Archive2011年04月 1/2

「女だらけの戦艦大和」・スーパーアイドル誕生3

「な、なんでしょうか、御用の向きは・・・」と麻生分隊士と見張兵曹は抱き合ったままで震える声で言った―― まず副長に発見された二人は、気まずそうな顔で副長を見た。なぜなら二人は、いつも兵曹が当直の際に使うラッタルの陰で熱い抱擁をしていたのだ。しかも副長が「おお、麻生分隊士」と声をかけた時まさに、分隊士は兵曹の紅い唇を奪った瞬間でもあった。慌てて離れようとする二人に副長は「いいからそのままで聞いて?...

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「女だらけの戦艦大和」・スーパーアイドル誕生2

「ほう。『艦艇ーズ』かあ」艦長と副長の口からため息が漏れた―― 梨賀艦長・野村副長・森上参謀長は何気に歌った「ハモリ」があんまりにもうまく行ったので「海軍一のアイドルスターを目指そう」と言うことになって、まずはグループ名を参謀長が考えてきたのだった。「そう、艦艇ーズ。私たち三人を海軍艦艇に見立てたわけよ。梨賀が駆逐艦。副長が空母。で、私が戦艦だ」と参謀長は嬉しそうに言ったが、艦長がその言葉にクレ...

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「女だらけの戦艦大和」・スーパーアイドル誕生1

「女だらけの戦艦大和」は日本の春の真っただ中にいる―― 心浮き立つのは階級には関係ない。一水兵も、最上甲板から見える呉の桜に彩られた景色に不意に鼻歌の一つも出ようと言うものだ。もちろん艦長・副長・参謀長だって例外ではない。今日は珍しくその三人が防空指揮所に上がって桜満開の景色を満喫中である。と、梨賀艦長がふっと懐かしい唱歌を歌い始めた。すると副長もそれに唱和する。続いて参謀長が、副旋律を歌い出し...

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「女だらけの戦艦大和」・海軍銀輪部隊4<解決編>

「女だらけの戦艦大和」十三分隊でひとり残された下士官の操舵長が「私も行きたかったのに」とぼやいている頃―― 長迫の海軍墓地内を歩く松岡分隊長に、あとから追いかけてきた麻生分隊士が「分隊長、松岡分隊長?」と声をかけた。「ん!どうしたあ?」とさわやかに振り向いた分隊長に、麻生分隊士が「分隊長の大きな自転車が英霊の墓石を傷つけそうであります。ここの通りはせまいですから自転車をおろされてはいかがでしょう...

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「女だらけの戦艦大和」・海軍銀輪部隊3

「ぶ・・・分隊長」と皆の口から驚きの声が漏れた―― 松岡分隊長は、あのでかい『運搬車仕様』の自転車とラケットを背中に背負い、身体の前にはおんぶ紐でトメキチを抱いている。トメキチはなんだか居心地悪いのかやたらと暴れている。見張兵曹が思わず「トメキチぃ!」と叫ぶとトメキチは兵曹の方を見てなおさら暴れた。松岡分隊長は「これ、暴れちゃあいかん。これも訓練のうちだからね。あとで放してあげるから、それまで一...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)