2012-10

「女だらけの戦艦大和」・番外編/もしも一日・・・ - 2012.10.30 Tue

もしも・・・もしもだ!

壱日だけ自分ではないものになれたり、来世とやらで別のものに生まれ変われるとしたらなにになりたい??

 

「大和」艦長・梨賀幸子大佐の場合

「え!?たった壱日だけ?う~んそうだなあ。私は壱日だけならあの空をゆく鳥になりたいな!だって艦長職は忙しくってほっとする暇がないし、乗組員は何かしら面倒を起こしやがるし、気の休まる暇がないってもんです。

だから壱日だけなら鳥になって、ハシビロと一緒に飛んでみたいなあ・・・。

それから生まれ変わるなら、やはり!日本の象徴<富士山>かな!?だってみんながきれい綺麗って言ってくれるし~。え、なんだって?そんなに皆からきれいとか言われたことがないんだって!?

・・・ふん!余計な世話だあ!!」

 

「大和」副長・野村次子中佐の場合

「難しいことをまた聞きますねえ~。

そうですね私なら壱日何かに変われるならやはりここは艦長でしょう!梨賀さんは艦長職が忙しいとか乗組員が鬱陶しいとかいいますが、そんなの副長の仕事に比べりゃずっと楽でしょうよ?副長は全く休む暇もないんですよ、あちこち見まわったり手伝いや監督もしなきゃいけない!挙句に夜の巡検だ!梨賀艦長ちょっと甘えてない?

で、生まれ変わるならそうだなあ~。

おお、原節子ばりの美女になって銀幕デビューしたいねえ!ウフフフ・・・」

 

「大和」松岡修子中尉の場合

「熱くなってるかい!

なんだって、壱日何かになれるなら?だって?私はそうだねえ、熱い魂を持ってコートを飛び回るテニスのボール、しかも硬式ボールになりたいね!真っ赤になってコートを駆け回る、そんな熱いボールに壱日で良いからなりたいよ!

?生まれ変わるとしたら、だって?そりゃ君愚問ってもんじゃないかい?私は生まれ変わったら世界一のテニスプレーヤーになるしか他にないだろう?そのためには今を一所懸命生きて敵を撃滅し降参させて、戦場のテニスプレーヤーとして名を馳せないとね。うん!」

 

「大和」樽美酒ゆう少尉の場合

「壱日だけ別のものに・・ですか?

そしたら私は病気の妹と代わってやりたいと思います。妹は病で明日をもしれませんがせめて壱日だけでも私と代わってやってこの『大和』で存分に活躍させてやりたいんです・・・。妹は航海科の見張兵曹にちょっと似ています、ですから私は彼女を見るたびにせつなくなります。

生まれ変わるとしたら・・・私も松岡分隊長ではないですが世界一の野球の選手になりたいですね!日本だけでなく、野球の本場・アメリカでもプレーしたいと思いますね!

出来たらいいなあ~」

 

「大和」松本りき兵曹長の場合

「壱日、なんてけち臭いこと言わねえで・・・ってまあいいか。

そうだなあ俺はむかしあこがれてた航空兵になってみたいかな?俺は実は昔、航空兵にあこがれとったんじゃが俺はこの通り体がでかいけえ操縦席に入らんと思うて断念したんじゃ。じゃけえ壱日でええけ、航空兵になってみたい思うてな。ハハハ!

ほいでなんじゃって?生まれ変わったら、じゃと?

ほうじゃなあ、やっぱ・・・幸せな家族の一員になりたいなと思うておる。うちは子供のころあまり家族に大事にされんかったからね。

ほうじゃなあ、母親や親せきや姉妹に馬鹿にされたりせん暮らしをしたいなあ~」

 

「大和」岩井しん少尉の場合

「ほう、面白いことを聞くもんじゃねえ~。うちが壱日別のものになれるとしたら・・ほうじゃねえ、うちはトメキチになりたい思うわ。トメキチは可愛いじゃろう?あがいに可愛い犬は見たことがないけえね。

ほいで皆に『かわいいわ、ええ子じゃわあ』って言われてみたいね。ほいでハシビロと壱日遊んでみたいねえ。

生まれ変われるなら、ねえ・・・ほうじゃねえ、ほんならうちは兵学校の生徒になりたいわ。うちは結婚をさせられて兵学校をあきらめんならんかったけえね、生まれ変わったら絶対兵学校に入るで!」

 

「武蔵」艦長猪田敏代の場合

「壱日だけ?う~んそうだねえ、どこか深山の奥深くの誰も知らない寺の仏像になってみたいかな?そこで壱日禅を組みながら悟りを開いてみたいなあ~~なんて思ってるんだよ君!!

それで生まれ変わったら?だって?

そりゃあ君、一番の願いは奈良の大仏になることだろう!これ以上の望みがあるかねえ?」

 

「武蔵」副長加東憲子(のりこ)の場合

「さすが猪田艦長!仏教に造詣が深い艦長ならではのお答えですねえ!そんな艦長が私は大好きなんですよね~。

え、私ですか?私は壱日別のものになれるなら・・・『大和』の艦長になりたいなあ!そして思いのままに『大和』を動かしてみたい!!

生まれ変わったら?

私は猪田艦長の妹になりたいっ!!なりたいんです!!

だって・・・私は猪田艦長が大好きだから❤」

 

「大和」軍医長・日野原重子中佐の場合

「壱日だけねえ・・・そうだねえ、ここトレーラー島の現地民になってのんびり過ごしてみたいなあ。まあ彼らも生活が大変だろうがそれはまあ別として、椰子の木の下で昼寝でもしたいもんだよ。

生まれ変わったら、ねえ。

そうだなあ、やはり私は医者だね。どこかの病院の院長かなんかになってうんっと年をとっても現役で医師をしてたいな。

そうだ私は「医術」命!なんだよ、ワハハハハ」

 

「大和」小泉純子兵曹の場合

「壱日だけ別のものねえ。ほうじゃ、ほいじゃあうちは<男>になりたいわ!ほいで「大和」の女どもを次々抱いてみたいわあ~って変かね?

でもうちは一度でええから男になって、男言うもんはどがいな感じで気持ちええんか知りとうてね。えへへ。

って誰じゃね、「変態!」いうんは!全く。

生まれ変わったらね、ほうねえ。うちは駆逐艦の艦長になりたいわ。なんかかっこええじゃろ、駆逐艦って。じゃけえ生まれ変わったら駆逐艦長じゃー!」

 

「大和」長妻昭子兵曹の場合

「壱日だけならあの<椰子の実落としのサル>になってガンガン椰子の実を落としたいね。ほうじゃ、ジロと競争したいのう。サル同士で競争したらどっちが勝つか?

まあうちはサルになろうとも絶対勝つ自信はあるがね、ホホホー!

生まれ変わるなら、ほうじゃねえ・・・「大和」か「武蔵」の艦長だな!俺が艦長になったら絶対負けんで?って今も負けとらんがね。

艦長になって上手い飯を食いたいなあ~」

 

「大和」麻生太少尉の場合

「なんだかみんな変なことばっかり言うとるなあ。

壱日だけ別モノになるいうて・・・うちはうちがええ。なんでだって?きまっとろうが、うちがほかのもんになったらオトメチャンを誰かに取られてしまうけえね。うちはうちのままでええよ。

生まれ変わるなら、ねえ・・・生まれ変わってもうちはオトメチャンと一緒ならなんでもええ。願わくば何度生まれ変わってもオトメチャンのそばに居たい・・・」

 

水雷戦隊司令・古村啓子大佐の場合

「ウウウ・・・麻生少尉、泣かせるなあ~。いちずな愛、これこそ人間の生きるエネルギーなんだ、うんうん。

え?私か?そうだなあ、壱日だけだったらそうね、みんなが私をなんでか<ゴリラ>って言うからなってみようじゃないかゴリラにさ!でもゴリラが居心地良かったら!? なんてそんなこともなかろう。変なこと言わさないでよっ!

生まれ変わったら、そうだねえ。梨賀たちがやってる「艦艇―ズ」の一員にでもなるか。一番の若づくりで一番の声援を受けるのだ、ワハハ!」

 

「大和」トメキチの場合

「壱日だけ自分じゃないものになれるなら、僕はマツコさんになりたいな。だってマツコサンお空を飛べてうらやましいもん。

生まれ変わるなら今度は人間になってトメさんや麻生さんたちとこの『大和』に乗りたいです!」

 

「大和」マツコの場合

「あたしがハッシ―・デ・ラ・マツコです。

?壱日違うものになれるなら、ですって?あんたいいこと聞くじゃない?アタシこういう企画だいすきよ~。

そうねえ、あたしはこの『大和』の烹炊所の一番偉い人になってあれこれ食いまくりたいわ。艦長もうまいもの食えそうだけど、烹炊所のエライ人って結構つまみぐいとかしてんのよ!知ってたあ?

で、生まれ変わったらね?そうねえ、あたしは人間の綺麗な女になってみたいわね。この『大和』の女たちよりずーーーッときれいな女になりた~い!!」

 

「大和」見張トメ兵曹の場合

「うちが壱日別なものになるなら。

ほうですねえ、ほうじゃあうちは麻生分隊士の襟章になりたい。ほんならいつでも分隊士と一緒に居られるけえね。

生まれ変わったら・・・言わんといけんですか?

恥ずかしゅうてよう言えんですが・・・

麻生分隊士のお嫁さんになりたいです!!きゃ~~~~!」

 

             ・・・・・・・・・・・・・・

 

なんかふと思いついた企画です。

壱日別のものになれるなら何になりたいですか?

そして生まれ変われるとしたら何になりますか?

私は壱日なら犬になりたい。そして生まれ変わるならやはり・・・「富士山」だ!でも私が富士山になるとちょっと危ないぞw!
それか、海上自衛隊の護衛艦になって大砲撃ちまくりたいぞ!…と思ったら今の護衛艦にはいわゆる大砲はないみたい・・・(泣)。やっぱ、『大和』か『武蔵』だね。
護衛艦あきづき
「海上自衛隊護衛艦・あきづき」(WIKIより)



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「女だらけの戦艦大和」・増添兵曹衝撃の夜2<解決編> - 2012.10.28 Sun

増添兵曹は、平野少尉からもらった「毛はえ薬」を手にとってしげしげと見つめたーー

 

「激萌弾」(げきもえだん)とすさまじいネーミングである。しかし兵曹は(これをつけたらきっと!)とその胸をわくわくさせている。瓶の後ろを見るとラベルが貼ってあってそれには

<今マデ薄毛・ハゲニ悩ンデイタ 紳士淑女諸君モ

コレヲ付ケタラ 明日カラフサフサノ

頭髪ガ生エル事 ウタガイモナシ!

と書いてありなお一層、兵曹の胸は躍った。まあ、いきなり明日から<ふさふさ>になるというのはありえないが(きっと素晴らしい効果があるんだろう)と増添兵曹はひとりうなずいていた。

これで前髪部分をもっと増やし、髪の質も良くなればもう部分かつらの世話にならなくてもよいだろう。この部分かつらとはもう一心同体の様な気持であり、いざ別れるとなれば寂しい心持ではあるが、いつまでこれを装着しているというわけにもゆくまい。それに、

(ねえさんにこがいな頭を見せて心配さすわけにはいかんけえ。それに兄貴もいつうちのこの秘密をねえさんにばらすかわからんけえ、きちんと髪を生やしておかんと。それにもしもこれを母さんが知ったら大ごとじゃ)

と実家の心配もしているけなげな増添兵曹である。

 

ともあれその晩。

増添兵曹は下士官浴室に行き、体を洗う。今日は作業が多かったので他の分隊の下士官たちも幾人かいていつものようにあわただしい入浴ではあるが、海水風呂であろうが何であろうが体を洗えればそれなりに気分がよい。最後に洗面器いっぱいの真水で海水を洗い流す。

「さて」と増添兵曹は体を拭き、服の中に隠しておいた「激萌弾」を取りだした。そしてそれを洗面台の前の棚に置いて、ごしごしとタオルで頭をこすった。しかし地肌に余計な負担をかけないように加減をしつつであるから結構大変ではある。部分かつらをそっと外してそこも優しくこすった。

他の下士官たちは<見て見ぬふり>である。これはもう艦内での約束事の一つで、<増添兵曹が入浴時に部分かつらを脱着の際には見つめないこと>というものである。これは以前に増添兵曹に同情した日野原軍医長が、直々に副長に進言してできたいわば<艦内民事法>の様なもの。

それがあるため他の分隊の下士官も兵も士官も・・・皆増添兵曹の頭に関して無遠慮な視線を当てる者はいない。

そうして丹念に頭皮と髪の毛の水分をタオルで拭き取る兵曹の隣に誰かが来て体を拭き始めたようだ。増添兵曹はそれを察して、

(おう、あんまりぐずぐずしとったら他の連中に迷惑かけるな。「激萌弾」を早いとこ頭にかけて行こう)

と思い、頭をこすりながら前の棚に手を伸ばし、「激萌弾」の瓶をつかんだ。そしてキュキュッとふたを開けて、それを逆さに持って頭に振りかけた。

(ん?なんだか変なにおいじゃなあ?)

兵曹は自分の鼻腔に流れ込んできた異様な硫黄の匂いに一瞬不審を覚えた。(まあ、よう効く薬言うんはこがいな臭いかもしらんな)

そう思った時、「わああ!あなたそれうちの瓶じゃ、まちごうてますよ!」と大声がした。増添兵曹が「え?」と声の主を見れば隣にさっき来た兵曹が、増添兵曹の持った瓶を指差している。

「あなたの瓶はこっちじゃないですか?」

そう言って兵曹は棚の上に置いてあるもう一つの瓶を指した。その腕が毛深い。増添兵曹は昼間の作業中、自分の配置の後ろの方で「毛が多い」と話していたのはこいつだったのかも、と思った。おお、おなごでもこがいに毛深いもんがおるんじゃな。ある意味うらやましいのう。

「おお、こりゃあ申し訳ない。よう前を見んで使うてしまって・・・」

と増添兵曹は謝って、その瓶を返そうとした。そして手にした瓶のラベルを見て愕然とした。その瓶のラベルには

抜毛隊」(ばつもうたい)

と書いてあるではないか。増添兵曹はその文字に愕然とし、震える手でそれを隣の兵曹に渡した。

そして、同じく震える声で

「あ、あのこれ・・・<抜毛隊>いうて、ど、ど、どがいな薬ですかのう」

と聞く。その頃には毛が多い兵曹――小倉久子――にもその兵曹が例のかつらの兵曹だとわかってきたのでもう何も言えないくらい恐縮している。

そしてうつむき加減で恐る恐る言った、

「除毛剤・・・つまり・・・毛を抜くための薬です・・・・」

 

え・・毛を抜くための薬?私は生やす方の薬を使うというのに・・・これをつけてしまって、明日、いや今夜中にもこの前髪がベッと抜け落ちてしまったら・・・

増添兵曹の視界が白っぽくなってきた、次の瞬間。

 

増添兵曹はその場に大きな音を立ててぶっ倒れていた。

 

増添兵曹は、医務室のベッドの上で気がついた。周囲には平野少尉や長妻兵曹、それに小倉久子兵曹やなぜか松岡中尉もいる。

増添兵曹は最初ぼんやりとした視線を皆の間に漂わせていたが、急に体を起こすと自分の前髪部分に手をやってたしかめた。

「ある・・・髪の毛、ある・・・」

増添兵曹はほっとしたように言って再び体をベッドに倒した。平野少尉が、

「増添さん難儀だったなあ。<激萌弾>と<抜毛隊>は作ってる会社が一緒なんだって。だから瓶も同じような大きさ形でこりゃあ間違えるなって言う方が無理だよね。でもまあ、これは頭髪には作用しないから大丈夫だって軍医長がおっしゃってらっしゃるから気にすんな。な?」

と必死に慰めた。小倉久子兵曹も泣きながら

「すみません、申し訳ありません!私が増添さんの瓶の隣になんぞ置いたからこげえなことになってしもうて・・・許してつかあさい!」

とその場に土下座して謝る。増添兵曹はベッドから身を起こしその肩に手を置いた。小椋兵曹の肩の揺れがふっと止まった。

増添兵曹は

「謝るんはうちの方じゃ。すまん、うちが小倉兵曹の大事な薬を無駄にしてしもうた。うちの不注意じゃ。許してつかあさい」

とこれもその場に手をついて謝り、平野少尉は二人の肩をそっと叩いて「よーし、これでもう水にしよう。これから先もう恨みっこなしでな!」と言ってその場の長妻兵曹だの松岡中尉は喝さいした。松岡中尉は「いいですねえ二人とも!熱く生きてる証拠ですよ~!さあみんななかよしになって米英撃滅に邁進だ!そしたら髪も生えるし腕の毛も薄くなるぞ!!」と叫んでラケットを天井に突き上げる。

一同大笑いのうちに、医務室を後にしたのだった。

 

その後。

平野少尉は可愛い部下の為に、<激萌弾><抜毛隊>のメーカーに「あの二つの薬は中身が正反対なのに同じような瓶では事故のもとである。早急に瓶を違うものにせよ!」と投書し、それは早速採用されたらしい。

 

「大和」では今日も増添兵曹が<激萌弾>を軽快に頭に振りかけている・・・

 

         ・・・・・・・・・・・・・・・

 

すさまじい名前の毛はえ薬<激萌弾>に、除毛剤<抜毛隊>!

どっちも効きそうな感じですが効果が激烈でないことを祈るばかり^^。しかしなんか、<激萌弾>というと別の薬の名前でもよさそうですね・・(^_^;)

 

今夜は十三夜でしたね。でもあまり天気が良くなく写真を撮ってもぼやけてしまいましたので代わりにこれを・・・私の「大和」「武蔵」にお月見団子のお供えをしました!

DSCN0600.jpg

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「女だらけの戦艦大和」・増添兵曹衝撃の夜1 - 2012.10.26 Fri

「大和」機銃分隊の有名人と言えば<突撃部隊>の長妻兵曹、そして――

 

今日も機銃分隊の増添兵曹は自分の頭髪の手入れに余念がない。増添兵曹はかつて髪の毛を腰に届くほど伸ばし艦内では規定によりきちんと縛ってまとめていたのだが、ある時から前頭部に<はげ>を認め、トレーラーの現地民の商う小さな店で部分かつらを買った。

が、そのあと自分の前髪がごっそり抜けるという大惨事があり、軍医長の命令で髪全体をばっさり切り、以来おっさんのような頭となっている。

しかしこの頃では平野少尉からもらった<薬用・雷電>なる毛はえ薬のおかげもありずいぶん前髪がそろってきている。

 

そんなある日。

増添兵曹が自分の配置の九六式25ミリ連装機銃(シールド付)の手入れを、汗ふきふきしているとその後ろで数名が何やら話しながらやってきたようだ。シールドの入り口は開け放してあるから、声だけは聞こえる。

増添兵曹が手入れに専念しているとその話声の塊は、増添兵曹の機銃の後ろにある高射砲射撃装置の後ろ甲板にいるようだ。

聞くともなしに聞き耳を立てていると、「俺って毛が多いじゃろ?これがおれには悩みなんじゃわ。なんかええ脱毛の方法はないじゃろうかねえ?」と誰かが言っている。増添兵曹はむっとして(なんじゃ。うちに対する当てつけかね?毛がいっぱい生えとって悪いことなんぞありゃせん。お望みならうちが引っこ抜いてやろうかいね)と機銃の手入れの手つきも荒くなる。さらに聞いていると、別の声が「そがいなん、毛の多いうちに入らんわ。ほいでも気になるんじゃったらええ脱毛液があるッて聞いとるけえ酒保で買うたらええで?」と言っている。さらに別の声も「ほうじゃほうじゃ、それに毛の多いおなごは情が深い言うけえね。なんでもええほうに取らんと損するで」と慰めているようだ。

が、それらの声は増添兵曹には届かない。兵曹は、一番最初の声しか聞いていなかった。増添兵曹は悲しげに旋回手席に座り込むと長いため息をついた。

(ふ~。世の中にはまったくうちと正反対の悩みをもっとるもんがおるんじゃなあ。うまくいかんもんじゃなあ・・・うちはもっと髪の毛が欲しい。でもさっきの声の主は髪の毛はこれ以上いらん、いうとる。足して弐で割ったらちょうどええんじゃろうなあ・・・)

思わず、右手を前頭部に当てるとなんとか形になりかけてきてる前髪部分をそっと撫でた。ちょっと前に、理髪室でこの大事な前髪をバリカンでばっさりされておっさん頭に拍車がかかってしまったが、だいぶ伸びてきていい感じになりかけている。

(平気、平気じゃ。もうあの悪夢は見んで済む。うちはあれから頭皮も気ぃつけてよくあらっとるけえね。もう誰にも<はげ>なんか言わせんで!)

増添兵曹はキッと顔をあげると旋回ハンドルをつかんで一人のシールドの中で、

「右60度、高角70度!ハゲを撃墜じゃ!!」

と叫んでハンドルを回したのだった。そのあと大笑いをしてその場を出た・・・

 

そのあと、居住区に帰ろうとしていた増添兵曹の背中に「おーい、増添兵曹~」と声が掛けられた。振り向くとそこには機銃の平野少尉が立っていた。礼をした兵曹に、少尉はにこやかに近づいてきて、三種軍装のポケットから何やら取り出した。

そして、

「いや~、増添兵曹。遅くなってごめんねえ、これこれこれよ。前に呉で買っといたんだが渡すのが遅れちゃってね。新しい毛はえ薬だよ。これはとっても効くらしいから是非使っておくれよね?そして早くふっさふさの黒髪を見せてねえ~」

と言ってそれを兵曹の手に握らせると「じゃね~」と去っていった。兵曹はその後ろ姿に敬礼して、握らされたものを見つめた。

長さ15センチほどの瓶には

「激萌弾」

と書いてある。

(げき・・・もえだん?すげえ名前じゃのう。でも効きそうじゃ。さっそく今夜にでも使わせていただこう)

兵曹は嬉しげに頬を緩ますとそれを大事に防暑服のポケットにしまい込んだのだった。

そして、その夜のこと・・・

 (次回に続きます)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

久々の増添兵曹登場です!

以前『大和』の理髪室で生えそろった前髪を切られて泣いていましたが、優しい上司に毛はえ薬をいただきました!

さて、この後何かが起きるのでしょうか??ご期待下さい^^。
連装機銃
シールド付きの連装機銃です(WIKIより拝借しました)。



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日々雑感・MRI終了! - 2012.10.24 Wed

今日1024日は前から予定していた通り、中野に行ってMRI・・・。

中野に降りること自体大変久しぶりです。中野には昔何かで行ったことがありましたがもう何年前だったか。

そもそも私は最近(ここ34年)、いわゆる繁華街に行かなくなりましたね。前はよく吉祥寺(家から近い)に行ってましたがどうもあの人の多さに当てられて疲れてしまって・・・。

この頃ではなるべく買い物は荻窪で済ませます。そして遊ぶのは九段下。遊ぶというと語弊がありますが、九段下と言えば「靖国神社」。私はここでよく一人で何時間も過ごします。

 

ともあれ。

久しぶりの中野はずいぶん駅前がきれいになっていてびっくりしました。

なんでも来年あたり大学が来るらしいのですね。「帝京平成大学」の大きな建物が立っていました。きっと大学が開校したらもっとにぎやかになるのでしょう。

今日は風が強かったですが綺麗な秋空の下、なんだか心楽しく歩きました(って検査に行く人間の心境じゃないですね、普通もっと深刻なはずですよね)。

 

さてその建物とあまりに有名な「サンプラザ中野」を横目に見ながら歩くこと数分で、医療施設のあるビルに到着。

3Fに上がり受付を済ませ、しばらく待った後軽く診察。で、また少し待っていよいよMRIの部屋に。

あの奇怪な機械何度見ても圧倒されます!
(参考画像)これがMRIだ  

頭を固定されいよいよ機械の中へ。でも「眼は閉じていてください」とのことで様子はわかりませんでした(残念)。

この装置は音がでかいので、ヘッドホンを装着。ヘッドホンからはここちよい音楽が流れてきていましたが検査が始まるとその音の大きさでかき消されてしまうほどでした。

いろんな音がしているので面白いと言えば面白いんですが、急に静かになったと思ったらいきなりでかい音がしてでも、体を動かしてはいけないので耐えていました。

 

結局20~30分くらいかかりましたでしょうか。結果は来週、かかりつけの先生のもとに届くということでその時のお楽しみ・・・(-_-;)

 

そのあと直帰しようかと思いましたが、朝からの頭痛がひどくなってきたし喉も渇いたので荻窪のマックで一休み・・・荻窪は知ってる顔がいたりしてうっかり見られると「お宅のお嫁さん荻窪で油売ってたわよ」と言われる可能性があるのであまり派手に動けないという悲しさ・・・。

でそこでしばらく休んで家に帰りました。が今日はなんだか頭痛がして変でしたのであまりまじめに働かない壱日でした。ウハハハハ。

 

前にも書きましたが今日は『武蔵』の沈んだ日。

今は午後2100を少し過ぎたくらいです、この時間すでに武蔵は沈んでいました。艦長とか他の乗員の人たちどんな気持ちで沈む艦とともに海底に行ったのだろう。

そんなことを思うとちょっとくらいの頭痛でピーピー言ってる自分がひどく矮小な存在に思えるのです。

もっと健康になって頑張らんといけん!と思う昨今です。

こんなときはこれを飲んで頑張るのだ!
海軍さんのコーヒー

「海軍さんの珈琲」、広島県呉市の<昴珈琲店>さん謹製のコーヒー。何でも「戦艦大和」で喫されていたコーヒーを復刻したもので、その味わいはあっさりしていてなんだか「土の香り」がします。

私の気に入りのコーヒーです。

 

まだまだこの病気?との付き合いは長いものになるかもしれませんが、うまく付き合いながら生きてゆこうと思います。

 

末筆になりましたが、皆様にたくさんの温かい応援をいただきましたこと心から感謝いたします!

本当にありがとうございます。

とても大きな心の支えになっております!

 

さあ後は、来週の画像の解析がどうなるかですが心配はほとんどありません。ただ願わくばこのめまいと頭痛が壱日も早く治ること・・・ですね。

 

今日はずいぶん寒くなりましたね、どうぞ皆様もくれぐれも御身大切にお過ごしくださいね!



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「女だらけの戦艦大和」・<あっち>の話。 - 2012.10.23 Tue

「なあ、小泉兵曹」と昼食の時話しかけて来たのは石場兵曹であった――

 

「はあ、なんね?」

と小泉兵曹はホーロー引きの食器を手にとって中の飯をかきこんだ。そしてよく咀嚼した後茶を一口飲むと石場兵曹をみた。

石場兵曹はちょっとだけ声をひそめると「あんなあ」と小泉兵曹の耳近くでささやいた、「こんな時間にどうか思うがな、うちぁ気にかかってしょうがないことがあるんじゃ」。

「ほう、どがいなことね?」と小泉兵曹が言うと石場兵曹はあたりをさっと見回してから、

「たとえばじゃ。例えば松岡分隊長とか樽美酒少尉とか・・・あっちをどうしとるんじゃろう思うてなあ」

と言った。小泉兵曹はぽかんとして「・・・あっちって・・・どっちじゃ?」とわけがわからないと言った顔をしている。石場兵曹はちょっと苦い表情を作ると、「あとでする、この話はあとでするけえ。ええな」と言うと薬缶を取りに立った。

 

午後はいつものように体育の日課がある。

皆は「熱いのう、今日は午睡したいのう」と文句をたれながらも相撲や体操、剣道柔道にそれぞれにわかれて行く。

石場兵曹や小泉兵曹は剣道である。剣道の指導の岩井しん特務少尉が「今日は簡単な試合をしてみようか。そうだね、石場兵曹に小泉兵曹、貴様たち剣道は上手いけえ、今日は模範演技としてやってみてくれんか」と言って、石場と小泉は面をつけて互いに向き合い蹲踞の姿勢を取った。

立ち上がるといきなり石場兵曹が猛烈にうちこんできて、小泉兵曹はちょっと気圧された。竹刀が押しつけられ石場兵曹の面が至近に迫る。

と。

「なあ、さっきの話じゃけど」とつばぜり合いの形のまま石場兵曹が話しかけて来た。「は!?石場ちゃんあんた何の話じゃね!?」と面食らう小泉兵曹に石場兵曹はさらに顔を寄せて、

「たとえばじゃ。岩井少尉はあがいにサッパリした顔しとってじゃが、あっちの方の処理、どがいにしとってかなあ、思うてね」

と言った。小泉は、「なんじゃって!?」と叫ぶと、竹刀を持つ手の力が萎えた。そこを石場兵曹は狙って小泉の竹刀を薙ぎ払い、面を取った。

「面あり!石場兵曹」

と岩井しん少尉が叫んで皆は拍手。その中に見張兵曹がいる。見張兵曹はこの二人の間でなんのささやきがあったかも知らず、無心に感心して手を叩いている。

小泉兵曹は、脳天に一撃を食らいしばらく鼻の奥がきな臭かったがやっとそれも収まったので石場兵曹の右隣に座った。

そして、「いったい何を言い出すんじゃね、石場ちゃんは」というと石場兵曹は「じゃけえ言うとろうが、岩井少尉や松岡分隊長たちは<あっち>の処理をどうしとるんじゃろうなあって」と言い、それが聞こえたのか石場兵曹の左隣の砲術科の兵曹が最初びっくりしたような顔をしてこっちを見て、そのあといやらしい笑いを浮かべた。

「はあ、そっちのあっちね。う~ん、うちはようわからんが、上陸の時にでも行っとるんと違うかね?ほらうちらと士官じゃ店や慰安所も別じゃろ?」

小泉兵曹は、好きな話題なので話に乗り始めた。石場兵曹は面を膝の上に置いて頭から手拭いを取ると額の汗を手の甲で拭いた、そして上目づかいに空を見上げて

「まあ、上陸したらほうじゃろうがな。うちが気になるんはそういう時じゃのうて普段の話よ、ふ・だ・ん」

と言った、小泉兵曹は思わず笑いが噴き出しそうになるのを堪えた。「普段いうて、ようするに○○○・・・のことじゃな」そういうともういけない、前にいる岩井少尉の顔をまともに見ることがつらくなってきた。

石場兵曹はさらに続ける。「岩井少尉ばかりじゃないで。艦長やら副長やら参謀長やらのえらいさんじゃっておんなじじゃ、松岡分隊長なんぞあっちの方はちいとも感じさせんがのう。みんなそれなりに上陸でええ思いもするじゃろうがそれ以外の晩にふっと・・・欲しうなったりせんのじゃろうか」

小泉兵曹はもう横ッ腹がはじけるくらい痛くなってきた、笑いが止まりそうもない。すると石場の左隣の砲術科の兵曹が

「貴様んとこの松岡分隊長はええもん持っとるじゃないか。あれで<代わり>させとるんと違うか」

というとこの上ないいやらしい笑いをして顔を膝の上に置いた面に伏せて笑い続ける。

小泉兵曹は「ほう!松岡分隊長はあれがあったか。あの柄の太さはええじゃろうねえ~」ととんでもない夢想をしているようだ。

「で?」と石場兵曹が今度は砲術の兵曹に顔を向けると「ほんなら艦長や副長たちのえらいさんはどがいな。あの連中は松岡分隊長みとうなええもんはもっとらんじゃろ?」と真剣に問う。砲術科の兵曹――富島たけこ一等兵曹――はエヘンと咳払いをすると

「ほりゃあ貴様ら。あの連中は<トメキチ>を使こうてるんじゃ。きまっとろうが。うちはしっとるで、あそこに居るオトメチャンとかいうあのおぼこが飼っとるトメキチ。あれをよう艦長が部屋に連れとるじゃろ。あれはなあ、貴様らにはまだ分からんかもしれんじゃろうが、あの連中は<○○○犬>にしとってじゃ。・・・はああの犬もえらい難儀じゃな」

と言って横を向くとひきつったような笑いをした。

とたんに岩井少尉の「ほらそこ何笑っとる!人の試合も真剣に見んといけんで!」と叱責が飛んだ。

三人は肩をすくめて「はい!申し訳ありません」と謝るが・・・内心笑いが止まらず横っ腹が痛い。

 

午後の体操終了後、石場兵曹は「こうなったら、松岡分隊長にじかに聞いてやる。小泉ええか、貴様もついてこい!」と言って松岡分隊長を探しに第一艦橋に向かう。しかし第一艦橋には参謀長と副長、そして当直の見張りしかいない。

森上参謀長が「おう、イシバチャン。小泉も一緒でまたなんか悪さでもするんじゃないだろうな」とからかう。その参謀長に石場兵曹は、

「悪さは致しません。が一つだけお聞きしてええでしょうか!」

と大声を出した。その石場に参謀長は「ああ、何でも聞け。わからんことをそのままにしておくのは一番ようないからな。・・・で、なんだ?」と寄っていった。副長が「どうせ碌なことじゃないよ」と言って笑う。

胸を張って石場兵曹の前に立った参謀長を見てこれも胸を張って石場は、

「参謀長は<あっち>の処理をいかがなさっとられるのか、それをお聞きしたかったであります!」

というといきなり敬礼をすると「当直の時間であります、失礼いたします!」と怒鳴ると小泉兵曹の手を引っ張って艦橋を走り出てしまった。

参謀長はその場にぽかんとして立って、「あっち・・・あっちって、どっちのこと??」と首をひねっていた。副長が従兵から紅茶のカップを受け取ってそれを参謀長に差し出しながら、

「あっちと言えば、アメリカのことじゃないですかね。アメリカを占領したらどう対処するのか、ってことを聴きたかったんじゃないですかねえ?石場兵曹も松岡に感化されて熱くなり始めたってことでしょうな」

と言って大笑いしている。

 

「大和」のトップのトップに、松岡分隊長はマツコと一緒に座っている。指揮所には、見張兵曹と石川水兵長が双眼鏡を使っている。見張兵曹の足元には、トメキチが座っている。

石場兵曹が小声で「○○○犬・・・」とつぶやき、小泉兵曹はまたもや笑いをこらえるのに必死になった。

「松岡分隊長!お聞きしたいことがあるであります」

と石場兵曹がトップに向かって叫んで、松岡分隊長は「おう!なんでも聞いて熱くなってくれよ~」とラケットを担いで降りて来た。マツコもふんわりと降りてくる。

ラケットを担いだ分隊長に石場兵曹と小泉兵曹はならんで敬礼する。返礼した分隊長にいきなり石場が、

「分隊長、分隊長の<あっち>のことを教えていただきたいであります!」

といきなり尋ねた。松岡分隊長は「あっち、あっちというと・・・おお!あっちのことね!うん、私はだね、常に気持ちがよかった時のことを思い出しながらだよ。そう・・あの快感。アレが入る瞬間の軽い痛みとそのあとの快感!あれはいつ思い出しても興奮するよ」と一気に言った。

石場兵曹と小泉兵曹は目を丸くして聞き入っている、そしてはあ~と息を吐き出した。小泉兵曹はごくり、と唾を飲み込むと「ほいじゃあ、そのラケットはお使いになるんで?」と聞いた。すると松岡分隊長は満面の笑みを以て、

「あったり前じゃあないか!これがなくってどうしてできるんだね?ワハハ、熱くなるよこれは」

と大声で言う。石場兵曹と小泉兵曹は恐縮してその場を引きさがった。

松岡分隊長は「テニスのことだね。あっちだのこっち、じゃなくってテニスってもんだって何度も言ってるのに、あの二人はなかなかモノの名前を覚えなくっていけないねえ。ともあれテニスは快感だよ?ラケットに球が入ってくる瞬間の、手首に走る軽い痛みにも似た衝撃とそれを打ち返す時の快感。テニスにラケットを使わなくって出来るとでも思ってんのかなあ、あの人たち」と少し首をかしげつつ言って笑う。

そのあと、石川水兵長は見張兵曹にそっと「あのお二人が言うとられた<あっち>いうんはそのことじゃないですよ、兵曹。あのお二人の言うとった<あっち>は・・・」と耳打ち。

見張兵曹は「あっちは?」とおうむ返しに聞いた。石川水兵長は真面目な顔つきになると、「○○○のことですな」と言い見張兵曹は困惑の表情を浮かべた。石川水兵長は独り言のように、

「あの人たちは松岡分隊長に普段の○○○・・の処理の仕方を尋ねたんじゃと思います。が、分隊長はああいうお人ですけえ、勘違いなさったんですねえ。う~ん」と言って感心している。オトメチャンは、「うち、ようわからん・・・」とだけ言って双眼鏡に戻った。その兵曹の背中に石川水兵長はそっと「これじゃけえおぼこは困るんじゃ」とつぶやいた。

それを見ていたマツコとトメキチも「・・・うちらもようわからん」と言って首をかしげる。

 

勘違いのまま石場と小泉は「松岡分隊長の<普段のあっちの処理>はいつものラケットでしとる!」と言いふらし「これは準士官以上に言うたらいけんで!」と厳命、話は下士官兵の間だけでこっそり広まっていったのだった。

以来、どこの下士官兵も松岡分隊長と行きあうと妙な含み笑いをすることになったのだった。そしてまた、「トメキチは艦長以下の○○○犬」という大変不名誉なうわさも流れ・・・これはなぜかどうしてか直に艦長たちの耳に入る羽目になり、とある晩、艦内放送でこれを必死に否定する艦長の絶叫が流れたのだった。

それをベッドで聞きながら岩井少尉は(ふう。皆あれが好きなんじゃねえ。うちも嫌いではないが皆が騒ぐほど好きじゃない。それよりうちはまだ読みかけの本を読みとうていけんわ)と思いながら眠りに落ちていったのだった。

そしてまた、麻生分隊士は私室でオトメチャンを抱きながら(くっだらねえ!そんなことに血道あげてる暇あったら見張りの手伝いでもしてくれっての!そがいな噂、トメキチに失礼じゃわ!あっちでもそっちでもどこでもええわ)と思っている。

 

<あっちの話>のそれぞれの思いと勘違いを乗せて今日も「女だらけの大和」は眠りに着く――

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

またこんな変な話を・・・(-_-;)

男性ばかりの世界ならいくらでも書きようがある話ですが、どうも乙女ばかりの世界ですので(^_^;)

しかしいきなり石場ちゃんはなんでこんなことを思い始めたのでしょうね?イシバチャン自体が欲求不満だったとか??う~~む。
松岡さんとラケット

松岡分隊長のモデルの「松岡修造さん」とラケットです(画像お借りしました)



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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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