2013-10

女だらけの戦艦大和」・内地へ2<花山掌航海長の場合> - 2013.10.28 Mon

目を閉じれば今も鮮明に浮かぶ、私の大好きなあの家。我が家、愛しの我が家――

 

『大和』が内地へ帰還するという連絡を受けて二日後、第一艦橋内で一人うなだれているのは誰あろう、花山掌航海長である。

そこへ足取りも軽く入ってきた片山航海長は

「あれ?花山さん、どうしたね?元気ないなあ、もうすぐ内地に帰れるんだよ?元気出しなって!」

というとその防暑服の背中を軽く叩いた。花山掌航海長はうつ向いていた顔をあげて、航海長を見つめた。そして全く生気の失せた声で

「片山航海長は元気でええですねえ・・・内地で何ぞええことがまっとってでしょうか?」

と言った。すると片山航海長はちょっと顔を赤らめて「ん?・・・ま、まあね」というと鼻の横を人さし指の先でそっと掻いた。航海長はそれが何だか聞いて欲しそうだったが花山掌航海長は全く興味を示さず

「はあそりゃえかったですねえ。わたしはねえ航海長、今回は内地に帰ってもなーんもええことなんぞまっとらんのですよ。なんでですって?ぜひ聞いてつかあさい。うちは親がだまって引っ越しをしてしもうたんがくやしゅうて、ほいで帰りとうないんです。うちは・・・私はあの家が好きでした。半分洋館で半分日本家屋のあの家が。

そして庭には芭蕉の樹があって風に吹かれるとええ音がしよってですね、その音を聞きながら昼寝をしたらはあこれがええ気持なんですわ。ほいで芝生の植わった庭の隅にはこまい池があってですねえ、そこには金魚が何匹かいつも居ってなかよう泳いで居るんです。それを見るんがうちの楽しみでした。ほいで洋館の方にはテラス、いうんがあってそこにはテーブルが置いてあって、そこで飯を食うことが出来るんです。うちは天気が良かったり暖かい季節にそこで朝飯を食うんが一番好きで・・・

ああ!それなのにそれなのに、うちのその楽しみを親に奪われたんがくやしゅうてなりません!うちは親が今度どがいな家を買うたんか知りませんが、うちにはあの家に勝る家はありません!なのに・・・母親も父親もうちのこの気持ちを分かっていながら・・・引っ越しをしたんですよ!?航海長、私のこの悔しさ、わかりますかっ!」

と一気に話した後ワッ、と声をあげて海図台に泣き伏してしまった。

さあ、困ったのは片山航海長である。

見ようによってはなんだか自分が泣かしたように見えやせんかと思って「花山さん、まあ落ち着いて」などと言ってその背中をさすったりしていた。

そこに艦長伝令の石場兵曹が入ってきて異様な様子に立ちすくんだ。最初まん丸く見開かれたその眼、やがて「暗黒の一重まぶた」が重々しく降りて来ると石場兵曹は

「航海長が・・・花山掌航海長を泣かしとる」

とつぶやいた。あわてたのは片山航海長で両手を前に突き出してそれをさらに振って

「ちがう違う違うーー!泣かしてない、絶対泣かしてなんかないったら!石場兵曹、あんたその瞼をしっかり持ちあげてみなさいって、アタシは花山掌航海長を泣かしたりしてないったら!」

と叫んだ。その取り乱し方があまりにすごかったので、さすがの掌航海長も泣きながら顔をあげて

「イシバチャン、ちがうの。わたしは勝手に一人で泣いとってじゃけえ。航海長に泣かされたんとは違うけえ」

と言った。すると石場兵曹の暗黒の一重まぶたがゆっくりと上がって半分白目だった眼も元に戻り

「ほうですか。ほんならえかった。いやあうちはてっきり航海長が掌航海長をいじめとってじゃないか思うてですねえ。――で?なんで掌航海長は泣いとってですか?よかったらうちに聞かせてつかあさい」

と言った。すると花山掌航海長は海図台の前からさっと石場兵曹の前まで来て、かぶっていた艦内帽の廂を後ろに回すなり石場兵曹に顔をひっつけんばかりにすると、先程航海長にいたのと同じことをしゃべった。

ふーむ、と腕を組んだ石場兵曹はしばらく暗黒の一重まぶたを重々しく垂れて考え込んでいたが急に顔をあげた。

オッ、とおどろいたように身を引いた花山掌航海長に石場兵曹は暗黒の一重まぶたを見開くと

「買い戻したらええんじゃないですか?そのお気に入りの家は売られたんでしょう?ほんなら買い戻したらええんですよ」

と言った。掌航海長は「買い戻す・・・」と言ってしばらく考えていたが石場兵曹の両肩をつかんで

「ほうか。その手があったか!買い戻せばええんじゃな?うちが買い戻してうちだけの家にしたらええんじゃ!ほうじゃ、その手があったのう!ワハハハハ!」

と笑いだした。片山航海長がおずおずと

「でもなあ、花山さんよ?買い戻すはいいがもう売れてるのと違うか?そしたらどうする、もうひとのものになった家を強引に買い戻したりは出来んぞ?」

と言った。欣喜雀躍していた花山掌航海長が急速にしぼんだ。その場にへたりこんで

「う、う、う・・・売れてるかもしれん・・・ですと?」

と言った。その声には力がない。掌航海長は

「ほうじゃ。売れとってかもしれん・・・あの手紙をもろうてから随分たっとってじゃけえ、そういうことも十分考えられる・・・ああ!どうしたらええんじゃ私は!あの家が売れてしもうたらわたしはもう生きていとうないわい!」

と叫ぶなりまたその場にうち伏して大泣きし始めた。泡を食う片山航海長に石場兵曹はまたも<暗黒の一重まぶた>も重々しく視線をぶつけると

「泣かしてしもうた。今度は航海長のせいですけえね」

と言って今度は航海長が泣き出す羽目に。

 

二人の士官が泣いて、それを一人の下士官が見つめている全く異様な風景の中に、野村副長が入ってきた。

あまりに異様な雰囲気に副長は

「なに?なにがあったの、石場兵曹?」

と声をひそめて聞いた。石場兵曹は副長に敬礼すると暗黒の一重まぶたを見開いて

「かくかくしかじかであります」

と言った。が副長は首をかしげて「かくかくしかじか、じゃわからないって。兵曹の知る限りのことをわたしにわかるよう、話してちょうだい」と言って説明を求めた。そこで石場はまだ泣いている二人の士官を等分に見つめながら知る限りのことを副長に言って聞かせた。

「ふーんむ。そりゃあ大変な話だが・・・ねえ、花山少尉。売れた、とは決まっていないでしょう。気をしっかり持ちなさい。すべては呉に着いたら判明しよう、だからその時まで気を落としたりしないで。呉に着いたらいの一番に花山少尉は上陸したらいい、わたしが許可するし艦長にも了解を取る。少尉はすぐに元の家に行き、買い手がついていなかったら買い戻し残念ながら買い手がついていたら潔く諦める。それでいいね?」

副長はそう言って床にうち伏している花山掌航海長の肩に手を置いて言い聞かせ、今度は<石場兵曹に泣かされた>片山航海長の背中を軽くたたいて

「ほら、片山さん。あなたこんなことで泣いてどうしますね?呉に着いたら結婚するんでしょう?花嫁になる人がこんなことで泣いてどうするのよ!」

と叱った。が次の瞬間副長は「あ!」と言って片手を口に当てた。

石場兵曹が「??」と副長を見ると副長は

「いけない、私としたことが・・・片山さんに秘密だって言われてたのに・・・。

石場兵曹!今のことは聞かなかったことにせよ!いいかもしも、口軽く誰にでもしゃべったら貴様休暇は無しだとそう思いなさい!」

と石場兵曹に厳しい視線を送った。その視線に射すくめられて石場兵曹は「はい、誰にも言いませんけえ休暇なしだけはご勘弁を願います」と小さくなった。

 

図らずして石場も花山掌航海長も、片山航海長の<秘密>を知ってしまったのだが花山掌航海長は

「そがいなこと秘密にしなくたってええのに。おめでたいことじゃけえ皆に言うたら祝福してもろうてええじゃろうに・・・それに引き換えうちは不幸じゃ。もしあの家が売れとってしもうたら・・・ああもう考えるんも嫌じゃー」

と頭を抱えている。

その晩、防空指揮所で途方に暮れている掌航海長のそばに立った見張兵曹、掌航海長から直々に話を聞いてふーっと小さくため息をつくと

「ほいでも花山少尉はええですね」

と言った。掌航海長はうつろな瞳をオトメチャンに向けて「・・・うちは、ええ?何処がええんね」と言った。オトメチャンは

「好きじゃった家がもしかしたら売られたとしたらそれは不幸なことじゃ思います。ほいでも花山少尉には親御さんが居って帰る場所がありますけえ・・・ええなあと。たとえ家はちごうても親御さんはずっと同じですけえ。・・・でも、お気に入りのおうちが買い戻せますよううちは祈っとります」

と言って、掌航海長は思わずオトメチャンの顔を見つめた。

(ほうじゃ、この子は<帰る家>言うもんがないんじゃ。それを思うたらうちは好きな家はのうなったかもしれんが帰る場所はある。うちは幸せもんじゃ、オトメチャンのことを思うたら罰が当たるくらいの。よし、もうくよくよせん。売れてしもうたら諦める。そうでなければ買えばええ。二つに一つじゃ、もう悩まん)

そう決めると心も体も軽くなった。オトメチャンを抱き上げると

「オトメチャン、ええこと言うてくれてありがとうな。うちはもう悩んだりせんからな、軍務一筋で行くで!」

というとその紅い唇に自分のそれをつけたのだった。

その後ろで愕然としてそれを見つめているのは誰あろう、麻生少尉であった――

  (次回に続きます)

 

              ・・・・・・・・・・・・・・・

思い入れのある家が勝手に何の相談もなく売られたとしたらそれはちょっとショックですね。

でも中には帰る家さえないオトメチャンのような立場の人間もいます。掌航海長、それに気がついてよかったと思います。しかし、抱き上げて接吻はいかがなものか・・・麻生少尉の怒りを買いません様祈るばかりです。

これでも飲んで心安らかにしてね(海軍さんの珈琲。呉・昴珈琲店さん謹製)
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次回は野村副長の巻です。

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「女だらけの戦艦大和」・内地へ1<岩井少尉の場合> - 2013.10.27 Sun

その知らせを受け取った時、喜びとともに(困ったどうしよう)という思いにとらわれたものが数名いた――

今日はその中の一人のお話。

その知らせが全艦に行きわたったその晩の巡検後、機関科・松本兵曹長は最上甲板の第一主砲付近で内務科・岩井しん特務少尉と行きあった。岩井少尉は何処となく沈んだ表情なのが松本兵曹長には気にかかった。そっとそばに寄って行き

「岩井少尉」

と声をかけた。岩井少尉は松本兵曹長の顔を認めると「ああ、松本兵曹長」と言って嬉しげに微笑んだ。二人の間を涼しい風が吹き抜け、岩井少尉は「ここに座らんか?」と兵曹長を誘ってその場に胡坐をかいた。兵曹長もそれに倣い胡坐をかいて夜空を見上げた。

「岩井少尉、『大和』は内地へ向かうそうでありますね」

兵曹長の声に岩井少尉は

「ほうじゃねえ。もうずいぶん久しぶりの内地になるけえ・・・楽しみだねえ」

と言ったがその声に嬉しげな張りはない。憂いを含んだ声音である。ハッと、松本兵曹長は思い当たって「岩井少尉、例の件ですね・・・」

と口にしていた。岩井少尉はそっとうなずいた。

岩井少尉は以前に、離婚した元・夫からの衝撃的な手紙を受け取っていた。その内容は、元・夫はまだ岩井少尉を愛している、母親(姑)も亡くなったからよりを戻したい。しかしそれがかなわないなら次に帰って来た時少尉の身体を一日好きにしてから別れたい――という自分勝手なもので松本兵曹長は少尉のその手紙を見せられてからたいへん憤慨していた。

その元・夫を何とかして撃退したい・・・と兵曹長は暇さえあればその方法を考えていた。しかしその方法の一番重要なことは、岩井少尉も元・夫という男のどちらも傷つかないように――特に肉体的精神的に――しなければならないということであった。

松本兵曹長はそれを岩井少尉に伝えた。岩井少尉はそうだねえとうなずいてから

「しかしね、兵曹長。あなたの気持ちは大変うれしいが・・・どちらかが、それとも両方が傷つかねばこのような話にはけりはつかん、思うんじゃが」

と言って兵曹長を見つめた。兵曹長は「どちらか、あるいはどっちもが・・・ですか?」とつぶやいた。

岩井少尉はうんとうなずいてから

「ほうじゃ。こういうややこしい話には犠牲がつきものじゃ。あの人が傷つくか、うちが傷つくか。それとも二人ともか。どっちも傷つかんと終わるいうような虫のええ話と違うけえ今回は。うち一人が傷ついて終わるんならそれもええが・・・」

と言った。松本兵曹長は「少尉・・・」と言ったまま黙ってしまった。岩井少尉のなみなみならぬ決意がにじんでいてその悲壮な思いに兵曹長もうたれてしまった。

しかし岩井少尉が傷ついてということはとりもなおさず少尉が元夫のいいように玩具にされるということではないのか。

「うちは、耐えられません。少尉があの男のええようにされるんは」

松本兵曹長は視線を甲板上に落として言いきった。岩井少尉が自分の方を見つめているのを感じながら松本兵曹長はこぶしを握った。こぶしが震えた。

岩井少尉はそんな兵曹長を見つめつつ、言葉を継いだ。

「うちはいろいろ考えて悩みもしたが、もうええと思うたんじゃ。いつまでもこげえなことで心乱されるんはもう正直ごめんじゃわ。じゃけえ、あん人がそうしたい、そうして忘れてくれるんなら一日くらいえかと」

するとそれを兵曹長の叫びが遮った。

「岩井少尉!そげえなことを言わんでつかあさい!少尉はあきらめがよすぎます。なんで少尉があがいな男の犠牲にならんといけんのですか?うちはあん男がそれで少尉をあきらめるとは思えんのです・・・もしかして少尉・・・」

不意に兵曹長の声が途切れた。岩井少尉は静かに兵曹長の顔を見つめている。兵曹長の顔が悲痛に歪み、

「岩井少尉、まさか少尉は・・・そのあと」

と言って再び絶句した。岩井少尉は兵曹長から視線を外し

「そのまさかじゃ。ほうじゃ、そのあとうちは自決するよ。うちは自分の意に反したことをして生きていとうはない。ほいでも・・・うちが自決したら皆に迷惑をかけてしまうことになる。そこが気になるところじゃが」

と遠いところを見つめて言った。

「ほんなら!!」

と兵曹長がいきなり大声を出し少尉の両肩をつかんで叫んだ。

「そこまで、ほかの人間のことまで思いを致すなら、少尉!自決なんぞ考えんでつかあさい!少尉に死なれたらうちは困るんです、どうか死なんでつかあさい!願います!」

最後には少尉の防暑服の肩をきつくつかんでゆすぶった。が、岩井少尉は松本兵曹長から視線をはずしたまんまである。松本兵曹長は少尉の肩をつかんだままで息荒くその顔を食い入るように見つめている。不意に岩井少尉が大きなため息をついた、そして兵曹長の顔を見ると

「ええんよもう、うちなんぞ居ってもおらんでもどうでもええんじゃ・・・じゃけえこげえにしていやな目に遭うんじゃ。うちははあ、はよう死んでしまいたい」

と一気に言い、そして泣きだした。松本兵曹長は、あの手紙を受け取ってからこちら、どれほど岩井少尉が内心苦しんで悩み抜いてきたかを悟った。

兵曹長は「うちを見てつかあさい、岩井少尉」というとその肩を今度は優しくつかんで言った、「ええですか少尉」。

岩井少尉は涙にぬれた顔をあげて兵曹長を見た、兵曹長は

「岩井少尉はこの『大和』には欠かせんおひとです。居っても居らんくてもええ人なんぞこの世には居りやせんですよ?みんなこの世に居る人は、おるだけの理由があってじゃけえ存在しとるんじゃとうちは思います。岩井少尉にはたくさんの部下が居ってじゃないですか。彼女らは皆、少尉に心酔しとります。誰ひとり少尉が居らなんでもええなんか思うとりゃせん。それに――」

と言って言葉を切った。

岩井少尉が兵曹長の瞳を覗き込むようにしたその時、松本兵曹長は

「うちの大事な、お人ですけえ。岩井少尉は」

というと少尉を力いっぱい抱きしめていた。岩井少尉は、自分より背の高い松本兵曹長の胸に抱きこまれ、熱い涙を流した。少尉も兵曹長の背中に手をまわしてその大きな体を抱いた。

そして

「ありがとう、兵曹長・・・うちはこげえに嬉しいことは初めてじゃ。うちも兵曹長が大好きじゃ」

と囁き、松本兵曹長は抱きしめる腕を一旦緩めると――岩井少尉の唇を奪ったのだった。

 

長い口づけのあと、岩井少尉は恥ずかしげに兵曹長から身を離した。兵曹長は「少尉、申し訳ございません」と謝ると頭を下げた。その兵曹長に岩井少尉は

「なんも謝ることなんぞないで?言うたろう?うちは嬉しいって。うちの心を一番ようわかってくれるんは、松本兵曹長じゃ。うちはほんまに嬉しい」

と囁いた。岩井少尉の瞳が星の明かりを受けてきらめいたように兵曹長は感じた。少尉の瞳には涙があふれんばかりに盛り上がり、それに夜空の星明かりが映っていた。

「岩井少尉・・・」

もう一度そう言って少尉の身体を抱きしめる兵曹長。その心の中に

(内地に帰ったらうちは少尉の為にあん男を絶対撃退して見せる!)

という決意がわき立っている――

   (次回に続きます)

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・

『大和』久々に内地に戻れるようですが、そうすると問題のある人もいるようです。岩井少尉にはけっこう深刻な問題がありますが、松本兵曹長はどう対処するのでしょうか。

次回は花山掌航海長の出番です。


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日々雑感・こんな恋愛シュミレーションゲームほしい! - 2013.10.22 Tue

世間には様々な「ゲーム」があふれていますね。

最近よくTVのコマーシャルで見るのが<恋愛シュミレーション>というんですか?ものすごいイケメンな男や韓流スターが出てきてそれと恋愛する――みたいなあれをよく見ますが、正直私はそんなイケメンくんや韓流スターにはまったく全然少しも興味がないので恋愛シュミレーションゲームはしません。

 

が!

 

もしもです。もしも、ゲームの中の男性が彼らなら――!

そう、彼らが・・・

帝国海軍軍人

だったら話は別だ!

 

たとえば。(以下は私の妄想です)

わたしは海軍省の秘書課(そんなものがあるかどうかわかりませんが)に勤務のもんぺのよく似合うOL~。花のOL生活だけど周りは怖そうな軍人さんばかりでちょっとザンネン~。

でもある時わたしは階段から足を踏み外しておっこっちゃった!イタタ・・・とその場でうずくまっていたら「怪我したの!起きられる?」と優しい声が!

はい、平気ですと顔をあげたらそこにはーー

山口多聞さん

がいたの!!ふくよかで優しげなお顔で心配げにのぞきこまれて、私はもうノックダウン~。

てなわけで恋愛シュミレーションが始まるのです。いろいろな経験を積んでゆく(のでしょうが)その間に恋の邪魔も入ります。

たとえば・・・

「おお。君ぃ~、この書類を伊藤さんに持って行ってくれないかなあ~」

と書類を差し出す黒島亀人さんにしつこくされたりあるいはやたらと相談を持ちかけてきて喫茶店に誘う草鹿龍之介さん。それに強引に「山口と最近親密だねえ。あいつより俺と付き合おうよう」とダイレクトに誘ってくる南雲忠一さんなどなど、恋には障害がつきものですので、たいへん高いハードルを用意してございます。

また、良き相談者として

山本五十六さん 福留繁さん 小沢治三郎さん 米内光政さん 永野修身さん 井上成美さん

といった高級将校から

有賀幸作さん 猪口敏平さん 古村啓蔵さん 森下信衛さん 能村次郎さん 加来止男さん

と言った中堅どころ、そして

仁科関夫さん 黒木博司さん 関行男さん 松尾敬宇さん

・・・といった若手などたくさんそろっています。誰を選ぶかは私の思い通り。

ですが。

たまにプログラムのいたずらで全く相談相手にならない人が出てきたりしますのでご注意ということもあったりして。(それはいったい誰だろう??)

またせっかく相談に乗って貰っても解決にならなかったり、相談した人がこちらに横恋慕?してくる場合もあります。

時には山口さんの心が離れちゃったかも!ということがあったり内緒で『飛龍』に乗せてもらえる秘密のイベントがあったりしていやがおうにも盛り上がれます。こっそり『飛龍』の中の山口さんの部屋に隠れていたりしますがこれも時によってはクロゼットの中だったりあるいは運が悪いと男装して一般兵員の中に紛れなくてはならないというイベントも発生します。

最終的にこのゲームのゴールは、ミッドウエーに進撃した山口さんが無事、ミッドウエー攻略した後でハワイ挙式なのですが、ハードルの高いゲームですのでゴールまでに平均一年七カ月と二週間と四日かかります。

 

また、恋の相手はそれぞれ好きな人をチョイスできます。そして一回ゴールして、また別の人と恋愛もできます。職種も多岐に及んでいて戦艦の艦長・副長クラスから軍医長、主計長まで。選んだ人によってゲーム内容も変化しますので大変スリル満点、胸キュン確実!

恋の相手となりうる海軍軍人さんは古くは東郷平八郎さんから、また高級将校じゃちょっとという方の為に海兵団出身の方も!

総出演人数は一体何人になることでしょう。

 

とこんなゲームがあればなあ~~とTVコマーシャルを見つつ思いましたことを書き連ねてみました!

山口多聞さん・・・かっこいい・・・タメイキ・・・

  
   
      ~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今日の一枚、いや二枚かw。

『大和サブレ』です。大和の格好をしたお菓子です!呉名物だ!!
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「女だらけの戦艦大和」・2航戦の人々<飛龍>7・解決編 - 2013.10.21 Mon

「女だらけの飛龍」の山口たも司令官は、『飛龍』を降りる直前に一人の特務士官をその上司とともに長官室に呼び付けた――

 

その特務士官は緊張の面持ちで長官室に歩く。その前を歩く上司の分隊長も(一体何事だろうか?何か私たち悪いことをしただろうか)と胸の中は不安でいっぱいである。特務士官も(何かまずいことを知らずにしてしまったのだろうか・・・しかし思いつかない)と緊張と不安で頬が青白くなる。

二人は長官室の前に来た。

分隊長の柳谷大尉は「いい?ノックするよ」と青ざめた顔のまま小声で言う、特務士官は覚悟を決めてうなずいたが柳谷大尉は「ああ・・・いかん、何やら気分が悪くなってきちゃった」と吐きそうな雰囲気になっている。

しかし、約束の時間である。柳谷大尉は小さく咳払いをし三種軍装の襟を正すと「いいね?」というように特務士官を見つめた。特務士官も「いいです!」というようにうなずいて見せた。

大尉はしかつめたしい顔になると長官室のドアをノックした。そして「機銃分隊分隊長柳谷大尉、――少尉と参りましたっ!」と申告すると「入りなさい」と声がし、ドアが従兵によって開かれた。従兵が礼をする前を二人は通り中へ。

長官室の大きなデスクの前に山口司令官がいて温顔をほころばせて二人を迎え入れた。そして立ち上がると「こっちにいらっしゃい」と次の間の応接セットへ二人をいざない従兵に目配せした。従兵は一礼するとその場を去り、山口司令官は「座りなさい」とソファを示した。

二人は司令官が座るのを見届けてからソファに身を沈めた。

まだ緊張の解けない二人はカチカチになって座っている。と、さっきの従兵が紅茶カップを三つ持って入ってきた。

「ああ、ありがとう。・・・さあ君たち飲みなさい」

山口司令官はそう言って二人に紅茶を進めてくれた。二人は緊張したまま「は。では、いただきます」と言って紅茶をすする。薫り高い紅茶が口の中から喉へと落ちて二人は少しほっとした。

と、司令官が

「今回は長い長い航海だったが・・・お疲れだったね。無事に横須賀に着くことが出来てよかった。今回の戦いも君たちのおかげで勝つことができたし、言うことなしだよ。ありがとう」

と言った。柳谷大尉も特務士官も恐縮した。大尉が

「飛行隊の活躍あっての勝利であります」

といい特務士官もうなずく。司令官は「しかし、艦そのものを守るのは君たち機銃分隊や高角砲分隊のみんなだよ。ありがとう」と重ねて礼を言った。二人は小さくなって「恐縮です」と言った。

「さて」

司令官が座りなおし、二人も紅茶カップをテーブルの上に置いた。そして司令官の顔を見つめた。一体なにを言われるのだろう・・・不安が再び頭をもたげてくる。

すると司令官は特務士官の方を見つめた。そして静かに

「畑中少尉、だね」

と言った。はい、と返事をした特務士官・畑中少尉は座ったままで背筋を伸ばした。司令官の温顔がなおほころんだ。

「お子さんは?お幾つかね?」

意外な質問がその口から発せられて大尉も少尉も少し驚いた。が畑中少尉は気を取り直して

「はい、もう二つになります」

と答えた。司令官は「そうか・・・一番可愛いころだね」と言って少し遠い目をした。この時山口司令官は自分の子供たちの二つのころを思い出していた。

「会いたかろうね。ずいぶん長いことあってないからね。――というわけで、柳谷大尉。畑中少尉にひと月の休暇を与えることとする。それを君に了承してほしいのでここに呼んだのだ」

司令官はそういい、柳谷大尉はほっとして頬を緩ませた。そして

「ありがとうございます。実は司令官、そのことは私も気になっていたのでありまして・・・本当にありがとうございます」

と言って深々と頭を下げた。畑中少尉も「ありがとうございます」と頭を下げ、その眼からは涙が落ちた。

 

司令官は「この件は、もう艦長もみな了承済みだよ。だから畑中少尉は明日から気兼ねせず休暇を取って子供さんと過ごすといい。――長いことすまなかったね。『飛龍』は当分の間補修や修理でここにいるし大きな作戦もなさそうだからゆっくりして来なさい。お子さんによろしくね」と言って微笑みそのあと三人はいろいろな話をして笑ったのだった。

 

翌日、畑中少尉は柳谷大尉や機銃分隊の総員に見送られて『飛龍』を後にした。畑中少尉は「勝手してごめんなさい、留守中どうぞよろしく願います」と何度も言ってランチに乗って行った。

機銃の喜多村兵曹が「良かったですねえ、畑中少尉。いつも毎晩夜になるとお子さんの噛み跡の付いた本を持って外に出てましたものねえ。あれを見たら誰だって泣けちゃいますよね・・・」と言って少し目を潤ませている。

他の兵員嬢たちもうなずいている。

 

畑中少尉は横須賀から汽車に乗り自宅へと向かった。車中、不安でたまらなかった。

(あの子が私を忘れていたらどうしよう・・・長いこと逢っていなかったから忘れているかもしれない)

そう思うと自然瞳がうるんだ。さみしさが胸の中を走りぬけてゆく。あの子と前に別れた時の様子が目に浮かんだ。あの時あの子は私の方を見て手を伸ばしてきたっけ、わたしはその手を振り切ることができず小さなその手をきゅうと握って軍帽の廂を深くして顔を隠して逃げるように走ってきたんだった。あとからあの子の泣き声が追い掛けてきてわたしも泣きながら走ったあの日・・・

不安を抱えたままの畑中少尉は電車を乗り継いで自宅の最寄り駅に。見慣れた懐かしい駅前の風景、商店のたち並ぶ街並み。それらが優しく少尉を迎えてくれるような気がしている。

そして少尉は自宅の横まで来ていた。木の塀の向こうに洗濯物が干してあるのが見える。少尉の母親が子供の面倒と家事一切を切り盛りしてくれている。少尉は玄関へと向かった。

玄関の扉の前に立ち、軍帽を直し一種軍装の裾をぴんと手で伸ばした。そしておもむろに呼び鈴を押した。

「はーい」

と声が家の奥からして、母親の足音ともう一つ小さな足音が。少尉の胸の鼓動が高くなる。

ガラガラと音を立てて扉が開き、母親が姿を見せた。「まあ、佳代子さん」と母親は声をあげて「美代ちゃん、お母さんよ!」と後ろを向くと子供を抱き上げた。美代ちゃんと呼ばれた子供は少尉の顔を見ると恥ずかしげに身をよじって少尉の母親に抱きついた。しかしそっと顔を振り向けて少尉を見つめる。少尉はカバンを下に置きそっと手を伸ばした。

「美代ちゃん」

と声をかけると、はたして娘はにっこり笑って少尉に手を伸ばしてきた。そして

「おかあしゃん」

と言って少尉の胸に抱かれた。娘を抱きしめる畑中少尉の頬を熱い涙が流れては落ちる。美代ちゃんは少尉の軍帽を取って眺めまわす。その美代ちゃんを愛おしげに頬ずりして少尉はしばしそこに立ち尽くしていた――

 

そんなころ山口司令官も自宅で子供たちと水入らずの時間を過ごしていた。そしてふと畑中少尉を思った。(彼女も今頃子供と再会していい時間を過ごし始めていることだろう。早くこの戦争が終わって皆がそれぞれの家庭に帰れる日が来るようにしたいものだ)

そんな思いにしばし囚われる山口司令官に長女が「お母さん・・・大好き」と言って頬をすりよせ、いとおしさが湧きあがったたもは長女をしっかり抱きしめると涙にむせんだ――

 

          ・・・・・・・・・・・・・

 

「二航戦」<飛龍><蒼龍>のお話今回はこれにて。

いろんな人がいましたがまた再び・・・彼女たちはどこかの海に出て行くのでしょう。国をそして故郷家族を守るために。

私の持ってる空母の人形です。「赤城」です。残念これは1航戦だー!
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「女だらけの戦艦大和」・二航戦の人々<蒼龍>6 - 2013.10.20 Sun

「女だらけの蒼龍」の乗組員の「上陸」が始まった――

 

なかよし五人組の大野・相場・松本・二宮・櫻井の水兵長連中もやっと念願の上陸日を迎えた。もうその前の晩からそわそわしている主計科の二宮水兵長は、班長から

「二宮、貴様なにをそんなにそわそわしている!しっかりせんとケガするぞ。しゃんとしろ」

と怒鳴られしかも一発げんこつを頂戴した。「イタタ・・・」と頭を抱えつつも顔をあげれば嬉しそうな二宮水兵長であった。

 

そして今日いよいよ待ちに待ったる上陸日。上陸札を衛兵の持つ箱に入れて、皆順番にランチに乗り込む。大野水兵長他もランチに乗りこんで上陸、衛兵所を過ぎたところで待ち合わせ。大勢の兵隊嬢がいて混雑した衛兵所前から少し離れたところで五人は会い、「さあ行くぞ」と歩きはじめる。

「ねえ?」

と歩きはじめて間もなく松本水兵長が皆に話しかける。

「なに、どうした?」

と相場水兵長が振り向けば松本水長は「腹減ったわぁ。先にどこかで飯食わない?わたし腹減った」と言っておなかをさすった。二宮水兵長が苦笑して

「なんだよ、松本は朝飯食わなかったのかね?」

というと松本水長は少しふくれて

「食ったよ。でも今日は食卓当番があったからかき込み飯でさ・・・当番のジャクがしかも、今日に限って手際が悪くってさあ、もうちょっとで班長のゴキ(ご機嫌のこと)を損ねて大ごとになるところでさ。だから余計腹減った。ねえ、どこでもいいからさ、早く飯食おうよう」

と言った。整った綺麗な顔が空腹に耐えかねて歪んだ。

二宮水兵長がしょうがねえなあ、と苦笑して「じゃあ、いつもの店でいいか?いいなら行くぞ」と言って総員が同意、一同は行きつけの店に向かって歩き出した。

店はすでに他の艦の兵隊嬢たちでいっぱいだったがなんとか入り込めて席を確保できた。そしてうどんだの定食だのを食いまくり、やがて膨らみきった腹を撫でながら一同は

「ああ、食った食った~」

と少しばかり行儀は悪いがそんなふうに言って満足感を現した。周囲を見ればだいぶ店の中は空いてきたようで店の女の子がテーブルを片づけているのが見える。大野水長はその子を手招いて

「忙しいところすまないが・・・お茶をくれないかな?」

といい女の子は笑顔で「はい、ただいまお持ちします」と言って厨房へと小走りに行き、大きなやかんを持って来て新しい湯呑になみなみとお茶を注ぎいれるとそれをお盆に載せて運んできた。

「お待ちどうさま、お茶をどうぞ」

大野水長は「おお、ありがとう~~」とうれしげに言ってお盆ごと受け取りテーブルに乗せた。そして熱いお茶をすすりながら「で?これからどうする」と皆に尋ねる。まだ昼前のこの時間では「遊び」に行くのも早い。

すると松本水長が「そうだねえ、『記念艦・三笠』を見に行こうよ。海軍の大先輩の艦をもう一度しっかり見ておこうよ」といい二宮、大野、櫻井、相場もみな賛成した。そしてやっと腰を上げ五人は「三笠」を見学に行く。

 

「三笠」見学後、一行はまた甘味処に入ってしゃべる。普段なかなか五人一緒に逢うこともないのでこういう時がいいチャンスである。あれこれといろんな話をしゃべり飛ばした。

気がつけば外には夕暮れが迫ってきている。二宮水兵長が

「おーい、そろそろ行かないか。例の場所」

と言ってニヤッと笑った。すると櫻井水兵長と松本水兵長が「私達今日はいいや」という。二宮水兵長は「ええ?どうしてさ」というと二人は顔を見合わせてから「・・・あれだから今回は遊べない」と言った。相場水兵長が「なーんだ、アレかあ。残念だねえ。じゃあどうするの?」と聞くと二人は

「集会所に泊るよ、あそこなら風呂にも入れるし。今夜はゆっくり寝ますよ」

と言って笑った。普段艦にいるときは月のものでも眠くて仕方がないということはないのだが上陸、しかも久々の内地でのと来ると気持ちも緩むのか、今回は妙に眠たい。ちょうど遊べる日でもないからここはゆっくり眠りたいのだ。

「そうか。じゃあ次の上陸の時、ね」

そう言って櫻井と松本とはそこで別れた。残った二宮たちは「じゃあ、行きますかー!」というとまず銭湯へ行ってからそのあといよいよ、男性の待つ見世へと走って行った。

 

遊郭の入り口にはもう沢山の海軍嬢たちがたむろしている。

「うわあ~、みんな考えることは同じとみたぞ」

と相場水兵長が唸ったが二宮水兵長が大野水長をつついて「急がんとあぶれちゃうよ。早く行こう」といい、二人は走りだす。「あ、ずるい。待ってよう」と相場がそのあとを追う。

皆のなじみの見世は混んではいたがあぶれることなく三人は座敷に上がった。今日は腹いっぱいなので酒も食事も断って「遊び」を優先する。仲居が「じゃあこちらさんはこの部屋に、こちらさんはあちらへ」と相場、大野をそれぞれ部屋に案内し

「こちらさんはこの部屋で」

と二宮水兵長を廊下の突き当たりの部屋に通した。なまめかしい蒲団が敷かれていて二宮水兵長はごくりと生唾を飲み込んだ。

(ああ、久しぶりの男・・・今宵は一体どんな人が)

心浮き立たせつつ二宮は水兵服を脱ぎ、部屋の隅の洋服掛けに水兵服とズボンをきちんと掛けた。そして布団の上に置いてあった寝間着を来て布団の上に座って「その時」を待つ。

ややして部屋の戸をそっと叩く音がし「はい」と答えると戸が開き「お待たせしました~」と男性が入ってきた。(おお、なかなかいい顔の男じゃないか)二宮水兵は嬉しくなった。男性は二宮の前に正座して両手をついて頭を下げた。そして

「今夜お務めさせていただきます、ケンチャンです。どうぞよろしくお願いしまーす」

と言って顔をあげて笑った。いい男だがちょっと「軽く」ないかなあ?と思った二宮水兵ではあるがまあ、軽かろうが重かろうがすることにはたいした違いはなかろうと思い「うん、よろしくね」と言って笑ってやった。すると男性は布団の上に上がってきて二宮水兵長を抱きしめた。そして口づけた。

二宮水兵長は枯れかけていた欲望がふつふつとわきあがってくるのを感じていた、それを男性も感じたのかいきなり水兵長を布団の上に押し倒すと彼女の寝間着のひもを勢いよく解き、その身体をあらわにした。そしてケンチャンは二宮の身体を撫でまわす・・・その何かねっとりとした感じが二宮には(うわ・・・なんか気持ち悪い)と思うがいや待てよこれが新鮮というものかも、と思い直し行為に没頭する。

一度目の行為が終わった。ケンチャンとやらは見た目の優男ぶりからは想像つかないほどたくましい行為をしてくれて二宮は大満足である。これなら次回も彼を指名しようと思った。

さあ、いよいよ二回戦にと思ったその時、ケンチャンが「兵隊さん、ちょっと待っててね」と起き上がって部屋の隅の暗がりで何かしている。裸のままでぼうっとして天井を見上げていた二宮だったが次の瞬間「うわああ」と叫んでいた。

 

二宮の視界には、ピンクの水兵服を着て立っているケンチャンが・・・。

ケンチャンは布団の上に横座りになると二宮の手を取って「そんなにびっくりしてくれるなんて。僕に似合いますか?」といい、さらに自分の後ろから何かを出して二宮に握らせた。

ん?なんだこの棒みたいなのは?

それをよく見たら――

「こ、こ、これ鞭じゃないか!いったいこれで何をしようと!?」

二宮水兵長はたいへん驚いて素っ頓狂な声をあげていた。ケンチャンは色っぽい目つきで二宮を見つめて「それで僕を思いっきりひっぱたいてほしいの」というと裸の尻を二宮に見せつける。その背中にはピンク色の水兵服の襟が見えている。二宮水兵長が呆然としているとケンチャンは

「さあ、早くぅ」

とせっついて来る。そして「こうして叩いてほしいの、ほら!」というと鞭を持ったままの二宮水長の手を取って、その鞭で自分の尻を叩く。そして「ああ~~、いい~~!もっとしてぇ~」ともだえている。挙句には鞭の先の部分で自分のイチモツをぐるぐる巻きにして「・・・ここ、引っ張って?」と囁いたのだ。

言葉もなく呆然としたままの二宮水兵長の口がわなわなとふるえた、そしてその唇から絶叫が噴出した――

「へ、へ、変態だ―ッ!!」

 

二宮水兵長は、絶叫しながら自分の水兵服の上下をひっつかむとあられもない姿で部屋を飛び出した。廊下を走りながら絶叫する二宮水兵長、途中のいくつかの部屋の戸が開いて「な、なんだあ?」とびっくりした兵隊嬢が顔を出す。いくつめかの部屋の前を叫びながら走っていた時「ニノ、どうした?」と声がかかった。半分泣きながら二宮水兵長が見ればそこには大野水長が。

「ああ、大野ちゃん・・・聞いてよう」

二宮水兵長は自分の相方になった男の痴態を話して聞かせた、すると大野は腹を抱えて笑い「そりゃあ災難だったねえ。・・・面白い、俺が代わるよ。貴様はこっちでやれよ」と言って二宮のいた部屋に向かっていった。

「はあ・・・物好きな」

二宮水兵長はそう言って大きく息を吐いた。その後ろから今まで大野の相方だった男性が彼女の肩をそっと抱いた。そして・・・二人の姿は部屋の中に消え、お定まりのことが始まったのだった。が先ほどの衝撃が強すぎてあまり楽しめなかった二宮である。

で、大野水長はというとケンチャンの望み通り、彼を<虐めて>大いに楽しんだという。

 

翌日その話を聞いた相場水兵長そして集会所でゆっくり眠った松本・櫻井の三人は「まさか・・・うわあ気持ち悪い!お願いだからその話もうやめて~」と耳をふさいでしまった。しかし大野水兵長は

「いやあ、けっこう楽しかったよ?でもあんなにひっぱたいて大丈夫だったのかなあ?なんだか心配だよ」

と言って一人笑っていた。

二宮水兵長は一人膝を抱えて「・・・いい男なんだけど・・・どんな趣味があっても驚かないつもりなんだけど・・・なんでピンク色の水兵服を着なきゃいけないんだよ・・・しかも下はもろ出しで・・・ちょっと俺には無理・・・」とブツブツ言ってはため息をついていた。

久々の内地、久々の男性との戯れがこんな形になるとは思いもよらなかった二宮水兵長であった――

 (次回に続きます)

            ・・・・・・・・・・・・・・

久々の内地でのお楽しみがこんな形に。

残念と言うべきかいい経験したなあと言うべきか。それは一人一人の趣味とか嗜好の問題ですからね^^。でも叩かれて嬉しがるってのは、痛くないのかしらと心配になりますね。

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Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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