給糧艦間宮の別の顔 2

給糧艦『間宮』にはさらにもう一つの顔があったーー

〈鳥海〉の腹膜炎患者が回復して『間宮』を降りて行ったその日、この艦内のある部署では
「まただ!どこの艦だこれは」
「ああ…これは駆逐艦だな、『無花果』のようだね」
「全くあの艦は公私混同もいいところだ!今度という今度は徹底的に!」
などと姦しい。
そして彼女たちはさらにーー。

駆逐艦『無花果』ではあることで自分たちが名指しの指摘を受けているとはつゆしらず、ある行為が行われている。
そこは通信室。
一人の士官がやおら無線機をいじっている。隣の通信機についていた兵曹嬢が
「軽部中尉、無線をやたら私信に使ってはいかんと通信長に言われたばかりでしょう」
と言った。が、軽部と呼ばれた中尉は
「いいのいいの。誰もこんなこと監視してやしないって。それよっか私はね、大事なことがあるのよ」
と言って兵曹嬢は興味津々で「大事なこと…大事なことっていったい何です?」と聞き出そうとした。軽部中尉はにたーっと笑って
「いやさ、あさって「間宮」でクラス会をするんだけどトレーラー在泊艦艇のコレス(同期のこと)が何人来れるか聞きたくってね。それでちょいと無線をお借りしましたというわけだよ」
と言った。兵曹嬢はレシーバーを外して通信機の前に置くと
「ほう、「間宮」でクラス会ですかあ。いいですねえ。私たちなんてそんないいことできませんもん、ああうらやましい~」
都さもうらやましげな顔になった。その兵曹嬢に軽部中尉はそっと
「料理をちょっと持って帰ってくるよ、そしたらいの一番にあなたにあげるからさ」
と言って兵曹嬢―中田―は「本当にですか!絶対ですよ」と喜んだ。

「間宮」の通信室では他艦の通信を傍受して、不必要な私信などが発信されていないか監視しているのであった。
冒頭の「艦内のとある部署」とは間宮の通信室のことであり、あれこれ姦しい連中は通信科の下士官嬢、准士官嬢である。
彼女たちは通信長の「他艦からの私信などを監視して報告すべし」という特命を受け、日夜こうして他艦の通信を傍受してその内容を精査しているのだ。
あまりにそうした<不届きな>通信が多い艦には、「間宮」通信長から直々にお叱りを受けることになる。しかしその事実を知らない艦がたまにいて…悲劇のもととなることがあるのであった。

今回の悲劇の主人公が駆逐艦『無花果』である。
『無花果』からの不審?な電文を受信した『間宮』通信特命係はその内容を精査した。そのうえで准士官の土屋祥子兵曹長は
「これは立派な私信だ。こんなものわざわざ無線を使わなくてもほかの方法で伝えられるだろうに!我々がトレーラーに来てから二週間たつが『無花果』はその間、三〇回以上もこうしたどうでもいいものを発信している。たるんでいる!」
と激怒。すると土屋兵曹長の部下の一人の烏丸(からすま)瑛子一等兵曹がにやにやしながら
「土屋兵曹長、この発信の主明後日『間宮(ここ)』に来ますよ。クラス会だそうですから。その時一発ガツンと行きましょうよ」
と言ってほかの兵曹嬢たちも賛成。土屋兵曹長もうなずいて
「そうだね。こいつがどうも肝いりらしいからいの一番で艦に上がってくるだろうね。その時ガツンとやるか」
と言った。この話は通信長にも伝えられ通信長は「やってやれ。いい薬だ」と許可が下り特命係の一同は大笑いしたのだった。

さて二日後。
駆逐艦『無花果』の軽部中尉はその日の午前中に「間宮」にランチを乗り付けてきた。颯爽と舷梯を上がり舷門を通ったとたん、数名の士官・准士官・下士官に取り囲まれた。
「こんにちは…私は本日こちらでクラス会を行うため来ました。駆逐艦『無花果』の軽部美奈代海軍中尉であります」
と言って敬礼した。するとその中の背の高い士官―彼女は通信長の花園カヨ少佐であるがーがいきなり軽部中尉の首根っこをひっつかむと
「貴様か―!勝手に私信を垂れ流してるのは!『無花果』では無線を勝手に私用に使っていいと言われているのか?それとも貴様が自由にできるほど偉いんか?」
と大声でどなった。びっくりする軽部中尉に土屋兵曹長が
「これがあなたの艦からの公務以外の通信の一覧です…よく見るとこれみんなあなたが発信元ですねえ。こんなにたくさん私信を送っていいんですかね?これ、『無花果』の通信長と艦長宛てにお送りしますからね、いいですね」
と言って数枚の紙を軽部中尉の顔に押し付けた。
「まさか、まさか何でそんなこと」
驚きを隠せない軽部中尉に、彼女たちは言った…
「『間宮』をただの給糧艦だと思てもらっちゃ困るんだよ。我々はあなたのようなふとどきものを監視する役目も担っているんですよ。ウフフフ、人呼んで〈無線監査艦〉。覚えといてね」
軽部中尉の顔が絶望の色に染まったーー

結局軽部中尉はその日のクラス会を心から楽しむことができなかった。肝いりだから開会のあいさつなどすべきところを心ここにあらずの状態になってコレスの皆から
「軽部、貴様なにぼーとしとる!」とか「貴様が計画して招待したんだろうが、もっと面白いことしろ」などと罵声を浴びせられ、半泣きになりながら裸踊りをする羽目に。
そのうえ(あの通信内容の紙を通信長たちがみたら絶対怒る、どうしよう)と気が気でなかったため料理も喉を通らない。
結局料理は折に詰めてもらうことになり、クラス会はやっとお開きとはなったがコレスから
「呼びつけといてぼんやりしてるとは何事だ、失礼な奴。する気がないなら呼ぶんじゃねえよ」
と怒鳴られ挙句に蹴とばされる。半泣きが本泣きとなった軽部中尉、『無花果』に戻るなり待ち構えていた中田兵曹に
「あ!料理の折詰だー、これ私がいただいていいんですよね約束ですもんね~、軽部中尉ありがとうございます」
と持っていかれてしまうしさらにそのあとにやってきた通信長には
「軽部中尉、貴様またやったな!『間宮』から監査結果と言ってこれが来たぞっ!あれほど不要な私信はするなと言っておいたのに。『無花果』の名折れだ、まったくどこの馬鹿が三十回も私信を送るんだよ、この阿呆!」
と怒鳴られ往復びんたを張られた。
さらにそのあとやってきた管直子無花果艦長には苦虫を噛み潰したような顔で
「『間宮』から『無花果』の私用通信がひどいと苦情を貰った…しかもそのほとんどがあなたの発信と聞いて私はもう卒倒寸前です。ほんといい加減にしてくれない?で、悪いけどその罰としてあなた、向こう三週間上陸無しね。よろしく」
といわれてしまったのだった。軽部中尉は、自分がひどくみっともない人間に思えて穴があったら入りたいと切に思ったのであった。

恐るべし『間宮』。
決してなめてかかってはいけない艦であり、ソフトイメージだけで語ってはいけない艦なのであった…!

              ・・・・・・・・・・・・・・・・
「間宮」のもう一つの側面が通信監査。他艦の無線を傍受してその内容を監査する役目もあったそうです。うっかり変な無線を流したら大ごとですね。ああこわ…。

次回のお話はだれが主人公になりますやら、お楽しみに!

給糧艦間宮の別の顔!?〈1〉

海軍将兵嬢のあこがれの「給糧艦・間宮」だが意外な一面をいくつか持っているーー

 

その一つ…トレーラー諸島にて。

「間宮入港―っ」

と叫んだのは海軍一の大型艦、『大和』の防空指揮所で見張をする桜本トメ一等兵曹。彼女のその叫びで主計長は自らランチを繰り出して羊羹ほかの食料を買い付けに行く。そして「今日は上手くいった」とホクホクしながら帰ってくるのだ。

他の艦艇からも同じように主計科長や主計科嬢たちが買い付けにランチをこぎ出だして行く。皆口々に「間宮、ええねえ」「間宮が来てくれると艦の士気が上がっていいな、うん!」と言っては間宮をほめたたえる。

「間宮」…すばらしい給糧艦という面ばかりがクローズアップされる艦であるが実は優れた医療装備を持った艦でもあるのだーー

 

「間宮」トレーラー入港から三日目。

在トレーラー艦艇の一つ、重巡洋艦「鳥海」でちょっとした騒動が起きた。「鳥海」乗組員嬢の一人の水兵長が前々から腹痛を訴えていたが今朝になってとうとう脂汗を流し、顔色は真っ青になって「痛い…お腹が痛い」とひどく苦しみ始めたのだった。その苦しみかたは尋常ではない。

慌てた仲間が急いで医務科に担ぎ込んだが折悪しく軍医長は昨日から軍医大尉たちと上陸中で不在、「私が診よう」と言った軍医中尉だったが「いかんこりゃ私の手に負えないよ…水島の海軍診療所に連絡して運ぼう」と言ったがその診療所からは「現在手術が立て込んでいてすぐには診ることができない、『間宮』に運びなさい」との返事が来た。

「鳥海」の軍医中尉は

「『間宮』に?…ああそうか!わかった。誰か『間宮』に連絡をしてくれないか、緊急の患者がいると!」

と言って通信科に連絡、通信科から『間宮』に連絡が行き向こうの軍医長から

「急いで来い」

と返信があり、軍医中尉は患者を毛布でぐるぐる巻きにしたのをランチに乗せ、二名の看護兵曹嬢とともに『間宮』へ。

「間宮」ではもう甲板上に医務科の兵曹嬢数名が待ち構えていて、患者を背負った軍医中尉の稲本ミネを「さあこちらへ!」

と艦内にいざなった。二名の看護兵曹嬢も手術道具の入ったカバンや白衣の入ったカバンをもって後を追う。

艦内には甘い香りが漂い、看護兵曹嬢は鼻をひくつかせたが患者の痛みに耐えるうなりに我に返る。『間宮』の兵曹嬢が「こちらです」と小走りに行き、大きな扉を開いた。その奥こそ、『間宮』の別の顔<病院船>としての顔である…

「軍医長、〈鳥海〉からの急患です!」

と兵曹嬢が叫ぶと、もう一つの扉が開き手術着を着た軍医長ー中門知永子中佐―が蟹股で歩いてきて傍らのキャスター付きの寝台を指さし「ここに寝かせて」と言った。稲本ミネ軍医中尉が患者を寝かせてから

「初めまして、私は〈鳥海〉の稲本」軍医中尉ですと自己紹介を仕掛けたが中門軍医長は青息吐息の患者の腹を探っている、そして次の瞬間

「ばっかやろう、こんなんなってから持ってきやがって!虫垂炎がこじれて腹膜炎起こしてるじゃないか、こりゃ大手術になるぞ、どうすんだ貴様あ!」

と悪鬼の形相で稲本軍医中尉をにらみつけた。びっくりしている稲本中尉であったが「あの…助かりますか?」とおずおず尋ねると中門軍医長は患者を寝かせた寝台を『間宮』の看護兵曹嬢たちに奥へと押して行かせた後、稲本中尉をじっと見つめた後

「俺はな、失敗したことがないんだよ」

と言って手術室へと消えて行った。ポカーンとしている〈鳥海〉の軍医中尉、兵曹嬢たちに『間宮』の看護兵嬢が寄ってきて

「中門軍医長、オトコっぽいし口が悪いから誤解されやすいんですけど腕は確かですよ。前に、高いところから落ちてその艦の軍医たちがさじを投げた患者を中門軍医長は助けたんですから。その患者今はすっかり元気で艦隊勤務してます。なんでも中門軍医長、海軍に軍医として入ってからとある人にうんとしごかれて、それで今の技術を習得するに至ったんだそうです。なんて言ったかな…ああ、たしか『日野原』さんという方です」

と教えてくれた。

稲本軍医中尉は

「日野原さんと言えば、〈聖蘆花病院〉の経営者で今、『大和』で軍医長なさってるあの日野原さんですね!あの方の腕は確かも確か。ほう~、日野原さんに私もしごかれてみたいなあ」

と感心した。が、急に表情を引き締めると

「では、あの患者は絶対助かると思っていいんですね」

というと「間宮」の看護兵嬢は胸をそびやかすようにして

「もちろんです!中門軍医長は失敗しないので」

と言い切った。

 

それから一時間半ほどで中門軍医長が手術室から出てきて、心配顔の稲本軍医中尉達に

「危ないとこだったよ、でももう大丈夫。今度からもっと早く診察に来るよう言っとけ!」

というとさっさと歩み去って行った。

その後姿に敬礼した稲本中尉達。患者は一週間ほど『間宮』で治療を受けた後、すっかり元気になって〈鳥海〉に戻って行った。

稲本軍医中尉はそのあと中門軍医長に

「ぜひ弟子にしてください。いろいろ教えてください、私にもその素晴らしい技術の満分の一でも教えてくださいませんか」

と頼み込んだが中門軍医長、

「いたしません」

とにべもなく断ったとか。

 

そして「間宮」にはまだ別の顔があるーー

  (次回に続きます)

 

            ・・・・・・・・・・・・・・

具合が悪い時は早く医師の診察を!というのは鉄則みたいなものですがいかんせん、兵隊さんは無理をしがち。命にかかわっては元も子もありません。

「間宮」には医療施設もあったということで、そうした設備を持てない小型艦の患者などの手術を請け負ったりしていたそうです。

さてもう一つの顔は何でしょう、ご期待ください。
(この記事よりGOOブログにも掲載しております。もしコメントを入れにくい時はGOOブログへどうぞ。タイトルは同じ『女だらけの戦艦大和・総員配置良し!』です)


「間宮」 ウィキペディアより
間宮

私の新しい人生乗せて、飛べ紙飛行機。

娘は、それに一途なあこがれを持っていた――

 

娘は、少し前に産業奨励館の前の川端で出会った海軍下士官嬢にずっとあこがれていた。だから(あと二年くらいしたら、絶対海兵団に入団する)と決めていた。

そしてそんな思いはだれにも言わないで胸に秘め、住み込みで働く料亭の仕事を毎日懸命にこなしていた。料亭の旦那と女将は当初、娘が大きくなったら遊郭へ売るつもりらしかったが娘が予想より店の役に立つことなどからそれをやめ、自分たちの店・料亭でずっと働いてもらうことにしたのだった。

母を亡くし、父はどこかへ出奔してしまい幼い弟さえ里子に出され行方知れずの娘ではあったが(いつか絶対弟を探し出す)と心に決めていた。

 

そんなある日。

夏がそこまで来ていて暑い日であった。

娘はその日も、女将から言いつかった買い物をしてその帰り道を産業奨励館の前の道に選んでいた。あの日―若くきれいな海軍下士官嬢を見かけたこの道。

娘にとって、海軍に入りたいという気持ちを起こさせてくれた決意の場所でもある。娘は産業奨励館を見上げ、そして右手の川面を見つめた。

川風が気持ちよく吹き、娘は深呼吸した。

すると背後から娘に声をかけてきたものがいた。びっくりして振り返る娘は次の瞬間

「三河さん!」

と大声を上げてしまっていた。娘の振り返った先には純白の二種軍装に身を包んだ海軍士官嬢が数人の仲間と立っていた。店の大事な客の一人である。

三河と呼ばれた中尉嬢はにこやかに娘に近づき

「久しぶりだね、もう三年は経っただろうか?――大きくなったなあ。そして綺麗になりましたね」

と言って娘は恥ずかしそうに微笑んだ。そしてすぐ顔を上げて士官嬢を見上げて

「三河さん、これからどこかにいらっしゃるんですか?」

と尋ねたのへ三河少尉は左右に立つ仲間を見て

「昨日から一週間の休暇でね。これから店に行かせてもらおうと思ったところなんだが。ちょうど昼になるから…、いいだろうか?」

と言って娘は喜んだ。

 

娘が海軍士官嬢たちを店に連れてゆくと旦那も女将もとても喜んで「さあさあどうぞ、お疲れ様です」とねぎらいながら奥の一番いい部屋をあてがった。そして娘に「お前が海軍さん方をしっかりおもてなししなさい」と言いつけて、娘は喜んでその言いつけに応じた。

娘が注文の酒など運んでゆくと三河中尉が仲間を見て

「この子はずっと幼いころからここで働いているんだ。しかも不平不満を一言も言わないで。大したものだろう、今ではこの店になくてならない存在となっている」

と教えた。皆、ほう!と身を乗り出しそのうちの一人の川口中尉は

「私の末の妹と同じくらいの年頃だ。私の妹はわがままいっぱいでどうしようもないやつだからこの子の爪の垢を煎じて飲ませたいな」

と言って娘の顔を見てほほ笑んだ。宮園中尉、福沢中尉もうなずいた。

料理が次々運ばれ中尉達は舌鼓を打ち、「やっぱり内地の飯はいいなあ」と実感こもった声音で言った。お櫃からお代わりを飯茶碗によそってやりながら娘はふと

「三河さん。私…そう遠くないうちに海軍に志願したいんです」

と言っていた。三河中尉は飯茶碗を受け取りながら「海軍に…。またどうして?」と尋ねた。すると娘は真剣な顔を上げて中尉達を見つめると

「確かにここの旦那様も女将さんもうちを良くしてくださいます。…ほいでもうち、別の世界も見とうなったんです。うちはこのままずっとここで働くだけなんじゃろうかと思うたらなんだか変な気持ちになってしもうて。うち時々思うんです、どこかにもう一人のうちが居ってそのもう一人のうちはやりたい事何でも好きなことをやっとるうちがおるんじゃないかって。ほいで」

と、前に出会った若い海軍下士官嬢の話をした。

「うち、あの海軍さんが素敵じゃ思いました。今まで他人さんを見てもそんとな風には思わんかった。うちにとって他人さんはうらやましくて手の届かん存在じゃったのにあの海軍さんを見たときはっきり〈うちもああなりたい〉って素直に思えました。颯爽となさってこれが、この人が日本を守る兵隊さんの一人なんじゃって。うちもそうなってみたい。そう思わせてくれたあの海軍さんに逢いたい…うちも一緒に大きな海に出て日本を守る仕事をしたい、そう思うたんです」

娘は一気に語った。

三河中尉達は黙って娘の話を聞いていた。

やがて三河中尉は娘の顔を見つめ「あなたの話はよくわかりました」と言った。娘はやや不安げな顔になった。が三河中尉は笑みを浮かべると

「海軍はなかなか厳しいところですが、あなたならできるでしょう。やってみなさい。呉に海兵団がありますから募集の広告を見て応募なさるといい。―いやあ、私たちにとってもうれしいことだ、ねえ!」

といって川口・宮園・福沢の三人を見ると三人も

「ああそうだ!私たち海兵団出身者の後輩になる人だ、がんばれよ」

と口々に励ましてくれた。

三河中尉は

「そのことをあなたはここの旦那やおかみさんにはまだ言ってはないのだね?」

といい娘は「はい、なんだかお二人に悪うていいだせんのです」とうつむいた。中尉達はこの娘が義理堅い性格の持ち主だと見抜いた。

「なら、三河中尉」

と福沢中尉が

「我々で口添えしてやろうじゃないか。それならここの旦那も女将もいかんとは言えまい?どうだろう」

と言った。川口中尉宮園中尉も賛成し、三河中尉は満足そうにうなずいて

「ではそうしよう…そうだなではいつが良いか?」

と少し考えたが川口中尉に

「善は急げというぞ、きょうなら今日のほうがいいかもしれん」

と言われ「では、旦那と女将を」となり、店の旦那と女将が呼ばれてやってきた。旦那も女将も海軍士官の呼びつけに

「何か粗相がございましたか」

と真っ青になってやってきたが三河中尉の話にほっと胸をなでおろした。旦那は娘を見つめて

「そうだったんか、ほんならやってみたらええよ。あんたなら立派な海軍さんになれるで!言うて…あんたがおらんようになると寂しいが、がんばりや!そうとなったら二年三年先言うとらんで早いことしたらええよ」

と言って女将も

「えかったねえ、自分のやりたいことが見つかって。募集がかかったらすぐに行ったらええ。あんたの身元はうちらが保証するけえ、心配しんさんな」

と言ってくれた。

娘は感激にほほを濡らした、そして

「ありがとうございます、旦那様女将さん。でも、ええんでしょうか、うち。そんとな勝手な真似をして」

と言ったが旦那も女将も、

「なにいうとんね?今まで何年も働いてくれたじゃないね、礼を言うんはうちらのほうじゃで」

と言って娘の背中をやさしく叩いて笑った。

その三人を中尉達は優しく見守る。

 

その夜は店に泊まった中尉達、娘はその日の仕事が終わると中尉達の部屋に行き海兵団や海軍の様々な話を聞いて

「うち、絶対頑張ってやります。じゃけえ見ていてつかあさい」

としっかり宣言した。力強いその言葉に三河中尉は感激し「何か困ったことがあればここに連絡してきなさい」と言って裏に連絡先の書かれた名刺を渡した。

渡された名刺を大事に懐にしまって娘は

「ありがとうございます!」

と心からの礼を言い、その場に頭を下げた。

 

翌朝、三河中尉達を産業奨励館そばの市電乗り場まで送っていった。

ありがとうございます、皆さんともう一度礼を言って娘は四人の中尉を見つめた。宮園中尉は見つめられて少し恥ずかしげな顔になった。

三河中尉は

「試験まで体を大切に。自信をもってあたりなさい」

と言って川口中尉が「そうそう、自分が一番だと思ってやれば間違いない」と言ってほほ笑む。福沢中尉も「がんばれよ」と言って娘の頭をゴリゴリ撫でた。

やがて市電がごとごと音を立てながらやってきて停留所に停まった。車内に入った四人は窓から顔を出して手を振った、そして

「じゃあまた会おうね。元気でしっかり頑張れ」

と言った時市電がごとんと動き始めた。三河中尉さん、と小さく叫んで走り出した娘に三河中尉が叫んだ。

「しっかりやれよ、自分の人生切り開け!」

そして四人の中尉は敬礼して叫んだ。

「鈴原凛さんに敬礼―ッ」

 

産業奨励館の前の川の上の青い空、誰が飛ばしたか白い紙飛行機が一つ風に乗ってぐんぐんと飛んでいた夏の日のことであったーー

 

          ・・・・・・・・・・・・・・

「一筋の光」の娘のお話でした。やりたいことはたくさんあるけれど奉公人であるがゆえにそれを飲み込んでいたのですがやはりどうしても海軍に入りたい気持ちはあきらめきれなかったのです。そして店のお客である海軍軍人との再会が思いがけなく道を開きました。

鈴原凛という名前の女の子を覚えておいてやってくださいね。「一筋の光」はこちら→haitiyoshi.blog73.fc2.com/blog-entry-1063.html

 

AKB48「365日の紙飛行機」

続・益川中佐の嫁探し 2〈解決編〉

呉海兵団の教員室で、宇賀神辰子兵曹長は浮かない顔つきでいたーー

 

その理由はこうである。

その日出勤してきた宇賀神兵曹長に、同僚の教員・宮田上等兵曹がそっとささやいたのだった、「見ましたよ宇賀神兵曹長、こないだ海軍工廠の男性士官と肩を組んで民家に入って行かれましたよね」と。

ぎょっとして宮田兵曹の顔を見つめた宇賀神兵曹長に宮田兵曹は

「図星ですね!どんな関係の方なんですかそのかた?」

と身を寄せて聞いてくる。宇賀神兵曹長はちょっと待ってよと言いながら宮田兵曹のほうに体を向けると

「あれはね、」

とあの日の一部始終を話してやった。聞き終えると宮田上等兵曹は

「なんだ、特別な間柄ではなかったんですね。ざーんねん」

と言って笑った。しかし宇賀神兵曹長は相変わらず浮かぬ顔でいる。さすがに心配になった宮田兵曹は

「どうされました宇賀神兵曹長?」

と尋ねると彼女は

「実はね、私には全くその気がないのにあの男性士官が私の帰宅時間に門の外で待っているんだよね。それで『お茶のみに行きましょう』とかうるさくって」

と言った後、ため息をついた。宮田兵曹は「そりゃ困ったことですね」と言って

「宇賀神兵曹長きちんと言ったんですか?私はあなたに興味はないって。その士官、結構いい歳なんでしょう?やさしくされて勘違いしたんでしょう、早いところ兵曹長のお気持ちを伝えないと…まずいですよ」

と言ったので宇賀神兵曹長はなんだか気味が悪くなってきた。

「そうか。きちんと言わないといけないよね。わかった宮田兵曹、ありがとう」

宇賀神兵曹長はそういって(今度あの士官にあったらきちんと言おう)と心に決めた。

 

しかし当の益川中佐は一人で盛り上がり同僚たちに

「いよいよ私も独身におさらば出来るかもしれません。私の天女を見つけたんですから。私どんどんアタックして彼女をものにしたいと思ってます」

と公言してはばからない。

その自信にあふれた物言いに、鈴木中佐が

「益川中佐、君はいいかもしれないが相手の女性はどう思ってるかわからないだろう?まだじっくり話もしないうちからどんどんアタックなんかかけられたら迷惑かもしれないよ?女性はあまり性急にされるといやになるって聞いたことがあるから気を付けないと」

と忠告した。しかし先を焦る益川中佐はあまり聞いてはいなかったようでーー

 

益川中佐は勤務が早く終わったような日には海兵団の門の周辺で宇賀神兵曹長を待つようになった。宇賀神兵曹長から話を聞いていた同僚たちはこっそり見張に立って

「宇賀神さん、いるいる!!裏口から出てください」

とか

「今日も居ってよ、兵曹長を自動車でお送りしたほうがええね…兵曹長ちいとの間後ろの座席でちいそうなっていてつかあさい」

などと懸命に〈逢わないための努力〉をしている。一方では〈逢うための努力〉をし、もう一方では〈わないための努力〉に血道を上げるという光景が展開されていた。しびれを切らした益川中佐はとうとうある雨の日、昼休みに海兵団の前に立った。折あしく、所用で玄関から出てきた宇賀神兵曹長と宮田兵曹が出くわしてしまった。益川中佐はとてもうれしそうに微笑みながら

「宇賀神兵曹長!逢いたかった…」

と言って駆け寄った。そして「どこかでお茶でも」と誘ったが宇賀神兵曹長は「今から用事を済ませないといけないので」と断ったが中佐は

「それなら少しだけお話をさせてください、ほんの数分でいいんです」

と懇願した。宮田兵曹が「…宇賀神兵曹長」と声をかけたのへ、兵曹長は

「宮田さん。私ちょっとこちらの中佐とお話してまいりますので、先に行っていてください。すぐ追いつきますから」

と言った。その瞳には気迫がみなぎっていて、宮田兵曹はうなずくと「では先に参ります」というと歩き出した。残された二人はそこから少し離れた倉庫の陰に場所を移した。

そこで益川中佐は姿勢をしゃんと正すと

「男らしくはっきり言います。初めてあなたにあった日からあなたのことが忘れられません、―あなたを好きになってしまいました。どうかこの私と交際してくださいませんか、そして結婚を前提に」

と急き込んで話した。宇賀神兵曹長は

「ちょ、ちょっと待ってください!私はそんな気はありませんから」

と慌てて言った。しかし益川中佐はもう、前後の見境が付かなくなったか、宇賀神兵曹長の手をつかみ

「お願いです、どうか私と結婚を前提に付き合ってください、どうか、どうか…私はあなたが大好きです。そして私の子供、双子を産んでください~!」

ともう一度言って、あろうことか抱きつこうとしてしまった。

と。

益川中佐の体は宙を舞った。彼はまるで夢でも見ているような気持だったが背中から地面に叩きつけられたその痛みで我に返った。

そして痛みに唸る中佐に、宇賀神兵曹長の怒号がたたきつけられた。

「いい気になるな、なに勘違いしてるのよ!―この、…この変態おやじ!」

 

益川中佐の目の前は真っ暗になった…

 

海軍工廠では、益川中佐が泥だらけになって泣きながら帰ってきたのに大変驚いた。

江崎少将以下が益川中佐を取り囲み、口々に「どうした中佐、なにがあった?」と尋ねたが益川中佐は泣くばかり。

やっと落ち着かせて話を聞いたが、さすがに同情はされず鈴木中佐に

「だから言ったじゃないの、そんな性急にしたらダメだって。しかも女性に抱きつくなんて変態呼ばわりされても仕方がないですよ。益川さん焦りすぎ!焦ってい事ないよ、縁を待つしかないと私は思うよ?しかし何てことするんだか、もしその兵曹長嬢が訴えてきたらどうします?」

と言われ、益川中佐はまた泣き出しながら

「考えてなかった…もうそうなったら平謝りに謝って、だめなら腹を切る!」

と言ったのだった。

 

幸い、宇賀神兵曹長は訴えてくることもなかったが益川中佐はあの時「変態おやじ」と言われたことにざっくり傷ついて、それから半月程は

「もう女なんかいらない、私は一生一人で生きる!」

と言っていたがほとぼりが冷めるとまた、「結婚したいなあ~」と言っているそうである。

益川中佐の嫁探し、道はたいへん険しそうである――

 

            ・・・・・・・・・・・・・・・

とんでもない結果になっちゃいました。益川中佐焦りすぎました。自分一人で盛り上がったらいけませんね、しかも待ち伏せなんてストーカーか!?

いつの日か彼にも素敵な花嫁が来るように皆さん祈ってあげてくださいませ。

 

郷ひろみ「お嫁サンバ」でも聴いて頑張ろう益川中佐!


続・益川中佐の嫁探し 1

呉海軍工廠の男性技術佐官・益川中佐は本気で嫁探しを焦っていた――

 

益川中佐は、先輩の山中新矢大佐の妻、山中次子中佐を見たときから(いいなあ、嫁さんって。しかも山中中佐は天女のような人だ。私も絶対天女のような嫁さんをもらいたい)と熱望していた。

そして今度、上司の江崎少将から「山中大佐のところ、どうやら双子が生まれるみたいだね。奥さんの中佐は『大和』を降りて内地に帰ってくるらしい。落ち着いたら安産祈願を兼ねて祝賀会をしたいね」と聞かされ、

「ふ、ふたご!!」

と驚き、かつ、「私もぜひ嫁さんをもらって双子を産ませたい」と熱望の度を上げた。

その益川中佐、暇を見つけては街に出ては街中を闊歩する海軍嬢たちを見て歩くのだがこれがなかなか、彼の気にいるような将兵嬢がいない。

(帯に短したすきに長し)

益川中佐は苦笑してさらに探す。

時折、(私はこのまま独身で一生を終えるのだろうか)ととても悲観的な思いにとらわれ一人深夜にがっくり来る中佐ではあった。

が、翌朝には見事に立ち直って「今日こそ私の天女を見つける」と息巻く、そんな毎日であった。

 

そしてとある午後。

彼は帰宅を急いでいた。数日前から引いた風邪がだいぶ悪くなり熱が高くなり始めていた。そのつらそうな様子を見た江崎少将が

「益川中佐、熱が高いのではないのか?」

と尋ね、「そんなことはありません、熱などありません」と必死に言った益川中佐であったが同僚の鈴木中佐に羽交い絞めにされ体温計を口に突っ込まれた。果たして結果は「三十八度九分。益川中佐これはだめだよ」ということで早退扱いとなり、

「熱が完全に下がるまで休むこと。山中大佐がお帰りになったら忙しくなる、それまでまだ間があるからゆっくり休むように」

と江崎少将からいたわりの言葉をもらって恐縮しながらの帰宅途中。

ふらつきながら歩く益川中佐、(自動車で送ってもらえばよかったかな)と後悔しながら歩いていたが自宅近くまで来たとき、地面の小さな凹みに足を取られ転倒してしまった。

「いたたた…」

とうめく中佐、あろうことか右足首をひねってしまったようだ。地面に座り込んで足首の痛みをこらえる中佐に

「どうなさいましたか?」

と女性の声がかかった。益川中佐が声のほうを見上げると一人の海軍兵曹長嬢がいて

「どうなさいましたか…?足をひねられたんですか」

と中佐の横の膝をついて「ご無礼」というと彼の右の靴を脱がせ、足首に触れた後

「ちょっと痛みますが、ご容赦」

というとぐっとその部分に力を入れた。アッ、と中佐は一瞬声を上げたが

「ああ、楽になりました。ありがとうございます」

と礼を言った。兵曹長嬢は微笑んで「とんでもないことでございます」と言ったあと相手が中佐であるのに気が付いて

「ごめんなさい、私あなた様が中佐であるのに、軽い口をきいてしまって」

と謝った。が、益川中佐は微笑み返すと

「そんなことありません。ありがとう、本当にありがとう。いやあ、私は呉海軍工廠勤務の益川と申すものですが今日早退してきたんです、ちょっと発熱してしまいましてね。ぼーっとして歩いていたのが良くなかった。それに家がもう目の前という安堵が気を緩めてしまったようです。あなたに迷惑をかけてしまいました、謝ります」

と言った。兵曹長嬢は恐縮した、そして

「中佐のご自宅はどこですか?そこまでご一緒させてください」

と申し出た。中佐は喜んで「あの家です」と指を指した。兵曹長嬢はそこまで中佐に肩を貸し、玄関にたどり着くとその扉をたたいた。

が中佐が笑って

「ここは私一人暮らしですから。ありがとう。あ、あなたのお名前を伺っていいですか?」

と言い、兵曹長嬢は

「これは申し遅れました…私は宇賀神竜子海軍兵曹長です。呉海兵団で教員をしておりますが、来月末に〈空母・飛龍〉に乗ることが決まっております」

と自己紹介した。中佐は、ほうと声を上げて

「そうだ、こんなところで立ち話もなんです、あなたにお時間があるならちょっと上がりませんか」

と言った。兵曹長は「そんな突然ではご迷惑では」と言ったが、益川中佐のふらつきが気になったので「では失礼を承知で、お布団を敷かせてください」と言って二人は家の中に入った。

 

中に入ると宇賀神兵曹長は中佐に聞いて布団を押し入れから取り出し手際よく敷くと「どうぞ」と中佐に言い部屋のふすまを閉めた。中佐が寝間着に着替えてふすまが開くと兵曹長は

「どうかお大事になさってください、お薬はございますか?」

と尋ねてくれた。中佐は熱に浮かされた赤い顔で「海軍病院で処方されたものがありますから平気です、本当にありがとう…。いつかのこのお礼はきっと。あなたが〈飛龍〉に乗る前にはきっと」と言った。

宇賀神兵曹長は軽くかぶりを振って

「そんなことよろしいのですよ。それより一日も早いご快癒を願っております」

というと、「どうぞお休みになってください」と言って中佐の家を辞した。

中佐は、宇賀神兵曹長を玄関まで見送り鍵をかけた後部屋に戻り、敷かれた布団に横になった。なんだか彼女のいい香りがしているようで、熱に浮かされつつも益川中佐はうれしさに心が温かくなった。

(もしかして、あの人が私の天女かもしれない)

熱のため涙目になった其の瞳で天井を見上げて思った中佐は、じきに襲ってきた気分の悪さに目を閉じた。

 

数日ののちすっかり回復した益川中佐は工廠の江崎少将はじめ先輩・同僚たちに休んでしまったことへの詫びを言い、少将からは「もうすっかりいいのだろうか。あまり無理をしないでほしい、この先本格的に〈松岡式防御装置〉の実戦配備をしなければいけないから、決して無理はなしにしてほしい」と言われその心にこたえようと決心した益川中佐である。

益川中佐はその日の昼休みに、建物の屋上に鈴木中佐をそっと誘い

「あの…実は私、私の天女を見つけたようなんだよね」

と告白した。鈴木中佐はびっくりして

「ええっ?益川中佐熱出しながらもすごいねえその情熱。いったいどうしてよ?」

というのでこれこれこうだと話してやった。鈴木中佐はふーんと感心しながら

「そりゃあまさに運命の人であり益川さんの天女だね。で、手当てをしてもらい家に上がってもらって布団を敷いてくれて名前も聞いたと。―で、本当にそれだけかね?」

とやや助平ったらしい笑いを浮かべて聞いた。益川中佐はえへんと咳払いをしてしかつめらしい顔になると

「助けてくれた人に何をするっていうんです?いやだねえ、俗物は。私はね、祝言のその晩までは手を出したりしませんよ。…って何を言わせるんです!」

と最後は怒ったように言った。鈴木中佐は「そりゃ悪かった、すまんすまん」と謝ってから

「じゃあ益川さん、彼女にどんどんアタックしなきゃだめだよ。この人と思う人があったら当たって砕けろの気概で臨む。これは山中大佐の弁でもあるけど、まさにその通り。だからみろよ、大佐はあんな素敵なしかも幼馴染を捕まえることができたんだからね。益川さんもがんばりや!」

と言って友を励ました。

呉海軍工廠の技術士官の中の中堅で独身はもう、益川中佐一人になっていた。年齢は山中大佐の次に高い。口さがない男性士官の中には「益川中佐は生涯独身かもしれんね、三十を超えた男を相手にしてくれる女性はそうそういないだろう」という連中もいた。

だが。

(やっとあの連中を見返せるときが来たのだ)

益川中佐の胸は期待でいっぱいになった。そして

(山中大佐、見ていてください。私はあなたに負けない女性を妻にできるかもしれません)

と遠い南の空に報告したのだった。

 

益川中佐がそんな思いで胸を膨らませているころ、呉海兵団の教員室では宇賀神兵曹長が浮かない顔でいたーー

 (次回に続きます)

 

               ・・・・・・・・・・・・・・

山中大佐の部下に当たる益川中佐、彼は「お嫁さんほしい」と言ってまだ呉の街を探していたのです。そしてなんと運命の出会いをしたようですが…。

さてどうなりますか、次回をお楽しみに!

花よ咲け、益川中佐!

庭の花1
プロフィール

見張り員

Author:見張り員
ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)

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