Archive2015年06月 1/3

魚・魚・魚(ギョ・ギョ・ギョ)! 1

南方洋上の、トレーラー諸島に「武蔵」は今日もその身を堂々と浮かべている――   林主計長は照り返しの厳しい甲板を歩いていた。ふと、左舷側を見やれば何名かの兵隊嬢が釣り糸を垂らしている。よくよく見ればそれは主計科の兵曹嬢たちである。 「おお、釣れた釣れた~!」 「なんだこれ、食えるのかなあ」 「ここらを泳いでるものなら大丈夫だろウ、あとで刺身にして食おうよ」 などと言いあいながら次々に釣り上げて自...

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もう一度あなたの胸に 3<解決編>

「次ちゃん、会いたかった―ー」新矢の熱い手が、次ちゃんの浴衣の胸元を割って入り込んできた――   次ちゃんは目を閉じて、夫のするままに任せた。新矢の熱い手はさらに奥に潜り込み、次ちゃんの胸の丸いふくらみの一つを握った。そしてその先の敏感な部分を指先でそっとつまんだ。 「あ…」 と次ちゃんは思わず小さく声を漏らし、それを合図のように新矢は次ちゃんを寝台へと押して行く。ついに次ちゃんは寝台に腰を落とし...

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もう一度あなたの胸に 2

山中次子中佐は呉の街を歩いた――   もう夜の帳の降りた呉の街を、ひたすら自宅目指して歩いた。途中行きあう海軍嬢たちの敬礼を受け、それに返礼しつつ中佐の足は自然と早くなった。小高い丘の上の我が家をめざし、中佐は小走りに急ぐ。   そして、彼女は懐かしい自宅への「山道」を上り始めていた。この先にはもう山中夫妻の家しかないため行きあう人もない。自分の荒い息遣いと足音だけが周囲に響く。いつの間にか...

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もう一度あなたの胸に 1

その手紙を読み終えたとき、山中副長の瞳があっという間に濡れた――   「山中副長、お手紙であります」 と副長のもとへ一通の手紙を持ってきたのは藤村少尉、彼女は甲板士官であり副長の忠実な部下でもある。その彼女が、副長へと手紙を持ってきた。藤村少尉は副長への私信の場合、差出人の名前を見ないようにと袱紗に包んで持ってきて、副長の前でそれを開いて渡す。 その心遣いに山中副長は大変感激している。 今日も ...

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麻生分隊士逡巡する 3<解決編>

「どうじゃね、今度休暇の時この人に会うてみんか?」と麻生分隊士が言うとオトメチャンの頬は桃色に染まった――   しかしオトメチャンははっとしたように麻生中尉を見て 「分隊士、分隊士はうちが男の人とつきおうても何とも思わんのですか?」 とやや分隊士を責めるような口調で尋ねた。麻生分隊士は慌てて「いやいや、ほうじゃのうて」と言い訳を始めた。 「じゃけえ言うとろうが、この話は小泉兵曹の親御さんが持って...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)