Archive2012年02月 1/4

「女だらけの戦艦大和」・艦上のひな祭り4

いよいよ明日は「女だらけの戦艦大和」の<艦上ひな祭り>の日である―― 今日は工作科が最上甲板に雛段を設置した。一番大きな雛段はなんと二十段。当初七段でと発注をかけた機銃分隊であったがよくよく人数を勘定したら「七段じゃ間に合わんで。分隊長、あと十三段は必要です!」ということになって工作科では大慌てて段々を付け足す。ほかにも同じ分隊からいくつかの段の注文があったりして、秋山兵曹長や工作科分隊長は「間...

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「女だらけの戦艦大和」・艦上のひな祭り3

翌日トメキチは石川水兵長とともに上陸して行った―― 「トメキチ、石川水兵長を困らしたらいけんよ?ええ子にしとらんとね」と、見張兵曹はトメキチに言い含めその頭をなでてやった。トメキチは「大丈夫です」というように小さくキャンと鳴いた。そしてトメキチは呉に行ったのだがそれを『大和』のトップで見ているハッシー・デ・ラ・マツコ。羽を広げて「トメキチ~、<お雛様>がどんなもんかしっかり見てくんのよ~」と叫ん...

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「女だらけの戦艦大和」・艦上のひな祭り2

松岡分隊長は、麻生分隊士の手を引いてあの人の部屋に―― 「副長―ーッ!」と叫んで松岡分隊長は副長の私室のドアを体当たりで<け破った>。副長が、あまりのことに呆然というよりポカンとしてドアの方を見つめている。「な・・なあに。二人して」とようやく口を開いた副長に松岡分隊長は麻生分隊士をつかんでいた手を離し、その手の親指をグイッと立てて「やりませんか、あれを」と言った。副長はまだ驚きがさめきらない瞳で...

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「女だらけの戦艦大和」・艦上のひな祭り1

「女だらけの戦艦大和」は内地の春を間近にして、その身を呉に置いている―― 「今年は春が早めなんじゃろうか」防空指揮所で呉の町並みを見ながら見張兵曹は言った。それを聞いて小泉兵曹が「ああ、ほうじゃな。そういやあこないだ上がった時梅がほころんどったし、桜の花芽もふくらんどったねえ」「ほうかあ、ならもうひな祭りが近いゆうことじゃね」二人の間から石場兵曹が顔を出して言った。見張兵曹と小泉兵曹は「ほうじゃ...

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「女だらけの戦艦大和」・花一色2<解決編>

「たづ子お!!」月島中尉は大声で妹を呼んだ―― その声を聞いて行列が止まった。婚礼荷物を担ぐ人や親せきの間を通って、中尉は列の先頭の妹や両親の前に飛び出していた。三人が振り向いた。父親は、「志づ子、貴様どうしてここに来た!」と紋付き袴を着た体を震わして怒鳴った。母親は何か怖いものを見るような目つきで中尉を見る。たづ子が一瞬すがるような瞳で中尉を見たのを、月島中尉は見逃さなかった。中尉は、父親の正...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)