしたとき、向こうから二人の士官がやってきた。高田兵曹は敬礼の姿勢を取り、二人の士官も返礼した。そしてそのうちの一人の士官―どちらも中尉だったがーが、閉まった襖をそっと指さして

「どうしたんです?すごい泣き方だが?」

と高田に訪ねた。高田兵曹は「申し訳ありません騒がしくって」と簡単にいきさつを話した。するともう一人の中尉嬢が

「あなたはどこの艦の人かな?」

と尋ねるので兵曹は「大和です」と答えた。ほう、大和!と言って顔を見合わせた中尉嬢たちだったがふと思い当たったような顔になると高田兵曹の顔を見つめ

「あなたの話からさっするにこの中にいるのは、見張の達人の<桜本兵曹>ではないのかな?彼女には許婚がいると聞いていたけれど?」

と聞いてきた。高田兵曹は驚きの目を瞠って「その通りであります。あの、桜本兵曹をご存じなのですか?」というと中尉嬢の一人、寺尾は

「おお、申し遅れましたが私たち『飛龍』の飛行隊のものでね、桜本兵曹が『飛龍』に手伝いに来てくれた時ちょっと話をした間柄なんだ」

とほほ笑みもう一人の中尉嬢・中井も「そうなの。――で、彼女ずいぶん悲しんでるようだがこのままでいいのかな」と心配げに襖を見つめる。

その間にも襖の向こうからは桜本の泣き声が響いてくる。

高田兵曹は「うちも心配なんです…許婚にこっぴどく振られて、ほいでここでヴァーを落とすなんぞ言うけえうちはどうしたらええかわからんまま連れてきてしまいました…そんとなことしてえかったんか、うちははあ、ようわからんくなってしもうて」と言って悲しげにうつむいた。

そうでしたか、と寺尾が言うと次の瞬間中井中尉は「邪魔しますよ」というなり襖をそっと開いた。中では<潮風>にしがみつくようにして泣き続ける桜本兵曹がいて、寺尾中尉ははっと息をのみ「――やはりあの時の」と小さく叫んだ。

二人の中尉は<潮風>くんにしがみついて泣く桜本兵曹のそばに膝をつくとその肩に手をかけた、桜本兵曹が顔を上げ、その目が大きく見ひらかれ

「か、艦攻のねえさん…?」

と小さく声が上がると、二人はうなずいた。すると桜本兵曹はさらに声を上げて泣き出した。二人はそっとオトメチャンを<潮風>くんから離すと詳しいわけを聞き出した。

 

「そうだったのか、痛ましいことだ」

寺尾中尉がオトメチャンの話を聞き終えるとそういって下を向いた。中井中尉も「こんなひどい話があっていいものだろうか。それにしてもひどすぎるではないか!」と憤る。

高田兵曹は部屋の外に立ってこの様子を見つめている、とそこに「高田兵曹じゃない?どうしたんじゃね」と声がかかり高田兵曹が顔を向けるとそこには『大和』の主計特務大尉の棗佐和子が立っていた。高田兵曹は思いもよらない人物の登場に驚きながら敬礼し

「棗大尉。なんで棗大尉がこげえなところに居りんさるんですか?」と尋ねてしまった棗大尉は「あら~。たまにはアタシだってにぎやかにお酒を飲んだりしたいわよ!でもアタシ、夫のある身ですから男遊びはしませんことよ」

と言ってから泣き声の漏れ出てくる部屋を覗き込むなり

「オトメチャン…!あれはオトメチャンじゃないね、どうしたんじゃね。――まさか高田さん、あんた嫌がるオトメチャンをここに連れてきてヴァーを捨てさせようとしたんと違うかね!」

と兵曹を振り返って厳しい口調で問い詰めた。「そんとなことしてええと思うとるんかね?」

高田兵曹は慌てて片手を顔の前で横に振ると

「違います、違いますそんとな悪いことうちはようしません。ほうでのうて、…そのうちの話をしばらく聞いてつかあさい」

と言ってここに至るまでの話を始めた。棗大尉はその場に立って腕組みをして厳しい顔のまま聞いている。やがて高田兵曹が話し終わると棗大尉は

「ほうね、ようわかった」

と言って腕を解いた。ほっとした高田兵曹、その兵曹に棗大尉は

「あの様子じゃしばらくは泣き止まんで。まあ、あとはあの男性に任せとったらええわ。きっと…ええがいにしてくれるとうちは思うで?じゃけえアンタはあんたで遊んだらええよ」

と言って笑いかけた。高田兵曹は

「いえ、うちは許嫁の居る身ですけえ遊びません。今夜は隣の部屋で一人寝をします」

と至極真面目な顔で言い棗大尉は「ほうかね、ほんなら一人でゆっくり眠りんさい」というとその場を去って行った。

その間にも<艦攻のねえさん>たちがオトメチャンをなだめている。高田兵曹は廊下からその様子をじっと見つめている…

 

どのくらいたったか<潮風>くんは口を開いた。

「あの…。私トメさんの気持ちを大事にしたいと思います。皆様にはいろいろな思いがあるとは思いますがどうかここは私に任せてはくれませんか?決して悪いようには致しませんから今夜は私に任せてくださいませんか?」

誠実そうな<潮風>くんの穏やかな物言いに、<艦攻のねえさん>の中井中尉・寺尾中尉達そして廊下に立って事の推移を見守っていた高田兵曹はふと顔を上げ、彼の顔を見つめた。

<潮風>くんはまだしゃくりあげているオトメチャンの背中を優しくなでると

「お願いします。ここは任せてください」

と言い、<艦攻のねえさん>たちは

「そうか…。わかりましたそれなら今夜、あなたに彼女をおまかせしよう。どうか、彼女の心が安らぐように願いますよ」

と言ってほほ笑むとその場を立ち、廊下に立ったままの高田兵曹の肩をポンと叩くと

「気にはなるだろうが彼に任せようじゃないか。あなたも大変だったね、今日はここに泊まるのかな?――そうか、ならゆっくり休みなさい。私たちも今夜はこの見世で過ごすから。…ではごきげんよう」

というと廊下を去って行った。

高田兵曹はその後姿に敬礼すると、オトメチャンたちの部屋のふすまをそっと閉めた。

 

<潮風>くんは襖が閉まると部屋の押し入れのふすまを開け、中の布団を出し手早くその場に延べた。ひくひくしゃくりあげながらも表情のない瞳でそれを見つめていたオトメチャンに手を差し伸べ<潮風>くんは

「さあ、来てください…」

とささやいた。オトメチャンは彼を見上げ、そしてその右手が彼に伸びた。延ばした右手を<潮風>くんは優しくつかむとオトメチャンをそっと立たせそして、抱きすくめると次の瞬間布団の上にそっと倒していた――

  (次回に続きます)

 

               ・・・・・・・・・・・・・・・・・

『飛龍』の<艦攻のねえさん>たちや棗主計大尉まで顔を出しての大騒ぎにはなりましたが、いよいよオトメチャンにその時が来るのでしょうか?次回をドキドキしながらお待ちくださいませ!

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覚悟の座敷

オトメチャンに言った衝撃的な言葉に、しばしそのきれいな顔を見つめたままの高田兵曹だった――

 

「ほんまに言うとんか?そんとなこと軽々にいうたらいけんで?」

と高田兵曹はオトメチャンの肩をつかんでいった。が、オトメチャンは至極真面目な顔でうなずくと「うち、それでええ思うたけえ言うとんのよ。じゃけえ高田兵曹、今晩…お願いします」と言って頭を下げるのだった。

オトメチャンーー桜本兵曹の頼みは<遊郭に連れて行ってほしい>ということで、「うち、もうヴァー(ヴァージンのこと)落としたいんです。いつまでもそんとなものにこだわっとるとあほを見るような気ぃしてなりませんけえ、いっそ捨ててさばさばしたいんです」とオトメチャンは言ったのだ。

うーん、と高田兵曹は頭を掻いて唸った。そして「そんとなことしてええんじゃろうか」とか「ほいでも本人がええいうんなけえええんじゃろうか」などとぶつぶつ独り言を言っては首をひねる。

桜本兵曹は

「高田兵曹、兵曹にはご迷惑をかけませんけえどうか、連れて行ってください。ほいでそこでうちはどうしたらええんか、それだけ教えてつかあさい!」

と懇願した。ついに高田兵曹は

「ほんなら一緒に行こう…ほいでも途中で気ぃ変わったら遠慮せんで言うんよ?こういうことは、ええと、なんて言うたっけ、…ああほうじゃ、デリケートなことなけえの」

と折れた。

 

その晩二人は連れ立ってトレーラー水島の中心街に出かけた。さえない表情のオトメチャンをちらちら横目で見ながら高田兵曹は(ほんまにええんじゃろうか、ほんまに)と考えている。そのうち一軒の見世が目に入り、高田兵曹は「ここでええか。うちも前に何度か来とってなけえ、いろいろ融通は利くけえな、ほいでここならそがいに料金も取られんけえの」というと店の玄関を入り、後からついていているオトメチャンに「さ、こいや」と声をかけた。

オトメチャンはおとなしく高田兵曹の後をついてきて、仲居の案内に従って二人は二階へとあがった。一室に入ると高田兵曹は仲居をそっと廊下に押し出し自分も出ると何やら話して仲居にいくばくかのチップを握らせた。仲居はうなずいて去ると、高田兵曹は部屋に戻り

「もうちいとしたら料理が来るけえの。ほいでそれを食うたあと男の人が来んさるけえ…、ええな?」

と桜本兵曹にささやいた。桜本兵曹は緊張のためなのかそれとも相変わらず気が晴れないのかさえない顔いろのままでそっとうなずいた。

時間的にも客が多くなる時間のようで、玄関の方からにぎやかな声が聞こえてきては二人の部屋の前の廊下を通ってどこかの部屋に入ってゆく。

桜本兵曹は

「この手の見世は、ずいぶんと流行っとるんですねえ」

とぽつりと言った。高田兵曹はうなずいて

「ああ、今日は特に多いのう。訓練帰りの艦でも居ってんかね?」

と言ったそこへ、仲居が茶を運んできて「お料理、もうちょっとお待ちくださいませね」と言って障子が閉まった。高田兵曹は受け取った湯呑の一つを桜本兵曹に渡して「もうちいとじゃと。ここのめしは美味いけえねえ、じゃけえ客も多い」と言った。そして付け足すように

「男の人もなかなかじゃで」

と言ってふっと笑った。ほうですか、と桜本兵曹は言いしばらくの間二人は黙って茶を飲んだ。やがて中井が料理を持ってやってきて二人の前に並べた。仲居が去ると高田兵曹は「さ。食えや」と言って自分の膳の上の箸に手を伸ばし桜本兵曹も倣った。

「相変わらずうまいのう」

「ほう…なかなか美味いですな」

と二人は小さな声でこもごも言って料理を半分ほど食べたころ、男性が一人入ってきた。この男性こそ今夜オトメチャンの<相方>になる予定の男性である。男性は高田兵曹に会釈した、高田兵曹はうなずいてオトメチャンのほうをそっと指さした。男性はうなずくと、右手に持っていた小ぶりの徳利を左手に持ち替え桜本兵曹の膳の上のさかずきを右手で取り上げると、兵曹に持たせた。桜本兵曹が

「あ、すみません」

というと男性―潮風という見世の名前を持っているーはにこやかにほほ笑み

「どういたしまして」

と言った。そして「私を<潮風>と呼んでください」とあいさつした。オトメチャンは静かな瞳で彼を見つめると

「よろしゅうお願いします、潮風さん。うちのことはトメと呼んでつかあさい」

と挨拶を返した。そして二人は杯に満たされた酒をそっと飲んだ。それを見てから高田兵曹は

「ほいじゃあうちはこの隣の部屋に居るけえ、なんかあったら呼びんさいや」

と腰を上げ襖をあけて出て行った。

二人きりになると、<潮風>は微笑みながら

「トメさんはお初めてですね。この見世は」

と言って杯に酒を注ぐ。オトメチャンははあ、と言って<潮風>の顔をまっすぐ見つめると

「御見世も初めてですが…、じつはうち男の人とも今日が初めてになるんじゃ」

と言った。その瞳に何か必死なようなそれでいて切ないものを見た<潮風>は何か不思議な気持ちになって杯を全の上に置いた、そして

「男もお初めて、なんですか…で、今日ここであなたの初めてを私が、というわけですか」

というとオトメチャンの瞳が急に潤み始めた。そして大粒の涙がぼたぼたと音を立てて彼女の膝に、そして畳の上に落ちた。

<潮風>はびっくりして

「どうなさったんですトメさん?…もしかして何か、わけありですね?私でよかったら聞かせていただけませんか?事に及ぶはそれからでも遅くないですから。夜は長いですからね」

と言って膳を脇に寄せた。オトメチャンもそれに倣うと膳を脇にどけ、「実は」といきさつを語り始めた。

 

<潮風>はオトメチャンの語った長い話に衝撃を受けた。なんてことだ、と言って下を向いてしまった。オトメチャンはすすり上げながら

「うちみとうなもんは幸せにはなってはいけんのです、じゃけえあん人を恨んだりはしません。ほいでもうち、あん人が好きだった。じゃけえすぐに忘れられん。忘れるにはどうしたらええか一所懸命うちなりに考えたんじゃが、こうするんが一番ええ思うたんです、じゃけえ<潮風>さん、うちの初めてをどうか…」

と言ってまた泣き出した。

<潮風>は、オトメチャンの背中にやさしく手を置くと

「トメさん、あなた本当にそれでいいのですか?」

と言った。泣いていたオトメチャンは顔を上げると

「ええんです!ええんです、だからどうかうちを、うちを!」

というなり、<潮風>に抱きついていた。

オトメチャンの号泣が部屋の外まで漏れ出していた――

 (次回に続きます)

   

             ・・・・・・・・・・・・・・・・

なんということでしょうか、自棄になったのかオトメチャン。ヴァーを捨てようと繁華街の見世に繰り出しました。

この後…彼女は本当に??

次回をご期待ください。

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心の傷の治し場所

桜本兵曹は、<特別休暇>をいただいて水島に上陸したーー

 

一緒に上陸したのは副砲分隊の高田兵曹。彼女は副砲の分隊士、分隊長そして黒多砲術長から二日ほど前「これこれこういうわけで桜本兵曹と一緒に三日ほど過ごしてほしい。そのあと代わりをやるからその間兵曹をみてやってほしい」と言われさらにそのあと医務科の日野原軍医長に呼び出され、「オトメチャンには<特別任務>にかかる<特別休暇>が出ている…その間あなたの家に彼女を置いてやってほしい。彼女ちょっと訳ありでね…って知ってるんだ?なら話は早い、その間数名で変わりばんこに彼女をそれとなく監視していてほしいんだわ。一人では置いておけないんでね、じゃあ申し訳ないがあなたの家、使わせてやってね」と言われたのだった。

高田兵曹は(ほんま気の毒な人じゃなあ、オトメチャンは)と心痛めつつも(うちがいる間はうちになんでもわがまま言ってええからの、オトメチャン)とまるで彼女の姉のような気持になっている。

水島の繁華街を歩いてゆく二人、多くの海軍将兵嬢や現地の人たちや憲兵嬢たちが明るい日差しのもとで顔つきさえ明るく歩くのを見ながら

「ねえ腹減らんか?」

「いやまだ減らんです」

などと短い会話を交わしながら歩いてゆく。やがて繁華街を抜け、海の見える場所までくると高田兵曹が

「オトメチャンは知っとってじゃろ、うちの家。いつだったか<ごみ屋敷>じゃ言うてみんなで片づけに来てくれたことがあったのう」

と言って肩をゆすって笑った。オトメチャンもかすかに笑った。高田兵曹は家の玄関の扉をガラガラと開けた。

オトメチャンは「高田兵曹、鍵はかけんのんですか?」と小さく尋ねた。高田兵曹はニッと笑うと

「かけんのじゃ。ここは部屋さえ空いて居ったら使えるようにしとってなけえの。うちの自室だけは部屋の前に表札つけとってじゃがそれ以外はどの部屋でもあいとるところは使うてええよ、ということになっとる。みんな決まりを守ってきちんと使うてくれるけえなあも心配ないわい」

と言って「さ、入りんさい」とオトメチャンの背中をそっと押した。

オトメチャンは身の回り品の入ったカバンを抱えて「お邪魔します」というとそっと中に入った。いつか片付けに来た時よりずっときれいになってオトメチャンは(ほう、えらいきれいになったねえ)と思った。高田兵曹が

「二階に行こうや。オトメチャンは二週間休暇があるけえ眺めのええ部屋のほうがええじゃろ?」

と言って先に階段を上がってゆく、そのあとを追いながらオトメチャンは「高田兵曹、気ぃ遣わせてしもうたみたいですみません」と謝った。階段を上がり切って廊下に出た高田はそこでオトメチャンを振り返ると

「オトメチャンうちらもう長い付き合いじゃで?そがいに他人行儀なものの言いかたしなさんな?アンタは立派に特別任務をこなしてきたんじゃ、堂々としとらんか?」

と言ってその肩をパンパン叩くと「ほいじゃあオトメチャンの部屋はここじゃ」と言って一つのドアを指さした。ドアを高田が開けた、中は洋室になっていて「ちいと古いがベッドもあるで」と高田兵曹は言って窓のカーテンを音を立てて開けた。明るいトレーラーの日差しが部屋いっぱいに広がって、その日差しの中高田は「ほりゃ、ええ眺めじゃろう~」と窓を開け放った。

オトメチャンはその眺めに(こげえなええ眺めがあるなん、うちゃあ知らんかったよ)と思った。高田兵曹は部屋の中の扉を指して

「荷物はここに入れたらええ、ほいでの、どこか出かけるようなときはこの部屋の鍵がここにあるけえ掛けていったらええよ。貴重品もあろうから、その辺は自分で管理せんといけんで」

と教えてくれた。そして高田兵曹は

「疲れたじゃろう。――いろいろ大変じゃったね、ここではなあも気兼ねも遠慮もいらんけえ、自分の家みとうにしとってええんじゃけえね。眠るもよし、その辺に出かけるもよし。好きにし?うちはこの隣の部屋じゃけえ、なんかあったら言うてこいや」

とほほ笑むと軽く手を振り部屋を出た。ドアが閉まるとオトメチャンはふっと息をついてベッドにそっと座った。気持ちの良い風が開け放った窓から吹き込んでオトメチャンの頬を撫でてゆく。

かすかな潮騒が聞こえ、オトメチャンは荷物を高田兵曹に教えられた扉を開いた中に入れるとベッドに寝ころんだ。

風に吹かれ、潮騒を聞きながら目を閉じると涙があふれてきた。失くしたものの大きさがひしひしと感じられオトメチャンの喉はひくっと鳴った。それを合図のようにオトメチャンの目からは滂沱として涙が流れだし、オトメチャンはベッドにうつ伏すと思い切り泣き始めた。

 

その悲痛な泣き声を、隣の自室で高田兵曹は身を切られるような思いで聞いていた。そして

(紅林とかいう野郎、話によれば女と一緒に内地へ逃げくさったらしいのう。とんでもねえ野郎じゃ、いつか会うたらただじゃおかんけえな!)

と怒りに身を震わしている。

ーーこの時点ではまだ、二人は紅林と英恵がたどった過酷な運命をまだ知らないーー

 

オトメチャンは南国の風に吹かれつつ泣きながら眠った。そして夢を見ていた。

――オトメチャンが気が付くとそこは<飛龍>の甲板上であるような、しかし<大和>の最上甲板であるような判然としない場所で横たわっていた。オトメチャンは(ああ、うちは戦闘で死んだんじゃったな。うちは護国の英霊になったんじゃ)と思ってその場に広がる乳色の霧のような煙のようなものを見つめていた。そこに足音がした。(誰じゃろう、うちの死体を見つけに来てくれたんじゃろか。麻生分隊士、それとも松岡分隊長じゃろか。それか小泉兵曹?誰じゃろう)オトメチャンは動かない体のままで考えた。

そのオトメチャンの頭のそばを歩いてきた二人がいた。その二人のうち一人は紅林、もう一人は顔が見えないが女性のようである。

「く、紅林さん…うちはここじゃ。お願いじゃけえ気が付いて?助けて」

声の限りに叫んだつもりだが彼らはちっとも振り向かない。ばかりか紅林は傍らの女性の肩に手を回し「私はあなたが一番好きじゃ。あの娘より大好きじゃ」とさえ言っているのが聞こえ、オトメチャンは「紅林さんそがあなこと言わんで、うちに気がついてつかあさい」と叫ぶが二人は身を寄せ合って歩いてゆく。紅林さん、と叫んだとたん二人に突然大波が襲い掛かり、二人の姿は消え去っていた。オトメチャンは動かない体をそれでも何とか動かすようにして叫んでいた、「紅林さん―ッ」。やがて、周囲にみなぎっていた乳色の霧は晴れていき、二人がさっき来たのとは別方向から誰やら人影が近づいてきた。その人は良く顔も見えなかったがオトメチャンのそばに膝をつくと優しくその体を抱き起した。

「あなたは、どなたでしょう?」

オトメチャンがそういった瞬間――目が覚めた。

 

オトメチャンは汗びっしょりでベッドの上で目を覚ました。息が荒かった。

そっと起き上がり、収納戸棚に仕舞ったカバンの中から手ぬぐいを取り出すとそれで顔や首筋の汗をぬぐった。軍装をすべて脱ぎ下帯一つになるとふーっと息をついてベッドに座りなおした。そしてさっき見ていた夢を反芻した。

あの夢はいったいどういうことなんじゃろうか。

紅林さん、あの女の人と一緒にどこへ行ったんじゃろうか。

二人を飲み込んだあの大きな波はいったい何なんじゃろうか。

ほいで、うちを優しゅう抱き上げてくれたあの人は誰なんじゃろうか。

「…なんでもええわい。もう」

オトメチャンは感情のあまりない瞳で窓外の風景を見渡すとそうつぶやいた。もう何もかも煩わしかった。だから今回実質独りになれるのがうれしくもあった。もううちなんぞどうなってもええ。こげえなことになるならあの時落ちてきた爆弾に当たって死んどったらえかったなあ。

オトメチャンの視線が、下に落ち自分の下帯の一部が目に入った。途端にあの時の紅林の言葉がよみがえった。

「…男がほしいだけなんじゃろうが、ほんなら一度だけ俺の<>をくれてやろう…このあばずれが」

ちがう、違うんじゃとオトメチャンは両手で耳を覆うようにしてベッドに身を投げると再び泣き出した。

 

その晩は何も食べることも部屋から出ること見なかったオトメチャンであったが翌日の昼過ぎ、高田兵曹の部屋を訪れるとどこか切羽詰まったような顔で高田兵曹に頼みを切り出した。その頼みに高田兵曹は耳を疑い

「ほんまに言うとんか?ほんまかいね?」

と何度も念を押し、オトメチャンはしっかりとうなずいたーー

  (次回に続きます)

 

                ・・・・・・・・・・・・・・・・・

オトメチャン、<特別休暇>で心の傷をいやせるでしょうか。どうか少しでも癒してほしい…。そしてオトメチャンが見た夢の中で彼女を優しく抱き上げた人物はこの後実際に現れるのでしょうか?

そして高田兵曹に頼み込んだこととは??次回をお楽しみに!

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Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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