Category連合艦隊・帝国海軍 1/31

トレーラーへ行く人、待つ人。

内地、広島の呉海軍工廠の男性技術士官数名がトレーラー水島の<大和>に行くという知らせはその年の大みそかに<大和>に届いたーー   そして年が明けた。昭和○○年の元日、益川敏也海軍技術中佐は年始の挨拶に上司の山中新矢海軍技術大佐の家を訪ねた。が、新矢は不在で居合わせたのは彼の兄夫婦。嫂のシズは 「益川中佐、いつも弟がお世話になっております。どうぞこの先も御見捨てなく願います」 とあいさつし...

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給糧艦間宮の別の顔 2

給糧艦『間宮』にはさらにもう一つの顔があったーー〈鳥海〉の腹膜炎患者が回復して『間宮』を降りて行ったその日、この艦内のある部署では「まただ!どこの艦だこれは」「ああ…これは駆逐艦だな、『無花果』のようだね」「全くあの艦は公私混同もいいところだ!今度という今度は徹底的に!」などと姦しい。そして彼女たちはさらにーー。駆逐艦『無花果』ではあることで自分たちが名指しの指摘を受けているとはつゆしらず、ある行為...

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給糧艦間宮の別の顔!?〈1〉

海軍将兵嬢のあこがれの「給糧艦・間宮」だが意外な一面をいくつか持っているーー   その一つ…トレーラー諸島にて。 「間宮入港―っ」 と叫んだのは海軍一の大型艦、『大和』の防空指揮所で見張をする桜本トメ一等兵曹。彼女のその叫びで主計長は自らランチを繰り出して羊羹ほかの食料を買い付けに行く。そして「今日は上手くいった」とホクホクしながら帰ってくるのだ。 他の艦艇からも同じように主計科長や主計科嬢たち...

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私の新しい人生乗せて、飛べ紙飛行機。

娘は、それに一途なあこがれを持っていた――   娘は、少し前に産業奨励館の前の川端で出会った海軍下士官嬢にずっとあこがれていた。だから(あと二年くらいしたら、絶対海兵団に入団する)と決めていた。 そしてそんな思いはだれにも言わないで胸に秘め、住み込みで働く料亭の仕事を毎日懸命にこなしていた。料亭の旦那と女将は当初、娘が大きくなったら遊郭へ売るつもりらしかったが娘が予想より店の役に立つことなどから...

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続・益川中佐の嫁探し 2〈解決編〉

呉海兵団の教員室で、宇賀神辰子兵曹長は浮かない顔つきでいたーー   その理由はこうである。 その日出勤してきた宇賀神兵曹長に、同僚の教員・宮田上等兵曹がそっとささやいたのだった、「見ましたよ宇賀神兵曹長、こないだ海軍工廠の男性士官と肩を組んで民家に入って行かれましたよね」と。 ぎょっとして宮田兵曹の顔を見つめた宇賀神兵曹長に宮田兵曹は 「図星ですね!どんな関係の方なんですかそのかた?」 と身を...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)