Archive2014年08月 1/2

「女だらけの戦艦大和」・医務科の猛訓練5<解決編>

 その日はついに来た――   その日の朝食後、医務科の「訓練要員」は前甲板に集合すると日野原軍医長を先頭に内火艇・ランチ・カッターに分乗して上陸して行ったのだった。居残り組で見送りの名淵大尉は遠ざかる皆に視線を当てて 「しごきかあ。いいような悪いような」 とひとりごち、そして艦内に戻っていったのだった。彼女たちを見送っていたのは、名淵大尉だけではない。前牆楼トップに鎮座していたハッシー・デ・...

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「女だらけの戦艦大和」・医務科の猛訓練5<解決編>

 その日はついに来た――   その日の朝食後、医務科の「訓練要員」は前甲板に集合すると日野原軍医長を先頭に内火艇・ランチ・カッターに分乗して上陸して行ったのだった。居残り組で見送りの名淵大尉は遠ざかる皆に視線を当てて 「しごきかあ。いいような悪いような」 とひとりごち、そして艦内に戻っていったのだった。彼女たちを見送っていたのは、名淵大尉だけではない。前牆楼トップに鎮座していたハッシー・デ・...

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「女だらけの戦艦大和」・医務科の猛訓練4

 呉市民や、『大和』医務科員の語り草となったあの担架訓練から一週間ほどが過ぎた――   それからは艦内で医務科は独自の訓練を行っている。包帯の巻き方を改めて見直したり点滴や注射の素早いやり方、患者の取り違えや薬の取り違えをなくすための二人一組での指差し訓練、薬剤を扱う士官たちへの調剤訓練など日野原軍医長自ら陣頭に立って行ったものである。 黒川軍医大尉は 「いやあ、包帯の巻き方なんてしばらくや...

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「女だらけの戦艦大和」・医務科の猛訓練3

「磯崎兵曹、いけんで!」 栗山兵曹の緊迫した声が朝の空気を切り裂いた――   必死に歯を食いしばりあえぎながら担架を持ち上げよろめきながら走る磯崎兵曹は鬱陶しげに「ああ?なんね?」と言って顔だけ少し振り向けた。 栗山兵曹は 「磯崎兵曹…周りをよう見てつかあさい」 と言って担架の棒を握りしめた。そしてゴクリ、と唾をのんだ。走りつづける磯崎兵曹が 「周り?周りより足元をよう見ながら走らんといけんで。...

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「花の命はみじかきものをなどてか君は散り急ぎたまへり」(昨年8月公開記事の再掲載です)

        桜(はな)は 人         人は 桜(はな)           桜(はな)は 散る           桜(はな)は 散る        人も・・・・・・・・・・ ――私があなたと初めてお会いしたのは私がまだ女学生の18になる年でした。私はある日母親からいきなりのようにお見合いの話を聞かされて戸惑いました。お相手は海軍さん、当時私達女学生にとても人気のあったのは、やは...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)