Category想い 1/3

益川中佐、感激する。

内地に帰ってひと月半が過ぎた山中夫妻は、ある土曜日の夕方、大佐の部下の益川中佐を家に招いたーー   内地に帰ってすぐの集まりの際、益川中佐は山中夫妻を車に乗せるため酒を一滴も飲めずにいたのを「お気の毒でしたわ、益川中佐。今度我が家にお招きしてあの時の埋め合わせをいたしましょうよ」と次子中佐が山中新矢大佐に言って、その日が決定したのだった。 新矢は、そうした妻の優しさに(なんて気配りのできる人な...

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サクラサク! 続きの話。

大輪の桜の咲いた吉報は、南方トレーラー環礁の『大和』にももたらされたーー   ある日の午後、医務科の兵曹が手紙の束を抱えてやってきた。畑軍医大尉がそれを見て「おお、今回もまたたくさんの内地からの便りだねえ。いいねえ故郷の便りって。封を開けたりはがきを見ると懐かしい家のにおいがしてくるじゃないか、ねえ~」と言ってほほ笑み、兵曹も「はい。うちの場合は母の漬物のにおいがします」と言って笑った。畑軍医...

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サクラサク!

桜咲く…それは喜び 桜咲く…それは新しい第一歩へのささやきー   あの夜桜見物から一週間後、日野原桐乃は医大を受験した。 受験先は日野原昭雄とその子息昭吾の出身大学の帝都医大である。桐乃は「そんな難しいところ、私自身がありません」と言ったが昭雄も昭吾も「当たって砕けろの精神でやってごらん。桐乃ちゃんならきっとできる」と言って励まし、桐乃はそれこそ清水の舞台から飛び降りるような気持で願書を提出した...

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熊本地震・あの人は無事だろうか

熊本県を震源とする大きな地震から24時間が経ちました。夜間に発生の地震ということで被害状況がよくわからなかったようですが日が昇り被害がだんだんわかってきてその大きさに息をのむ私です。どんな思いで皆さん過ごしているのでしょう…一日も早く、余震が収まって街の復興ができるように祈るばかりです。そして私は一人の人を想う。三月の末に、大きなおなかを抱えて私に「6月に出産です」と語ってくれたあのひと。6月なら...

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七十一年目の四月七日、そして桜。

この日がまたやってきた… 戦艦大和をはじめとする第二艦隊の戦没の日である。今までずいぶんと語ってきたが、相変わらず『大和』単艦で沖縄に出撃して行ったと思われるような表現のものも見かけられそれは全く残念の極みである。 私はあの「第二艦隊」の中で一番気になるのは前にも書いたが出撃途上で機関故障で落伍して、その後米軍艦載機の猛攻を受け、人知れず、味方のだれにもみとられることなく沈んでいった『朝霜』のこと...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)