Archive2012年05月 1/3

「女だらけの戦艦大和」・嵐の中で3

台風はついにその牙をむき出しにして襲いかかって来たのである―― ・・・その晩二〇〇〇(午後八時)、ついに強風が吹き始めた。海上は白い波しぶきが立ち視界があっという間に悪くなった。二一〇〇(午後九時)過ぎには雨さえ降りだしそれが艦全体に叩きつけて来た。梨賀艦長は第一艦橋からそれを見て「総員警戒せよ。最上甲板に出ることを禁ず。各分隊長は分隊員の動向を掌握せよ」と命令を出した。つまり、分隊長においては...

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「女だらけの戦艦大和」・嵐の中で2

「天辰気象班」苦心の作のラジオゾンデから無線が入って来た―― それを解析した天辰中尉の顔が暗い色を帯びた。周りで見守っていた森田兵曹や南兵曹と言った気象班の面々も「・・・これは」と息をのんだ。「まずいなあ、最近にない最大級の台風が来る。しかも予想より早くなりそうだね。艦隊をどこか風除けのできる港か入り江に入れないと被害が出よう。森田兵曹、私は艦橋に行ってくるから後をよろしく」天辰中尉はそういうと...

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「女だらけの戦艦大和」・嵐の中で1

「女だらけの戦艦大和」を含むトレーラー帰島組は、思いがけず小笠原諸島父島に足止めを食うはめになる―― 出航を明後日に控えた朝、第一艦橋の梨賀艦長・野村副長を気象班の天辰中尉があたふたと訪れた。「天辰中尉、入りますっ!」との大声に、梨賀艦長と野村副長は何事かと海図台に広げた海図から顔を上げた。「どうしたね、天辰中尉」と副長が言うと天辰中尉は手にした気象図を海図台に広げた、そして艦長と副長の顔を交互...

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「女だらけの戦艦大和」・修子と陸軍

「女だらけの戦艦大和」は小笠原諸島父島にその身を浮かべている―― 松岡中尉は上機嫌でその日、父島の中を歩き回っていた。例のラケットを振っては、行きあう数少ない島民にちょっかいをかけたり陸軍嬢たちに「熱くなれよ!」と余計な世話の檄を飛ばして苦笑されたりしている。そして彼女は島の東側の平野にでた。うんとそこで大きく息を吸って「ああ~いい気持ちだなあ」とラケットを持った手を伸ばして思い切り背伸び。そし...

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「女だらけの戦艦大和」・修子と陸軍

「女だらけの戦艦大和」は小笠原諸島父島にその身を浮かべている―― 松岡中尉は上機嫌でその日、父島の中を歩き回っていた。例のラケットを振っては、行きあう数少ない島民にちょっかいをかけたり陸軍嬢たちに「熱くなれよ!」と余計な世話の檄を飛ばして苦笑されたりしている。そして彼女は島の東側の平野にでた。うんとそこで大きく息を吸って「ああ~いい気持ちだなあ」とラケットを持った手を伸ばして思い切り背伸び。そし...

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About this site
女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)