「女だらけの戦艦大和」・雨に歌えば

「女だらけの大和」ほかの小艦隊はトレーラー島を目指して海上をひた走る――

 

やがて行く手、かなたに一つの島影が見えて来た。小笠原諸島硫黄島である。ここは、小笠原師団の栗林中将以下の部隊が守っている。

「おお、硫黄島が見えます・・・」

見張兵曹が声を上げた。麻生分隊士と、松岡分隊長が双眼鏡を目に当ててそちらを見た。水平線のかなたに硫黄島が浮かんでいる。

「硫黄島にね、栗林中将という将校がいらしてこの方がまたとても素晴らしい陣地を構築されたという話を聞いたよ」

と、松岡中尉が情報通なところを披露した。それを石場兵曹が聞きつけて

「素晴らしい陣地でありますか。どがいな陣地でありますかいのう」

と分隊長を振り返って言った。すると松岡分隊長は双眼鏡を持った手を離した。双眼鏡が分隊長の胸に下がって、そのひとところがまぶしい陽光にきらり、と光った。分隊長は石場兵曹に向かうと、

「それがですね、石場さーん。私にもよくわからないんですよ~。栗林中将は陸軍の方。私は海軍のひと。それに陣地の構築のことはきっと軍機でしょうからね。気になるなら石場さん、あなたひと泳ぎして硫黄島に行って聞いてきたらいいですよ。はいっ、言ってらっしゃい~」

と大変無責任な発言をした。

麻生分隊士は、あきれ切った顔つきで

「分隊長。知らんなら気を持たせるような言い方したらいけんではないですか?」

と石場兵曹のために進言した。「それに軍機じゃ言うんなら分隊長はどこでお聞きになったんですかのう」

すると松岡分隊長はにんまり笑って、

「噂うわさ。噂ですよ。もっとみなさんも聞き耳を立てて、ぼんやり街でも田舎でも歩いてたらいけないんですよ。・・・そう、この『大和』の測距儀のように両手を伸ばし、耳の穴かっぽじって・・・」

と話し始め止まらない。

麻生分隊士は「だそうだ」とだけ言ってその場を離れ、見張兵曹の隣にさりげなく立つ。石場兵曹も、「でありますか」と言ってテレトークを手入れ。

『大和』が波を蹴立てて走る音が心地よく聞こえてくる。

 

その『大和』一行をはるか硫黄島の陸軍部隊と、海軍部隊も見ていた。

栗林忠美中将と海軍の市丸利子少将が擂り鉢山と呼ぶ山の山頂に立って海軍自慢の『大和』を見つめる。

栗林中将が感にたえたように

「素晴らしい。素晴らしい艦ですね、さすが帝国海軍の粋を集めた艦です。これが帝国の海の守りのかなめなんですね」

と言うと市丸少将もうなずいて、

「はい。海の守りは任せてください。そしてこの小笠原の要衝の守りには陸軍の栗林兵団がいます。ここの守りはあなたの師団で完璧ですね」

と言って微笑んだ。栗林中将は面映ゆげな表情になり、

「いや、私のと言うより兵たち一人一人で作り上げた師団と言うべきでしょうね。兵たちの頑張りがあってのこの師団です」

と答えた。市丸少将は(この方はなんて謙虚な方なんだろう)と感じ入っていた。

二人の立つ山頂に心地よい風が吹き抜けた。

「ああ、今頃内地は梅雨の盛りでしょうね。しとしとと降る雨にアジサイの花。・・・この島の雨はスコールみたいですしアジサイもないですから、内地の梅雨がちょっと懐かしい思いがしますね」

市丸少将がふと言うと、栗林中将も

「そうですねえ。私はあの雨の音が好きです。時に穏やかに、時に激しく。まるで人の心か人生のようですね」

と言い二人はしばし、内地に心を馳せていた。

 

雨雨 降れ降れ かあさんが

じゃの目でお迎え 嬉しいな

ぴちぴちちゃぷちゃぷ らんらんらん


 

二人の脳裏に、幼いころ水たまりを泳ぐ水澄ましを見つめた記憶がよみがえる・・・

 

 

「女だらけの大和」。

小泉兵曹が指揮所に上がってきて、去りゆく硫黄島を見つめた。そして、

「あの島には」

とつぶやいた。見張兵曹が、小泉兵曹を見た。小泉兵曹は見張兵曹をちょっと見つめると、

「あの島では雨がトレーラーみとうな降り方するらしいで。今頃内地は梅雨じゃなあ。うちはじめじめした梅雨は好かんが、内地のしとしと雨は好きじゃわ。こう、もの思うにちょうどええじゃろ?」

と言って硫黄島に視線を当てている。

見張兵曹も、

「トレーラーの雨は長い時間は降らんがえらい降り方しよるもんね。ほうじゃなあ、うちも雨はしとしと降るほうが好きじゃわ」

と言い、それを聞いていた石場兵曹、そして麻生分隊士も同調した。麻生分隊士が、

「内地の雨は情緒があってええな。こう、しっとり濡れた傘の中に美人がおったらこりゃドキッとするぜ。もちろんその美人は・・・」

と言うとすかさず石場兵曹が

「その美人はオトメチャンでありますな、もちろん」

と言い、皆は笑った。見張兵曹は恥ずかしげにしている。

すると、麻生分隊士が歌いだした・・・

 

雨降りお月さん 雲のかげ

お嫁に行くときゃ 誰と行く

一人でから傘 さしてゆく

から傘ないときゃ 誰と行く

シャラシャラシャンシャン 鈴付けた

お馬に揺られて 濡れてゆく

 




幻想的な光景がそれぞれの胸の内、脳裏に広がる。麻生分隊士の脳裏には、花嫁衣装を身にまとい馬に乗って自分のところに嫁ぎ来るオトメチャンの姿が美しく描き出されている。

 

それをハッシー・デ・ラ・マツコとトメキチが、今日は指揮所の後ろの壁にへばりついてみている。さすがにトップのトップは暑いと見え、マツコはここに降りて来たのだ。マツコは冷たい壁にひっついて、

「雨ねえ。あたしも土砂降りは嫌いね。だってさあ、泥が跳ねてアタシのこの羽が汚くなるじゃない?この羽をきれいにするのって、結構大変なのよ。わかるぅ、トメキチ?」

という。トメキチも壁にひっついていたがどうも自分たちのその姿が愉快に思えてきてくすくす笑いながら

「わかるよおばさん。でも僕はそういう時水浴びするの。ここに来てからはあんまり汚れるとトメさんたちがお風呂に入れてくれるから大丈夫よ。おばさんも水浴びか、お風呂に入ったらいいんだけど」

と言った。マツコは「オフロ・・・」とつぶやいて、

「オフロッて、いつかあの女たちがワイワイ言いながらその下の方で浸かってたあれのことね。ふーん、そんないいものなら今度入ってみるわ」

とトメキチに言った。トメキチが「それがいいと思うよおばさん」と笑ってまた壁にひっついた。そして急に思いついたように壁から身を離すと、

「そうだおばさん、スコールの時皆がお風呂の代わりに体を洗うの。スコールが来たら皆と一緒に雨を浴びたらいいね」

と教えてやった。

「スコール!そうよアンタ、いいこと知ってるじゃないのよ。地面じゃなくってここのカンパンとかいうところで浴びたら羽も汚れないわね。そうかあ、じゃあひとつスコールを待つとするか!

スコール、こ―――い!」

マツコは大声をあげて両羽を大きく広げた。

 

その上空は、雲ひとつない日本晴れ。

今日も雨は降りそうにない、内地の四季が懐かしい『大和』の皆である――

 

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・

場所によってはもう、梅雨の末期。しかも最近の異常気象のせいか猛烈な雨で被害も出ています。そんなときにこんな話はちょっと不謹慎かもしれませんが、どうか収まりますようにと願いを込めて。

でも、昔はこんなことなかったような気がしています。

気候が年々変化して、今までの日本の四季の常識が通用しなくなってきているようです。どうもおかしな日本、いや、地球ですね。

子供のころの、しとしととひそやかな音を立てて降る雨の音を聞きながら眠った思い出や、時に激しい夕立におびえた記憶。

今の雨に降り方とは一線を画していることに気がついて愕然・・・

 

栗林忠道陸軍中将。小笠原兵団長として硫黄島を守備、玉砕前の最後の電文の中の「国の為 重き努めを果たし得で 矢弾尽き果て 散るぞ悲しき」が有名です。
 栗林中将

市丸利之助海軍中将。第27航空戦隊司令官として硫黄島に赴任。その戦いの際に書かれた「ルーズベルトに与うる書」が有名です(複写が靖国神社・遊就館に展示されています)。
市丸少将 


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「女だらけの戦艦大和」・いざトレーラーへ

「女だらけの大和」ほかの艦艇は、小笠原父島を後にしていよいよトレーラー島に――

 

それを見送る父島駐在の海軍嬢や陸軍嬢たち。歓声をあげて帽子を振ったり手を振って見送る。その中に、あの毒蝮大佐もいて

「ああ、あの松なんとか言う変な中尉もあの船に乗って行ったんだねえ。もう一遍逢いたいものだが、逢えるかねえ」

と感慨深そうに傍らの参謀に囁く。囁かれた参謀はちょっとびっくりしたような顔で大佐を見て「毒蝮大佐殿はあの海軍さんに逢いたいのでありますか」と言った。毒蝮大佐は、

「そうだよ、いけねえか?俺はね、ああいう飛んでもねえ感じのやつが好きなんだ。なんていやあいいかなあ、ちょっと常人離れしたようなところがあるだろう。ああいうのを超人(ウルトラマン)って言うのかもなあ」」

と言って笑うと、『大和』を見やって

「また会えますな、松・・・松岡中尉殿」

と言って大きく手を振った。参謀もそれに倣う。その場の多くの陸軍嬢たちが「またねえ」とか「元気でなあ!」と声を上げる。

 

『大和』以下の小艦隊は一路、トレーラー諸島を目指す。

『大和』を真ん中にして一列縦隊で航行してゆく艦隊、南の日差しを浴びていよいよ勇ましい。

『大和』の前を行く「矢矧」、その露天艦橋で古村艦長が双眼鏡を握って時折それを目に当ててあたりを見ながら副長に何やら話しかけている。

古村艦長が、双眼鏡を持ったまま艦橋の後ろに行った。そしてそこで後ろの『大和』を双眼鏡で見た。

(梨賀の野郎、どうしてやがんだか)

と言っても艦と艦の間は1千メートルから離れているので相手の顔までしっかりは見られはしないが兵学校以来のライバルとしては気になるところか。

(あの辺にいるんだろうか、それとも艦長室かなんかで呑気に紅茶でも飲んでやがるかね)

ゆっくり検分してゆく・・・と。

「あ、ああああ!!!」

ものすごい大声が古村艦長の大きな口から吹き出す。何事か、と和田副長がすっ飛んできた。

「どうなさいました、艦長?」

そう問う副長に、古村艦長は震える指先で『大和』を指差した。副長はけげんな表情で「『大和』がなにか?」と言った。

古村艦長はまだ震える指で『大和』を指したまま、「あ、あ、あのあのあの」と言う。副長は等々艦長の背中をドン!と叩くと

「どうしました古村艦長!しっかりなさいませ」

と少し声を荒げて艦長を励ました。古村艦長はやっとのことで、ごくっと喉を鳴らすと

「あれ、『大和』の前牆楼のいちばーん上を見て!ほら、あれ・・・」

と言って「矢矧」の後ろを疾駆してくる『大和』を指差す。和田副長が「いったい何なんです」とつぶやきながら双眼鏡を目に当てて古村艦長の言った方を見る。

「わああ!古村艦長あれはぁ!」

和田副長はわれ知らず大声をあげていた。

「チックショー、梨賀の野郎私に意地悪するためにあんなものを!」

・・・そう、『大和』トップのトップにはあのハッシー・デ・ラ・マツコは鎮座していたのだった。古村艦長の脳裏にあのへんな鳥に襲われたあの恐怖がよみがえる。

「あんなものを飼いならしやがってえ・・・くっ、悔しい」

言うなり古村艦長はその場にうち伏して泣きだしたのだった。

 

そんな「矢矧」での騒ぎを全く知らない『大和』では、

「総員適宜散髪せよー」

との副長からのお達しが。艦内放送でそれを聞いた一部の兵隊たちは「ええ!?せっかくここまで伸ばしたのに~」と不満たらたらであったが副長の言いつけとあればそむけない。もしそむいたら甲板士官の怖い罰直も待っているだろうし。

「まあ、仕方ないか。髪はまた伸びるからね」

「南方の熱いところに帰るんじゃけえ、仕方ないわ」

「ほうじゃ。あのなあ、スケベは早う髪が伸びるんじゃと」

「ええ、まさかあ?」

「ほう!じゃけえ、沢村少尉は髪が伸びるんが早いんじゃね!」

「おお、あのエロ姫ね」

等々騒がしい。

ともあれ手すきの兵員から理髪室に行って散髪。理髪手嬢たちも久々の大人数相手で張り切っているから普段より力がこもったか、

「はいっ、出来ました。おお、ええ仕上がりじゃわあ~」

と言って、鏡を見せるとその兵は「ぎゃあ!こがいに短あなってしもうて、男みとうじゃー!」とわめいて泣きだす。それでも順番を待つ兵は、

「ええでないか、それだけばっさりやったら当分切らんで済むけえ、ありがたい思え!」

と怒鳴る。

航海科の見張兵曹も、小泉兵曹や石場兵曹たちと髪を切りに理髪室に。三人で互いを見あっては、

「ずいぶん伸びたのう、ここんとこ切らんじゃったから鬱陶しいわ」

「ちょうどえかったわ。うちは切りたかったけえね」

「小笠原でもずいぶん暑い思いをしたけえトレーラーはもっとじゃ。早う切りたいわあ」

とこれもやかましい。

そして理髪手嬢たちに案内されて三人それぞれ散髪用の椅子に腰を下ろす。

やがて散髪を終えて三人は顔を合わした。

「わあ、オトメチャンええわあ。なあ、石場さんよ、オトメチャンかわいいのう」

小泉兵曹が言うと石場兵曹はじっとオトメチャンを見つめた。オトメチャンは石場兵曹の視線を面映ゆげに外した。小泉兵曹が石場兵曹を見て、

「どがいしたんじゃね、石場さんは」

と言うと石場兵曹は視線をオトメチャンから外さないまま、

「美しい。・・・オトメチャンの美しさが、うちには怖い」

と言って小泉兵曹や周囲の兵の失笑を買っている。

さて散髪もほとんどの兵員が終え、あと残るは内務科の岩井少尉と航海科麻生分隊士、機関科の松本兵曹長、機銃分隊の増添兵曹だけになった。

松本兵曹長は理髪手嬢に、

「思いっきり切ってくれんさい。熱いとこの配置じゃし、また暑い土地に帰るんじゃけえおもいっきりやってくれんさい」

と頼んだ。その通り思いっきり切った松本兵曹長、理髪室を出て、切ったばかりの頭を撫でると「こりゃええわ。うちはやっぱり長い髪より短い方が性にあっとるわ」と大喜び。麻生分隊士と岩井少尉もさっぱりした髪になってお互いを見やって

「よう似合うとりますね」

と褒め合う。この二人は普通の短髪。そして「増添兵曹はまだかいね」と松本兵曹長が言ったその時。

理髪室から悲痛な叫び声が聞こえて来た。「なんごとじゃ!?」と三人が理髪室に取って返すとそこには綺麗に生えそろったばかりの前髪を、バリカンでごっそり刈られて大泣きの増添兵曹がいた。

理髪手嬢は大変驚き、かつ恐縮して「申し訳ございません、いや、後ろの髪が短かったけえ、前も後ろにあわしたらええかと思うて。ほんまにすみません!」と謝っていた。

岩井、麻生、松本の三人はあまりに気の毒で声も掛けられず、そっとその場を離れていた。

 

そんなこんなの「女だらけの大和」、トレーラーまであと少しである――

 

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

また、トレーラーでの生活が戻ってきます。

古村さん、とうとうマツコを見つけてしまいました。というかちょっと情報が遅すぎますね。ハシビロは呉の街でもあれほど大人気だったんですから耳に入れてくれないと・・・ブツブツ。

増添さんは大変お気の毒でした。でも日はまた昇る、いや、毛はまた生える!

手動式バリカンくん
バリカンくん。昔中学のころ同級生の男子が担任の逆鱗に触れてみんなの面前でこいつでもって丸坊主にさせられていました。その日から卒業するまで彼は丸坊主を通しましたっけ。


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「女だらけの戦艦大和」・番外編 キケンな島2<解決編>

全く見知らぬ島に流れついた麻生分隊士たちは、島の中央部を目指している――

 

長妻兵曹がいきなり「ヒャッホウ!あれこそ俺の命!」と叫ぶなりその場に服を脱ぎ捨てて走り出してしまった。その行く手には高い椰子の木、たわわに実が生っている。

マツコが苦々しげに「全く、あのバカ女!」と吐き捨てた。そして、

「こんな嫌な空気の島、早く出たいわよ!トメキチ、あんたとあたしでこいつらを強制排除よ!」

マツコはそういうとくちばしをガタガタ言わせて大きな羽を広げバサバサとしながら皆の周りを回り始める。トメキチも分隊士やオトメチャン、小泉兵曹、走り出した長妻兵曹それぞれに飛びついてはその服をくわえてもと来た方へ引っ張ろうとする。

動物たちのあまりの騒ぎに麻生分隊士が「どがいしたんじゃ?何かおかしいなお前たち。先へ行ったらいけんゆうんか?」とさすがに不審げな表情を浮かべた。小泉兵曹とオトメチャンも不思議そうな顔でトメキチとマツコを見つめた。

その間にも長妻兵曹は高い椰子の木に抱きつくと、登り始める。早い早い・・・こちらの騒ぎなど眼中にない。椰子の実だけを見つめて登る。

トメキチが不意に麻生分隊士の服から口を離すと「おばさん・・・」と切羽詰まった声を上げる。マツコも「やばいわよこれ!」と声を上げたその時。

「分隊士、敵襲――!」

と長妻兵曹の大声が響き、兵曹はあっという間に木を降りてこちらに走ってきた。小泉が持っていた自分の服を素早く着るなり、

「分隊士、敵と思しき人影がその先八〇〇メートルほど先に!」

と報告、皆は緊張したがいかんせん、武器らしい武器を持っていない。それぞれが海軍ナイフを携行しているのみである。分隊士は「くそう・・」と歯噛みした。そして皆をさっと見ると、

「そこいらにある石でもなんでもええ、向こうが攻撃してきたら反撃せよ。捕虜になることは許さん、万が一の時が来たら・・自決だ」

と言った。分隊士のほほが心なしか紅潮した。長妻・小泉・見張の三兵曹も覚悟を決めたようでしっかりうなずいた。

そして分隊士はトメキチとマツコを見かえると

「貴様らは逃げえ。貴様たちを巻き込むんは嫌じゃけえ、逃げて逃げて『大和』の皆に俺たちの戦死を報告せえ。ええな!」

といい、海軍ナイフを出した。ほかの三人もそれに倣う。マツコは

「逃げろって・・・アンタ本気で言ってるの!あたしたちあんたたちを置いて逃げらんないわよ。死ぬなら一緒がいいわよう~」

と言って泣き出した。トメキチは二本足で立ちあがった。そしてマツコに前足をそっとかけて、

「大丈夫よおばさん。きっと死ななくって済むと思うの。だって、このみんなはテーコクカイグンの兵隊さんよ?きっと大丈夫」

と慰める。

麻生分隊士たちはその場に伏せて、草や岩の陰に身をひそめた。手に握りしめたナイフが光った。

分隊士が鋭く「ハシビロにトメキチ、伏せえ!」と叱咤したその次の瞬間。

 

ものすごい速さで、何事かわめきながら誰かが走ってきた。敵襲と長妻兵曹は言ったが、相手はたった一人である。が、ものすごい威圧感はその場を支配している。まるで大勢でやって来たような。

「な、なんなんだあれは!」と分隊士は仰天した。その「誰か」――男だったが――は、皆が身を潜めているところまで来ると、奇声を発したままで唐突に踊りだした。

男は身に寸鉄も帯びていないようだ。敵意が感じられないが油断はできない。皆は腹ばってナイフを構えたままその男を凝視した。

その皆の前でひとしきり踊るようなしぐさをし、奇声を発していた男は皆の方に向き直ると・・・・

 

「うわっ、なんじゃあれは」

小泉兵曹が思わず立ち上がった。その男は突然体を左右に激しく振って倒れんばかりになりながら飛び跳ねる。それをしばらく続けた後、両手と顔を地面につけると倒立をしたのだった。

見事な三点倒立。思わず見とれる麻生分隊士以下。唖然としてそれを見つめる皆の前で男はひとしきりそれを披露した後、今度は腰をグイッと引いて両手を前方につきだした。それを何度も繰り返す。

皆はひと塊りになってこの珍奇な男のすることを見守っている。

落ち着いてこの男を観察してみたら、この男はこのあたりの島の現地民とは全く異なった服装である。上半身は裸でやせている。下半身には今まで見たことがないぴったりと体にフィットした黒い股引を穿いている。そして頭は、無残なほどに禿げ散らかしている。風貌は日本人のようでもある。それを黙って見ていた長妻兵曹がふっと、

「あの頭・・・増添兵曹によう似とるわ」

と漏らした。すると男はそれが聞こえたわけでもないだろうがニヤッ、と実に気味悪い笑いを浮かべたと思った瞬間、ありえないほどの高さにジャンプして、ひと塊りの海軍嬢たちの上にダイブしたのだった。

「ギャーーー!」

麻生分隊士と見張兵曹、小泉兵曹は完全に男の下敷きになってもがいている。長妻兵曹がすっ飛ばされて、尻もちをついている。麻生分隊士が渾身の力で男を蹴り飛ばした。

「大丈夫か、オトメチャンも小泉も・・・」と麻生分隊士は言って、地面に落ちた略帽を拾ってかぶりなおす。

そして男に向かい「おい、貴様!」と呼びかけた。男は妙な笑いを浮かべていたが、麻生分隊士の方を見た。分隊士は、

「我々を帝国海軍の軍人と知っての狼藉か!貴様はいったいどこのものだ、名を名乗らんか。敵意がないならどうしてこがいな事をするんじゃ!」

と怒鳴る。男は分隊士を見つめた後、今度は黒い股引の前部分に片手を突っ込んだ。小泉兵曹、長妻兵曹が「はっ!」と息をのんだ。

すると男は股間部分に突っ込んだ手を突き上げながら「ドーーン!」と叫ぶ。あっけにとられる皆を尻目に男は「ドーン、ドーン!」と言いながらそれを続けるのだった。小泉兵曹、長妻兵曹がくすくすと笑い始めるが見張兵曹はいたたまれないような恥ずかしげな顔で横を向いてしまう。

トメキチもマツコも、男の奇行に口を開けたまま突っ立ったまま。麻生分隊士は怒りがむらむら湧いてきた。

「貴様、ええ加減にせえ!」

そう怒鳴ると、分隊士の鉄拳が男の顔面を直撃・・・男は派手にすっ飛んだ。まるで演技のように。

おお、と皆が声を上げた。派手にすっ飛んだ男は起き上がると今度は顔を真っ赤にさせ髪を乱して、ドスドスと地面を踏みならしてこちらに歩いて来る。そしてやおら、分隊士を指差すと

「がっぺむかつく!」

と怒鳴って今度はあろうことか、黒い股引を脱ぎ捨てた。

―――全裸である。丸出し。

さあ、麻生分隊士以下は恐慌に陥った。しかも男はその格好のまま皆を追いかけてくるのだ。分隊士は、見張兵曹の手をつかみ尻もちをついたままの長妻兵曹を引き起こして

「これはまずい、逃げるで!」

と叫んで皆を励まして海岸へ戻る。そのあとを男は執拗について来る。全裸だから、目のやり場にも困る。男性に関しては百戦錬磨の小泉兵曹、長妻兵曹でさえ今は必死で逃げる。

「あがいな男に○○(海軍省のお達しにより伏字)されたら帝国海軍の恥じゃ」

そしてやっと海岸にたどり着き、乗ってきたカッタ―が見えた時。

長妻兵曹が草の蔓に足を取られてドッと転んだ。全裸の男が奇声を発して、長妻兵曹に飛びかかる・・・とその時。

「何すんのようアンタ!いい加減にしなさいよこの変態野郎!」

今まで聞いたことがない叫びとともにマツコが男に襲いかかり、その頭と言わず体と言わず尻と言わず、つつきまくり噛みつきまくっている。トメキチも男に飛びついてマツコに加勢。長妻兵曹は危機一髪のところを男の魔手から逃れた。それを見て麻生分隊士が

「ハシビロ、済まん。もうちいと耐えてくれるか!・・・みんなカッタ―に乗れ、俺が押すけん一気に漕げ!」

と怒鳴って皆はカッタ―に乗る。麻生分隊士が波に足を洗われつつもカッターを押した。そして大声で、

「トメキチ、ハシビロ!もうその辺でええけえ、はよう乗れ!」

と怒鳴り、マツコとトメキチは一目散に波打ち際に走ってくる。麻生分隊士はトメキチを抱きとめるとカッタ―の中に放り込んだ。見張兵曹が受け取った。

例の男は、マツコの執拗な攻撃にまいったのかその場にあおむけに倒れている。

マツコはその麻生分隊士と一緒にカッタ―を押した。分隊士はマツコを見て「すまんな、ハシビロ。怖い思いをさせてしもうた」と言って笑った。マツコも「どういたしまして。アタシはあんなのちっとも怖くなんかないわよ」と笑う。

そして二人はカッタ―に飛び乗って、浜辺で飛び跳ねている全裸の男とこの島に別れを告げた。

 

大海原を漂うことどのくらいだったか、『大和』の水偵が上空に飛来、ド派手なピンク色のマフラーを巻いた搭乗員の林家ヘエ一等飛行兵曹は「見つけたあ!・・・はい記念写真」とまず写真を取ってから無電で『大和』に連絡。やがて『大和』から救助隊がやってきて皆全員無事に帰艦できたのだった。

 

森上参謀長によれば、あの島は<ラシガエ島>と言いずいぶん前から一人の男性が住んでいて、以前はアメリカの艦船もここに立ち寄ったこともあるらしいが、その男性の行うことのすさまじさに、米海軍当局から「あの島には絶対寄ってはいけない。下品なエンターテインメントを見せられる。乗りのよすぎるわが軍の兵士が染まらないとも限らないので絶対立ち寄らないこと」と布告までしていたという。

 

「そういえば」

と参謀長は続ける、「聞いた話だがね、今ニューギニアにいる横須賀特陸の安田義江大佐や、南雲忠代中将も以前この島にうっかりあがってしまってこの男の人の芸の洗礼を受けたらしい。まあ、彼女たちはそんなこと間違っても言わないがね。尤も向こうにしたら歓迎の意味があるらしいが、ちょっと下品なんだろう、その芸とやら。

だから、帝国海軍もアメちゃんも海図からはこの島を抹消してるらしいぜ。ここはなかったことってね」。

 

恐るべし<ラガシエ島>。

今日も<ラガシエ島>では一人あの男性――自分を「エガチャン」と呼んでるらしい――が跳ねまわっている・・・・

 

           ・・・・・・・・・・・・・・・

 

満を持して登場!

江頭2:50さんをモデル、というかほとんどそのまんまで登場させてしまいました!正直あまり品のない(失礼!)芸風ではありますが、ご本人は普段は至って真面目な方だと聞いています。





安田海軍中将

安田義達海軍中将。お名前をお借りしました、こんな変な話にお名前を出してごめんなさい。

横須賀鎮守府第五特別陸戦隊司令として千数百名の陸戦隊員を率いて東部ニューギニア・ブナを守備なさいました。米軍の攻撃から果敢にこの地を守備なさいましたが、昭和一八年一月二日残った数少ない兵士とともに敵陣に斬り込み散華なさいました。


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「女だらけの戦艦大和」・番外編 キケンな島1

ある日、「女だらけの大和」の麻生分隊士、見張兵曹、小泉兵曹、長妻兵曹そしてハッシー・デ・ラ・マツコにトメキチは、ちょっとしたことから乗っていたカッタ―が航路を外れ、「漂流」する羽目に――

 

「こまったのう、もう日が暮れる。無線機もないしどがいにしたらええか」

そう、泣きそうな声でいう小泉兵曹に、麻生分隊士はなだめるように

「こうなったら仕方ない、明日陽が昇るまで待つしか無かろう。うちらが帰らんことはもうきっと航海長も知って、艦長にいっとるよ。明日になったら水偵を飛ばしてくれるじゃろ。じたばたせんことじゃ」

と言ってトメキチとマツコを見て「お前たち、海に落ちんようにせえよ」と言ってはしけの中ほどに引き寄せ、皆で二匹を囲むように座った。

「これならちいとばかり海が荒れたとしても安心じゃけえね」

そう言って分隊士は二匹を安心させた。長妻兵曹がマツコの肩を抱き見張兵曹がトメキチをしっかり抱えた。

 

が。

この夜にはお約束のように海が荒れしかも、風雨が強くなってきた。

「いけんで、これは。皆ひと塊りになって姿勢を低うせんと落ちるで!」

麻生分隊士の叫びも風雨と波の音にかき消される。でも皆はしっかりひっつきあって船底にへばりついた。

 

と、ひときわ大きな波がカッターをひっくり返した――

 

どのくらい経ったのだろう?

砂浜を小さな波が叩く音と、明るい日差しに麻生分隊士はハッとして起き上がった。そこは、見知らぬ小島の浜辺。どこもけがをした様子もなく痛みもない、分隊士はほっとした。

「オトメチャン、小泉、長妻!トメキチ、ハシビロ!」

あわてて周囲を見回すとカッターは波打ち際にひっくり返り、皆はその周辺に点々と横たわっている。麻生分隊士は走り寄って「長妻!小泉!おお、トメキチにハシビロ・・大丈夫か?」とそれぞれをゆり起した。そして「オトメチャン、オトメチャンはどこじゃ」

オトメチャンの姿が見えず、分隊士はあわてた。(まさか、どこかに流されてしもうたんじゃないじゃろうな)

一瞬その場に立ち尽くす分隊士。

気がついて起き上がった小泉兵曹、長妻兵曹も周囲を見回した。トメキチが、その身を起すと一目散にカッターのそばに駆け寄った。カッターの下を覗き込むようにしたトメキチは、

「おばさん、トメさんがこの下にいるよ」

そう叫ぶと、これも起き上がって羽を繕っていたマツコが顔をあげて分隊士のもとに駆け寄るとそのくちばしで分隊士の腰をつついた、「ちょっとあんたの大事な小娘があの下にいるわよ!」

「どうしたハシビロ!」

分隊士は服の裾をマツコにくわえられて艀のもとへ。「まさか、この下に居るんか!」麻生分隊士は顔色を変えると

「おーい、小泉、長妻ぁ!ここにオトメチャンが居るようじゃ、手え貸してくれ!」

と怒鳴って二人はすっ飛んできた。

三人と二匹で重いカッターはやっとこさ、持ち上げられた。と、

「あっ、オトメチャンが!」と小泉兵曹の叫び、見れば見張兵曹がうつぶせになってその身を水につけている。顔色が青白い。

「いけんでこりゃ、おいオトメチャンしっかりせえ」

分隊士は兵曹を抱きあげ、乾いた砂の上に兵曹を置いた。「オトメチャン、しっかりせえ」と長妻兵曹が叫んでとりすがった。小泉兵曹がトメキチを抱きしめた。

マツコが黙って見張兵曹を見下ろして(駄目かもね、これは。こんな顔色じゃあ助からないかも)と思ってそのまぶたを閉じた。

麻生分隊士は「オトメチャン、戻ってこい!」と叫ぶと人工呼吸を始めた。オトメチャンの服の前を開くと、その胸を押した。そして自分の口をオトメチャンの口につけて息を吹き込んだ。

何度も、何度も・・・

麻生分隊士は

「オトメチャン、戻れ!戻ってこい、死んだらいけん。死んだらいけんで、俺を置いて死ぬんは許さんで、オトメチャン!」

と絶叫しながら胸を押す。小泉兵曹や長妻兵曹、マツコにトメキチが心配そうに取り巻いているが見張兵曹は蘇生しない。

麻生分隊士がそれでも彼女の胸を押して、「帰ってこーい!」と叫んで、次の瞬間オトメチャンの上に突っ伏すように体を投げ出すと号泣した。

皆もすすり泣き始めた時・・・「ごふっ!」と何かをはきだす音がして、見ればオトメチャンが飲んだ海水を吐き出しているところだった。

「おお!オトメチャン」「オトメチャン!」「ワンワン」「カタカタカタ・・・」

その場の皆が声を上げた。オトメチャンはまだゴホゴホと咳こんで海水を吐き出している。分隊士はその体を少し起こしてやるとオトメチャンは一気に水を吐いた。

そして「・・・分隊士、みんな。うちはどがいしたんじゃ?」と弱い声で尋ねた。分隊士が、

「あの大風でカッターが転覆したんじゃ。オトメチャンはカッタ―の下敷きになっとったんじゃ。ほいでも無事でえかった」

と言ってほっとしたように腰をその場に落とした。オトメチャンは体を起して、

「ほうでしたか、すみません。ご心配をおかけしてしもうて」

と謝った。長妻兵曹が

「オトメチャンの謝ることじゃないけえ。仕方がないことじゃ、じゃが、息を吹き返してえかったのう」

と言ってオトメチャンの肩をそっと叩いた。皆の間に安どの空気が流れた時、マツコがふっと顔をあげてトメキチに囁いた。

「ねえ、トメキチ。あんた何か感じない?」

トメキチもマツコの瞳を見つめて、

「おばさんも感じてたのね。僕も変なもの感じるの。・・・早くここを出た方がいいと思うんだけど」

と言って不安げに島の奥の方を見る。

だが、人間たちにはその不安感は感じられないようだ。ここがどこだか、どがいなところだかわからんが丘があればそこに登って周囲を見たら何かわかると分隊士が言いだし、皆も同意して島の内部へと歩き出した。

「いやな感じだわね。あんた、ちょっと周りに注意してよね」

マツコは周りを気にしながら歩く、トメキチもフンフンと鼻を鳴らしながら歩いて

「おばさんもね」

と言った。

不意に長妻兵曹が、

「おう、あれこそわが命!」

と叫ぶなり服を脱ぎ捨てて走り出した。

マツコが、激しく舌打ちして「あのバカ女!」と鋭く叫ぶのがトメキチに聞こえた――

  (次回に続きます)

 

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・

番外編です。

シリアスっぽいですが、どんなことに?サスペンスでしょうか、それとも??

次回をご期待下さいね~。
 
(WIKIより拝借いたしました)


長妻昭さん。一応長妻兵曹の(名前だけ)モデルです。全くイメージ違うよね(^^ゞ

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日々雑感・6月19日は・・・

私ごとではありますが今日6月19日は私の誕生日であります。

気がつけばもうウン十年も生きてきました・・・その人生が有意義だったか無意味だったかは私が命を終えるときに分かることですが、「有意義だった」と言い残して死ねるよう頑張りたいものです。

 

さて、私が生まれる○○年前のきょう、マリアナ沖海戦と言うのがありまして、その際『空母・翔鶴』、「同・大鳳」が沈んでいます。(左・翔鶴。右・大鳳)

空母・翔鶴 空母大鳳

まだ子供のころは単純にこの日が嬉しかったものですが、戦史を知った今はまず、海戦で亡くなった多くの将兵の冥福を祈るところから始まるこの日となっています。

 

空母だけでなくたくさんの航空機が撃墜され多くの搭乗員がなくなっています。この戦いではアメリカのレーダーがその精密さを増し、日本軍機の接近は手に取るようにわかっていたでしょう。

待ち構えるアメリカ軍機の前に、練度の低い日本の搭乗員はもはや敵ではなく「マリアナの七面鳥狩り」と揶揄されるほどの惨劇を引き起こしました。

 

この戦いでは日本が「絶対国防圏」と呼ぶマリアナ諸島からフィリッピンにかけてのラインが崩れたことになり、さらにこの後のエンガノ岬沖海戦(レイテ沖海戦)で日本機動部隊は大敗し事実上壊滅します。

 

後世の人間は結果だけを見て「あの時こうすれば」とか「無謀な作戦だった」とは言いますが当時としてはそれしか考えられなかったという部分もあったでしょう。

確かに落ち着いて作戦を練ったならば、状況判断や情報収集を上手にしていたら・・・もしかしたら壊滅的な惨敗は避けられたかもしれません。

 

でもいずれにしても今となってはそれは結果に過ぎません。

大事なのは、その戦いに身を投じ戦没して行った将兵のみなさんを慰霊・顕彰する心だと思います。

 

その心が薄れたからこそ、今の日本はここまでおかしな――自己中心主義がはびこり、権利ばかり主張し義務を果たさない――国になり果てたのだと思います。

 

もし、興味があったらご自分のお誕生日が歴史上どういう日だったか・・・調べてみるのもいいと思います。

 

そして今日6月19日は昭和20年、沖縄でひめゆり部隊と呼ばれた女学生の看護隊が、アメリカ軍によってほぼ壊滅させられた日でもあります。

 

今、「ひめゆりの塔」のあるところは第三外科壕として使われていた所で、彼女たちのほか少数の民間人や軍人もいましたが毒ガス弾を投げ込まれほとんどが亡くなりました。

そういえば今月23日は「沖縄慰霊の日」ですね。

当時の島田叡県知事は本来他県の知事になるはずでしたが、前任者が他県の知事に任命され戦況の悪化もあり後継者選びが難航する中、新任の知事として沖縄県に入りました。

 島田叡沖縄県知事 島田知事。(画像お借りしました)

この辺のお話は日を改めて書きたいと思います。

「沖縄県民かく戦えり」の涙を禁じ得ない話がありますので・・・

 

 

そんな今日ではありますが時ならぬ台風ですね、皆様のお住まいの場所はいかがでしょうか。

大事なき事を祈ります。

ひめゆりの女学生たちが卒業式で歌うはずだった「わかれの歌」です。



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見張り員

Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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