Archive2010年02月 1/3

「女だらけの戦艦大和」・大器晩成

「女だらけの戦艦大和」は今日も静かにその身を紺碧の海に浮かべている―― その『大和』の高角砲員でほぼ一年前に罐室から配置換えになった上原水兵長はうかない顔つきでいた。ため息も最近頻繁につくようになっていた。その日も、上陸日に当たっていたが他の兵員に比べて顔つきが暗い。あてどもなく歩いている。皆が先を争って慰安所に走るのを、ぼーっとして見ている。そこに、上原水兵長の同期で『武蔵』乗務の外山水兵長が...

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「女だらけの戦艦大和」・陸軍さんからの贈り物

「女だらけの戦艦大和」には、うれしい知らせが舞い込んでいた―― かつて『大和』が輸送任務の一環として帝国陸軍独立混成第800連隊を、イタンヘ群島のメカバデに送ったことがあった。その独混800連隊はその後、果敢にイタンヘで敵を撃滅し勝利を挙げた。更にそのあと、輸送船で独立混成第1206連隊と合流、ニューゲニアの、カレー半島チュウカラに上陸、ここの敵の要衝も占領したというのである。 ここには敵の...

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「女だらけの戦艦大和」・増添兵曹女の命。

「女だらけの戦艦大和」は戦い終えてその身を静かに紺碧の海に休めている―― あの戦いの詳細は祖国日本にももたらされ、大いに国威発揚になったのは言うまでもない。各新聞はでかでかと一面で報道し、ラジオは勇壮な軍艦行進曲でこの海戦の勝利を報じたのである。 そんな中――。以前副砲分隊にいてその後の配置換えで、機銃分隊に配属になった増添兵曹。彼女は見張兵曹とは海兵団の同期である。もっとも増添兵曹の方が歳は...

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「女だらけの戦艦大和」・ゲハルマ海戦記

「女だらけの戦艦大和」は、「第二次ゲハルマ島作戦」に従軍することとなった―― 先に叩いたはずの敵が再度、懲りることなくゲハルマに進撃の手を伸ばして来たのだ。ここは海軍の、いや、皇国の要衝として決して陥落などさせてならないところである。乗組員の士気はいやがうえにも高まった。出撃の前夜には、祝宴が開かれ、皆大いに酔って士気をさらに上げる。 十三分隊の居住区では、見張兵曹が下の兵員に激を飛ばしてい...

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「女だらけの戦艦大和」・肉を噛ませず骨を断つのだ<弐>

「女だらけの戦艦大和」艦長室に、麻生少尉と見張兵曹が緊張の面持ちで訪れた―― 二人は何やら重そうに布でくるんだものを持ってきたのだ。艦長室のテーブルの上にそっと置く。梨賀艦長は「麻生少尉、いったい何が始まるのぉ!」と楽しそうに言った、そのそばで野村副長は「やだなあ、私たちを脅かそうとして変な動物の死体とか持ってきたんじゃなくって?」と怖そうだし、森上参謀長は手を叩いて笑っている。今日はそのそばに...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)