Archive2015年07月 1/2

日々雑感 一年たちましたね。

今どこにいますか? 今誰とお酒を酌み交わしていますか?   お父さん、あれから一年がたちますね。あなたが亡くなってからもう一年です。早いものですね。 あの日、知らせを受けて快速電車に揺られる私のゆく手に大きな、それは大きな積乱雲が立ち上がっていました。しかもそのてっぺんには傘雲が小さくかかっていましたっけね。 あの小さな傘雲の下に、お父さんあなたは居たんでしょうか?   誰のおとずれも待た...

  •  14
  •  0

水入らずのとき。

山口通信長は、いくらかの着替えといとしい息子への土産を抱えて休暇のため上陸していった――   一週間ほどの休暇の留守中は、掌通信長の立場の浦野大尉に任せた。浦野大尉は「行ってらっしゃいませ、どうぞ休暇を楽しんでらしてください。留守中のことはご心配は無用です。私に任せてください」とその温顔をほころばせた。 山口通信長は 「申し訳ないがよろしく願います」 と言った、その通信長へ掌通信長は 「通信長は...

  •  6
  •  0

逢いたい―ー山口通信長ものがたり

「女だらけの戦艦大和」は海軍工廠ドックで塗装作業を急いでいた――   黒多砲術長兼副長代行は、その作業の進捗を第一艦橋にあって林田内務長から聞いていた。林田内務長によれば 「あと二週間もあれば終了できると工廠側は言っています。出航は三週間後にはできるでしょう」 ということで、黒多砲術長は満足げにうなずいた。そして 「そのころには皆の休暇も終わっていますからちょうどよいころ合いですね。では私はこの...

  •  8
  •  0

赤い糸3

オトメチャンは、呉に戻ってきた――   分隊士と一緒に借りている下宿に戻ったオトメチャンは女主人――原田のおばさん――に昇進のあいさつをした。女主人は「ほりゃあえかった!麻生さんもまた一つえろうなられてうちはほっとしました」と言って喜んだ。 部屋に引き取ったオトメチャンは、今日一日のことを心の内で反芻した。胸が張り裂けんばかりにドキドキとしたあの出会いの瞬間、改めて彼の顔を見たときの何かこう、いいよ...

  •  10
  •  0

赤い糸2

桜本兵曹は「小泉商店」の玄関ドアに手をかけ、それをそっと開いた――   日曜日ではあったが南方工場などとの連絡があるためだろうか、数名の社員が忙しく行きかうのが見えた。 正面の小さな受付にいて何やら書類を見ていた男性社員が何気なく顔を上げた視線の先には、海軍の一種軍装に身を包んだ下士官がいる、彼ははっとして書類を閉じると、手元の電話の受話器を取り、ダイヤルを回した。そして二言三言話すと受話器を置...

  •  10
  •  0
About this site
女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
About me
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)