Categoryものがたり 1/2

ひざを伸ばして眠りたい―ー東京大空襲

――いつまでひざを抱えていればいいのでしょう。もういい加減くたびれました。私も、この子たちも。そろそろ足を延ばしてお布団で眠りたいのです――  昭和40年代初頭。ここはとある地下鉄地上駅工事現場。地面を掘り進んでいた工作機械が突然止まり、操縦者が「誰か、誰か現場監督を呼んでくれ!」と叫んだ。その顔色は真っ青である。何があった!と作業員たちがその場にわっとばかりに走り寄る。そこに彼らが見たものと...

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「花の命はみじかきものをなどてか君は散り急ぎたまへり」(昨年8月公開記事の再掲載です)

        桜(はな)は 人         人は 桜(はな)           桜(はな)は 散る           桜(はな)は 散る        人も・・・・・・・・・・ ――私があなたと初めてお会いしたのは私がまだ女学生の18になる年でした。私はある日母親からいきなりのようにお見合いの話を聞かされて戸惑いました。お相手は海軍さん、当時私達女学生にとても人気のあったのは、やは...

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「青の中から」あとがき

今は亡き人々――特に戦没した人たちを思う時、今現在の時の流れがとても不思議に感じてしまう時が、ままある。彼らは、確かに存在したのだ。この日本の国に。たった、六十数年前まで確かに存在したのだ。そして彼らは日本の国と日本人の為にその心のうちの多くを黙して語らずに逝った。その心の内を知るよすがはわずかに残された「遺書」でしかない。その遺書ですら、現在の人間に読ませれば「本当の心を語っていない」となる。それ...

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青の中から2<応>

・・・いずことも知れぬ 深い海の中    眠れるおとうと   いつ帰る 我がこの腕に・・・ 私の手元に古いアルバムがあります。私がここの家に嫁に来た時からですからもう何年・・・いえ何十年の時を一緒に過ごしたことになりましょうか。このアルバムを開くと私と夫の結婚式の写真があります。そして次のページには、懐かしいあの子の・・・。 私が十八でこの家にお嫁に来たその日、式が始まるまでの時間私と私の...

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青の中から1<問>

・・・・周りは一面 深い青    時にはまぶしい青になり    わたしのそばを青は過ぎ去り    私のそばを青はまた来る・・・ ここはどこなのでしょう。私はいつからか気がつけばこの青い色の中を漂っています。わたしにはいつしか、身体というものがなくなってしまったようです。ですから周りの青の正体がなんなのか、触れることはできません。それでも私は過去を思い出すことはできるようです。ですから、今日はあ...

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女だらけの「帝国海軍」、大和や武蔵、飛龍や赤城そのほかの艦艇や飛行隊・潜水艦で生きる女の子たちの日常生活を描いています。どんな毎日があるのか、ちょっと覗いてみませんか?
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ごあいさつ・「女だらけの帝国海軍」へようこそ!ここでは戦艦・空母・巡洋艦駆逐艦などから航空隊・陸戦隊などの将兵はすべて女の子です。といっても萌え要素はほとんどありません。女の子ばかりの海軍ではありますがすることは男性並み。勇ましい女の子ばかりです。女の子ばかりの『軍艦大和』をお読みになって、かつての帝国海軍にも興味をもっていただければと思います。時折戦史関係の話も書きます。
尚、文章の無断転載は固くお断りいたします。
(平成二十七年四月「見張りんの大和の国は桜花爛漫」を改題しました。)