2009-10

「女だらけの戦艦大和」 ・ 見合い乙女無残<四> - 2009.10.30 Fri

「女だらけの戦艦大和」は朝を迎え、二人の帰艦を待っている――――

 

分隊士は、その朝早く目を覚ました。ふと横を見れば、兵曹がいない。(しまった、、、もしかして、、、)とあわてて寝巻の前を掻き合わせ、階下に降りた。そしたらなんと、台所から女主人と兵曹の笑う声が聞こえてきた。

そっと台所を見ると、見張兵曹は昨日持ってきたもんぺを着て、女主人とともに朝餉の用意をしていた。なんだか楽しそうな様子に、ちょっとだけ分隊士はほっとした。部屋に戻って、着替えることにした。

やがて、見張兵曹がそっと階段を上ってきて、部屋のふすまを開けた。分隊士は「おはよう、オトメチャン」と声をかけた。兵曹は昨晩のことがあるので、麻生分隊士を正視できず、顔を赤らめてそこに座ると「おはようございます。あの、、朝ごはんが出来ました」と両手をついてあいさつした。まるで初夜の明けた花嫁そのものである。

「ありがとう、、、じゃ、、いただくか」と分隊士は兵曹を抱きしめてから、階下に降りた。女主人は「麻生さん、あんた、いい嫁さんをもらったねえ!なんでもできるし、気がつくし。あんたにゃもったいないくらいだよ」と笑った。

麻生分隊士は「よ、、嫁さん、、、」と言ってニタついた。が、今日これから<大和>に戻ってからの事を思って少し表情を引き締めた。

 

食事の後、分隊士は部屋を片付けた。身辺整理のつもりである。それを兵曹は痛ましげに見つめた。「分隊士、、、私とかかわったばっかりに」と言った。分隊士は「気にするなって。オトメチャンと一緒に逝けるなら本望だよ」と笑った。

二人はその後、下宿を辞した。優しい女主人と別れを交わし、兵曹はちょっと悲しくなった。女主人は「しっかり麻生さんを支えてやってね、で、今度来るときは赤ちゃんを連れておいでよ」と兵曹の肩をそっと叩いた。

麻生分隊士との赤ちゃん、、、ちょっとかなり相当絶対無理ではあるが、「はい」と言って別れた。

ランチの待つ上陸場まで40分ほど。否応なく高まる緊張感。

衛兵所を通る時、「あれ?麻生分隊士と、、、見張兵曹?兵曹は5日休暇じゃないの?」と衛兵所長に言われたが「ええ、、ちょっと都合があって」とごまかした。もんぺ姿の兵曹に「そうやって二人で歩いてると、、、まさに新婚さんだねえ、ワハハ!!」と無遠慮な声を投げかける衛兵所長に一礼して見張兵曹は分隊士のあとに従った。

 

そして。

<大和>防空指揮所では、小泉兵曹に抱かれたトメキチが吠えたてている。小泉兵曹がトメキチの吠える方向を見ると、どうやら上陸場のほうだ。(二人が帰ってくるんだろうか?)と思った。

やがて舷側に接近したランチには、麻生分隊士と見張兵曹が乗っていた。軍装姿の分隊士と、もんぺ姿の兵曹が<大和>の舷梯から上がってくる。

小泉兵曹に抱きかかえられたトメキチが狂喜して、吠えまくる。

兵曹がそれを見上げて嬉しそうに「トメキチ!!」と叫んで手を振るーーー。

 

艦長、副長、森上参謀と3人そろった艦長室に、麻生分隊士と見張兵曹がいた。兵曹はもう、一種軍装に着かえ顔色は青ざめている。

麻生分隊士は昨日の出来事を洗いざらい話した。見張兵曹は自分が「不義の子供」であることを告白した。そして、見合いはこういうわけでダメにした、という具体的なことも時々言葉に詰まりながらも告白した。

兵曹は「こういう失態を犯し、また不義の子供である私が<大和>と海軍に大きな恥をかかせた罪は大きいです。私はこのままでいられるとは思っていません。自決をお許しください」と願い出た。

麻生分隊士も「今回のことは私にも大いに非があります。私も同様に」と、艦長に詰め寄った。

3人は驚いた顔で聞いていたが、やがて艦長が森上参謀を見た。参謀は、「艦長に代わって言うけどなあ、、、お前ら」

二人は「自決を許す」という言葉が発せられるのを待った。が、参謀の口からは、

「馬鹿じゃねえの?見合いなんてチョー個人的なことじゃん?その失敗で自決だなんだ言ってたら貴様ら命がいくつあっても足りねえよ?・・・不義の子?そんなことがどうしたってゆうんだよ。親の責任だろ?オトメチャンの責任じゃねえし、オトメチャンも分隊士もいてくんなきゃ困るんだよ。勝手に自決なんかしてくれちゃあえらい迷惑なんですよ」

と意外な言葉が。

艦長が口を開いた。

「副長に頼んであの後ちょっと<幕張入間>って人を調べたんだけど、このひとが納入会社の社長だとかそんなんじゃないんだよね。納入会社の下請けのさらに下請けの買い付け係みたいな役職なんだよ。きっと取り入るのがうまくって、海軍省の見張さんに今回の話を持ってったんだろうけど。 納入会社って言っても、海軍としては品物があんまりよくないし、たいして納入量もないから近々、業者から外す対象になってるんだって主計長が言ってるから気にしなくっていいよ、全然。

でねえ~、オトメチャンの5日の休暇ってのが曲者でその間、オトメチャン監禁して幕張入間にやりたい放題にさせたかったらしいよ、見張さんは。分隊士の2日ってのはオトメチャンをあきらめさせるためと、初夜を邪魔されないように軟禁するためだってよ。見合い終わってそのまんま返しちゃうと、分隊士絶対オトメチャンを迎えにくるでしょう?」

副長も「そうそう。全部計算ずく。あの幕張なんとかって奴は、なんか野心だけは人一倍あって、戦争に勝って物資がたくさん外地からくるようになったらどこかにでっかい歓楽街をつくりたかったらしいよ?そんなことおもってるなんざ、俗物だよ。そんな奴に引っかからなくってよかったよ、オトメチャン」と言った。

二人の体から、緊張感が一気に抜けて行った。全く危なかったーーー。<監禁>に<軟禁>、、、いったいどういう趣味なんだか、あの二人の本質。

緊張感が抜けるとその場にへたり込んだ。自然に涙がわいた。

「そうだったんですか。そんな奴らだったんですか」 ほっと安堵の二人。

 

艦長室を辞して、二人は艦橋に行った。みんなが集まってきて「お二人がご結婚なさったんでありますか??」とか、「お見合いはどうだったんでありますか!?」とか「お相手はどんな人だったんでありますか」とか、「お料理はうまかったでありますか?」とか口ぐちに聞いてきた。それにいちいちうなずく二人に小泉兵曹は「でもよかった。二人がいないと<大和>の航海科じゃないよね!」と言って、みんな同意した。

麻生分隊士は嬉しそうに笑い、見張兵曹もうれしそうに分隊士を見上げた。トメキチがこれもうれしそうに二人のまわりを二本足で歩いて回る。そして敬礼を誰彼にしている。

防空指揮所に明るい笑いがはじけた。

 

その晩、麻生分隊士と見張兵曹は、分隊士の部屋でお茶を飲んでいた。さっき当直を終えたばかりの兵曹の体は冷えていたので温かいお茶がうれしい。

分隊士が「しかし、昨日の今頃はえらい目に遭っていたな」とぼつりと言った。「はい、、、でも分隊士のおかげで助かりました」と兵曹は湯呑を手のひらに包みこみながら笑った。

分隊士は立ちあがると「・・・昨夜は、よかったよ・・・」と言って、兵曹をいきなり抱きしめた。

お茶が兵曹の膝にこぼれた「あちっ!!」と思わず小さく叫んだ兵曹を分隊士は抱き上げて、「これはいけない、、やけどしちゃうよ、すぐ脱がなきゃ」。

当惑する兵曹を分隊士は、ベッドに寝かせて脱がせる。

「さあ、、昨夜の続き、しようか?――下宿のおばさんに<赤ちゃん>見せたいもんなあ」とありえないことを言って笑う。

もう、<いや>と言えなくなってしまっている見張兵曹であった、ここまで来ちゃえば「いや」と言ったところで単なるたわむれにしか分隊士は取らないであろう。なぜなら昨夜兵曹は乱れる心とはいえものすごいことを言っちゃってる。あれはどう聞いても分隊士の愛を受け入れます、としか聞こえない。

でも、、、、

兵曹に取って唯一の救いは、分隊士が兵曹の<乙女の部分>に決して手を触れないということである。「それだけ」に安心して、仕方なく分隊士に身をゆだねるオトメチャンであった――――

・・・・嗚呼。

 

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

無事に何事もなく済みました。よかったよかった。

<幕張入間>氏の名前は、ふとショッピングモールの事が頭に浮かんで、思いつきました。なんかかっこいい悪役っぽい名前でいいかな、、と思ったんですが、ただの変態親父でした(泣)。しかも、問題にならないくらいの小物でしたね(笑)。

 

さあ、この後の分隊士と、オトメチャンの恋?の行方はいかに、、、?

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「女だらけの戦艦大和」 ・ 見合い乙女無残<参> - 2009.10.28 Wed

「女だらけの戦艦大和」は、見張兵曹と麻生分隊士不在のまま、夜を迎えている――――

 

「オトメチャン!!」麻生分隊士は叫びながら旅館の廊下を走った。早く見つけてやらなければ、オトメチャンはあの爺に<ヴァ―>をささげることになってしまう。

・・・許せん!!!

その時、オトメチャンの泣き叫ぶ声が聞こえてきた。「オトメチャン!!」と麻生分隊士は声のするほうに向かった。見覚えのあるふすまが目に入って、分隊士はそれを思いっきり開けた。しかし、今まで歓談したり食事した部屋には誰もいない、、、と思ったら、その奥のふすまから大騒ぎが聞こえる。

「ここか!オトメチャン!!」と分隊士は、ふすまを開けた。スパーン、とすごい音でふすまは開いた。

開けたふすまの向こうに、分隊士が一番見たくない風景があった。

着物が脱ぎ棄てられ、帯がその場に流れ襦袢が広がっている。肌着も、、、。

そして、布団の上であの憎きヒヒじじいが、すっかり裸にされた見張兵曹の上に重なっている。荒っぽく兵曹を扱っていて、麻生分隊士が乱入した事さえ気づかないくらい、行為に没頭している。

見張兵曹はもう取り乱して、泣きじゃくっている。

「遅かったか!!??」と、麻生分隊士は一瞬頭の中が真っ白になった、、が。

「てめえ!!オトメチャンから離れろ!!」と叫んで、入間氏を引き剥がした。「うわっ!」と驚く入間氏を、麻生分隊士はぶん殴った。無様に引っくり返る入間氏。

オトメチャンは、あわててその場に落ちていた襦袢で体を隠して部屋の隅に逃げる。

「な、何をしやがんだ、この野郎!もうすぐ夫婦になれるんだぞ、邪魔すんな!」入間氏が怒鳴って、分隊士に掴みかかる。

分隊士は向かってきた入間氏を背負い投げした。ドタ―っ、とまたもや無様に転がる入間氏、、、。さすがに、ハアハアと息を切らす。

そこへ、海軍省がすっ飛んできた。「麻生さん!!あなたなんてことをなさるのよ!!」キンキン声で叫んだ。分隊士は海軍省と、入間氏を交互ににらんだ。そして「あんたらのほうがずっと汚い人間だ!オトメチャンをだまして、、、こんな嫌な目にあわせて、幸せになんかなれるもんかい!ふざけんな!こんな話、だれも承知しねえ!オトメチャンは連れて帰る。この話も御破算にする!」と言い切った。

入間氏は「、、、そしたら今度から物資を海軍には納入してやらんぞ。どうなってもいいんだな、貴様の責任だぞ!」と震える声で怒鳴った。

麗子も、見張兵曹に「あなたもただじゃ済みませんよ。どんなお達しがあってもいいのね、覚悟なさい!」と言った。

兵曹は「何をされてもかまいません。―――でも、このひととこんな形で夫婦にされるくらいなら、、、死んだほうがましであります!」ときっぱり言った。

「・・・・不義の子のくせに・・」と麗子はつぶやいたが、もう兵曹はそっちを見もしなかった。入間氏と麗子も二人を見もせずに部屋を出て行った。

ややあって、分隊士は、見張兵曹に着物を着せかけると「行こう。――-今夜はもう、帰艦のランチも終わったぞ。明日まで俺は休暇らしいから、俺はあす帰る。オトメチャンは5日休暇だから下宿でゆっくりするか?」と聞いた。

が、見張兵曹は激しく首を振って「私も明日、<大和>に帰りたいであります。―――今日の事、艦長や副長にお話しして御沙汰を待ちます」と言った。

分隊士は、ハッとした。

そうだ。オトメチャンを一人にしてはならない。もしかしたら、自決するかも知れない。するとしても、一人でさせてはならない。――-自分も一緒でなければ。

「分かった。じゃあ、明日艦に帰ろう。でも今夜は、俺の下宿に行こうな」分隊士は、優しく言って兵曹の肩をそっと押した。

 

月明かりの道を30分ほど歩けば、分隊士の下宿がある。

 

二人は、麻生の下宿に入った。下宿の年老いた女主人はまだ起きていて、二人を見ると優しく「ああ、御帰りなさい。お風呂わいてるよ、お入りなさいな」と言ってくれた。

兵曹は思わず涙ぐんだ。 その兵曹に「先に入れ、、、。ゆっくりな」と分隊士は言って兵曹を風呂に案内した。兵曹が風呂にいる間に、分隊士は布団を敷いた。

やがて、兵曹が風呂から上がり分隊士が入った。見張兵曹は分隊士が用意してくれた寝巻を着て、布団の横に座って待っていた。

そのうち分隊士が上がってきた。部屋のふすまが閉められ、灯火管制の薄暗い電球の明かりだけが部屋の真ん中に落ちた。

兵曹は、その場に両手をつくと頭を下げて「分隊士。今日は本当に申し訳ないことをいたしました。分隊士に恥をかかせて、部下として大罪を犯しました。―――あす、帰艦したら今日のことは艦長にお話しします、そして私は、、、、、」と言葉に詰まった。

分隊士は「どうするんだ?」とそっと聞いた。兵曹はキッと顔を上げて「自決いたします。生きてはおれません。私が生きていると、<大和>はおろか、海軍全体にご迷惑をおかけすることになります、、、それは望みません」ときっぱり言った。

「だめだ!勝手に自決なんぞしてはいかん!・・・するなら、おれも一緒だ」分隊士は思わず兵曹を抱きしめた。

「分隊士、、!」と兵曹は麻生分隊士にすがった。「ごめんなさい、、、私のせいで、、、ごめんなさい」と泣いた。

「オトメチャンのせいなんかじゃない。あの連中のせいだ、ちっともオトメチャンの意向も聞かないで一方的な話ばっか進めやがって。本来なら、向こうのほうが自決ものだ、、」

分隊士はそう言って、そっと兵曹を布団に横たえた。ひと組しかない布団。でも今夜の見張兵曹は全く抵抗しない。

「オトメチャン、、、、」分隊士はごくり、と喉を鳴らした。兵曹は切なげにうるんだ瞳で分隊士を見て「・・・分隊士、あすを限りの命であります。・・・冥土の土産をください」と分隊士にとっては衝撃的な言葉を吐いた。

「ああ、、いいよ。お互いいい土産にしようね」と分隊士は兵曹をしっかりと抱きしめ、唇を吸った。やがて分隊士は兵曹の寝巻の紐を解いた。白い二つの胸の盛り上がりの先に、自分の唇を押し付け、これも吸った。

兵曹が身悶え、小さな声が漏れた。分隊士は唇をそっと離すと「あいつに、、、されたの?」と聞いた。兵曹はかぶりを振って、「いいえ。拒否いたしました、、もう危なかったのでありますが、ちょうど分隊士がいらして下さったので助かりました。守れました」と、恥ずかしげに言った。

「よかった」と麻生分隊士はほっとした。この先、死ぬにしても生きるにしても、、、まあたぶん生きてはいられないかもしれないが、、、オトメチャンさえきれいならいい、そう思った。

分隊士はもう一度兵曹の可憐な唇を吸うと、やがて自分のそれを、兵曹の耳元から首筋、さらにその下の二つの突起に進ませた――――

兵曹が激しく喘ぎながら「分隊士、、、、分隊士、、、」とうわごとのようにつぶやいて分隊士にしがみつく。分隊士も「オトメチャン、、オトメチャン、、、」と応えながら、二人は夢中になっていったのだった―――

 

階下では、下宿の年老いた女主人が天井を見上げながら「新婚だねえ、、、いいねえ~~~」とニタついている。 女主人、眼鏡をちゃんと作ったほうがいいのだが。

 

夜はすっかり更け、女ばかりの戦艦大和の艦橋では、小泉兵曹が当直に立ちながら一人、見張兵曹のことを案じていた。その横で、トメキチがこれも落ち着かない様子で小泉兵曹を見上げて座っている。

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

なんと過激な展開。

言葉がありませんな、すごすぎます。

でもでも、このあとオトメチャンと麻生分隊士は一体どうなってしまうんでしょうか、、、。海軍省の姉さんの顔をつぶしたとか、納入業者である入間氏の面目をつぶした、、とかのお咎めを受けて自決に追い込まれちゃうのでしょうか???

続きは、次回(この話、長い!!)。

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「女だらけの戦艦大和」 ・ 見合い乙女無残<弐> - 2009.10.27 Tue

「女だらけの戦艦大和」が、麻生分隊士と見張兵曹を送りだしてからもう数時間がたとうとしている――――

 

あり得ない!!と見張兵曹(見合いの当事者)と、麻生分隊士(単なる付添。なんで来たのか分かんない)が驚いたのは、相手の<幕張入間>氏が、見合い写真とは似ても似つかない<爺ぃ>だったからだ。 (マツケンの50年後か!?)と麻生分隊士は正直思った。そっと、隣の兵曹を見ると、放心状態の体である。

入間氏はなんとなくその空気に気がついたのか、「いや~、あの写真は若いころのものでねえ、忙しくてこの頃写真も撮れなくって、、ゴメンネ~」と笑った。なんかその笑いがいやらしい。麗子がとりなすように「でも、たかだか20年前ですよね、ぜーんぜんお変りになりませんよ」と言ったが、、白々しい。20年前の写真を見合いに使うなんて、、はっきり言って<詐欺>だね。   入間氏は「そうですかあ?あれは私が30のころですよ、、いくらなんでも年取ってるでしょう、、、見張大佐はお上手ですねえ」とまた笑う。キモイ。

オエっ、、、。

麻生分隊士は、マジで吐き気を覚えた。そしてこんな奴にいとしいオトメチャンをやるわけにはいかん、と決意した。

入間氏は、兵曹にいろいろと質問した。しかし、軍機に触れるようなことに関してはそれとなく答えを濁して、なかなかオトメチャンもやるものである。

お茶を喫したあと、見合いの二人は旅館の庭を歩いて、池の鯉を見たりしてちょっとの間を過ごす。まあ見合いにありがちなベタな展開である。

入間氏は(こんな別嬪、、、もらえるなんて!)と、内心ウハウハである。しかし兵曹は(ああ、、、こんな爺さんと見合いなんて嫌だし!早く「大和」に帰りたいなあ)と思っている。ものすごい温度差が二人の間には存在している。

そして、日が落ちた頃、4人は豪華な晩餐を囲んだ。

(す、、すっげえ!!)―――と見張兵曹も、麻生分隊士も心のうちで叫んだ。さすが高級将校が使う旅館である、こんなすごい料理を食えるのなら、あと一回くらい見合いしてもいいかな、とか思いながら。

しかし、悲しいかな。兵曹はきつく締められた帯のため、たくさん食べることができない。その分を麻生分隊士が食ってしまった。

(分隊士、、、このつけはいつかきっと払ってもらいますよ!)と兵曹は分隊士を恨んだ。きれいな着物を着ててもなんだか意地汚いのが、兵曹なんだろうか?

 

そして。 食事がすんで、1時間ほど歓談した時。

麗子が「麻生さん、、、ちょっとこちらへ」と、分隊士とともに部屋の外に出た。、曲がりくねった廊下をしばらく歩いて、今度は洋室に入った。「こちらで待機していましょう」と、麗子は言って椅子に座った。テーブルには葡萄酒が用意されていて、麗子は二つのグラスに葡萄酒を注いだ。

それを見ながらも、(妙なことをいう)と分隊士はますます不信感が増してきた。

「あの、、、もうそろそろいい時間です。お開きはまだでしょうか」と麻生分隊士は恐る恐る聞いた。麗子は嫣然と微笑むと「お開き、はなくってよ。麻生さん。今日はあの二人の祝言、ですよ」と、衝撃の一言!!

「しゅ、、、祝言、ですかあ!!」と分隊士は突拍子もない声を上げた。「だ、、だって、オトメチャンにはそんなこと一言も言ってないではありませんか、、、私だって聞いておりません!」

「あら、そうだったかしら? だって本当のことを言ったらトメはきっと逃げてしまうでしょう。逃げられちゃあ、困るんですよ。アレには」と、麗子は今までと違う呼び方で兵曹を呼んだ。

麗子は一人で話し出した。

「今度の話はトメを見張のうちから消すいい機会なの。あの子はね、、、もらいっ子と母は言うけど本当は私たちとは<異母兄弟>なのよ。 トメの本当の母ってのは、昔うちに行儀見習いで来てた村の娘だったのよ。・・・なのに、私たちの父親といけない関係になってしまって。で、生まれたのが、トメなの。

トメを生んだ娘は、産後の肥立ちが悪くって、それから半年で死んだの。だ―れもトメを見る人がいないから、私たちの母親が憐れんでトメを引き取った、というのが真相なのよ。――いい?あの子は<不義の子>よ。そんなもの、うちの家系に入れるわけにはいかないわよ。

・・・あなたたちもあんまりトメには関わんないほうがよくってよ。そうそう、<不義の子>がいたんなら『大和』の名前に傷がつくわ。なんか理由つけて、退艦させるか海軍を辞めさせたほうが賢明よ」

麻生分隊士はあんまりな言い方に涙が出た。

「オトメチャン、、、そんな苦労を背負ってきたんでありますか、、、」

幼いころから、「不義の子」として肩身の狭い思いをさせられてきたんだな、と見張兵曹がかわいそうでたまらなくなった。子供にはなんの罪もないだろうに、、、。

 そんな分隊士の気持ちもしらぬ気に、麗子は続けた―――

「入間さんは、そのすべてを知った上でトメを受け入れてくれるっておっしゃるの。もうずっと前から、南方でのお仕事の際に『大和』のそばを通りかかって、トメを見ていたそうだから、話は早かったわ。ありがたいお話なの、私たちには。こんないい形でトメを厄介払い出来るんですもの」

麻生分隊士はもう我慢ならなかった。

「あなたは、、、オトメチャンの意向を聞いてやらないんですか!自分たちの都合ばっかり言って!だけど、、、前にオトメチャンに優しい手紙をくれたじゃないですか、あれはいったい何だったんですか?」怒りがあふれた。

しかし、麗子は「トメの警戒感を取るにはあれが一番だったんですよ、トメは単純だからああいう優しさには弱いですからね」と嗤った。

麻生分隊士はもう激怒して、部屋を飛び出そうとした。でもなぜか、ドアがあかない。外側からカギがかかっているようだ。

麗子は楽しそうに笑うと「麻生さん、邪魔はいけないわ。入間さんとトメは今頃<夫婦>になってる頃よ。だって、、祝言の晩ですよ?」

愕然と立ち尽くす分隊士。

 

同じころ、見張兵曹もその話を入間氏から聞かされていた。

「私は、、、<不義の子>なんでありますか、、、知らなかった、、、」呆然として虚空を見つめる兵曹を抱き寄せて、入間氏は「そうなんだよ、、、だからお前の生きる場所は故郷には無い。海軍にも、ないぞ。これからは私のもとで生きるんだよ」と耳元で囁いた。

「嫌ですぅ、、、私は、海軍に奉職する身であります。海軍に一生をささげるであります」見張兵曹は泣いた。いきなり入間氏は立ちあがり、背後のふすまを荒っぽく開いた。

そこには布団がふた組、敷かれていた。

 ぎょっとする兵曹に入間氏は「何を驚いてるんだ、、、今日が祝言なんだから、こうなるのは当たり前だろう?そんなことも知らないネンネじゃないだろう、お前も。もう何人か知ってんだろう、男をよ。外地やここで買ってるんじゃないのか」ともう、この上ないいやらしさで、抵抗する兵曹を抱きしめ、次の間の布団に投げ出した。

「あ、、っ!」と、小さく叫んで、兵曹は逃げようとしたが、着なれない振袖が邪魔になって逃げられない。入間氏は「さ、今から夫婦になるよ。どうされるのが好きなんだ?」と言って、帯を解き始めた。

「嫌です!私は何にも聞いていません、、こんなの詐欺です!それに、、、私はヴァージンです、安く見ないでください!」兵曹は抵抗しながら絶叫した。

入間氏は「この、下士官風情が!」と怒鳴ると、いきなり見張兵曹を殴りつけた。兵曹は、布団の向こう側にすっ飛んでしまった。気絶してしまったのか、動かない。

ぐったりとした兵曹を布団の真ん中に置きなおすと、入間氏は今度は真剣な面持ちで兵曹を脱がし始めた。

 

「オトメチャン!!」麻生分隊士はいてもたっても居られなかった。もしかしたらもう今頃、大事なオトメチャンはあの<ヒヒじじい>に乙女を食い散らかされてしまってるかも。――そう思った瞬間、分隊士の中に今までわいたことのない力がわいてきた。

けだものの叫びのような声とともに、分隊士はドアを蹴破った―――

「オトメチャン、待ってろよ!」と叫びながら、元の部屋を目指した。

海軍省の麗子はそのまま部屋の椅子に座って、「あらあら、、、ずいぶんトメにご執心のようね。でももう、遅いわよ。いくらなんでももう、夫婦になってる頃でしょうよ」と葡萄酒なんぞあおりながらひとりごちている。

「オトメチャン!!」

叫びながら旅館の長い廊下を走る麻生分隊士であるが、さっきの部屋が一体どこなのか―――なかなか分からない。

急げ、麻生分隊士。 見張兵曹がもう危ない。

 

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

風雲急を告げる展開であります。オトメチャンの誕生の秘密が暴露されてしまいました。この後、オトメチャンと麻生分隊士はいったいどうなるのでしょうか???

次回に続く。

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「女だらけの戦艦大和」 ・ 見合い乙女無残<壱> - 2009.10.26 Mon

「女だらけの戦艦大和」は今日も華やいで野太い乙女らの声が響いている――――

 

久々に、「大和」は呉に帰港している。乗組員の声が華やぐ一因である。

さて。昨日梨賀艦長は一通の手紙を受け取った。 差出人は、見張兵曹の姉の海軍省(見張 麗子)からで、あさってにも「大和」に来て妹であるトメに重大な用事を伝えねばならない、ということだ。

兵曹にこれを副長が伝えると、見張兵曹は「、、、、なんなんでしょうねえ、姉が私ごときに重大な用事、なんて」と笑った。そばにいた麻生分隊士は(もしかして、、、やっぱりオトメチャンをどこかに転勤させるんじゃないだろうか?)と、胸騒ぎを覚えた。

不安なうちに一日は過ぎ、海軍省の姉が来る日になってしまった。姉の麗子は午前中からやってきてエライ大きな包みを持ってきた。

艦長室に通された兵曹と、麻生分隊士はそこで意外な事実を告げられる。それは、

「オトメチャン、今からお見合いよ。お相手は、このひと。南方中心に事業をしてて、海軍に品物を納入してるのよ。両親はとうに亡くなってるし、係累もいないからいいお話でしょう?・・そのお写真は少しだけ前のだけど、そんなに変わっていないわ。――-会ってみて」

見合いの話、しかも有無を言わせぬ強引な話。麗子は写真を兵曹に差し出した。手に取る兵曹と、思わず覗き込む分隊士。

なんだか、今をときめく映画スターの<マツケン>こと、松平ケンイチに似てる。イケメンの部類だ。「はあ、、、でもいきなり今日、でありますか?だって先方は私を知らないのではないですか?」と見張兵曹はいったが、麗子は微笑んで「大丈夫。もうずっと前にあなたのことは知ってらっしゃるのよ」という。「いつです!?」と気色ばむ兵曹に、こともなげに麗子は「泊地にいた時、輸送艦から見てるのよ」と言った。

ゲッ、、、。 どんなところを見られたんだか、、、と、心配になったが、麗子が言うには「あなた、とってもいい勤務態度なんですってね。この方、あ、<幕張 入間>さんっていうんだけど、、感激してらしたわ」

幕張入間、、、変な名前。兵曹と分隊士は思ったがここは殊勝な顔つきで聞く。

「さ、早くこれに着替えて。もう行かなきゃ。お待ちよ」麗子の持ってきたデカイ包みをほどくと、仕立てのいい超豪華な振袖、そしてこれも仕立てのいい上品なもんぺの上下があった。まず、和服を着せられ、化粧を施される兵曹。普段化粧も髪結いもしたことがないので時間がかかる。

やがて、準備の出来た兵曹を見て、艦長も副長も、そして麻生分隊士も息をのんだ。

―――――きれいすぎる―――――

分隊士は(これはやばい。相手は絶対オトメチャンを気に入っちゃう。そしたら、、、ああおれのオトメチャンは!!!)と心を乱した。 海軍省の麗子は「あ、そうでした。艦長、オトメチャンには5日の休暇をいただきます。それから麻生さん、あなたも2日の休暇を」とこれまたいきなり切り出した。 艦長は「はあ。どうぞ」と、なんだかおもしろくなさそう、、だってことは見張麗子大佐のペースで進んでいるもの。

(なんで5日と2日なんだ?)と見張兵曹も麻生分隊士もちょっと不審に思った。が、麗子にせかされて、最上甲板に降りる。その場にいた兵たちが「・・・・あれ、だれ?すごい美人!」と囁き交わす。「隣は麻生分隊士だよ、正装してるからちょっとわかんなかったけど。――てことはあの美人はオトメチャン!?」

みんなびっくり。オトメチャンは金糸・銀糸の縫い取りも鮮やかな振袖を着て、髪はきれいにまとめて右の耳の後ろあたりに牡丹の大きな花飾りをしている。普段、分隊士に追っかけられて泣きそうな兵曹や、戦闘訓練の最中に配食をくすねる兵曹や、生理中のいらいらで若年兵をぶん殴る兵曹のイメージとは全く異なり、皆は面喰っている。

麻生分隊士は一種軍装に白手袋、短剣を吊ってこれはこれでかっこいい。口元をひん曲げなきゃあ、の話だが。

一同が「大和」の内火艇に乗り込もうとした時、すごい勢いでトメキチが走ってきて吠えたてた。なんだかせつなげであり、切羽詰まった感もある吠え方に思わず見張兵曹「トメキチ!?」と内火艇から身を乗り出すようにした。が、姉に「いけません!」と抑えつけられてしまった。それでも後ろを見返る兵曹、、吠え続けるトメキチ。当直士官が見かねてトメキチを抱き上げた。

その様子を、防空指揮所で見ていた小泉兵曹は(なんかいやだな、、、オトメチャンもう戻ってこないかも)と不吉な思いがした。

麻生分隊士は、兵曹を押さえつける海軍省を見て(なんだ、、?変な様子だな)と思っていた。兵曹は、ちょっと悲しそうにうつむいている――――その様子がまた分隊士をそそらせて、、。

見張兵曹は、「大和」の威厳に満ちた姿を見上げた。心なしか「大和」が<がんばれよ>と言ってくれているようでちょっと力が付いた。

 

内火艇は、上陸場に着いた。一行は、麗子が用意した黒塗りの車に乗り込んだ。

その途中で、麗子は見張兵曹に「いいこと?軍人口調でお話ししてはいけません。それから今日は夜おそくまでかかりますからそのつもりで。そして幕張さんからどんな要求があっても拒否してはいけません」と言い切った。

分隊士は(ずいぶん高圧的だなあ、、、いったい何なんだ、この見合い話は?しかも『どんな要求』してくるつもりなんだ、、まさか!?・・・でも今日は見合いなんだからなあ、、)とますます不審になった。

車が到着したのは、よく海軍の高級将校たちが使う旅館である。見張兵曹にはきっと生涯縁がないだろうし、麻生分隊士もきっとほとんど縁がなさそうである。

「ここ、、、でありますか?」と兵曹は聞いた。麗子は「~でありますか、じゃなくてよ。・・そう、今日はここで」と言った。

今日は着付けなどに時間がかかったのでもう昼を回ってる。「ずいぶんお待たせしたであり、、、じゃない、お待たせしちゃいましたねえ」と兵曹は言った。麗子は笑って「大丈夫よ。お待たせするでしょうから、と言ってあります」

旅館の玄関には「貸切」の張り紙。兵曹は「貸切、であります。いいのでありますか?」とあわてた。麗子はちょっと首を横に振ってから「私たちのために<貸切>なのよ。大丈夫です」とたしなめた。

「はあ、、、」と、兵曹はため息をついて麻生分隊士は(すげえとこに来ちゃった)と居心地悪そうにしていた。 仲居に案内され、一室に。麗子は「いや、ごめんなさい。お待たせしちゃって申し訳ありませんねえ」と入ってゆく。兵曹と麻生分隊士はどうしていいかわからず、部屋の入り口で立ったまんま。そこに麗子がちょっと怖い顔で「入りなさい」と命令した。さすが海軍省の大佐になると威厳が違う。

二人は意を決して部屋に足を踏み入れた。

顔を上げるのが恥ずかしく、二人はうつむいたままで座る。麗子が「これが妹のトメ。向こうは<大和>で直属の上司の麻生少尉です」と紹介した。

兵曹と分隊士は一緒に顔を上げて挨拶しようとした。

その時、二人は相手の<幕張入間>なる人物の顔を見てわが目を疑ってしまった。

・・・・・・ありえない!!!

驚愕の真実。

 

             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

オトメチャン、お見合いですがなんだか胡散臭い気もしますねこの見合い。

そして、幕張入間、なる人物の何を見てそんなに二人は驚いたのか?―――すべては次回以降に判明します。

今回もオトメチャンは危機に見舞われますが、、、さあ、麻生分隊士はその危機に際し、どう出るのか出ないのか。

乞うご期待、であります。

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「女だらけの戦艦大和」 ・ 私のトメキチ - 2009.10.25 Sun

「女だらけの戦艦大和」には、今日も乙女?たちの声と、犬の声が響いている―――

 

見張兵曹のつぶやき。

>トメキチがここ、<大和>に来てまだ半月ですがもうすっかりみんなのアイドルです。とっても可愛くって、艦長以下機関科のあの松本兵曹長さえ、航海科に来ては借りてゆきます。

そうそう、この間工作科の水木水兵長が、トメキチに素敵な贈り物を持ってきてくれました。それは、トメキチの体に合わせた『水兵服』です!

いままで、亀井一水の水兵服を借りていましたが彼女がトメキチの毛だらけの水兵服に文句を言って来たからで、さすがに艦内で裸ではかわいそう、、、と思った水木水兵長が寸法を測って、仕立てや出身の水兵と一緒に作ってくれたのでした。

それも、紺の一種軍装と、白の二種軍装の二枚です。トメキチもうれしそうで、工作科の二人をなめまくっていました。

トメキチは、原則航海科の所属なので航海科の配置のあちこちに行きますが、やっぱり私のそばが一番いいみたい!

二本足で立って、双眼鏡をのぞくマネもするんですよ。ただ、ちょっと背丈が足りないので双眼鏡に届かないのがかわいそうですが、そのしぐさがとってもかわいいんです~。

私とトメキチは大の仲良しなので、一緒にいることが多いんですがそうするとなぜか麻生分隊士がじゃましにくるのが嫌です。こないだなんか、夜一緒に星を見ていたら、分隊士が来てなんだかんだと理由をつけてトメキチを小泉兵曹に預けて、私は例によって分隊士の部屋に監禁されえらい目に遭ったんだから嫌になります。

まあ、、、それだけお前のことが好きなんだろ、って小泉兵曹は言うけど、でもねえ。私だってたまにはトメキチと語り合いたいんだよ!

―――でも。

トメキチが海図台の引き出しの中の「桜」10箱と交換して来たものだって言うのは、私の一生かけての秘密。

誰もみてないだろうなあ、それだけが心配。

艦長の「桜」だったみたいで艦長には申し訳なかったけど、艦長だってトメキチをうんと気に入ってるからいいよね、、、。

そういえば艦長はトメキチを自分の部屋にずっと入れて何をしてるんだろう?あんまり変なこと教えないでほしいなあ。

昨日、トメキチが指揮所の(邪魔な)艦長のデッキチェアーに座って脚組んでたからちょっと心配です。あんな変な格好をする犬になってほしくないんですが。

そのうち、脚組んでタバコでも吸うようになったらちょっとしつけなおしをしないといけませんよね。

でもトメキチはとても賢い目の色をしています。きっと何か、潜在能力があるに違いない、と思っています。

これって「親ばか」なんでしょうか。わはは。

 

・・・・あ、分隊士が私を探してる、、、ちょっとだけ逃げてやろうっと。

 

「トメキチ、行くよ!!」

「ワン!」

一人と一匹、そそくさと分隊士の声とは反対側に逃げてゆく―――

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

今回は、オトメチャンの「トメキチ」に関してのつぶやきです。ちょっとこの頃「濃い」内容が多かったので、あっさりと。トメキチのかわいい水兵服姿、、想像するとまさに「萌え」~~、ですよね。

 

さて、次回からちょっと長めの物語に入ります。次回からの数回は、見張兵曹の一大事(いつもみたいな気もしますが、、、)がつづられます。デカイ危機が来ますので、心の準備のほう、よろしくであります。

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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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