2013年12月|女だらけの戦艦大和・総員配置良し!

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今年一年ありがとうございました―来年への抱負をちょっと語りました!

2013.12.31(12:00) 768

また一年が過ぎようとしています。

早いものだなあ~と痛感します。こんなに一年って早かったっけ?まさに川の流れのごとく早さです。確か昨年もそんなことを書いたような気がしています。

 

今年も皆様にはたくさんの御訪問とコメントを頂戴しありがとうございました!

ずっと以前からのブロともさん、そして最近お伴地になった皆さん、本当にありがとう。みなさんがいらして読んで下さることが私の幸せです。

子供のころからのひそかな夢、物書きのまねごとがこんな形で出来るなんてまさに夢のようです。そう思うとインターネットはありがたいと思うのです。そしてたくさんのお友達を授けてくれたのですから私には夢と希望のツールです。

 

今年もいっぱい物語を書きました。そしてその折々で考えたことや思いついたことなどを書きつけました。まだまだ文章としては下手で、つじつまの合わないところや独りよがりの考えも多々ありますが来年はそのへんをもうちょっと上手に表現したいなあと思っています。

 

来る年、世間はどうなってゆくのだろう。そして自分はその中でどう生きてゆくのだろう?

すべてがまだ未知数の状態、正直明日が来ることさえ怖いと思う私には来年のことを考えるというのは軽い恐怖を伴うことでもあります。それでももうい年をした私、自分の今までの足跡を振り返りながらこの先どう足跡をつけてゆくかも考えねばなりません。

来年をその年の初めにしようと思っています。

 

この一年楽しいことより辛いことや嫌なことが多かったと思います(それは毎年同じですが)。でもそれをたんに「マイナス」事項として受け止めず、この先の糧として行けたらなあと思っています。いやなことが多かった分きっとどこかでいいことに、いやだったことと同じくらい会えるかもしれませんものね。

 

そして私の大事な「女だらけの戦艦大和」、来年も今年同様に走らせます。

作り上げてきたキャラクターのオトメチャン・麻生さん・松岡修子や石場兵曹、小泉兵曹・長妻兵曹や日野原軍医長に岩井少尉。松本兵曹長そのほかたくさんの『大和』乗組員や「女だらけの帝国海軍」の面々などたくさんの連中が活躍の場を求めています。

そうそう、トレーラーで看護婦の勉強をし始めた女の子はどうなったでしょう?書きたいことがたくさんあります。

彼女たちの活躍は私のしたかったことでもあります。自分が出来なかったことをこうして想像の世界で、自分の作ったキャラクターを代わりにさせる・・・そんな楽しみが出来たことは私の大きな喜びです。

私のライフワークと言っていいと思います。

そしてまた、単なるミリヲタ小説ではなく彼女たちはかつての帝国海軍の将兵さんたちのもしかしたらしたかったことや出来なかったことをさせているという側面もあります。

誤解されがちな私の「女だらけの~」の世界ですが、単なる面白半分の小説ものではなく、こんな物語からでも当時のことを知る手掛かりになってくれればという気持ちから書き始めたものです。

ですからなるべく、登場の主要人物は実在の人をモチーフにしたり事件も実際のものを脚色しています。ただの軍ヲタの与太話ではないということを御理解いただければ幸いです。

 

平成二十六年、午年!

馬のように声高くいななきそして高く跳躍する一年に、どなた様もいたしましょうね!

本当にこの一年ありがとうございました!

 

なお、私は6日まで正月休みになりますので更新はそのあとになると思います。新年第一発目のお話に御期待下さいませ。


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「女だらけの戦艦大和」・戦場の年末年始

2013.12.30(08:59) 767

年末年始の風景1<クリスマス>

――南太平洋上のとある島に、帝国海軍の捕虜となった連合国軍兵嬢たちが収容されている。ここは「戦場」である。

 

その収容所で12月に入って二週目ごろから不穏な空気が流れだした。捕虜嬢たちが、カレンダーを見つつ何やら特定の日を指差しては何やらひそひそと小声で話しをしている。

「いったいなんなんだ、もしかしてここに大規模な敵襲でもあるのか?この中にこっそり連合国軍と交信しているものがいないか、探し出せ」

と基地司令で収容所長の立川中佐は言って、捕虜嬢たちを広い庭に整列させた。常夏の島、強い日差しを受けて捕虜嬢たちもそれを見張る海軍将兵嬢たちも額に汗を浮かべている。

立川中佐は朝礼台の上に立ち

「この中に自国と通信をしているものが居らんか?居るなら今のうち名乗り出よ。貴様たちの不穏な行動はすでに我々が察知している。つまらぬことをすると命にかかわるぞ、早く名乗り出よ!」

と叫ぶようにいい、それを福生大尉が英語に翻訳して捕虜嬢たちに伝える。怖ろしい顔で皆を睥睨している立川中佐は

「わかったか、わかったら早く名乗り出よ!」

というと身体の前に立てていた軍刀をドン!と大きな音で朝礼台に突き立てた。その音に捕虜嬢たちは一斉にびくっとして身を固くした。

と。

「アノ・・・」

と手を挙げた兵が一人。立川中佐が目を向けるとそこにはライネン・ノオ・カレンダー上等兵がおずおずと手をあげている。一人の少尉嬢が「貴様かあ!国に内通してるのは!」と怒鳴ってカレンダー上等兵のもとへ走り、その胸ぐらをつかもうとした。

が、これも走ってきた三鷹兵曹が「待って下さい、彼女に話をさせてやってください」と叫んで、さらに走りよってきた国分寺少尉が「カレンダー上等兵、こっちへ来なさい」と立川中佐の方へ連れてゆく。他の捕虜嬢たちは(ドウナルノ、らいねん上等兵コロサレチャウ!ナニモシテないのに!!)とハラハラして見守る。

立川中佐はカレンダー上等兵の前に立つと

「いったい何をたくらんで居るのか?正直にいえ」

と重々しい声で言った。カレンダー上等兵はごくっと喉を鳴らすと

Christmas・・」

と言った。立川中佐は、「は?」と言ってカレンダー上等兵の顔を見つめる。カレンダー上等兵はもう一度「Christmas」という。立川中佐は

「なにを言ってるの?」

と自分のそばに立つ福生大尉に助けを求めた。福生大尉は基地司令にうなずいてカレンダー上等兵と何やら話をしていたが突然「ああ、そうか。そういうことだったのね!」と言って皆はちょっとびっくりした。

そして福生大尉は立川中佐に

「彼女ら、今月24日25日のクリスマスを祝えるかどうか気にしていたんです。だから暦を見てはあれこれ言ってたようですね。内通じゃない、そんなことをしていない出来ないと言ってますが」

と伝えた。立川中佐は「く、クリスマス?」と素っ頓狂な声を上げた「なんじゃそりゃ?」。

そして福生大尉は自分のアメリカ在住経験からの<クリスマス>の話を聞かせ、「クリスマスは彼女らキリスト教信徒にとって大事な祈りの日だそうです。これをさせてやらないと――問題になりますね、きっと」と言って立川中佐は考え込んだ。そしてしばらくして顔をあげると

「私はキリスト教信者でもなければアメリカ在住経験もない。第一そのクリ・・・スマスとやらがどのようなものかも皆目わからない。しかし、それが彼女らの大事な日だとするなら祝うな、というのは酷であるね。――よし、福生大尉と横田大尉。二人に万事任せるからそのクルシマスとやらをやってやりなさい」

といい、福生大尉はこれを捕虜嬢たちに伝えた。とたんに抱き合ったり手を取り合ったりして喜びあう連合国軍兵嬢たち。

帝国海軍嬢たちはあっけにとられてそれを見ている――

 

そして24日の晩。

立川中佐の計らいで、この晩は特別に「Christmas」のパーティーが開かれた。まず最初に、基地内に作られた小さな聖堂に皆で行き、牧師の娘のキャリー・バッグ上等兵曹嬢がミサをつかさどり祈りをささげた。

「ハヤク・・・この戦争がオワリ、みんなが愛するカゾクのモトヘ帰れるヒガ来ますヨウニ」

アーメン、の声もひそやかに、彼女たちの心の中に去来する思いはどんなものだったのだろう。ミサを外から見ていた三鷹兵曹は、カレンダー上等兵の祈る後ろ姿に(国に残してきた子供に会いたかろう)と思い涙腺の緩む思いがした。昨年の秋カレンダー上等兵が、国から中立国経由で収容所に届いた母親と子供たちからの手紙と写真に狂喜乱舞していたあの姿を思い出していた。

彼女はあの時三鷹兵曹に抱きついて「ミタカさーん、ほらこれ、私のムスメタチ!コンナニオオキクなって、ゲンキにしてる!私のママもゲンキ!ワタシ嬉しい!」と手紙と写真を見せてくれたのだった。

 

そして収容所内も今日は素敵に飾り付けられてクリスマスムードが盛り上がっている。

烹炊員たちが捕虜嬢に聞きながら一緒に作ったケーキや料理に歓声が上がった。牧師役のキャリー・バッグ上等兵曹嬢が皆を押さえて

「キョウ、このように盛大でスバラシイパーティが出来たのも・・・タチカワさんとみなさんのオカゲです。アリガトウ!みなさんと我々に、神のゴカゴヲ!」

と言ってパーティが始まった。嬉しそうに楽しそうにはしゃぐ連合国軍兵嬢の姿を見ながら福生大尉は立川中佐に

「良かったですね、さすが司令です。これで彼女らの心をわし掴みにしましたね」

と囁き、中佐は照れて「何言ってんだ、バーカ」と言うと手にしたジュースを飲みほしたのだった。その向こうでは、三鷹兵曹とカレンダー上等兵曹嬢が大勢の捕虜嬢たちと一緒に笑いあっている――。

 

年末年始の風景2<年越し>

ここはクサイヘ島にある帝国海軍捕虜収容所――

十二月三十日。ここでは捕虜嬢たちが建物の内外を大掃除している。

あるものは床を拭き、またあるものは窓ガラスを丁寧に拭く。その中の一人の捕虜嬢、ナン・ノコッチャネ陸軍上等兵は

「ニホンジンって綺麗好きね。私、年の終わりにコンナオオソウジ、したことないよ?」

と言って傍らのソンナ・コッタ陸軍上等兵を見返る。床を熱心に拭いていたソンナ・コッタ上等兵嬢は

「ソウネエ。私もキイタコトナイヨ。でもきれいにしてアタラシイ年を・・・ってイカニモ日本人らしいね。オモシロイ」

と言って身体を起こすと額の汗を拭いた。そこにヨソー・ガイダネエ一等兵が

「ホラホラ、いらないオシャベリしてると伊部サンにしかられるヨ!」

と軽く注意してバケツを運んで行った。そんな・コッタ上等兵とナン・ノコッチャ上等兵はあわてて周囲を見回して作業の手を進めた。

 

やがて掃除も終わり、終わったところで宮里大佐が部下を伴って皆の部署を巡回。そして各部屋の入口に「門松」を立てて行く。

連合国軍兵嬢たちは興味深げにそれを見つめそっと触れる。

「何かしらこれ!トガッタ葉っぱヨ!」

「マツ・・・って言ってたわ。パイン?パインのリーフ?」

「コレになにかイミガあるのカシラ?」

口々に何かまくしたてるのを尾崎上等兵曹は笑って見つめている、そして近寄って行くと下手な英語を精いっぱい使って門松の意味を教えてやった。

「ソウイウ意味が!トウヨウの神秘ネ」

うなずき合う捕虜嬢たち。

そして大晦日を迎え、捕虜嬢たちにも「年越し蕎麦」が出され、箸に苦戦しながらも捕虜嬢たちは食べる。その中でソンナ上等兵、ナン一等兵にヨソー一等兵は蕎麦の上に納豆を乗せるというとてもマニアックな食べ方をして見せ、ほかの捕虜嬢たちの度肝を抜いた。

それを笑いながら見ていた上川水兵長は

「明日は元日だから雑煮を食べるからね。餅、喉に詰まらすなよ」

と言ってそばを豪快にすする。その様子を隣で見て、マネしようとして咳きこむブロンドの兵隊嬢が続出。

「ハア、日本のタベモノムツカシイネエー!」

「明日のゾーニもどんなモノダカ?気をつけないとネ」

笑いがはじける。

 

・・・ここは戦場。戦場ではあるがそこで寝食を共にするものたちの間には「国」を超えた何かほのぼのとしたものが流れ通じ合っている。

 

いよいよ新しい年が来る。

誰のうえにも希望という大きな光はまんべんなく差し込む。たとえ今、囚われの身であろうが四季豊かな国を離れて常夏の島に勤務の身であろうが――希望の光は誰にでも差し込む。

だからほほ笑みを忘れないで生きて行こう、ほほ笑みのあるところ常に幸せはついて来るから――

 

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この一年「女だらけの戦艦大和」をお読みいただきましてありがとうございました、平成二十五年の「女だらけ~」は本日で終わります。たくさんの方の御訪問をいただきまして嬉しい一年でした。昔からのお友達、今年になってはじめて交流の出来たお友達、みんな大事な私の宝物です。

また来年も「女だらけの大和」は旅を続けます。どうぞよろしくお願いいたします。

そして皆さまにとって来る年がすばらしいものでありますよう心から祈念いたします。

 

明日は「日々雑感」をアップして本年の私のブログ納めとしたい・・・と思っております。



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「女だらけの戦艦大和」・内務科人事異動4<解決編>

2013.12.28(08:22) 766

岩井少尉は満天の星の下、松本兵曹長の胸に頬をうずめながら「うちの話しを今一度聞いてくれるかのう」とそっと囁いた――

 

「うちの昔話じゃ。ちいと品のない話もあるが今一度聞いて欲しいんじゃ。うちはもうこれ以上胸にしもうとくんはきついけえ」

岩井少尉はそういうと兵曹長の胸から頬を離した。兵曹長は少尉の両肩をそっとつかんでその瞳を覗き込むようにして

「うちでよかったら聞きますけえ、聞かせてつかあさい」

と言った。少尉は松本兵曹長をまっすぐ見つめると話し始めた――

 

うちが結婚をしたんは16の年じゃった。うちは海軍兵学校を目指して勉強中じゃったけえ、結婚なんぞしてしもうたら兵学校に入れんようになる。じゃけえ、見合い話が来た時『断って』と母親に頼んだんじゃ。ほいでも母親は『ええ話じゃけえ、会うだけ会うたらええ。いやならことわりゃええ』言うてうちを無理やり見合いの場に引っ張って行った。そしてうちを見た向こうの母親が『ええ子じゃ、ぜひうちの息子と一緒になってくれんかねえ』言うし、うちの母親も『あんたにはもったいないくらいの話じゃ、行きんさい』言うてあっという間に話は決まってしもうた。

ほいでも岩井のうちは海軍士官の家じゃし、野住の家は農家じゃ。すべてが違う。うちはどうもうまくいく気はせんかった。うちの父親は『そげえに急がんでもええじゃないか、しんはまだ16じゃ。それにしんにはやりたいことがあるんじゃろうが』と言ってくれたんじゃが母親は聞かんかった。『おなごの幸せは結婚じゃ、うちはしんの花嫁姿をはよう見たい」いうてね。うちは兵学校をあきらめて野住の家に嫁ぐことになったんじゃ。

農家のつらさはその経験のないうちには、言わんでもわかりんさるじゃろ?でもうちが・・・一番いやだったんは夜のことじゃ。結婚した最初の晩――うちは夫になったあん人に暴力で犯された。夫婦になったんじゃけそういう表現はおかしい思うかも知れんがうちにはそうとしか思えんかったよ。うちは当然初めてじゃった。でもあん人はそんとなこと、ちいとも考えても居らんかった。

うちを無理やり布団の上にねじ伏せて着とった寝間着をはぎ取られて、丸裸にされてしもうた。恥ずかしかった・・思わず「やめてつかあさい」いうたら『旦那のすることに文句いうんか、とんでもない女じゃ』言われて思いっきり殴られた。ほいでそのあと――。

ようようそのことが終わった後、あん人はうちから離れるとそのまんま向こうを向いて眠ってしもうた。初めてのうちにだって愛情のある行為かそうでないかくらいはわかる、あん人の行為は愛なんぞ無かった。そのあともうちが疲れとろうが具合が悪かろうがあん人の都合でうちを抱いた、抱いて自分が済んだらさっさと寝てしまう。

そんなじゃけえ子供も出来んかったんじゃないかとうちは思うんじゃ。姑からは『子供も出来ん、あがいな嫁は役に立たん』言われるし年上の小姑たちもうちと顔も合わせてくれん。うちを慰めてくれたんは小作の人たちじゃ。小作の人たちは『若奥さん、辛抱しんさいね。そのうちええことがあるけん。辛抱じゃ』言うて何度も慰めてくれたよ。あれはほんまに嬉しかったなあ。

で、三年ほど経った頃だったか、うちのお祖母さんがなくなった時をきっかけにうちは離婚したんじゃ。うちは実家に戻って海兵団に入ってそれからは兵曹長も知っての通りじゃ。

身体は楽になったが気持ちは晴れんかった、今の今まで――何かがこう、胸の奥につかえたような感じがあってなあ。でもさっき兵曹長にぶたれてうちは気がついた。

うちは一人じゃないって。

うちは今まで自分なんぞ一人じゃ、誰もうちのことなんぞ考えても思ってもくれんと思うとった。でもよう考えたら松本兵曹長が居る、それに内務科のみんなが居る。

一人じゃない。

うちは一人でも生きていける思うとったがそれは間違いじゃ、人間どがいに踏ん張っても一人では生きては行けんね。それを今夜ここであなたに教えてもろうた。うちは嬉しい、ありがとう。

 

そう、少尉は語ると松本兵曹長の肩にそっと両手を乗せてその耳元に口を寄せると

「うち・・・分隊士をお受けしよう思うんじゃ。出来そうな気がしとるんよ」

と言って兵曹長の顔を正面から見るとふふっと笑った。松本兵曹長は岩井少尉をグッと力いっぱい抱きしめて「出来ますとも。岩井少尉なら出来ますよ。出来んわかけがない」と言い、もう一度岩井少尉の唇に自分のそれを重ねた。

 

二日ののち、『大和』他の艦艇はサイパンに着いた。

内務長は自室に百川分隊長と岩井少尉を呼び

「岩井少尉どうかね、分隊士の件考えてくれたかな」

と切り出した。岩井少尉の顔を見た内務長は(岩井少尉の表情、あの時とは全く違うな、なにかこうふっ切ったような顔だ。何があったのだろう)と思ったが顔に出さないで微笑みながら岩井少尉を見つめる。岩井少尉の隣で百川分隊長が心配げな様子。

岩井少尉は一息大きく息を吸うと椅子から立ち上がり

「分隊士、お受けいたします。一所懸命、力いっぱい務めさせていただきます!」

と大きな声でいい、内務長も分隊長も思わす「やってくれるんだね、よかった」と叫んで立ち上がり岩井少尉の肩をたたいたり背中を撫でたりして喜んだ。

 

そして、彼女の分隊就任を喜んだのは内務科電機分隊の兵隊嬢や下士官嬢たちであった。彼女たちは口々に

「岩井少尉の方が分隊士に適任じゃ。うちはあん人のもとでなら死ねる!」

と言って大変喜んだ。

その姿をそっと見て(ああえかった。岩井少尉、これからが踏ん張りどころですよ。そして―ー呉に帰ったら退治せんならんものがありますけえね、がんばりましょう)と心のうちで岩井少尉を励ます松本兵曹長であった。

内地に着き次第、岩井少尉は正式に分隊士に着任する運びとなった。

 

――「女だらけの大和」、あと少しで懐かしい日本だ!

 

           ・・・・・・・・・・・・・

岩井少尉、言いたいことを吐き出してすっきりしたようです。

どんなつらい時でも人は一人じゃないし、一人では生きて行けないのです。大丈夫、かならず周囲には<誰か>がいます。

その存在に気がつくかつかないか、だと思います。

 

新妻聖子さん「アンダンテ」。映画「アンダンテ~稲の旋律~」の主題歌です。泣ける歌です、泣いてください!



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「女だらけの戦艦大和」・内務科人事異動3

2013.12.26(23:44) 765

松本兵曹長は流れ星の去った後の夜空に手を合わせていた――

 

兵曹長が下甲板へ戻ろうかと思ったその時、向こうから一つの人影。それは誰あろう岩井少尉であった。岩井少尉はこちらを透かして見ているようだったがその相手が松本兵曹長だと確認すると

「ああ、松本兵曹長」

とほほ笑んで歩み寄ってきた。兵曹長は一礼をしてから

「先ほど流れ星が見えましたよ・・・まだ見えるかもしれんけえ見てみませんか」

と言って夜空を指差した。岩井少尉は興味をそそられたか「ほう、流れ星ね」と言うと砲塔の前に言ってそこに座りこんだ。傍らに工具箱を置いて。

その隣に兵曹長も座って胡坐をかく。

しばらく黙って波の音を聞きながら空を見上げていた二人だったが、最初に沈黙を破ったのは岩井少尉であった。

「今日・・・うちの分隊長と内務長に呼び出されたんじゃ」

松本兵曹長は(内務長の言うとられた<責任ある立場>のことじゃな)と思ったが素知らぬふりで「分隊長と、内務長にですか?なんぞあったんですかのう」と尋ねた。すると岩井少尉は胡坐を組み直して

「なんでもうちに分隊士をやってほしい、いうんじゃ。猪瀬分隊士が分隊士を解任されるんでその後任にうちを、いうんじゃ」

と言った。松本兵曹長は

「ほう、猪瀬分隊士が解任・・・ほいでも少尉にはええお話じゃないですか!ぜひお受けしたらええと思いますよ」

と言った。すると岩井少尉は小さくため息をついて

「ほいでもねえ、うちがそげえな大任、ひきうけるんは気が重い。うちはまだまだ分隊士になるような器ではないけえね」

と言った。何処となく力のない口調が、兵曹長には気になった。がそれを気取られぬように

「・・・お断りになるんですか?もったいない、うちは岩井少尉は分隊士になるべきお人じゃ思いますが?なんでいうて、岩井少尉ほど信頼の厚いお人はいませんからのう。岩井少尉が分隊士になられたら喜ぶ兵がぎょうさん居ると思いますよ」

と言ってやった。岩井少尉がこちらを顔を向けた。数瞬の後岩井少尉は

「うちが分隊士になったら・・・喜ぶもんが居るじゃろうか」

と言った。兵曹長がうなずく前に岩井少尉は

「うちみとうなもんが分隊士でええんじゃろうか?うちはなにをさせてもよう出来ん。うちはなにをしてもさせても・・・らちもなあ人間じゃ。そげえなもんに分隊士をさせようなんか変じゃ!・・・うちはほんまはいらんのじゃろ?うちをみんなで・・おちょくっとるんじゃろ!分隊士にして失敗したら笑うて

てやろう、叱ってやろう思うとるんじゃろう!

もううちは・・・うちはもう、はよう死にたい!」

と堰を切ったように言うと顔を伏せて号泣し始めた。そして身をよじって、

「うちはもういやじゃ!うちはもう死にたいんじゃ、なのにみんなでうちにあれこれさせて、失敗させようとしとるんじゃろう!ほいでみんな楽しんどるんじゃろう!――いつだってそうじゃ、みんなでうちをいじめて楽しんどる・・・いやじゃ、いやじゃもう・・・うちは内地になんぞ帰りとうない・・・うちは、うちはもうどうしたらええかわからん・・・じゃけえ死にたい!!

と吼えた。松本兵曹長はその岩井少尉の両肩を渾身の力で以てつかんだ、そして

「なにを言うとられますか、しっかりしてつかあさい岩井少尉!」

というと思いっきり少尉の身体をゆすぶった。それでも岩井少尉は身をよじり何やら叫びながら泣いている。艦内帽が床に落ち、まとめ髪が大きく左右に揺れる。いやじゃいやじゃ、もう死にたいと叫びながら泣く少尉の肩をしっかりつかんでいた松本兵曹長であったが段々心のうちに抑えきれない激情が湧きあがるのを感じていた。

少尉の肩をつかむ手に、さらに力がこもる。

そして

「岩井少尉、前にも私は言いましたが――あなたはここに必要なお人です。内務科電機分隊になくてはならんおひとです。ですけえ今回分隊士に、言うお話が来たんと違いますか?いらん人だったらそげえな話なんぞきやせんです。百川分隊長も、林田内務長もみな少尉が一番適任じゃけえお願いに来たんと違いますか?もっと自信を持ってつかあさい、岩井少尉。うちだって・・・うちだって少尉が分隊士に適任じゃと思うとります」

と諭した。時折岩井少尉を激しくゆすぶりながら。

しかし岩井少尉は泣き続ける。まるで駄々っこかなにかのように左右に身をよじって嫌じゃいやじゃと泣く。

そして、松本兵曹長のうちなる感情が遂に沸点に達した――。

岩井少尉の肩から手を離した松本兵曹長はいきなり少尉の頬を思いっきり、ひっぱたいたのだ。

鋭い音がして、岩井少尉は甲板にあおむけざまにひっくり返った。松本兵曹長はその岩井少尉の上にまたがった。そして岩井少尉の、少尉の階級章の付いた防暑服の襟の折り返し部分をひっつかむと

「少尉、少尉にはこれだけ言うてもまだ分からんのですか?みんな岩井少尉が必要で大好きなんじゃ!誰ひとり少尉の事を嫌いじゃとか要らん人じゃとか思うとらん!なのに少尉は自分の思いこみでそげえなことを言うてうちの必死な言葉を聞いてもくれん!うちは、うちは他の誰より少尉が好きじゃ、好きなんじゃ!

死にたいいうて、うちじゃって死にたい思うた事は何度でもあります。ごく最近までうちなんぞ居らんでも『大和』の機関は動くんじゃ。うち一人おらんくてもええじゃろう思うてました。ほいでもそげえな考えはえらい謝りじゃいうんがわかりました。わからしてくれたんは浜口機関長や分隊の連中、そしてあなた岩井少尉です。

そのあなたが自分は要らん人間じゃ、死にたいなんか・・・うちは悲しい。もっとうちらを、うちを信用してつかさあさい。

うちは――岩井少尉が大好きなんじゃ!」

と一気に言い、そして岩井少尉の上に自分の身体を重ねると少尉の唇に自分のそれを重ねた。暗い甲板での激しい口づけ。岩井少尉の閉じた眼から次々と熱い涙が流れる。

やがて岩井少尉の両手がそっと、松本兵曹長の背中に回った。唇が離れた。松本兵曹長は熱に浮かされたような瞳で、少尉の服のボタンに手をかけ「ええですか」と言った。少尉がかすかにうなずくと兵曹長の手が動き、ボタンをそっと外した。

星明かりに、岩井少尉の白い胸がほんのり映り兵曹長はそのそれぞれのふくらみをそっと大きな手のひらで包み込むと優しく揉んだ。岩井少尉の顔が今までの表情は全く違った表情になり、やがて小さなため息が漏れた。

松本兵曹長はもう夢中で岩井少尉の胸をまさぐり、やがてその先をそっと口に含んだ。兵曹長は岩井少尉の悲しみや悩み苦しみを吸い取るかのようにその部分を強く弱く吸う。

少尉のため息がだんだん大きな喘ぎに変わってきたので兵曹長は唇を重ねてそれを消した。そして二人はしばしの間、そこで絡み合っていた・・・

 

どのくらいたったか、松本兵曹長はやっと岩井少尉からその身を離した。そしてそっと手を差し伸べ少尉を引き起こした。岩井少尉は自分の防暑服の乱れを恥ずかしげに直している。その少尉の前に松本兵曹長はガバッと両手をついて平伏した。

「どうしたんじゃね、松本さん」

そっと問う少尉に、平伏したまま松本兵曹長は

「なり行きとはいえ、上官の顔を張ってしまいました。しかもあのようなこと・・・上官侮辱罪ですね。少尉、うちのことを分隊長と内務長、それに機関長に言いつけてつかあさい」

と言った。先ほどの荒々しさはすっかり消えてしまっている。岩井少尉は服のボタンをかけ終えると兵曹長の前に座った。そして憑き物が落ちたまるで少女のような可憐な瞳で兵曹長を見つめると

「ええんよ。うちはどうかしとったね。ああしてくれんかったらうちは目えが覚めんかったよ。うちの曇った目えを覚ましてくれたんは松本兵曹長じゃ。ほいじゃけえ告げ口なんぞせんで?やっぱり松本兵曹長はうちの恩人じゃ。ほいで――分隊長や内務長がうちの分隊士を勧めてくれたんは、兵曹長とうちのことで話をしたんじゃね。いや、ええんよ、うちの過去を話したことをとがめたりせんよ。だってそうせんかったらどうにもしようがなかったんじゃもんね。

ありがとう、兵曹長。うちの恩人。うちも松本さんが大好きじゃ、これからも、どうかうちと一緒に――」

そこまで言うと今度は岩井少尉が松本兵曹長に抱きつき熱い涙を再び流した。

今度の涙は、少尉の生きる希望に満ちたものである。

少尉を抱きしめながら、松本兵曹長は

「もう何があっても怖がったりあとじさりせんでつかあさいね。いつでも困ったときにはうちが居りますけえ。うちは岩井少尉を困らしたりいじめる奴は懲らしめてやりますけん、心配なしでおってください」

と力強く言った。少尉は兵曹長の大きな胸の中に抱きしめられながら、うなずいた。

満天の星が一段と輝いた――

  (次回に続きます)

 

             ・・・・・・・・・・・

松本兵曹長の必死の呼びかけが功を奏しました。

岩井少尉、これで分隊士を受けてくれるでしょうか。自信を取り戻せ、岩井少尉!次回をお楽しみに。


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「女だらけの戦艦大和」・内務科人事異動2

2013.12.23(19:19) 764

内務長は、松本兵曹長と別れた後すぐに百川分隊長を呼びつけた――

 

百川分隊長は何事か、とあわてて科長室に飛んできた。その百川分隊長に内務長は「まぁ、落ち着いて」と椅子を勧めて紅茶を手ずから淹れてやった。その紅茶に軽く手を合わせて一口すすった後百川分隊長は

「で、運用長直々のお呼びとは何か・・・不始末でもありましたか?」

と言った。その顔に不安が見て取れたので林田内務長は

「そんなことじゃないんだ、ないんだが。あのね、実は――」

と先ほど松本兵曹長から聞いた岩井少尉の話をした。話を聞き終えた分隊長は衝撃を隠さなかった、そして深いため息をついた後で

「それは・・私も知りませんでした。分隊長としては職務怠慢と言われても仕方がありません。そうですか彼女そこまで思いつめているとは。――わかりました。私から彼女に分隊士にならんかと勧めてみましょう。彼女なら、岩井少尉なら分隊士の役目をしっかり務めてくれると私も思います。あれくらい几帳面で生真面目でそれでありながら融通も利く。そして何より周囲の人間からの信頼の厚い士官はいませんからね。適任ですね。では早速私は岩井少尉を連れて来ましょう」

といい腰を上げかけた。

内務長は「ちょっと待って」と片手をあげてそれを押しとどめた。はい?ともう一度腰を椅子に下ろした百川分隊長に林田内務長は

「わかっているとは思うがこの件はほかの連中には一切他言無用だ。松本兵曹長との堅い約束でもある。それだけは願いますよ」

と念を押した。百川分隊長はしっかりうなずいた。そして

「承知しました。誓って他言いたしません」

と応えた。分隊長は、林田内務長に一礼すると部屋を出て岩井少尉を探しに出た。何か心が逸ってひとりでに走り出した。

途中行きあった内務科の兵隊嬢に「岩井少尉はどこか?見つけたら私のところに来るよう言ってほしい」と言いつけてさらに走る。

岩井少尉は下甲板の電線通路にいた。突然の分隊長の訪れにびっくりしたような顔の岩井少尉に百川分隊長は

「林田内務長からお話がある。大事な話なので私も同席する。来てほしい」

と言って内務長の部屋に連れて行った。部屋では内務長が待っていて岩井少尉の顔を見ると微笑んだ。そして「まあ座りなさい」と椅子を勧めた。岩井少尉は、はい、と言ったが座らない。分隊士が「ほら」と岩井少尉をつついてうながし、一緒に隣り合った椅子に座った。それを見届けて林田内務長は

「楽になさい」

そう言って内務長はテーブルの上の菓子を少尉に勧めた。はい、と言いながら手に取らない少尉に笑いかけ内務長はその一つを取って少尉に手に取らせた。

そして内務長は

「いきなり呼びつけてすまなかったね、驚いたことだろう。――単刀直入に言おう。岩井少尉、あなたに<分隊士>になって貰いたいのだ。電機分隊の分隊士だ。異存はあるかね?」

とやおら切りだした。そう切り出されて岩井少尉は少し戸惑いを見せた。そして手にした菓子に視線を落として

「私が――分隊士ですか?しかし電機分隊には猪瀬分隊士が居られます」

と言った。その声には何か力が感じられない、そしてその声音の底には拒否の意思が横たわっている。百川分隊長はその話し方に以前話をした時にはなかった力のなさと何か不吉なものを感じ取っていた。それは内務長も同じで(気持ちを病んでいるのではないか)と不安な気分になっていた。

(何とか盛り上げねば)

内務長は焦ったが(ここでせいては事をし損じる)と一息深呼吸をした。そして

「猪瀬がいる、と言ったが彼女は内地に着き次第分隊士を解任する。異例のことではあるが、まあいろいろあってだね。そこで百川分隊長とあれこれ考えたんだが、人格も人望も仕事の正確さなど勘案してやはり君が適任だ。最適なんだ。どうか我々の願いを聞いて欲しい」

と一気に話した。内務長は話しながら前に乗り出した身体に気がついてそっと戻しながら

「本当はここで答えが欲しいところだが急にはいそうですかとはいかないかもしれないね。そうだなあ、あと二日ほどでサイパンに着くからその時に答えを出してほしい。いいかな?」

と言った。岩井少尉は内務長の顔を見た、内務長の瞳には慈母のような愛情があるのを少尉は見て取った。少尉は

(私は信頼されているということだろうか、そう取っていいのだろうか)

と考えた。その少尉の隣で分隊長が優しい視線を送っている。岩井少尉の心は揺らいだ。しかし、と少尉は思った。

(ひとを簡単に信用してええんじゃろうか?たとえそれが一緒に寝食を共にしている上官とはいえ)

声に出しては言えないが少尉の心には人に対する不信感が根強く残っている。少尉が本当に信頼できるのは松本機関兵曹長だけである。岩井少尉の心は結婚してから結婚生活が終わるまで、ひとに傷つけられずたずたの状態であった。海軍に入ってからもその心の傷は治ってはいなかった、それが松本兵曹長の優しさ・思いやりで何とか修復しかかっている状態である。

(また傷つきたくない。うちをいいように持ち上げてまた貶めるつもりじゃないか?もううちはそんな目えにあうんは嫌じゃ)

岩井少尉の心は、内地で待ちかまえているであろう元夫への恐怖・怒りと不信で満ちている。

(どうせ・・・うちはみんなの玩具でしかないんじゃ。みんな都合のええようにうちを担ぎ出して、上手くいかんくなったらうちを捨てるんじゃろ。信用ならんわ)

元夫からの手紙が来て以来、少尉は心をゆがめてしまっていた。それでもなんとか平静を保てたのは松本兵曹長の存在があったから。

「いいね岩井少尉。サイパンに着いたら答えを聞こう。それまでよく考えて置くように」

内務長は黙ったままの岩井少尉にそういうと

「まあ、ここでゆっくり菓子を食べて行きなさい」

というと分隊長に「後をよろしく」と言って部屋を出て行った。そのあと5分と経たないうち、内務長の従兵が「林田中佐からです、どうぞ」と緑茶を持ってきた。玉露である。百川分隊長は「おお、高級な日本茶だ。やはり日本茶はいいなあ」と言って湯呑をもち、岩井少尉に「あなたもいただきなさい」と言ってすすった。

少尉ははい、というと湯呑を持って茶を口に含んだ。香り高い玉露が少尉の体いっぱいに広がったような気がして、少尉は瞬間ほっとした。そしてさっき内務長から渡された菓子を見つめて「――これ、いただきます」と言うと食べ始めた。

百川分隊長はうなずいて茶を飲む――。

 

その晩、内務長は松本兵曹長とひそかに会い「岩井少尉に分隊士就任を打診して置いたよ。しかし、何か彼女は力がなかったなあ。心配だ。松本兵曹長からもそれとなく様子を見てやってほしい」と伝えた。松本兵曹長は

「わかりました。私でお役にたてるならなんなりとお言いつけください」

と言ってその日は別れた。松本兵曹長は林田内務長の後ろ姿を見送ってから暗い最上甲板にひとり立って海を見つめていた。舳先が波を切る音が聞こえてくる。

視線をはるか上にやれば前牆楼の上方で見張り員が数名、当直をしているのがちらりと見えた。交替の時間なのか動きがある。そしてさらにその上には満天の星空。

見上げる兵曹長の目に、一条の流れ星が映る。

(岩井少尉、どうか、どうか早まらんでつかあさい。うちはほんまにあなたが心配です。そしてうちはほんまにあなたが――)

兵曹長は思わず知らず、両手を夜空に向けて合わせていた――。

   (次回に続きます)

 

         ・・・・・・・・・・・・・・

内務科長に呼び出された岩井少尉ですが・・・果たして分隊士を受けるのでしょうか。意外と深い岩井少尉の心の闇、本当に解きほぐされる時は来るのでしょうか??

次回をご期待下さい。

 

お茶とお菓子です。お菓子は、千葉市の菓匠・ささやさんの「落花生大将」「ち菜っちゃん」です。とてもおいしいですよ^^。

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