「女だらけの戦艦大和」 ・ 大みそか。来年もよろしくどうぞ。

「女だらけの戦艦大和」、いよいよ年が変わる間際である。12月31日、その夜――――

 

麻生分隊士と見張兵曹は最上甲板の一角で南方の夜空をみつめていた。間もなく新しい年が来る。内地以外の場所で新年を迎えるのはもう、何回目だろう。

麻生分隊士はポケットからビスケットを取り出して、一つを見張兵曹に渡した。兵曹はちょっと頭を下げてそれを受け取った。波の音がひそやかに聞こえる。

二人はビスケットをかじりながら、さらに星空を見る。

「なあ、、、オトメチャンよ」と、分隊士が言った。

「はい、なんでしょう」と、見張兵曹は分隊士を見て言った。分隊士は「これから俺たちはどうなるんだろうなあ?」とぼそっと言った。

見張兵曹は視線を手元に落として「・・そうですねえ。きっと戦争に日本は勝ちますよ、それで、、きっと私は予備役になるんでしょうね」と言った。

分隊士は「艦を降りたら、、どこへ行くつもりなんだ、オトメチャンは」と、兵曹に向き直って訊いた。

見張兵曹は視線を落としたまんまで「そう言えば私にはもう、帰る家がないんでしたね。・・・さあ、どこに行きましょうか」とさみしそうに言った。

分隊士は見張兵曹の肩を掴んで、引き寄せると「ならなあ。俺とこに来いよ。で、、、一緒に暮らそうよ」と言った。

見張兵曹の顔いっぱいに嬉しそうな笑いが広がった。そして「はい。ずっと分隊士と一緒にいたいです、嬉しい」と言った。見張兵曹は「私、もしかして分隊士に『行き場を探せよ』とかって言われるんじゃないかって怖かったんです。でもそうおっしゃってくださって嬉しいです」と笑って分隊士の胸にそっと寄り添った。

分隊士はたまらなくなって抱きしめる。ふいに兵曹が顔をあげて「分隊士!大事なこと忘れてます!」と言ったので、分隊士は驚いた。

「なんだ、、何か忘れていたか?」

見張兵曹は、「トメキチ。ね、分隊士。トメキチも一緒にいいでしょう?」と分隊士にねだった。分隊士は思わず笑って「いいよ、、あたりまえじゃないか。オトメチャンとトメキチは切り離せないよ」と言った。

見張兵曹は「よかったあ、、、」と言って分隊士の胸に顔を埋める。しばらくそのままでいた兵曹は「この先、私たち、<大和>は、日本は、、、勝ち進んで行くんでしょうね」と言った。

「行くさ。この<大和>の主砲で敵を打ち負かして、で、俺たちは凱旋するんだ。勝って日本に戻るんだよ。みんな大騒ぎだぞ、、、あの<大和>が帰って来たって。

軍艦旗がいっぱい翻る中を、呉に帰るんだぜ!

下宿のおばさんなんか自慢しまくるんじゃないかな?自分とこの下宿人が<大和>乗組員だって。そしたら大変だよ、きっとひっきりなしに近所の人が俺たち見に来るぞ、、、」と、麻生分隊士はさも愉快そうに言って笑った。

見張兵曹も楽しそうに笑った。「そうなりますよね、絶対。分隊士、私はその日が楽しみであります」

分隊士は「ホントだな。楽しみだ」と言って次の瞬間、兵曹の唇を奪っていた。

行為に没頭している二人の横を、他分隊の士官が通りかかって「・・・ありゃ。またこんなところでしてるよ。全く好きだねえ」と言いながら笑って通ったのを二人は気がつく由もない。

 

「もうすぐ、あとちょっとで<新年>だぞーー」と艦内のどこかで誰かが怒鳴っている。歓声がそれに続いた。

分隊士は兵曹からそっと体を離した。「おお、、新年が来るってぞ」

「はい、分隊士。今年一年お世話になりました。そして、また来年もよろしくお願いいたします」と見張兵曹が言った。

「うん。俺もな」

もう一度分隊士は兵曹を抱きしめた。

いわば、この瞬間は「ゆく年 来る年」が佳境に入った時間帯である。2358、、、くらいか。

さあ、、、新年カウントダウンだ―――――

 

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

年末の、際も際になってもひっついて離れない二人でした。

ちょっと自分たちの行く末が不安なようですが、まあ、将来に不安のない人はいませんでね。希望さえなくさねば、何とかうまくゆくもんであります。

信じること、逃げないこと、耐えること。それさえ肝に銘じれば大丈夫。

 

今年もお世話になりました。

こんな変なお話にお付き合いくださったたくさんの皆さまに感謝いたします。<女だらけの戦艦大和>の航海は、まだまだ続きます。

新年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさん、よいお年を!!


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「女だらけの戦艦大和」 ・ 年末恒例お餅つき大会!

「女だらけの戦艦大和」艦上は、今日なんだかとてもうれしそうな雰囲気に満ちている―――

 

今日はもう12月28日。残り少ない今年のラストを前に恒例・餅つき大会が行われる。主計科が前日から水に浸しておいたもち米を吹かしそれを餅につくのだ。つき手と返し手はたいがい、艦内有数の力自慢がやることになっている。

その多くは、運用科・工作科・機関科になぜか集中しているのだ<女だらけの戦艦大和>の場合。

そんなわけで、機関科の大物?松本兵曹長は朝から大張りきり。彼、、じゃなかった、彼女は太い腕を回しながら「さあこい、さあこい!」と1人で戦争でもするような感じである。

艦長は、副長・参謀長ともう最上甲板に上がってその時を待っている。

実は、この餅つき大会はついた餅をのし餅にして元日に雑煮にして食うためにやるんであるが、もうひとつ付帯的な意味として乗組員の親睦も兼ねている。のし餅にするのとは別に、黄粉餅にしたりあんころ餅にしてみんなで食べるのである。

餅が好きな人間にとってはもうたまらない、パラダイスのような日である。

主計科員によっていよいよ臼と杵、そして真打ちの吹かされたもち米が登場するともう、甲板上はヤンヤの喝さいである。

そしてちょっともったいぶって、餅のつき手・返し手が現れる。すると、「きゃー!松本兵曹長!」だとか「おおー!森兵曹!」とか「北斗上水!」などと応援の声がわき上がる。

それらを制して、やおらつき手と返し手は臼に入れられた吹かし米に杵を入れるのであった。

 

威勢のいい掛け声が、艦上いっぱいに広がり誰も皆笑顔である。艦長も副長も、笑っている。そこに参謀長が「おれにもさせて?」と飛び入り参加で餅をつく側に回る。一層歓声が大きくなる。

結構、参謀長のつき方は上手である。

航海科の麻生少尉はそれを見て「ふ~~~ん、参謀長って言うのもこういうことが出来んとつとまらんのね?」と感心することしきりである。その横で、見張兵曹と小泉兵曹が「早くつきあがらないかなあ、早く食べたいよね~」とよだれたらさんばかりで言っている。

ペタン、ペタンと鳴る餅はいやがおうでも食欲を誘った。

 

そして、やっと15個の臼に餅がつきあがった。すごい量だ、、しかし食べる口の多さを考えれば当たり前なのだが。

そのうち8個の臼の餅は熨されて元旦の雑煮にすべく、烹炊所員がさっそくのし始める。ほかの7個の臼の餅は、皆で丸めてあんころ餅や黄粉餅にする。

「やっぱり、つきたてはうまいですねえ」と見張兵曹が幸せそうな表情で言う。亀井一水も酒井上水もうなずいた。

麻生分隊士が「ほら、この柔らかさ、、いいねえ」と言ってなぜか変な笑い方をしたのを、石場兵曹は見逃さなかった。(麻生少尉、、、また何かたくらんでますねえ)

 

皆が食べ終わり、片づけも終わるころのし餅が出来上がった。烹炊員が、丁寧に切った後木箱に入れて冷凍庫に持ってゆくのである。冷凍しないと南方のこの暑さではすぐにカラカラになってしまうのだ。

木箱を持って艦内に次々消える烹炊員を見ていた見張兵曹の姿が、小泉兵曹とともにいつしか消えた。

麻生分隊士は(あいつらまた、、ギンバイか?)と可笑しくなった。この二人の餅のギンバイはあまりに上手な連係プレーで、あっという間に10個くらいは軽くかすめ取ってくる。ギンバイした餅は夜、二人の班でこっそり焼いて食うのだ。

と言っても烹炊員とてギンバイされるのを手をこまねいて許しているわけではない。あれやこれや、頭を絞って対策を考えているのだが、いつもいつの間にか消えてしまうのだ。

ギンバイ野郎どもの手口は至ってシンプル、子供のようなのになんでかやられてしまうのが、だれもが愉快に思っているところだ。

今日も見張兵曹と小泉兵曹は見事な連係プレーで烹炊員の目をごまかして、今回16個を獲得して来た。

「やった。今夜は餅で夜食だな」と、見張兵曹と小泉兵曹はほくそ笑んだ。

 

その戦利品を食べた後、見張兵曹は麻生分隊士に焼いた餅を持ってきた。

「おお、、オトメチャン。悪いなあ」という分隊士に、兵曹は「すみません、ご招待すればよかったのですが」と謝った。分隊士は「いいんだよ。俺が行けばみんなが遠慮するだろう。こうしてオトメチャンが持ってきてくれるからそれが嬉しいよ」と言って、餅をうまそうに食べた。それを満足そうに見つめる兵曹に、分隊士は「オトメチャン」と微笑みかけた。箸を置いた次の瞬間、分隊士は例によって兵曹を抱き上げた。

「あ、あの、、、分隊士?」と戸惑う見張兵曹にかまわず、分隊士はベッドに兵曹を置いた。

そして乱暴に服の前を開いた。

「分隊士!」と声を上げる兵曹に、「オトメチャン、、、もうなにされるかわかっててそんな声出すんだなあ。全くオトメチャンってのは、かわいいなあ」と分隊士はいやらしい笑いを浮かべて見張兵曹の胸のふくらみをもみしだいた。

「ああ!分隊士ぃ、、やめて、、」という兵曹に分隊士は「ここの柔らかさ、、、まるで今日のお餅みたいじゃないか、ええ?オトメチャン?」と、すごいエロ親父のような言い方をしてさらに揉む。時々桜色の突起を指先でこねくる。

「分隊士、、やめて」と喘ぐ見張兵曹を押さえ込んで分隊士は「じゃ。味見だな、どんなお味でしょうか」と言いながらそのちょっと曲がった唇をあてるや、思い切り――――――。

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

餅つき。いいですねえ。やはり餅は目の前でついたものが美味い!

この頃では、家庭用に「餅つき機」という家電がありますね。餅だけでなく、パスタやパンも作れるというものが!

私はあれが欲しい。ぜひ自宅で餅をついて食べたい。買うより、もち米を買った方が安上がりなのかどうかは分かんないけど、でもみんなでワイワイ言いながら作った餅はうまいでしょうね。来年になったら買おうかな。

 

戦艦大和でも餅つきがあったのは本当です。ギンバイ行為があったのも本当のようです。こんな美味しい物、だれが黙って見過ごすか!――という乗組員の声が聞こえるようです。

私もその立場なら絶対ギンバイしていますね、餅好きだもん。


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「女だらけの戦艦大和」 ・ 艦長秘密のかくし芸。

「女だらけの戦艦大和」に、今日も不穏な音が響いてくる‐―――

 

間もなく新しい年が来る。皆はそれぞれ期待を持ってその新しい年を待っている。そして、そのちょっと前には<忘年会>という一大イベントが控えていて、これまた皆の楽しみなのだが。

 

このところ、トメキチは艦長のところで半ば、強制的に過ごさせられている。一日の課業が済むと艦長は「オトメチャン、今日もトメキチ貸して?」とやってくるのだ。見張兵曹はなんだか嫌な予感だなあ、、と思いつつも艦長の頼みには負けて、でもしかし「どうぞ、でも艦長。あんまり変なことトメキチにさせないでくださいね」とくぎを刺しておくのも忘れなかった。

艦長は「だーいじょーぶ!何も変なことなんかしませんよーだ!」と言ってトメキチを抱っこして艦長室にいそいそと消えるのであった。

でも、見張兵曹はトメキチがすごく嫌そうな顔をして連れて行かれたのを見てしまった。

(トメキチ、、、いったいなにされてるんだろう?)不安な顔になった兵曹に、麻生分隊士が「ここんとこずっとじゃねえか?艦長何してんだトメキチに?」と囁いた。兵曹は首を横に振って「分かりません、、、誰か見たり聞いたら教えてほしいものであります」と言った。

その頃、参謀長と副長は艦長が、トメキチと<バター>を抱えて艦長室に消えるのを目撃した。

「艦長、、、なんでトメキチと<バター>を、、?」と副長が言った時、参謀長がでかい声で「ああっ!!<バター犬>にしてるんと違うか、艦長!いやな趣味だなあ、、、副長このこと誰にも知られちゃなんないからね!」と言って、副長は死ぬほど驚いた。

「まさか、、、あの艦長がそんな」絶句した。欲求不満が高じてそんなことになったのか、でも本来あのトメキチは<見張兵曹>のものではないのか、、、それなのに勝手にそんなことに使っていいのか?

副長は思わず腕組みして考えこんでしまった。

そして二人で歩きながら考えるうちに艦長室のそばに来ていた。ふと、艦長室から鋭い音が聞こえたようで立ち止まった。

・・・ピシッ!・・・ピシッ!

「なんだろう?」と副長が言った、その時参謀長が副長の服の袖をつかんで引っ張った。そして「これ!<鞭>の音と違う!?まさか、、、艦長、トメキチに鞭を、、、」と、副長の耳にささやいた。

「ええっ、、、」と、また絶句した副長。参謀長は、「これは二人だけの秘密にしとこう。艦長の沽券にもかかわるし、な」と言った。副長はちょっと青ざめてうなずいた。

 

さて。

今日は待ちに待った<忘年会>の日である。今夜無礼講での<忘年会>が行われる。なんだか皆はうきうきした気分。

「そう言えば、艦長がかくし芸見せてくれるんだってよ!」という主計科の兵員のささやきが、30分後にはもう、防空指揮所でささやかれていた。

「へえ、、、艦長のかくし芸っていったい何だ?もしかして<腹芸>かあ!?」と麻生分隊士などは大笑いしていた。

見張兵曹も、小泉兵曹も居合わせた見張り員や伝令、通信兵も笑った。想像するとあまりにもぴったりしすぎている。

(やだなあ、これがビンゴだったらどうしよう)とみんな笑いながら思っている。見たいようで見たくない艦長の腹芸。

しかし、現実は――――。

 

陽が落ちた頃、スピーカーから「酒保開け、各分隊酒を受け取れ。<忘年会>始め!」という威勢の良い副長の声が響いた。

各分隊から、数名の兵たちが酒保に向かって「おおおお!!!!」と声をあげて駆け出してゆく。そんなに力まなくてもいいとは思うのだが、なんだか気張りたい。

そして、酒保で酒だとかつまみなどを受け取って分隊に戻ってきた。

やがて、皆騒々しくも楽しい<忘年会>が始まった。前もって酒保で買った菓子を出すもの、ギンバイした缶詰などを出すものーー。

各分隊はもとより、ほかの分隊に顔を出して騒ぐ兵もいたりして、それはそれで楽しい。

・・・・その頃。

航海科の居住区に突然、と言った態で艦長が現れた。トメキチを伴っている。

「?何が始まるんだ?<猿回し>じゃなくって<犬回し>か!?」と麻生分隊士は小声で言った。そして一人でウケて笑っている。

トメキチは前に水木水兵長に作ってもらったジョンべラを着ている。見張兵曹が「トメキチ、、、可愛い!」と声をあげた。皆も「かわいい、かわいい!」と連呼した。

それを合図のように、艦長が「それっ!」と叫んだ。とたんに、トメキチが自分の服をたくしあげたではないか!

唖然とする見張兵曹や航海科の連中をしり目に、今度は艦長が「はいっ!」と言って自分の3種軍装を胸近くまでたくしあげた。

二人の腹には、、、しっかり「変な顔」が描かれていた。

そして艦長の<変な歌>に合わせて、トメキチが妙な踊りをする。呆然として見ていた見張兵曹が片手を床に突いて、「・・・・品がない。なさすぎる」と悲しそうに言った。

そして、踊りが終わった後なんと、トメキチは艦長の号令に合わせて椅子の上の飛び乗ると、後ろ脚を組んだ。それだけならまだしも、いきなり艦長の差し出したタバコをくわえたのだ。

「トメキチが、、、、あんなことしてる、、、」と見張兵曹が言ったと思うと、こちらもいきなり気を失ってひっくりかえってしまった。

しかし、そんなことはお構いなしの艦長は「では、また!みんな大いに楽しめよ~~~」と言ってトメキチを引き連れ、次の分隊に行ってしまったのであった。

見張兵曹はそのあとすぐ、麻生分隊士にほっぺたを叩かれて正気に戻ったがショックはすぐには取れそうもない。

しばらくして、副長と参謀長がやってきて「おい、オトメチャン。艦長のかくし芸見たか!?」と言った。兵曹は「はい、、、私は正直、腹立たしいであります」とさも腹立たしげに、しかし悲しそうに言った。

副長は「そうだろうって。艦長ここんとこずっとトメキチを<バター>で釣ってあの芸を仕込んでたんだよ。それと<鞭>でタイミング測ってたらしいよ。・・・ってでもさあ、最初艦長トメキチを<バター犬>にしちゃったのかって驚いちゃったよ、いくらなんでもトメキチをバター犬なんてねえ。想像するとすっげえ不気味!ね、参謀長、、、」とここまでべらべらしゃべってハッと皆の視線に気がついた。

なんてすごいことを平気でしゃべっちゃったんだろう。

しかも航海科の皆は真剣に聞き入ってるじゃないか。まずい、本気モードだ。あわてて副長は「なんちゃって、でも違ったみたいでよかったね~。腹芸ならわらえるもんね」とどうにもこうにも弁解にもならないことを言ってみた。

シーン、とした航海科の部屋。居ずらい、、、副長は次の瞬間、脱兎のごとくその場を逃げ出していた。

参謀長が苦り切って「さっきの副長の変な言葉は忘れてくれ。事実じゃあないから」と言って頭を振りながら副長の後を追うように出て行った。

その翌日、航海科発で「艦長はトメキチを<バター犬>にしていうこと聞かないと鞭で叩いていた」といううわさがしっかり流れたのは事実である。

流石の艦長も弱り切って「さみしいけどしばらくトメキチと距離を置く、、、」と泣き泣き決断したのである。

噂は、コワイ。

そして見張兵曹はトメキチに仕込まれたいやな芸を払しょくするのにえらい苦労をしたのであった。あれ以来トメキチは何かというと服をたくしあげてへんな踊りをするようになっていたのだ。しかも、椅子を見れば飛び乗って脚を組んでタバコをくわえるようなしぐさをする。

「艦長、、、私は一生艦長をお怨みしますよ」と見張兵曹がつぶやいたのを麻生分隊士は聞き逃さなかった。

ああ、、、<海軍>とはみんな一丸となるべきなのにこんなことでチームワークを崩しちゃならん、、、麻生分隊士は珍しくまじめなことを思ったのだった―――――

 

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

こんばんは、久しぶりに更新した感じがあります。仕事が忙しくなって来たであります。でも頭の中にはこのお話の登場人物が飛び回っていて、、、。

さて、みなさんは忘年会に行かれましたか?・・・そうですか、いいですねえ。

私は忘年会も新年会もありません。かなしいかな。

ですので、自宅で<一人忘年会><1人新年会>を開催します。結構、、、むなしかったりして(爆)。


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「女だらけの戦艦大和」 ・ <赤い服の爺さん>

「女だらけの戦艦大和」は今日も一日の業務を終えて静かに眠りについている――――

 

ここは常夏の島ゆえに、年末と言ってもなかなかそう言う気がしない。でももうすぐ恒例の「餅つき大会」が行われるのが皆の楽しみ。

今夜は12月24日である。

防空指揮所で見張兵曹、亀井一水、麻生分隊士が当直に立っている。トメキチも今日はいる。

星がきらめいて素晴らしい夜である。静寂そのものであるがふいにその静寂を破って亀井一水が口を開いた。

「今頃内地は寒いんでしょうねえ、、、。ここはいつも暑いから季節感がないですね」

それに対して見張兵曹が双眼鏡に目を当てたまんまで「亀井一水は、不満か?こんなにいい思いをしているというのに?」と言った。亀井一水は、とがめられたと思ったのか「いえ!そんなつもりではありません。ごめんなさい」と謝った。

麻生分隊士が「まあいいじゃないか。そういう風に思うことだってあるだろ。オトメチャンどうした?」ととりなすように言った。

見張兵曹は「別に怒ってるわけじゃないであります、、、ちょっと今日は気分が乗らないんであります」と言った。トメキチが見張兵曹を見上げる。

分隊士は「あ、オトメチャン。<あれ>かい?」と言った。見張兵曹は「違います。もうすぐではありますが?」と答えた。

分隊士は(オトメチャン、やっぱりもうすぐか。この子はもうすぐとかその最中は小難しいこと言うんだよな。でもそれが可愛い)と思っていた。

見張兵曹は押し黙って、双眼鏡をのぞいている。亀井一水はちょっとだけ居心地悪そうにしている。トメキチは麻生分隊士になでてもらって気持ちよさそうである。

星だけがキラキラときらめいて、3人と一匹の事を見ているようだ。

その時。

見張兵曹は「左20度方向、流星のようなもの!」と叫んだ。分隊士はその方向を胸に提げた双眼鏡で見た。亀井一水は兵曹の隣の双眼鏡を掴んで覗いた。

3人が見る双眼鏡の中に、ほかの星たちよりひときわ強い光の<星>がこっちに向かって飛んでくる。トメキチが怖がって見張兵曹の後ろに隠れる。

「これは、、敵の砲弾でしょうか?」という亀井一水に、分隊士が「いや違う。そう言ったものじゃない」と言い、兵曹が「流れ星、、、、いや!違います、分隊士、あれ!」と大声を出した。

「光の中心をよく見てください、、、変な人影みたいなものが!」

「なんだって!?」

と、よくよく見たらなんとその光の中心部分に誰かいるような感じ。さらに見張兵曹は「赤い服の、、、爺さんがいます!鹿の引くそりに乗っています!」と、全く信じられないことを叫んだ。

そこに艦長が副長とともに上がってきた。

「なんだって?流星だって?」という艦長に分隊士は「いえ、、なんだかあの光の中心に<赤い服の爺さん>がいるとか、、」と言った。

「は!?<赤い服の爺さん>?何のことだ、からかってんのか!?」副長がちょっと怒ったように言って双眼鏡を目に当ててその光を見るとーーー

「うわっ、マジ爺さんだ!」と大声を出した。見張兵曹は皆を振り返って「ね!そうでしょう?あれは爺さんですよね!?」と叫んだ。

やがて。

その<鹿の引いたそりに乗った赤い服の爺さん>は、光に包まれながら<大和>の上に来た。

「来たでありますっ!」亀井一水が上ずった声で叫ぶ。しかし相手に全く戦意は感じられない。それどころか人のよさそうな頬笑みを浮かべている。

艦長も副長も、麻生分隊士もそれを呆然として見上げる。見張兵曹は「あの爺さん、なんかたくさん入った衣嚢を積んでるであります」と言った。「どこかの艦で盗んだんでありますかねえ、、」

しかし、<爺さん>は笑いながらそりで宙天を駆け抜け、どこかに消えてしまった。

強かった光は去って、普段通りの星明かりのみになった。

「・・・いったい何だったんだろう?俺たち、夢か幻でも見てたのかな」と艦長がぽつりと言った。

「いえ。これは現実であります、艦長」と麻生分隊士は言った。「還暦の爺さんが、われわれの上を通って行ったのであります」

しばらく皆はシーンと押し黙っていた。このことはほかのだれにも言うまい、、言えばアブナイ人呼ばわりされてしまうだろうから――皆の間に暗黙の了解が出来た。

トメキチも、静かに空を見上げている。

 

その次の日。

呉から一週間ほどかけて『間宮』がやってきた。例によって大熱狂で迎えられる『間宮』は、<大和>に慰問袋を大量にもたらしてくれた。

見張兵曹には、差出人の名前もないような市販の袋でまた彼女は激怒した。

「だ・か・ら!!慰問袋の市販品は止めてくれってんだよっ!」と言いつつも、中身はしっかり自分のものにするのだが。

そのとき、麻生分隊士が「おーい、オトメチャン?」と呼びに来た。

「はい」と分隊士の前に出た兵曹に、分隊士は笑って「ほら、オトメチャンに俺の下宿のおばさんから慰問袋だよ」と大きな袋を渡してくれた。

見れば宛名が「麻生 トメ」様になっていて、中身は兵曹の好きなお菓子だとか、<赤ちゃんに>と紙のついたお菓子、これはトメキチ用である。

そのほか「体を冷やさぬよう」と靴下や腹巻など、心づくしの品に見張兵曹は涙ぐんだ。

「おばさん、、、うれしいなあ。分隊士今度上陸したらおばさんに何かお礼しましょうね」と、見張兵曹は分隊士に言った。

分隊士もうなずいた。

降ってわいたような慰問袋の訪問に、「女だらけの戦艦大和」乗組員の士気が上がりまくったことは確かである。

 

さて。昨夜の<還暦の爺さん>はだれあろう、サンタクロースである。

彼は、アメリカ軍の基地にプレゼントを持ってく途中だった。しかし、道を間違い日本軍の占領地に来てしまったのだ。それすら分からなかったサンタクロースは、<大和>を米戦艦とすっかり勘違いしたが、さすがに近くによって乗ってるのが「日本人じゃん!やべえ!」と思うに至った。

そこで何気に<サンタクロース・スマイル>でかわして、去って行ったというわけだ。しかし、サンタクロースは(脅かしちゃったみたいで、ちょっとあの日本人に悪かったかなあ?)と思っていた。でも、はるか下を,航行する<間宮>を見て、「あ!日本のサンタクロース船だ、よかった~、ラッキー!」と胸をなでおろしたのだった。(日本人向けのプレゼント、なかったしね!)

 

サンタクロースよ、<間宮>は給糧艦である。サンタクロース艦などではないのだよ?

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

巷はクリスマスで盛り上がっていますね。

うちは、まあ、、、、関係ないです。今日(12月23日)でかいケーキを買っては来ましたが、「天長節ケーキだあ!」と勝手に名前をつけて盛り上がっています。うまいぞ、これ。

ああしかし、、今年ももうあと一週間ほどなんですね。


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「女だらけの戦艦大和」 ・ 今年の汚れは今年のうちに!

「女だらけの戦艦大和」も、そろそろ年末の大掃除のころである―――

 

今日は大掃除をすることになった<大和>の女の子たち。皆それぞれの配置や居住区の大掃除をすることになり、朝から大騒ぎである。機関科や、医務科はその性質上掃除も大変である。幸い医務科には今日のところ病室を使っている患者がいないので掃除もなんとか行きそうである。

13分隊航海科の見張兵曹も自分の配置や居住区の掃除のため、班員の掃除区分を決めた。小泉兵曹も同じく決めて、その配置表を張りだした。

「あれ?オトメチャンは指揮所だけ?」という小泉兵曹に見張兵曹は「私は、艦長室なんかもしなきゃいけないから、分隊士に話して外してもらったの。私がいない間は分隊士が見てくださるから、、よろしく」と言った。

小泉兵曹は「ああ、、そっか。艦長こないだの立てこもりの時、従兵から従兵長まで罷免しちゃったんだよね、、で、オトメチャンがその代わりを、ってわけか」と言い、小声で「大変な役回りだなあ」とつぶやいた。

見張兵曹は「うん、、、でもまあ、艦長室は掃除しやすそうだからいいよ」と笑った。

そして0800、スピーカーから副長の「総員大掃除、かかれ!」の号令とともに、艦内総勢2500人からの乗組員が動き始めたーーー。

舷窓は開かれ、そこから埃が立っているところもあれば普段からきれいにしているのか埃がほとんど立たないところもある。

烹炊所では、床に水を流して皆裸足でブラシを使っての大掃除や棚の奥まで布巾での掃除、果ては包丁研ぎまでと本当に大変だ。

医務科は、ベッドの布団を全部取っ払って、最上甲板での日干し。床のぞうきんがけやら医療器具の手入れまでこれも大変。

で、見張兵曹たちの配置では、床の清掃は当たり前。双眼鏡のレンズ拭きやら何やらと、これまた結構いろいろあるのだ。

見張兵曹は、時々上の<主砲測的所>や<射撃指揮所>を気にしている。

亀井一水が「どうされたんです?上が、なにか?」と聞いてきた。兵曹は「うん、、、いやあ、お掃除って言うと嫌な思い出があって」と言って口をつぐんだが亀井一水や、そばにいた酒井上水たちに「聞かせてください!」と懇願され、話し出した―――

それはまだ、見張兵曹が「見張上水」だったころ、、もうすぐ『水兵長』になれるかな、、という頃の年末。やはり今日のように大掃除があった、「見張上水」はその時もここで掃除をしていた。その時、上の<主砲測的所>の測的員の毛利兵曹が「誰か、<15メートル測距儀>のレンズ拭けるようなちっこいやつ、いないかなあ!」と言ってきた。

その時、まだ上等兵曹だった「麻生分隊士」(まだ分隊士でもなかった、班長時代)が、いきなり「いまーーーす!!おい、見張上水、貴様、行け!」と押し出したのだ。なんだかわかんない見張兵曹、じゃない見張上水は毛利兵曹に伴われて、測距儀まで行った。

毛利兵曹から説明を聞いた見張上水は「ええっ!!・・出来ません!」と逃げかけた。だって、測距儀の端まで命綱つけて歩いて行って、そのはじっこのレンズを丁寧に拭く―――というのがその仕事なのだ。

怖い、マジで怖い。しかし毛利兵曹は、「大丈夫だって。綱付いてんだから。まあ~、仮におっこっても即死だからくるしかねえって!さあ、行ってこい、お前みたいにちっこいやつが適任なんだから、さ!」と全く意に介さない。

そこで見張上水はこわごわ測距儀を伝い歩きながら、奇声を発しながらレンズに向かったのだが、5歩くらい行ったところで、思い出したように毛利兵曹は「ああ、そうだ。上の<電探>に触るなよ~、お前真っ黒焦げで死んじゃうよ。ワハハ!!」と言ったのだった。

さらに奇声を発しながら、見張上水は進みなんとかレンズをきれいに拭いて戻ってきたのだった。

怖かった、、、綱一本に命を預け、防空指揮所より高くしかも身の回りに風をさえぎるものもない。下を見ようものならめまいで絶対落ちるような状況。

「・・・だからまたお呼びがかかったらいやだなあ、と思うわけよ」、と見張兵曹は言った。亀井一水も、酒井上水も「ひやあ、、。私には出来ませんな」と、身震いした。「で、」と亀井一水が言った、「その<毛利兵曹>は今、どこにいらっしゃるんですか」。

見張兵曹は物憂さそうに上を指さし、、、「まだいるよ、上に。今はもう<毛利少尉>だけどね」と言った。

 

見張兵曹は昼食がずむと、麻生少尉に言って艦長室の掃除に向かった。艦長室のドアをノックして「見張兵曹参りました!」というと、すぐにドアが開いて艦長が出てきた。「オトメチャン!艦長待ってたぁ!」と言いながら、さっそく手を引いて中に入れた。

兵曹は「さて。どこからやりましょうか」と部屋を見回した。艦長は「じゃあ、ね。お風呂」と言って、艦長専用の浴室に案内した。

艦長専用浴室!見張兵曹は驚いた、(艦長っていいなあ~、自分のお風呂があるんだあ)と感激した。麻生少尉でさえ自室には浴室までは付いていない。士官用の浴室に入るのである。

兵曹は、艦長用の風呂をきれいにしながら思った。

そのあとは、本棚の埃やら電気の傘の埃を拭いたりじゅうたんをきれいにしたり、ベッドをなおしたりして気がつくと2時間ほどが経っていた。

「オトメチャン、ありがとう。ちょっと休もうよ」と艦長が声をかけたその時、「梨賀~、掃除終わったぁ?」と参謀長が来た。

見張兵曹を見ると、なぜか顔を紅潮させた参謀長。艦長はちょっとその顔を見て軽くふくれた。「参謀長は終わったの?掃除」と、艦長が言うと参謀長は首を横に振って、「だめだあ、、まだまだ。おれんとこの従兵は掃除が苦手らしいんだよ。全くなんであんなのよこしたんだか?」と困り切って言う。

艦長は誇らしげに「艦長、オトメチャンにしてよかった!オトメチャンとっても仕事が丁寧なんなもんね!ほら、電気の傘まで、ぴっかぴかだよ!」と、自慢した。参謀長はジェラシーに似た感情を持って、「じゃ、オトメチャン。ちょっと俺んとこ来てよ。従兵を帰すから、代わりに掃除頼むよ」と言って、見張兵曹の腕をとった。艦長がやにわに「何すんの!オトメチャンは艦長従兵なんだから、だめっ!」と言って見張兵曹の腕をつかんだ参謀長の手を振り払った。参謀長は、するとその手で艦長の肩をどついて「いいじゃん!オトメチャン独り占めはずるい!艦長だからってそれは職権乱用じゃねえの!?第一最近梨賀はいい気になってるんじゃーー」「なんだって、艦長怒ったーー!!!」

参謀長と、艦長の子供じみた言いあいに、兵曹は困って「あの、、艦長、参謀長、、」と割って入ろうとしたが二人に押されたはずみに、汚れた水の入ったバケツにハマってしまった。

「きゃあっ!」という叫びに、二人は我に返った。

「あ、、オトメチャンが!」

「これはいけない、、オトメチャン、風呂が沸いてる、入っておいでよ」

流石に喧嘩がやんで、見張兵曹は初めて艦長室の風呂に入った。

(すごいなあ、、、このお湯、真水だあ)兵曹は、両手にお湯をすくって顔に掛けた。さらさらとした真水の湯は、やっぱり気分いい。次いでと言っては何だが、汚れた服と下着も洗濯。

普段、海水の混じった湯に入る兵や、下士官には夢のようだ。真水の湯には、上陸でもしなきゃ入れない。

(いいなあ~、艦長になりたいなあ。参謀長や副長でもいいなあ~)と思ったがまあ、自分は海兵出ではないので(無理なんだろうな)とあきらめた。

そして、湯船から出て石鹸を使いだした時にわかに入口が騒がしくなった。

「?」と思う間もなく、浴室のドアが蹴破られるように開いて、なんと、艦長と参謀長が揉み合うようにして入ってきた。素っ裸である。

「いやあ!」と叫んだ兵曹に飛びかかって、艦長と参謀長は「私が洗ってあげる」とか「いや、参謀長のほうがうまいぞ」などという。

あっという間に兵曹は二人に抑え込まれ、体中に石鹸を塗りたくられた。

「ほら、、ここもきれいにしなきゃね」と艦長が胸をなでる。参謀長が「ここもきれいにしないとな、、麻生少尉に叱られちゃうぜ」と言いながら、胸の先の桜色の突起をしごく。

兵曹は「・・・参謀長も、艦長も、、、おやめになってください・・・」と息が荒い。参謀長は「なんだ、オトメチャン。こんなことで感じちゃってるのか?普段麻生少尉ともっとすごいことしてんじゃなかったのかあ?」と今度は下に手を伸ばす。そっと足を開かせる。

兵曹はハッとして「そこはダメです、、、参謀長。お願いです、そこだけは」と懇願した。参謀長は「痛いんだよな。まだ使ってないとこだし?ここにこうしちゃいけないんだよな?・・・じゃあ、痛くないここはどうだあ?」と敏感な部分をさすった。「ああ!」と、見張兵曹は悶えた。

いつか麻生分隊士にもされたことを、今度は参謀長にされるなんて。

それを見ながら、艦長は「へえ、、<ヴァ―>でもそこは感じるんだねえ。じゃ、参謀長。ここと、そこ、一緒にしてあげようよ」と言い、胸の先をつまんでしごいた。

「止めてえ、、、。お願いです、堪忍してください。私は、もうーーー」見張兵曹は喘ぎながら叫ぶように言う。

「だめ。堪忍してやんない。『いい』って言うまで止めないよ?」艦長がいたずらっぽくいい、さらに手を動かし、参謀長もうなずいて―――。

 

やっと兵曹がそこを出たのはもうとっくに全艦の大掃除が終了した後だった。夕食の後すぐに当直についた兵曹は石鹸のにおいをさせて、小泉兵曹は(へんだなあ、なんで掃除なのにこんないいにおいさせてんの?)と不審に思った。

(まさか!)とひらめき、そっと「なあ、、オトメチャン。お前いいにおいするなあ。もしかして艦長室で風呂使った?」と聞いてみた。見張兵曹はドキッとして小泉兵曹を見た。顔色が変わった。

「はあ、、やっぱりなあ。艦長室とか長官室掃除すると、そこの風呂に入れる<特典>があるって聞いたんだけど、本当なんだあ。いいなあ~」小泉兵曹はいかにもうらやましい、という顔で言った。

見張兵曹は、ほっとした。(あの事感づかれなかった)

皆、兵曹の<いいにおい>は特典のおかげだ、と思ったがただ一人嗅覚の鋭すぎる女、麻生分隊士だけはそれをとがめ、その晩「オトメチャン。なにされたッ!」と彼女を裸にひんむいて、「こうかっ!こうされたかっ!もう~~あのスケベ艦長と参謀長ッ!」と兵曹をめちゃくちゃにしてしまった。

「オトメチャンは俺だけものだからね、だれのものにもなっちゃいけない。もしも、誰かのものになるって言ったら、その時は」麻生少尉は荒い息のままで言った。兵曹も息を弾ませ、目はうるませて「・・その時は?」と聞いた。

麻生少尉は、見張兵曹の胸にそのちょっと曲がった唇をあて、胸の先の桜色の部分を思いっきり吸ってから「―――おれが殺す」と言い放った。

兵曹は、喘ぎながら少尉の背中を抱いて「――-分隊士に殺されるなら、本望」と言った。少尉は、見張兵曹の乳を激しく揉みしだきながら「おれはでも、そんなことはしたくないよ。頼むから俺だけのものでいて・・・」と頼み込むような口調になった。

兵曹は「はいーー」と言いながら、たまらない快感に呑まれていった―――――

 

大掃除の終わった「女だらけの戦艦大和」、残るは餅つきくらいであろうか。今年の予定は?

 

               ・・・・・・・・・・・・・・

 

大掃除。本当に大変であります。

実は、今日(12月22日)仕事場を大掃除しました。どえらいことでした。ほとんど外のようなところですので信じられないものがあったりして(例・小動物のミイラなど)。

ただでさえ頭痛に苦しんでいたのに、さらに拍車がかかり今超・ハイテンション。私はこういう時テンションが上がるんですよ。

艦長・参謀長は「オトメチャン」がかかわるとハイテンションになります。

ところで副長はどうしたんでしょうね???


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見張り員

Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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