Archive2011年08月 1/3

「女だらけの戦艦大和」・哀愁かつら1

「女だらけの大和」の機銃分隊の、増添兵曹は人一倍頭髪には気を使っている―― 彼女は水兵長になった頃から、下士官任官を見据えて髪を少しづつ伸ばしてきていた。この『女だらけの帝国海軍』においては、海兵団では短髪かおかっぱの髪型限定で、艦隊勤務に着いた場合でも下士官任官までは頭髪を伸ばしてはいけないことになっている。だが水兵長と言えば兵の最上級、よっぽどのことがない限り下士官任官は遠い話ではないから皆...

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「女だらけの戦艦大和」・告白4<解決編>

麻生分隊士を呼び出す発光信号を最初に受信したのは、野村副長だった―― 麻生分隊士はその時防空指揮所にいたが亀井一水と話をしていて信号を見ていなかった。伝声管からの「分隊士、麻生分隊士。昼戦艦橋に急げ」と言う副長の声に(何ごとじゃ!)と押っ取り刀ですっ飛んで行った。「麻生少尉、入ります!」と昼戦艦橋(第一艦橋)に入った分隊士はとたんに「う、くさっ!なんねこれは!」と叫んでいた。そこでは艦長・副長・...

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「女だらけの戦艦大和」・告白3

「トレーラー・コンチネンタル・ホテル」の裏山ではイケナイことが行われていた―― 常夏の陽射しの中、「コンチネンタル・ホテル」の近くを歩くひとりの準士官がいた。松本兵曹長である。彼女は少し人気(ひとけ)のない所に行きたいと歩くうちこの道に出たのだった。「なんだあ?『トレーラー・チンコネンタル・ホテル』だと!?全く小泉だの長妻が喜びそうな名前じゃねえか。しょうがねえなあ!」例のホテルの看板を見上げて苦...

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「女だらけの戦艦大和」・告白2

・・・さわやかな風吹きぬけるその場所で、石場兵曹はいきなりオトメチャンの手を握った―― 「どうしたんです?石場兵曹」と問いかけるオトメチャンに石場兵曹は「なあ、オトメチャン。俺の話しを聞いてくれんか」と言った。オトメチャンは石場兵曹の手のぬくもりを感じながらはい、と返事をした。石場兵曹は手を握ったまま視線を遠く水平線に当てて、「俺はな実は好きな人がおってじゃ」と唐突に言った。オトメチャンはその横...

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「女だらけの戦艦大和」・告白1

言うに言えない思いを抱えて過ごす、というのは誰でもしんどいものである―― オトメチャンは三日間の休暇を麻生分隊士と一緒に過ごした。サイクリングをしたり、沈む夕日を眺めたり、そして日がすっかり落ちればいつもの宿に行って愛し合う。そんな楽しい天国のような三日は過ぎ、分隊士は「女だらけの大和」に戻る日が来た。「じゃあオトメチャン、残りの日を楽しく過ごしなさい。・・けど長妻兵曹たちに変な所に連れてかれや...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)