Categoryオトメチャン 1/8

思い出をレッコ 2解決編

正月二日のその晩、桜本兵曹・高田兵曹そして長妻兵曹は浜辺に立っていた――   星が降るような空を見上げながら桜本兵曹は 「トレーラーで迎える正月、もう何回になりましょうなあ」 と言った。高田兵曹が「ほうじゃねえ」と言い長妻兵曹が「もう勘定できんくらいなわ」と言って三人はひそかに笑った。 「ほいで?」と高田兵曹が言った、「オトメチャンはここで何をしんさるつもりかね」。高田兵曹も長妻兵曹も、桜本オト...

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思い出をレッコ 1

大みそかを明日に控えたその日、トレーラー環礁に停泊中の各艦艇では大掃除が行われているーー   『女だらけの大和』でもご多分に漏れず大掃除が各分隊で行われている。 二十一分隊医務科では、病室のベッドの布団を最上甲板に持ち出して布団干し。ほかにも医療器具を消毒したり診察室のカーテンを洗ったりあるいは、床を念入りに拭いたりと忙しい。その陣頭指揮に日野原軍医長が当たって、分隊員たちはその指示に従ってて...

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新しい光

<潮風>くんは、布団の上に横たえたオトメチャンの服をそっと脱がせ始めたーー   それでもオトメチャンは微動だにせずなすがままである。<潮風>くんは優しい手つきでその作業を終えると今度は自分が来ていた浴衣を脱いでオトメチャンの横に添い寝する形になった。 「いいんですね?」 と彼は確かめるように言ってオトメチャンは小さく「…はい」と答えた。<潮風>くんは小さくうなずくとオトメチャンの上...

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悲しみを抱きしめて

オトメチャンの号泣が、廊下へと漏れ出したとき高田兵曹はたまらずに部屋の前に立ってしまっていた――   「オトメチャン、」と声をかけようとしたとき、向こうから二人の士官がやってきた。高田兵曹は敬礼の姿勢を取り、二人の士官も返礼した。そしてそのうちの一人の士官―どちらも中尉だったがーが、閉まった襖をそっと指さして 「どうしたんです?すごい泣き方だが?」 と高田に訪ねた。高田兵曹は「申し訳ありません騒...

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覚悟の座敷

オトメチャンに言った衝撃的な言葉に、しばしそのきれいな顔を見つめたままの高田兵曹だった――   「ほんまに言うとんか?そんとなこと軽々にいうたらいけんで?」 と高田兵曹はオトメチャンの肩をつかんでいった。が、オトメチャンは至極真面目な顔でうなずくと「うち、それでええ思うたけえ言うとんのよ。じゃけえ高田兵曹、今晩…お願いします」と言って頭を下げるのだった。 オトメチャンーー桜本兵曹の頼みは<遊郭...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)