Archive2016年10月 1/2

心をつなぐもの

某海軍航空隊基地のある島では、搭乗員嬢たちは現地の人々に大人気である――   搭乗員の彼女たちが街を歩けば「ハーイ、パイロット!」「ニホンのパイロット、きれいね~」などと声をかけられることは日常茶飯事。 搭乗員嬢たちはやや恥ずかしげにそれにそっと手を挙げて応えるのが通例になって居る。 以下はそんなある日のちょっとしたお話し。   〈隠れた才能〉 その日の夕刻間近、零戦搭乗員の早川少尉以下数名...

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親友 ベストフレンド

小泉兵曹は、あの事件の後艦に戻った晩、桜本兵曹・長妻兵曹・高田兵曹そして石川兵曹に集まってもらったーー   「呼び立ててすまんかったですが…うち」 と星明かりの最上甲板、二番主砲そばで、小泉兵曹は神妙な顔で切り出した。四人の兵曹たちはやや戸惑ったような表情で小泉兵曹を見つめた。その視線を受け止めて小泉兵曹は続けた、 「皆さんに謝りたい。ほいでオトメチャンにはうちの本当の気持ちを話したいんじゃ。...

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各種講義開催中!

艦内では各配置の指揮官などによる「講義」が行われる場合がたびたびあるーー   今日は機銃の平野ヒラ女少尉の肝いりで、機銃員ー特にまだ経験の浅い兵隊嬢ーたちを集めて講義が開かれている。今日のトレーラー水島は曇りの天気なので日差しもそれほど強くないので露天甲板に集まった皆は海からの風に吹かれて気分よく平野少尉の講義を受ける。 少尉の補助に長妻兵曹と増添兵曹がしかつめらしい顔でそばに立ち、給弾箱を素...

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乙女の涙 2〈解決編〉

トレーラー水島に、珍しく大雨が降り出したーー   雨が降り出す数分前に診療所に帰り着いた繁木航海長と杉山少佐は、迎え出た看護兵曹嬢から「おかえりなさいませ。『大和』から梨賀大佐と森上大佐がお越しです」と聞かされ、応接室に入った。 二人が入ると梨賀・森上両大佐は立ち上がって「お久しぶりです。杉山少佐、このたびまたお世話になりまして…。繁木さん元気そうで安心しましたよ」とほほ笑んで迎えた。 杉山少...

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乙女の涙 1

小泉兵曹は今も艦隊司令部の建物の中に<監禁>されているーー   兵曹は鉄格子の中からトレーラーの青空を見上げてはため息をついていた。もう今日でいったい何日ここにいるのだろうか、数えてみるともう二週間ほどになるだろうか。 先週の司令との面談では「兵曹はまだ恨み言を言っているらしいな。それに我々を舐め切ったようなことも言っていたそうではないか。その心根を直さない限り艦には戻れない、ここからは出られ...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)