「女だらけの戦艦大和」・新しい仲間!?4<解決編>

 マツコとトメキチの騒ぐ声を聞きつけてやってきた松岡中尉は籠の中を覗き込むと「猫がいるじゃないか…熱くなってますね!」と叫んだ――

 

次の瞬間。

中尉は「ネコーーー!」と叫ぶと籠の中の子猫を片手でグワッとつかみだすとそのまま「ネコーーー!」とものすごい形相で走り去ってしまった。仔猫が松岡中尉の手に掴まれてギャーギャーと恐怖の叫びをあげている。

さあ驚いたのはマツコとトメキチ。「ちょっと大変、マツオカ御乱心よ!子猫ちゃんが危ないっ」と二人は中尉のあとを追った。が、足の速い松岡中尉はあっという間に第一艦橋を飛び出しどこかへ姿を消していた。

そこに、谷垣兵曹が「なんじゃねありゃ?松岡分隊長はなにを血相変えて行きんさったんじゃろ」といぶかりながら入ってきた。マツコが谷垣兵曹に飛びついて

「ねえ自転車でけがした人!アタシのマツオカ何処に行ったの?」

と尋ねると兵曹は額に青筋立てて「ハシビロ貴様今うちのこと<自転車でけがした人>言うてじゃろ!!もう昔の話は忘れてくれんか!」と怒ったが「分隊長ならえらい勢いでなんぞ持って下へ行ったで?何処にいったかまでは分からんがの。ほうじゃ、ここからいけば間に合おう?」と教えて、窓を開いてくれた。マツコはトメキチを背中に乗せると「狭いわねえこの窓」と文句を垂れながらも体をねじ込んで外へと飛び出した。羽ばたきながらマツコは下を睥睨するが甲板上に彼女の姿はない。

(すっかり艦内に入りやがったか)とマツコは舌打ちする思いで甲板上にひらり、降りたった。そして「トメキチ、行くわよ!」と叫ぶとトメキチを背中に乗せたまま、下甲板を目指して走る。

 

そんなころ、艦内ではちょっとした騒ぎが起きている。

松岡中尉が片手にとても小さな子猫をつかんで「ネコーーー!」と叫びながら悪鬼の形相で走っているのを大勢の兵隊嬢たちが目撃し、上司に報告。その報告の一つが運用科の岩井少尉の耳に入った。

「な、なんですって!子猫を持って走っている?しかも…そんな恐ろしげな顔で、と言うことはもしかしたら」

息をのむ岩井少尉に、報告した泉一等兵曹が「もしかしたら猫を海に投げ込むか機関室に放りこんでしまうかもしれませんで?あの猫は少尉と機関科の松本兵曹長が拾うてきた大事なものだと聞きましたが、松岡中尉はそれをご存じないんかもしれませんのう。ともあれ追わんといけません」と岩井少尉をせきたてた。

少尉はあわてて電気工具の入った箱をその場に置くと泉兵曹とともに走り出す。

その知らせは松本兵曹長の元にも届き、兵曹長は怒り心頭に発し「あのラケット野郎!我々の子猫ちゃんをどうするつもりじゃ!ただじゃおかん」と怒鳴って手近にあった大きなスパナを持って走りだす。それを見た椿於二矢子兵曹が

「えらいことじゃ、はよう松岡中尉を見つけて兵曹長を止めんと!」

と叫んでこれも走り出す。艦内に衝撃が走り始め、ざわめきが支配し始めた。そして緊急事態ととった数名の科長により伝声管を通じて「松岡中尉が子猫を持ったまま遁走している。仔猫が危ない、見つけ次第子猫を奪取すべし!」との指令が下った。それを聞いた梨賀艦長、野村副長は死ぬほど驚いた。

「まさか、しかしなんであの松岡中尉が子猫を持って艦内を遁走してるのだ?

サッパリわからないと言った顔で、しかし放っても置けず艦長と副長は松岡中尉を探しにそれぞれの部屋を飛び出した。

さらに畑軍医大尉はそれを聴いて

「いや困ったねえ。あの仔猫まだそんなに落ち着いていないんだからあんまり興奮させないで欲しいのになあ~。どうしたもんか…」

とぼやく。そこに『武蔵』の村上軍医長がやってきて「どうしたの?なんか大騒ぎしてるみたいだけど」と尋ねた。畑大尉は「いや実はですねえ、」と仔猫の話をした。村上軍医長は

「それは大ごとですね、畑大尉、ここは私に任せてあなたその松岡さんとやらを探しにいらしたらいいですよ。気になりますからね」

と言ってくれた。その申し出をありがたく受けて畑大尉も松岡探索隊として走り出す。

松岡中尉が子猫を持って逃げた、と言う話は当然航海科員にも伝わる。朝食終えて午前の課業に入ろうとしていた航海科は「松岡中尉が!」と叫びに大騒ぎとなった。

見張兵曹が麻生分隊士に

「分隊士!松岡中尉が子猫をくわえて逃走中だそうです」

と言えば小泉兵曹は「ちがうで!分隊士、松岡中尉が仔猫の皮で三味線を作ろうとしとってじゃそうです」と言い、石場兵曹は「いやいや、うちが聞いたんは松岡分隊長が猫鍋を作るいうて逃げてった、いうもんじゃが」と言い、石川水兵長は「松岡分隊長は子猫をボールにしてあのラケットで打つと言うているそうです」とそれぞれ話が全く違う。

麻生分隊士は頭を抱えて「ああもう、どれが本当か嘘か全く分からん!まあええ、俺たちも分隊長を探さんと!とっ捕まえてふんじばれ!抵抗したら後ろから蹴っ飛ばせ、いや殴り倒せ」と最後の方はもうやけっぱちである。そして「皆、行くぞ!」と叫んで一同をひきつれて下へ降りていく。

 

しかし松岡中尉はなかなか見つからない。

事件が起きてからかれこれ一時間は経つと言うのに松岡中尉の姿はどこにも見当たらない。高角砲や機銃群の指揮官たちはシールド内に居るのではないかとあちこちのシールド内を見回るがいない。

主砲副砲の指揮官たちも内部を点検するがそれこそ猫の子一匹いない。皆手わけをして艦のトップから最下甲板の先から後ろまで探しに探しまくったが彼女の姿はない。

「どうしてしまったんだろう」

皆が探しあぐねてしまった時、露天甲板にいた兵隊嬢が「ネコーーーッ!」と言う叫びを聞いた。ハッとして声の方を見れば、なんと、松岡中尉が主砲砲身の中から出てきたではないか!

その兵隊嬢は「な、なんであがいなところから!」と卒倒寸前の衝撃を受けつつも健気に手近の艦内電話を使って「松岡中尉を発見しました!主砲の砲身から出てきて前甲板を走っています、子猫をつかんだままです」と報告した。

その知らせはあっという間に艦内を経巡り、ほとんど総員が前甲板に集合する羽目に。最初に前甲板に来たのは岩井少尉と松本兵曹長、そしてそのあとに野村副長。

この三人は仔猫飼育に関して責任を負っているので必死でここまでやってきた。三人とも息が荒い、しかし三人はそれをものともせずきりっと背筋を伸ばしあたりを睥睨した。岩井少尉が頭上に伸びる主砲身を見上げて

「こげえな中に入っておったとは、だれも思いつかんですよ。松岡中尉はやはりお考えになることがちいと違う」

とつぶやいた。松本兵曹長はそれを(松岡中尉は常人と違う、少しおかしい)ととって深くうなずいた。副長も(松岡中尉はまともな人間と少し違う)ととりこれも深くうなずいた。

副長が「それにしても何処に行ったんだろう…報告では前甲板付近にいると言っていたのに」と言ったその時、

「ネコーーーッ!」

と叫びが聞こえてきた。松岡中尉は艦の一番先、艦首旗竿のさらにその前の縁に片足をかけて背中にラケットを背負い、両手に子猫をつかんでそれを高く掲げている。

岩井少尉が「いけんで!!松岡中尉が子猫を海に投げようとしてる!うわあああ!」と叫ぶとそちらへ走りだす。松本兵曹長、副長も続きその様子を後から来た大勢の乗組員嬢たちが見守っている。その乗組員嬢たちの先頭に麻生分隊士が立って、

「みんなここにおったほうがええ。大勢で行って分隊長を刺激したらいけん。仔猫になにかあったらうちは航海科の人間として責任をとる!」

と言った。分隊士の前に立った見張兵曹が「…責任、ですか…」と震える声で言うと麻生分隊士はうなずいて「岩井少尉と松本兵曹長の仔猫を松岡分隊長がどうにかしてしもうたら、うちはあん人の部下として責任とって自決する!上司の不始末の責任を部下がとるんは当たり前じゃ」と言った。見張兵曹は大変感動して「ほんならうちもお伴します」と言って皆はどよめいた。生方中尉が進み出て、麻生少尉の両肩をつかむと

「麻生少尉、早まっちゃいかん。死んで責任を取るのもよいが何も貴様がそんなことをしなくても」

と言ったとき、繁木航海長が兵隊嬢たちをかき分けて出てきて

「いや、麻生少尉。あなたが死ぬことはない。責任を取るのは松岡中尉の上官である私だ。私一人の自決でとどめて欲しい。麻生少尉は航海科に必要な人間だ。見張兵曹もだ、いいね」

と言った。その決意に麻生少尉は悲痛な表情を浮かべ「…そんな…繁木航海長は御結婚したばかりの身であります…いけません、死ぬんはうちと見張兵曹で十分です。御主人の為にも生きてつかあさい。お願いです」と懇願した。皆が「繁木航海長!」「繁木大尉、死んではいけません」と口々に叫んだ。繁木航海長は「みんな…」というと唇を噛んで下を向いてしまった。

その時。

再び「ネコーーーッ!」と松岡中尉の叫びが轟き、岩井少尉と松本兵曹長、そして野村副長の「マツオカ――!」と言うわめき声が響いて、皆はもう自決の話など忘れてそちらへ殺到した。

「松岡中尉、やめろ猫を殺してはいけない!」

と副長が叫んで、向こうを向いたままの松岡中尉の背中のラケットを思い切り引っ張った。すると松岡中尉は

「誰です!熱くなり方を間違っている人は、仔猫を殺すと言ってる人は誰ですっ!ここに連れてきなさいっ!」

と恐ろしい形相で振り返った。は?と意表を突かれて副長と岩井少尉、松本兵曹長がよく見れば、松岡中尉は仔猫を両手で大事にくるむようにして持っていて仔猫も甘え声を出している。

戸惑ったままでの「松岡中尉、一体どうしてこの猫を持って逃げたのだね」と副長の問いに松岡中尉はチュッと音をさせて仔猫にキッスしてから岩井少尉に返した、そして

「逃げだだなんて…人聞き悪いですねえ副長。そもそも私は大の猫好きなんですよ。いや動物がだ―い好きなんですよ。で、私の鳥くんと犬くんが何やら騒いでいるので見たらあなたまあ~、なんて可愛い子猫ちゃんがいるじゃないですか!私はもう心も体も熱くなってしまいましたね~、この猫ちゃんをちょっと拝借して一人で可愛がろうと思って走り出したらなぜかいっせいに艦内の皆さん私を悪鬼の形相で追っかけて来るじゃないですか、私はもう怖くて怖くて。この猫ちゃんに危害が加えられてはいけないでしょう?だからネコちゃんと一緒に一番安全な主砲の砲身の中に隠れて楽しいひと時を過ごしましたとさ。と言うわけでございますよ」

と語った。

副長もだが、岩井少尉・松本兵曹長もそしてその後ろに固唾をのんで控えている乗組員嬢たちも呆気に取られて口をポカンと開けてしまった。

「ばっかみたい」と浜口機関長が笑いとともに言うのが聞こえ、「猫が好きなら好きと一言言って借りて行きゃあいいものを。全く人騒がせな中尉だよ松岡は」と山口通信長があきれたように言うのも聞こえた。

「ともあれ」と副長がほっとしたような声で「猫が無事でよかった。おお、ちょうどいいこの場で皆に報告だ――もう知っているものもいるとは思うが今度仲間に入った三毛猫だ。飼育の責任者は運用科の岩井しん少尉と機関科の松本リキ兵曹長だがふたりにまかせっきりにしないで、艦の仲間だから皆で飼育をしようじゃないか。ハシビロとトメキチのようにすればいい。どうかよろしく!」と皆に向かって報告した。

皆はワーッと歓声を上げて岩井少尉のそばへと駆け寄り我先に子猫を触ろうと手を伸ばしたり押し合いへしあいをしている。そして子猫は皆の手から手へと渡る。

その騒ぎの中で見張兵曹が「岩井少尉、松本兵曹長。この子猫の名前はなんと言うのですか?」と尋ねた。そこにマツコとトメキチが皆の頭上を旋回しながら舞い降りてきた。そしてこの喧騒を眺めている。

岩井少尉と松本兵曹長は顔を見合わせて「名前!まだ考えて居らんかったね。さあ何がええか」と考え込んだ。みなもうーん、と考え込んでいる中マツコとトメキチは岩井少尉のそばへ行きその手の中の仔猫に「アンタの名前は?なにが良いの?」と尋ねてみた。

すると子猫はマツコとトメキチを見つめるとはっきり言った――「ニャマト!!」。

 

――かくして、三毛猫のオスの名前は「ニャマト」と相成ったのである。仔猫「ニャマト」は岩井少尉と松本兵曹長、マツコとトメキチ、そして大勢の乗組員嬢という保護者を得てこれから『大和(ここ)』を居場所として、『大和』の一員として生活を始めるのであった――

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・

たいへんびっくりさせられましたが松岡流の愛情の示し方だったみたいですね。そして三毛ちゃんの名前は「ニャマト」に決定のようです。三匹目の動物です、どうぞよろしくね!

 

このお話はこれを見ているうちに思いついたお話です。<日本海軍戦艦大和(ニャマト)>クッキー!可愛いプリントがされています。

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「女だらけの戦艦大和」・新しい仲間!?3

 副長から三毛猫飼育の許可をもらった岩井少尉と松本兵曹長は喜び勇んで仔猫を抱いて医務科へ急ぐ――

 

医務室で居合わせた衛生兵嬢に畑軍医大尉の所在を尋ねた二人は「どうぞこちらへ」と診察室へいざなわれた。待つ間もなく畑軍医大尉が現れ「どうしたね、こんなに早く。私を御指名とはまた珍しいことだねえ?」と聴診器を首にかけながらやってきた。その後ろにハシビロコウのマツコと仔犬のトメキチがついて来ている。

岩井少尉と松本兵曹長は顔を見合わせてうなずくと岩井少尉が

「実はこの猫を拾って来たんです…いやあの、副長には飼育の許可をいただいたんですがノミや病気がないか畑大尉に診ていただくようにということでお持ちいたしました」

と申告して手拭いに包んだ子猫を差し出した。大尉が少尉の手の中の手拭いを開くとともに、マツコとトメキチも駆け寄ってきて「ちょっとトメキチ見てよう!仔猫よ」「本当だ、マツコサン可愛いわね」と大騒ぎ。その二人を優しくどかして「じゃあ、さっそく診察だ。ここに置いて」と診察台の上に子猫を置くよう指示した。

岩井少尉が仔猫を台の上に置き、少尉と兵曹長は少し離れて診察を見守った。畑軍医大尉は仔猫を持ちあげてみたり毛並みを逆にたどってみたり聴診器を当ててみたりした後、二人を見返ると「お二人さん」と話しかけた。

岩井・松本は少し緊張して「はい」と返事した。畑軍医大尉は仔猫を岩井少尉に返しながら

「ノミもついてないし特にこれと言って病気もないね。樹に縛られていたんだって?少しそのあたりが傷になってはいるけどこれが塗り薬で治るよ。ただちょっと小さいね、この子猫生まれてひと月かひと月半くらいだろう?そのわりには小さすぎる…そのせいで捨てられたのかもしれないね。いずれにしてもひどい話だね」

と言った。それを聴いたマツコとトメキチは憤慨して「これだから人間は!こんな小さな子を捨てるなんて」と怒り心頭。すると子猫は、岩井少尉の腕からそっと頭を上げてマツコたちを見た。

松本兵曹長が「あ、そうじゃ」と言って「畑大尉、肝心なことをうちは忘れとりました。この猫はオスですか、それともメスですかのう?」と尋ねた。畑大尉は聴診器を丸めて白衣のポケットに突っ込みながら

「君たちえらい拾いものをしたね、これって大変貴重なオスの三毛ちゃんだよ。オスなのに捨てられるなんてねえ…しかし我々には幸先がいいよ。この先『大和』は良いこと満載だよ」

と笑って「じゃあね」というと診察室の奥の部屋へと入っていった。その後ろ姿に頭を下げた岩井少尉と松本兵曹長は顔を見合わせて笑うと

「うちらにはオスでもメスでもどっちでもええことじゃ。仔猫が元気で大きくなるならそれが一番ええ」

と言ってとりあえず岩井少尉が猫を預かることになった。機関科の松本兵曹長の配置や仕事では仔猫に負担が大きいと判断したからである。松本兵曹長は仔猫をそっと指で触れながら

「これもきっとすぐに大きなってこの変な鳥やトメキチと遊ぶようになるんでしょうなあ、たのしみですのう」

と言った。その瞳には慈愛が満ちている。それに見とれたマツコとトメキチだがマツコは「変な鳥、はご挨拶ね。アタシはマ・ツ・コ!」と言って兵曹長のお尻を翼の先でちょっとつついた。松本兵曹長は

「ハッシーもトメキチも、このこまい猫をよろしくな。いじめたらいけんで」

と笑いかけて、そこで皆は散開したのだった。

 

岩井少尉が預かったと言っても少尉とて暇ではない、仕事がたくさん待っている。そこで、岩井少尉が白羽の矢を立てたのがマツコとトメキチ。この二人に少尉が忙しい時には代わって見ていてもらおうというわけである。

岩井少尉は自分のあとをついてきたマツコとトメキチに「うちはあなた方を立派な動物の人格者じゃ思うて頼みます。うちが仕事中はこの子を見ていてもらえんかのう?まだこの子はこまいけえ、動き回ることはできん。じゃけえこの子が目え覚めとるときはうちの部屋で遊ばして欲しいんじゃ。あなた方も自由に遊びたいじゃろうがどうかここは堪えてつかあさい。どうか、どうか頼みます」と頼み込んだのだった。

こう頼まれていやと言うわけのないふたり、いや二匹。そうでなくとも仔猫に興味しんしんのマツコとトメキチは頼まれなくても世話係を買って出るつもりだったので渡りに船。

マツコは岩井少尉に飛びついて「大丈夫、大丈夫だから早くアタシに貸して。早く早く!」とせっつく。トメキチでさえ少尉の腰のあたりまで飛びついて「早く御顔を見せて、早く早く」と大騒ぎ。

その二人を軽く押さえて岩井少尉は「じゃあ私の部屋に行こうね」と歩き出す。その後ろをマツコとトメキチが「はーやくぅ、はーやくぅ」と歌いながらついてゆく。途中出会う水兵嬢や下士官嬢たちは

「ありゃ!今度は岩井少尉が動物たちの大将じゃ。ハシビロ達は調子がええもんなあ」

と言って敬礼で見送る。その兵隊嬢たちにマツコは「なに言ってんのよう、アタシにはアタシのマツオカがいるでしょ!大体岩井さんはマツモトのものなんだから手出しなんかできないわよ」と毒づく。意外とそっちの嗅覚も鋭いマツコである。トメキチが聞きつけて「岩井少尉さんがどうしたの?」と聞くとマツコはあわてて「…なんでもないわよッ。黙って歩きなさい」とそっぽを向く。

少尉の部屋まで後少しと言うところで一行は梨賀艦長に出くわした。艦長はもう、野村副長から仔猫の話を聴いていたので気になって見に来たのだった。岩井少尉は艦長にいきさつをもう一度話し、「そう言ったわけでこのハシビロとトメキチに世話を任そうと頼みました」と言った。

梨賀艦長はうなずいて「そうだね、動物は動物同士が良いだろう。ハッシーにトメキチ、よろしく頼むね。居場所はそうだな、少尉の部屋も良いが普段は昼戦艦橋にしようか。大勢いるし――で、この猫の性別だが」と言うと岩井少尉は嬉しげに微笑みながら「オスであります。船にとって縁起の良い三毛のオスであります」と報告。

梨賀艦長はことのほか喜び、「それはよかった。岩井少尉大手柄だ」とほめた。岩井少尉は「私の、ではなく松本兵曹長がおらなんだら連れては帰ってこられませんでしたけえ、うちの手がらと言わんでつかあさい」と言った。艦長は部下を思いやるその心意気に感動し「そうか。ふたりの手がらだね。よく小さな命を救ってくれましたね」とねぎらった。

そして一行は昼戦艦橋に行き、そこの一角に大きなかごを探し出して来て置くとその中に子猫とトメキチ、そしてマツコが入って落ち着いた。

 

「ねえ、マツコサン。可愛いねえ」

「ほんとね。小さいものってどうしてこうも可愛いのかしら」

トメキチとマツコは仔猫を覗き込んでは言葉を交わす。するとそれまでかすかに震えてうずくまっていた仔猫が顔をしっかりあげてふたりを見つめた。マツコは「あら、この子こっちを見てるわよ!」と興奮気味で言った。トメキチが「しいっ、マツコサン大きな声出しちゃだめ。びっくりしちゃうでしょ」と注意した。あわててくちばしを両方の翼で覆うマツコ。

子猫はふたりを見上げると「ニャ、ニャ、ニャ」と鳴いた。まだ幼いから言葉が出ないようだ。マツコは優しく「どうしたの?何も怖くないのよ」と話しかける。トメキチが子猫の背中を優しくなめる。マツコは「アンタ名前はないの?なにか名前ないの?」とさらに尋ねる。しかし子猫は「にゃ、にゃ、にゃ」と言うだけ。

マツコは「まあ仕方がないわね。こんなにちっちゃいんだからお話は無理よね」とあきらめたようだ。しかしそれでも

「いいこと?アンタが今いるここは<大和>、や・ま・と、よ!覚えておきなさい?や・ま・と!」

と教えてやった。子猫はじっとマツコの言うことを聴いていたがその可愛い御口をあけると

「にゃ・にゃ…ニャマト!」

と言ったのだった。マツコとトメキチは腰が抜けるほど驚き喜んで「聞いた!?この子しゃべったわよ!!」と大騒ぎを始めた。するとその騒ぎを聞きつけて熱い女・松岡修子海軍中尉が「どうしたんだね?鳥くん犬くん…ってなんだこれは猫がいるじゃないか!熱くなってるなあ!」とかごを覗き込んで叫んだ――

     (次回に続きます)

             ・・・・・・・・・・・・・・・・

三毛猫ちゃんオスでした。しかも月齢より小さくてそれが原因で捨てられたような事を畑軍医大尉はおっしゃいました。

でも大勢の仲間がいる『大和』ですくすく育て!

そしてマツコの言葉に反応した子猫ちゃん…と思ったら出てこなくっていい松岡中尉がまた出てきました。どうなりますやら。次回にご期待下さい。

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「女だらけの戦艦大和」・新しい仲間!?2

 岩井少尉は拾った子猫を手拭いに包むと、松本兵曹長とともに下宿へと歩き出した――

 

下宿の玄関を開けて「岩井少尉ただ今帰りました」と声を上げると奥からここの女性主人が走り出てきた。そして岩井少尉を見て「お帰りなさい、岩井さん!」と言って頭を下げた。少尉は「お久しぶりです、おばさん」と言って懐かしげな顔になった。女主人――内川――は顔を上げて

「おや、今日はお連れさまがご一緒ですか?」

というと松本兵曹長にも頭を下げた。兵曹長も礼を返し微笑んだ。岩井少尉は松本兵曹長を見て微笑んでから

「はい。私の大事な友人の松本兵曹長です。お見知りおきを」

と紹介し、兵曹長は「松本リキ海軍兵曹長であります。岩井少尉にお世話になっておるものであります。今日は私まで押し掛けまして失礼いたします。どうぞお見知りおき願います!」とあいさつ。

内川は「まあそうでしたか!こちらこそよろしゅうお願いします…岩井さん、お風呂沸いてますけえどうぞ。松本さんもどうぞ御遠慮のう」と言ってくれた。そして岩井少尉が大事そうに持っているものを覗き込んで

「ありゃ?こまい猫じゃねえ…どがいしたんです、この猫。――まあごめんなさい、お二人ともさあ、あがって上がって」

と居間に通しながら尋ねた。岩井少尉は大事に手拭いに包んだ猫の息を確かめるように顔を寄せてから

「この先の大きな樹ぃにしばられとってがです。かわいそうじゃけえ連れてきました。明日、艦に連れて行こう思うとります」

と言った。内川は手を伸ばして子猫を岩井少尉から受け取ると

「ちいと弱っとりますねえ…ほうじゃ、うちは昔猫をたくさん飼っとったことがあるけえこの子をひと晩任してくれんね?うちが明日の朝までにこの子を元気にしますけえね」

と言った。岩井少尉の顔が明るくなると

「それは心強い!内川さん、ご面倒ですがよろしゅう願います」

と言い、その晩仔猫は内川の手厚い看護を受けることとなった。これは内川の心遣いでもあって、二人をゆっくり休ませてやりたいという親心にも似た思いである。

そして岩井少尉と松本兵曹長は二人一緒に風呂に入った。脱衣場で岩井少尉は恥ずかしげに後ろを向いて服を脱いで松本兵曹長は(岩井少尉はええなあ、こういう恥じらいがあってこそのおなごじゃ。うちも見習わんとなあ)と思っている。久しぶりに味わう娑婆の風呂、二人はしっかり体を洗ってから湯船につかった。岩井少尉は手拭いを頭に乗せて「ああ…気持ちええのう。のう、松本さん。やっぱし風呂は(おか)に限るね」と言って笑った。松本兵曹長も「ほうですなあ、こげえにゆっくり、しかも真水の風呂にゆっくり入れるなんか夢ですよ。有り難いことであります」と言って湯を片手ですくってその肩に掛けた。岩井少尉も「ほんまじゃ。有り難いことじゃねえ」と唸った。

二人は風呂から出た二人は浴衣を着てから内川に礼を言って二階の少尉の部屋に上がった。きちんと片づけられた少尉の部屋は彼女の性格をそのまま表しているようだ。押入れから布団を二組出して延べおえると二人はどちらからともなくその上に座りこんだ。心地よい疲れが全身を支配している。

「お疲れでしょう、少尉」と松本兵曹長が言うと岩井少尉は首を横に振り「疲れてなんぞ居らんで。だって今日は松本さんと一緒で楽しいて、疲れとる暇もありゃあせん」と言って微笑んだ。松本兵曹長の体に岩井少尉に対する愛しさがぐうっと湧きあがってきて抑え込めなくなってきた。

「岩井少尉」と兵曹長は小さく叫ぶと岩井少尉のその身体を抱きしめ布団の上に倒していた。どさ、と布団の上に倒された岩井少尉は軽くその瞼閉じて兵曹長の浴衣の背に両手を回してきた。兵曹長は「少尉…ええですか?」と尋ねた。その片手はすでに、少尉の浴衣のひもに掛けられている。

岩井少尉はうん、と小さく言ってからそっとまぶたを開けると「…少尉、はやめて?こないだみとうに<しん>言うて呼んで欲しい」と囁いた。松本兵曹長はうなずいて「ほんならそう呼ばせてもらいます。ほいでうちの事も<リキ>言うて呼んでつかあさい」というと、少尉の浴衣のひもを解き、前をそっと開いた。

そして恥じらいいっぱいの岩井少尉の乳房をつかんだ。ああ、と少尉がかすかに声を上げると松本兵曹長はもうたまらなくなった。乳房をつかむ手に力を込めて激しく揉んだ。そしてその先端の桃の花のように色着いた部分に唇を当てるとねぶりまわした。痛いくらいに噛んだかもしれない、しかし岩井少尉は快感に身をゆだねて「ええわ…ええわあリキ」とうわごとのようにうめいた。

松本兵曹長は我を忘れて少尉を攻め立てた。いよいよ少尉の肝心どころに手を伸ばし、そこをこねまくる。少尉は息も荒く喘ぎながら「…リキ、いけん。そげえなところ…いけんで…うちは、どうにかなってしまいそうじゃ」と小さく叫ぶ。

兵曹長はとうとう少尉の奥へ指を進ませながら「どうなってもええじゃないですか、思い切り乱れたらええですよ」と言ってぐうっと突き入れた。

「アアッ!」と少尉が叫んで兵曹長にしがみつく。兵曹長はまだ少尉の奥へと進撃中、二人の体はしっとりと汗に包まれ始めている。兵曹長は「こうしたらどがいな?気持ちええぞ」というと少尉の奥へ入れていた指を激しく出し入れした。

「いけん、いけんリキ!うちは…」と岩井少尉は長い髪を乱して喘いだ。兵曹長は岩井少尉の片膝を借りて自分を刺激しつつ快感を得る。兵曹長の息も荒い。二人の絶頂が近くなってきた。兵曹長は興奮でさらに紅く色着いた少尉の乳首に唇を寄せると音を立てて吸った。ああん、と少尉がうめくと同時に少尉の中の兵曹長の指が締め付けられる。

あっ、と思ったその時少尉の手が兵曹長の胸に当てられた。そして少尉の指が兵曹長の乳首を摘まみ、兵曹長も「ああ、ええ!ええよ…しん!」と低く叫んだ。少尉の指が兵曹長の乳首をもみつぶし、兵曹長が少尉の乳首を噛んだその瞬間に二人は果てた。

二人は息を荒げたまましばらくの間あおむけに布団の上に大の字になっていた。一体どのくらいの時間が立ったのかわからない。そとはあくまで静かである。

松本兵曹長の太くたくましい腕に、岩井少尉は頭を乗せている。

「リキ…腕、痛うないね?」

そっと尋ねた少尉に兵曹長は優しく微笑んで「痛うなんぞありませんよ…遠慮のうこうしとってつかあさい」というと少尉に接吻した。すると少尉は兵曹長の胸にすがって「嬉しい。うちはほんまにリキが大好きじゃ」と言って今度は少尉から接吻。

そしてまた…二人はもう一度堅く抱き合って――

 

翌朝二人は早くから目を覚ましていた。帰艦の時刻を過ぎてはならない、すっかり軍装に身を包み布団も畳んで準備万端である。岩井少尉は昨晩の二度の激しい行為を思い出して恥ずかしげに顔を伏せていた。その初々しさが兵曹長にはたまらない。少尉はとうに乙女ではないはずなのに、どうしてこうも乙女らしい所作をするのだろう、しかも自然に。

松本兵曹長は思わず少尉を抱きしめた。とふすまの向こうから内川の「岩井少尉さん、もうお目覚めでしょうか?」と声がかかり兵曹長は抱きしめる腕をあわてて解いた。

はい、と少尉は返事をしてふすまを開けると内川が手拭いに包んだ子猫を持って嬉しそうに微笑んで立っていた。そして少尉に手拭いをそっと渡してから「うちは昨夜この子と一緒に寝ました。むかし飼うとった猫を思い出して楽しかったですよ」と言うと手拭いをそっと開いた。

「まあ、可愛い!松本さん見て」

少尉が歓声を上げた。兵曹長が覗き込むと少尉の手の中で開かれた手拭いの中であの仔猫が少尉を見上げて、ニャーと鳴いた。昨日見つけた時の弱弱しさがすっかり消えて仔猫本来の可愛らしさがにじんでいる。内川は「うちがもうちいと若かったらまたネコも飼いたい思うんじゃがもう自分の事で手いっぱいじゃけえね」と笑い、仔猫に「少尉さんがたに可愛がられて幸せになりんさい」と話しかけた。

少尉は内川を見つめ「またここに来るときは連れてきますけえね」と言って頭を下げた。兵曹長も倣う。内川が「楽しみにしてますけえね」と言って笑った。

 

二人は上陸場を目指し、途中艦の仲間たちと合流しながら桟橋に集まりそしてランチに乗り込んだ。岩井少尉の軍装の内側にはしっかり仔猫が隠されて。その子猫と胸を合わせている岩井少尉は心臓の鼓動が否応なしに高まるのを覚えていた。その隣に立つ松本兵曹長とて同じ思いである。

(連れてきたんはええが…果たして飼うてもええ言う許可が下りるじゃろうか)

二人の不安を乗せて、ランチは『大和』へ向けて海上をひた走る。

 

『大和』に帰艦した乗組員たちはそれぞれの居住区に戻る。間もなく朝食時間である。

岩井少尉と松本兵曹長は副長室に行ってそのドアを叩こうとしたその時ドアが内から開いて、繁木航海長が出てきた。

繁木航海長は「ああびっくりしたあ!なんだなんだ、岩井少尉と松本兵曹長じゃないか、一体どうしたね?副長にご用か?」と言って部屋の中の副長を見返った。副長はすぐにドアのそばまできて

「珍しいね、二人が私を訪ねてくれるなんて…なにか話がありそうだね、さあ入りなさい」

と部屋に招じ入れた。航海長も興味しんしんで部屋の中に取って返す。副長は皆にソファに座るよう勧め、自分もソファに腰を沈めた。

岩井少尉と松本兵曹長はしばしの間ためらっていたがやがて

「呉の町で仔猫を拾ってきました。どうかお願いです、飼わせて下さい」

と懇願した。副長と航海長は呆気に取られていたが、岩井少尉がふところから大事そうに小さな三毛猫を取り出して見せると争うようにそれを手に取って「かわいい、可愛い」と大騒ぎをする。そして

「これは雄か雌か?どちらでもいいがノミがついていたりしてはいけない。医務科の畑大尉に診てもらいなさい」

と副長が言うと繁木航海長は「副長、これがオスならラッキーですよ。オスの三毛は希少種ですから。それに船にはたいへん縁起がいいって聞きました」と言って嬉しそうに笑う。副長は

「それならなおのことだ、早く畑大尉のところに行きなさい」

とせかし、松本兵曹長は「ほいでは副長、この猫を飼ってええんですか」というと副長は

「こんなに小さな可愛いものを投げ出すなんてできないでしょう。その代わりあなたたちの責任においてきちんと飼いなさい」

とあっけなく許可した。

喜び勇んで岩井・松本の両名は仔猫を抱えて畑軍医大尉の元へと急ぐ――

        (次回に続きます)

 

                ・・・・・・・・・・・・・・・

 

岩井少尉と松本兵曹長。久しぶりに二人<仲良く>できた呉の晩でした。そして子猫も元気になって『大和』での飼育を許されたようでなにより。

あとは畑大尉の診察を受けるばかりですね。さあどんなことになりますか、次回ご期待下さいませ!

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「女だらけの戦艦大和」・新しい仲間!?1

 今日も「女だらけの大和」は、呉沖に停泊中である――

 

日野原軍医長が休暇を兼ねてトレーラー海軍診療所の看護婦・キリノと昨日東京に行ったばかりで、その留守中を『武蔵』の村上軍医長が補ってくれることとなった。

「『武蔵』のほうは大丈夫なんですか?」

と心配げに問う野村副長に村上軍医長は笑って「はい、『武蔵』の方は海軍診療所長の横井大佐が見てくれますから大丈夫です。横井大佐は優秀な方ですから私も安心していられます」と言った。村上軍医長としても内地に来てとんぼ返りではさすがに体がつらい、ここで十日ほど滞在できれば体も休まるというものであろう。

副長はそれを聴くとほっとしたような笑みを浮かべて

「それはよかったです。今『大和(ここ)』には虫垂炎の術後の患者が一人いますから、その患者も村上軍医長がいらして下されば安心ですからね。どうぞ、日野原軍医長のお帰りまでよろしくお願いいたします」

と言った。村上軍医長は「こちらこそよろしく願います。――そういえば、野村中佐は御結婚がお近いと伺いました。おめでとうございます」と言って微笑んだ。

副長は頬を真っ赤に染めて「は、いや、あのいいえ…実はそうなんです。ハハハ…」と恥ずかしいのかしどろもどろになっている。村上軍医長は興味しんしんで身を乗り出して

「よかったらそのお相手との馴れ初めなんかを教えて下さいませんかねえ~、いいですねえ、私は人さまのおめでた話が大好きなんですよ~。だっていいじゃないですか、幸せな気分になれますもんねえ~」

と言って話を聞きたがった。野村副長は「それなら…ちょっとだけ」ともったいつけて山中大佐との馴れ初めを話し始めた。うんうん、それで~?と村上軍医長はなかなかの聴き上手でどんどん話を引き出して行く――。

 

さて上の人間がそんなことをしている時、上陸組の松本兵曹長は岩井少尉との待ち合わせ場所に急いでいた。中通りの「ながとや」という食堂がいつもの待ち合わせ場所。兵曹長は軍帽の廂をちょっと持ち上げ

てから「ながとや」の入り口の戸をあけた。中をそっと見れば、奥の座敷に岩井少尉はいて松本兵曹長を見ると笑みを浮かべて手招いた。兵曹長は「岩井少尉、お待たせしてしもうて」と言って中に入った。

店の主人が「いらっしゃいませ!」と声をかけるのへ軽く会釈して、兵曹長は座敷に上がった。

店の主人がお絞りとお茶を持ってきたので岩井少尉はいつも頼む料理をいくつか注文し「兵曹長、他には?」と聞いた。兵曹長は「それで十分であります」と笑って答え、岩井少尉は主人に「では、願います」とほほ笑みかけた。

主人が下がると岩井少尉は

「松本さんは聞いたかいのう?なんでも野村副長はご結婚じゃそうな」

と言って兵曹長は「はあ、うちも小耳にはさみました。ええお話で…えかったですねえ」と言って茶を飲むと笑顔になった。岩井少尉は「ほうじゃ。ええお話じゃ。しかもそこに行きつく前に副長はお見合いでえらい怖い目ぇにおうたそうじゃ」と話をつづけた。「ほう、怖い目ぇですか」という兵曹長に少尉はうなずいて

「ほうじゃ。怖い目ぇじゃ。なんでもお見合い相手に乱暴されかけたんじゃと…気の毒じゃわあ。ほいでも運がええことにそこに助けが来たそうじゃ」

「助け、ですか?」

「ほうじゃ。ほら、前に『大和(うち)』に来たじゃろ?背ぇの高い男性技術佐官が。あん人じゃ、あん人がその見合い相手の暴行から救ったんじゃと。その技術佐官がな、くだらん見合い相手を叩きのめして副長を救ったんじゃ、ほりゃあもうそげえなことになったらうちでもその人を好いてしまうわ。でな」

「で、なんですか?」

「その佐官と副長は実は…幼馴染だったんじゃと。こまい頃その技術佐官が隣に住んどってじゃと。ほいで技術佐官のうちは遠くにこしてしもうたんじゃが佐官はずうっと副長の事を好いとってじゃいうんよ。で、今回運命の再会じゃ」

岩井少尉は意外な情報通なところを見せた。松本兵曹長はほう、ほうと感心しながら聞いていた、話の内容にもだが今まで人のことに関心を持たなかった、否持てなかった岩井少尉がこうした事にも興味を持ち始めたというのが何か嬉しかったのだ。そこに店の主人が料理を次々運んできた。岩井少尉は「おお…ありがとうございます」といいながら受け取って座卓の上に並べた。なかなか手際がよい並べ方で兵曹長は感心した。あっという間に注文の品がそろい、岩井少尉と松本兵曹長は「箸とらば…」と感謝の言葉を言ってから「いただきます!」と箸をとって食べ始めた。

二人はしこたま食い、そして膨らんだ腹を撫でながら町を歩いた。突然、少尉が松本兵曹長を振り返って

「松本さんはどうするね?今夜は朝日町へ行くんかね?」

と尋ねたが兵曹長は首を横に振ると「行きません。うちは今夜は…少尉と一緒に居たいですけえ」といい、岩井少尉は頬を赤らめて「…そうね。ほいじゃあ、うちの下宿にいこうかいの」と言って歩を早めた。少尉が恥ずかしがっていながらも内心とてもうれしいのを兵曹長は感じ取っていた。(可愛いお人じゃ。そげえなところがうちの大好きなところじゃ)と兵曹長は思ってその顔には笑みが浮かんでいる。

 

その夜は岩井少尉の下宿で一夜を過ごすため、二人は連れ立って歩いた。

すっかり日は暮れおちて吹く風はやや冷たい。もう少しで下宿に到着という時岩井少尉がはっとして立ち止まった。松本兵曹長が「どうしました、少尉?」と尋ねると岩井少尉はしいっ、と右手の人さし指を唇にあてて周囲をそっと見回した。兵曹長は(またあの男が?まさか)と思い全身に闘志がみなぎった。

が、岩井少尉は「松本さん、こっちじゃ」というなり一本の街路樹に向かって走り出した。兵曹長は(不審な人間じゃなさそうじゃが、ほんなら一体なんじゃろう)といささか気味が悪い。

樹の周りを回って調べていた少尉が「あっ」と声を上げ松本兵曹長が「どうしました!!」と叫んでそちらへ駆け寄った。岩井少尉は木の根元を指して

「見てみい。誰がこげえな残酷なことをしよるんじゃ…おおかわいそうに、今ほどいてやるけえな」

と言ってしゃがみこんだ。松本兵曹長が闇を透かして見れば太い木の根元に小さな――それは其れは小さな仔猫が――縛り付けられていた。そしてか細い声で鳴いていたがその声は本当にか細く切れ切れのものだった。

「少尉は、この猫の声をお聞きになったんですね」

兵曹長がいうと岩井少尉は「ほうじゃ。小さい声が助けを呼んどってじゃけえ、見捨ててはおけんもん」といいながら仔猫を縛る縄を解いた。岩井少尉は「ほら松本兵曹長。可愛い仔猫じゃ…一体どこの誰がこげえなことをしたんじゃろう!うちは許せんで!」と立ち上がると仔猫を兵曹長の方に掲げた。

松本兵曹長も生き物が好きなので少尉の手から仔猫を受け取るとその顔を覗き込んだ。そして「暗うてよう見えん」とぼやきながら仔猫を通りの明かりの指す方へ向けた。

「岩井少尉、この子猫は三毛でありますな」

「ほう、三毛猫ね。――しかしどうしたもんじゃろうか、ここに置いてゆくわけにもゆくまい?」

二人は困ってしばしの間黙りこんだ。が岩井少尉が思いきって

「松本さん、連れてゆこう。こうして出会ったのも何かの縁じゃ。こげえにこまい猫、置いて行ったら死んでしまう、そげえな非道なことうちはよう出来ん。下宿に連れて行ってなんぞ食わしたら元気も出よう。ほいで明日、艦に連れ帰ろう。副長に必死でお願いしたら仔猫の一匹くらい飼うんを許して下さるかもしらんで?」

と言って松本兵曹長も「ほうですね、それに『大和』には犬もおれば変な鳥もおりますけえ、こげえにこまい仔猫の一匹くらい追加してもどうもありますまい」と言い、事は決した。

岩井少尉は仔猫を手拭いに大事に包んで抱いた。そして松本兵曹長と楽しげに言葉を交わしながら下宿へと歩いて行ったのだった――

     (次回に続きます)

 

               ・・・・・・・・・・・・・

久しぶりの「岩井・松本」組です。

以前より明るくなった岩井少尉に好感を更に持った松本兵曹長ですが、二人仔猫を拾いました。さてどうなることでしょうか、副長は仔猫を艦で飼うことを許してくれるでしょうか?次回を乞うご期待!!

 

三毛猫ちゃんの可愛い映像を見つけました!!


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「女だらけの戦艦大和」・大志を抱け6<解決編>

 キリノは内火艇の中で日野原軍医長からオーバーコートを渡された――

 

不意に日野原軍医長は「あ、いけない忘れていた」と声を上げて「風が冷たいでしょう、風邪をひくといけない。これを着なさい」と言って日野原軍医長はトランクの蓋をあけると中から一着のネービーブルーのオーバーコートをキリノに差し出した。軍医長は

「ちょっと古くて申し訳ないが、以前私が来ていたものを工作科の兵曹に直してもらったんだよ、よかったら着て欲しい」

と言った。キリノはコートを抱きしめると「アッタカイ…日野原軍医長サンみたいにアッタカイ」と言ってふふっと笑うと「アリガトウ軍医長サン。大事にシマス」と言ってさっそく手を通した。キリノにちょうどよく合って、軍医長はほっとした。「良かった。まだまだ日本は寒い時期だからね、それを着ていれば大丈夫だろう」軍医長はそういって微笑んだ。キリノも微笑んで、二人を乗せた内火艇は上陸場へと走ってゆく。

 

呉から広島に出た二人はそこから東京行きの列車に乗った。副長が一等車の切符をとってくれていたので快適な旅行となった。そんな車中でもキリノは自分のカバンから軍医長が作ってくれたワークブックを取り出して勉強に余念がない。日野原軍医長はキリノの責任感や知識欲の旺盛さに舌を巻いた。そして

(この子なら、病院でも上手く皆とやっていけることだろう。そしてもっと勉強して素晴らしい看護婦になることでしょう。そしていつかトレーラーに凱旋して欲しい…)

と願った。それでも「あまり根を詰め過ぎてはいけないよ、先は長いから少しお休み?」と注意してやるのを忘れなかった。

二人は長いこと汽車に揺られ、翌日の朝キリノは生まれて初めての富士山を見た。日野原軍医長は「キリノちゃん見て御覧。あれが富士山だよ」と指さして教えた。キリノはハッと息をのんで窓ガラスに顔をひっつけるようにして富士山に見入った。青い空に向けて富士山は雄々しく立っている。

キリノの唇から「キレイ…」とつぶやきが漏れた。次いで小さな声で「オトウサント…オカアサンにも見せたいナ」と言ったのが軍医長の耳にきき取れた。軍医長は胸がせまって何も言えずただ黙ってキリノの背中をそっと叩いたのだった。

広島から何時間、堪能するほど汽車に揺られ森上参謀長からの餞別のクッキーを食べ、駅売りの弁当を幾つ食べただろうか。やっと東京駅に汽車はついた。

二人はカバンを持って駅に降り立った。にぎやかな人の流れに少々驚いているキリノに日野原軍医長は

「ここが東京だよ。たくさん人がいるでしょう。…さあ、ここからもうちょっとだからね。少し休まなくって良いかな」

と言った。キリノは「ハイ、大丈夫デス」と返事をして二人は先を急いだ。

 

地下鉄を降りて少し歩けばそこが日野原軍医長の実家の「聖蘆花病院」がある。キリノは「海のニオイガします」と言って軍医長の顔を見て笑った。軍医長は「この先に東京湾があるからね…暇なとき行ってみるといいよ」と教えた。そして見えてきた大きな病院の建物に、キリノの足がふと止まった。

「ん?どうしたね?」

と尋ねる軍医長にキリノは「オオキイ…私ちょっとキンチョウしています」と言ってごくっと喉を鳴らした。そんなキリノに軍医長は「こんなの、大きいだけだから平気平気!さあ行くよ」と笑いかけるとキリノの背中に手を当てて歩きだす。

玄関は開いていたが今日は休診日なのか外来患者の姿はない。エントランスを靴音を響かせながら歩いてゆくと行く手にあるエレベーターから数名が降りてこちらにやってきた。

軍医長がさっと直立不動の姿勢をとり、キリノも倣った。やってきたのは軍医長の夫に息子、そして軍医長の姉である。軍医長は海軍式の敬礼をし、キリノは深々と頭を下げた。

三人は軍医長とキリノの前に立ち、「お帰りなさい。そして――ようこそ「聖蘆花病院」へ、キリノさん!」と言ってキリノに微笑みかけた。緊張の極限だったキリノのこわばった頬に笑みが浮かんだ。すると三人はキリノを取り囲んで「疲れたでしょう!」「さあうえに行ってお茶でも飲みましょう」「荷物は私が持ちますよ」などと口々に言ってキリノは嬉しそうに笑う、それを見る軍医長の顔もうれしそうだ。

皆は病院の最上階六階の軍医長一家の自宅部分に上がってそこで二人は旅装を解いた。

まず軍医長はキリノ用にと当てられた部屋に彼女を案内した。鍵を渡して

「今日からここがあなたの家ですよ。これがカギ…中はこうなっていますからね、自由に御使いなさい」

と言ってドアを開けて中に入った。キリノも続いたが部屋を見るなり喜びの声を上げた。そして

「ヒノハラ軍医長さん。ホントニ私がココヲ使ってイイノデスカ?」

と問うた。軍医長は「あたりまえじゃないか…そしてこのドアからは私達の部屋にも行けるよ。もし何か困ったことがあったり寂しくなったらここを開けておいで」と言って部屋の端にあるドアを指した。キリノは嬉しそうにうなずいてもう一度部屋を見回した。八畳ほどの部屋が二つ、和室と洋室。それに風呂に小さな台所。

それから、と軍医長は和室の方の押入れを開けると布団が一組。それに行李があってその中に「キリノちゃんが着る物も入っているからお使いなさい」と中を示した。キリノが行李の中を覗き込むとそこには服やら肌着やら日常の必需品がぎっしり入っていた。

「コンナニして戴いて…アリガトウゴザイマス」

キリノは両手を胸の前で組んで喜んだ。その様子を後ろから見ていた軍医長の夫、息子に軍医長の姉が「良かった、喜んでくれてますよ!」といいあっている。

 

一通り部屋の中を見て回ると皆軍医長の自宅へ戻りそこでお茶を飲むことに。

軍医長の長姉で、日野原千代医師がお茶を淹れてくれた。千代医師はこの病院で内科担当。日野原軍医長は

「日野原の家は娘ばかり三人でね、一番上のこの千代ねえさんと私が婿さんを迎えたわけね。でまん中の姉さんの八千代は外にお嫁に行っちゃった。八千代姉さんは陸軍の軍医をしてるよ。千代ねえさんの旦那様は一昨年亡くなってね。娘さんがいるんだけど遠くに嫁いでる。でも千代姉さんよかったね、新しく娘が一人出来た様なものだよ」

とキリノに教えた。千代が微笑みキリノは

「チヨさん…八千代さん…そして日野原軍医長さんは重子サン…。日本の国が千代にヤチヨニ重なってユクヨウニとお名前ツケタノデショウカ?」

と言って軍医長と千代は驚いた。むかしまだ軍医長が娘のころ今は亡き父親が同じことを言っていたのを思い出したのだ。その話は軍医長の夫でありこの病院の院長――昭雄――も聞いたことがあったので思わず「ほう!」と声を上げていた。

昭雄は「この子の洞察力は素晴らしいね。それによく、日本の歴史を知ってるようじゃないか。これは大した人物になるぞ、日野原家の誇りだ!」と言って大喜び。息子の昭吾はさっきからずっとキリノをまぶしげに見つめている。

軍医長は「そうですよ、この子を本当に我が家の誇りにするために、私達も全力で援護しましょう。我が家の誇りから世界の誇りにするために、ね!そしていつかトレーラーに凱旋させましょう」と言って千代医師も

「そうね、この子はなかなか賢いわ。看護婦としてだけでなくもっといろんなことを教えてあげたいわね」

と言ってキリノの手を自分の両手で包み込んだ。軍医長は

「そうですね。それから今日からこの子は<日野原桐乃>として私の娘として遇します。御異存ありませんね」

と皆を見回し、夫も息子も姉も「異議なし!よろしくね<日野原桐乃>さん!」と言って、キリノは

「コチラこそよろしくオネガイシマス。イタラナイ私ですがご指導ヨロシクお願いします!」

と挨拶して皆拍手した。

 

そのあと、軍医長の息子の昭吾が「では私がキリノさんの指導役ということで」といいだし、昭雄が

「おいおい、大丈夫か?変なことを教えるんじゃないぞ」

といい昭吾は「変なことなんか教えませんって。失礼ですねえお父さん、私だってもうひとかどの医者なんですからね。――そうだキリノさん、病院内を案内しますから行きましょう」とキリノの手をとると「じゃあ、ちょっと院内を」というとキリノを引っ張って部屋を出て行ったのだった。

ドアが閉まる前に、キリノと昭吾の楽しげな笑い声が聞こえ――軍医長たちはなにかほっとした気分になったのだった。

 

その翌日から一週間はキリノは環境に慣れるため軍医長や昭雄、昭吾や千代医師と院内や病棟を見て歩いたり、昭吾と街を歩いて過ごした。

そして八日目からいよいよ千代の内科外来で千代に付いて看護婦の仕事を始めた。「聖蘆花病院」の看護婦たちにもキリノは歓迎されあれこれ教えてもらったり親切にされた。

この病院は雰囲気がよく、仲間同士も常に助けあい譲り合い仲がよい。外国人のキリノが入ることに不安も感じた軍医長ではあったが杞憂に終わったようだ。内科婦長の吉田は

「あんなに勘のよい子はみたことがないですね、優秀です。さすが日野原大佐の見込んだ人だけあります。他の看護婦たちともとてもよい感じで接してくれて。これからが楽しみです」

と太鼓判。

好調なスタートを切った<日野原桐乃>である。

そしていよいよ軍医長が呉に戻る日が迫ったがキリノは「桐乃はナカナイデお別れします。コンドお会いする時、桐乃ハもっとオオキクなってお会いします!」と宣言して軍医長を喜ばせた。

キリノは東京駅まで昭吾と一緒に見送りに行った。軍医長にもらったオーバーコートを着て。

軍医長はマント姿も凛々しく、軍帽の廂の下から優しくキリノを見つめると「元気でね。なにかあったら遠慮なく院長や婦長、昭吾たちに申し出なさい。遠慮や我慢はいけないよ。昭吾、キリノちゃんを頼む。手紙を書くからキリノちゃんも手紙を頂戴――」

あれこれ言いたいことは山ほどあったが無情の発車ベルが鳴る。

軍医長は座席に入るとそこの窓から顔を出した。キリノが駆け寄ると軍医長はその手をしっかり握り「キリノ大志を抱け!人生これからだ、しっかり勉強しろ、そしてしっかり遊べよ!」

と励ました。キリノがうなずくと同時に車輪がきしみ車両がガタンと鳴って汽車は動き始めた。キリノは軍医長の瞳を見つめたまま汽車と一緒に歩く。昭吾が「危ないよキリノちゃん」とその肩を押さえた。軍医長とキリノの手が離れた。手を振る軍医長があっという間に向こうへと遠くなってゆく。

軍医長の乗った汽車がホームを離れだんだん遠くなるとその大きな瞳からポロっと涙が一粒こぼれ落ちた。

「桐乃さん」

昭吾が問いかけるとキリノはあわてて微笑んで「ゴメンナサイ…目にゴミガ入って」とごまかした。昭吾は急にキリノが愛おしくなるとその肩をぐうっと抱いたのだった。

 

日野原軍医長は、座席に腰を下ろすと目を閉じた。キリノと初めて出会った日のことが鮮やかに浮かんだ。あのなんだかか弱げな女の子がこの先異国で自分の人生を切り開いてゆくのだと思うと当初はなにか哀れなような感じがしていたが、しかし今では痛快な気がしていた。

――キリノ。日野原桐乃。志は大きく持て。たくさん学んでたくさん遊べ。あなたの人生楽しみなさい。そしていつか医療の世界の頂点に立ってみなさい!

こころからそう、キリノに呼びかけた日野原軍医長であった。

汽車は一路、広島へと驀進を始めていた――

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・

日野原家のみんなから、そして「聖蘆花病院」の皆からも好かれたキリノ、よかったですね。さあこれから異国での生活が始まりますが彼女なら大丈夫やって行けるでしょう。そして…日野原昭吾さんという強い味方もいるようですからね。

 

カーペンターズ「Top of  the world」(最初に広告が入っています)。これ聴くといつも高揚感が!


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見張り員

Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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