Archive2016年07月 1/2

「そこまでやるか!?」―女はつらいよ 1

「女だらけの帝国海軍」軍人嬢たちには―深刻な悩みがある――   ここはトレーラー環礁・従妹島の航空基地。小さいが精鋭が集っている。その航空部隊にちょっとした騒ぎが持ち上がろうとしていた。 じりじりと照り付ける日差しの中を、訓練から帰ってきた一番小隊の零戦三機。それぞれから降り立ったのは後藤少尉、黒川上飛曹、赤瀬一飛曹。彼女たちは飛行帽を取って、腰のポケットから手ぬぐいを取り出してそれで首筋や額を...

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サクラサク! 続きの話。

大輪の桜の咲いた吉報は、南方トレーラー環礁の『大和』にももたらされたーー   ある日の午後、医務科の兵曹が手紙の束を抱えてやってきた。畑軍医大尉がそれを見て「おお、今回もまたたくさんの内地からの便りだねえ。いいねえ故郷の便りって。封を開けたりはがきを見ると懐かしい家のにおいがしてくるじゃないか、ねえ~」と言ってほほ笑み、兵曹も「はい。うちの場合は母の漬物のにおいがします」と言って笑った。畑軍医...

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サクラサク!

桜咲く…それは喜び 桜咲く…それは新しい第一歩へのささやきー   あの夜桜見物から一週間後、日野原桐乃は医大を受験した。 受験先は日野原昭雄とその子息昭吾の出身大学の帝都医大である。桐乃は「そんな難しいところ、私自身がありません」と言ったが昭雄も昭吾も「当たって砕けろの精神でやってごらん。桐乃ちゃんならきっとできる」と言って励まし、桐乃はそれこそ清水の舞台から飛び降りるような気持で願書を提出した...

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褌作戦?詳報

森上参謀長の『ふんどし洗礼』作戦詳報――   森上参謀長は、新乗艦してきた士官に褌一丁で艦内を歩くというとんでもないことをさせるので一部で有名である。以下は、彼女がこれまでしてきた悪行、もとい洗礼の詳細である。ただし順不同であるからあしからず。   〈山口通信長の場合〉 「通信長の山口博子大佐です」と参謀長に挨拶した彼女に、森上信江参謀長は「ようこそ大和へ」というなりその軍装を脱がし始めた。...

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「行ってまいります!」

 その日、彼女は皆に見送られて海兵団入団の時を迎えていた――   鈴原凛は、幼い時から奉公していた広島の料亭から呉の海兵団に応募し合格、いよいよ入団の時を迎えていた。その日は料亭は休みにして、旦那と女将そして大勢の使用人たちが祝賀の膳を囲んだ。凛は女将さんが若いころ来ていたという銘仙の着物を貰って、それを身に着けている。 旦那は祝いの杯を持ち 「凛。今までよう働いてくれた、ありがとう、礼を言...

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About this site
女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)